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チャラ神と
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「あんまり白けられても困るから、こっちの格好にしてみたよ。服って面白いけど難しいよね。俺っちわかんないよ」
あ、俺っちはそのままなのね。
チャラそうだった色彩暴力は半袖の白いYシャツにサスペンダーで止めてある黒いズボンに早変わり。
頭につけてたサングラスも伊達メガネを装着する変化で知的度UP。
靴もヒールの高そうなギラギラのものじゃなくて、スニーカーに。
うん、いいと思う。
「褒めてもらって嬉しいよ。君はこっちの方が好きなのかな?」
まぁね、というか、なんで私ここにいるの?
「そっかそっか。次からの参考にするねぇ? えっとだね?君がなんで聖女なのに魔力少ないのか、ってことだったっけ?」
左手の人差し指で思案するようなポーズを取る神様。
「それはね、君の元々の魔力が多すぎて酷い未来が予見されちゃったんだよねー。だから僕の力で封印してるってわけ!」
何ともすがすがしい笑顔でそう言ってくる。
もしかして認識阻害掛けたのも神様のせい?大ばあ様が見抜いてたのが謎だけど。
「せいかーい。君の場合、見た目も魔力も両方の要因でそうなっちゃってるみたいだから、誤魔化せないかなって!で、残念なお知らせもあるんだよねー。これらの術式が複雑に絡み合っちゃってて、掛けた俺っちでも解けないんだよね!」
いやぁうっかりうっかり!と笑う神様。殴っていいかな?
「神様殴ろうとするの君が初めてだよ?ということで、君の魔力については、ある程度の上限はあるけどそこまで自力で頑張ってね!それじゃあねー、まったねー!」
言いたいことだけ言って、神様は手を振って私を追い出した。
ちょっと、ふざけんなこのチャラ神ーーー!!
光に飲み込まれながら、私は叫んだ。
元の場所に戻ってきたと思った次の瞬間、私は神への怒りから、ありったけの魔力でエリアヒールを重ね掛けしまくった。
「!?る、ルルーナ殿?!」
エリアヒールの重ね掛けをすることで、範囲がじわじわと広がっていく。
そしてなんとかファルゴットさんを範囲内に収めた結果、私は魔力不足で眠くなっていた。
「感謝いたす、ルルーナ殿!」
「行ってくる」
勇者が復活したようで、また最前線に戻っていく。
それを確認して、微笑みながらも睡魔に勝てなくなり、とうとう戦場で眠ってしまったのだった。
とはいえ、私が寝た時にはもう決着はついていたみたい。起きた時に話してくれたので、ほっとした。
あ、俺っちはそのままなのね。
チャラそうだった色彩暴力は半袖の白いYシャツにサスペンダーで止めてある黒いズボンに早変わり。
頭につけてたサングラスも伊達メガネを装着する変化で知的度UP。
靴もヒールの高そうなギラギラのものじゃなくて、スニーカーに。
うん、いいと思う。
「褒めてもらって嬉しいよ。君はこっちの方が好きなのかな?」
まぁね、というか、なんで私ここにいるの?
「そっかそっか。次からの参考にするねぇ? えっとだね?君がなんで聖女なのに魔力少ないのか、ってことだったっけ?」
左手の人差し指で思案するようなポーズを取る神様。
「それはね、君の元々の魔力が多すぎて酷い未来が予見されちゃったんだよねー。だから僕の力で封印してるってわけ!」
何ともすがすがしい笑顔でそう言ってくる。
もしかして認識阻害掛けたのも神様のせい?大ばあ様が見抜いてたのが謎だけど。
「せいかーい。君の場合、見た目も魔力も両方の要因でそうなっちゃってるみたいだから、誤魔化せないかなって!で、残念なお知らせもあるんだよねー。これらの術式が複雑に絡み合っちゃってて、掛けた俺っちでも解けないんだよね!」
いやぁうっかりうっかり!と笑う神様。殴っていいかな?
「神様殴ろうとするの君が初めてだよ?ということで、君の魔力については、ある程度の上限はあるけどそこまで自力で頑張ってね!それじゃあねー、まったねー!」
言いたいことだけ言って、神様は手を振って私を追い出した。
ちょっと、ふざけんなこのチャラ神ーーー!!
光に飲み込まれながら、私は叫んだ。
元の場所に戻ってきたと思った次の瞬間、私は神への怒りから、ありったけの魔力でエリアヒールを重ね掛けしまくった。
「!?る、ルルーナ殿?!」
エリアヒールの重ね掛けをすることで、範囲がじわじわと広がっていく。
そしてなんとかファルゴットさんを範囲内に収めた結果、私は魔力不足で眠くなっていた。
「感謝いたす、ルルーナ殿!」
「行ってくる」
勇者が復活したようで、また最前線に戻っていく。
それを確認して、微笑みながらも睡魔に勝てなくなり、とうとう戦場で眠ってしまったのだった。
とはいえ、私が寝た時にはもう決着はついていたみたい。起きた時に話してくれたので、ほっとした。
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