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第1話
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恋というのは唐突にやって来る。
ルドヴィカの初めての恋もそうだった。
ルドヴィカ・ローヴェ、8歳の夏。
彼女は街で、孤児院で育てた香草を売っていた。ルドヴィカ達が住むロウ孤児院は、貴族達の寄付金で運営されていたが、育ち盛りの子ども達が飢えずに暮らしていくには少しばかり心許ない。その為、当番制で街に出て香草を売る。今日はルドヴィカの当番だ。
「ミネルバの葉はいりませんか?」
街にはたくさんの屋台が並んでいる。その一角を借りて売り出すが、あまり上手くいかなかった。常連客は孤児院の香草はとても品質が良いと褒めてくれるが、中々評判は広まらない。
ルドヴィカが声を掛けても知らん顔をして去る人々が多かった。
(今日も売上は期待出来ないわ……)
肩を落として店じまいの準備を始めようとした時の事だった。街の東側から悲鳴を上げて人々が逃げ惑う。
「魔物が出たぞ!」
叫び声が聞こえると、不思議そうに見ていた人々も状況が分かったのか、我先にと逃げ始めた。ルドヴィカも慌てて香草を抱えて逃げる。大人達に紛れて走っていると誰かがルドヴィカを押し倒した。
バランスを崩し、尻餅をついてしまう。
「グルルル……」
獣臭くて生暖かい風が頭上から吹く。
「あ……」
ゆっくりと振り返ると、そこには大きな狼のような姿をした魔物がいた。鋭い牙の隙間からは涎が垂れている。
(駄目、食べられる……!)
ぎゅっと目を瞑り、牙が体を貫くのを待った。しかし、痛みは襲ってこない。何が起こったのかと目を開けると、そこには濃茶の髪をなびかせた騎士がルドヴィカを守るように立っていた。
馬と剣の紋章が背中に彫られた騎士の甲冑を身につけていた。男は自分よりも大きな剣を軽々と振り回す。
魔物を大剣で薙ぎはらうと、毛の塊が落ちた。
男は間合いを一気に詰めると、魔物の攻撃を軽く体を捻って避け、振り向き様に刃を腹部に突き刺す。貫通した剣先が魔物の皮膚を裂いて出てくる。
断末魔の叫びを上げ、ぐしゃりと魔物は倒れた。
男は大剣を一振りし、血を飛ばす。そして鞘におさめてルドヴィカを振り返った。
「大丈夫?」
優しそうな翡翠の瞳。吸い込まれるようだった。
心臓が早鐘を打つ。鼓動の音が耳にまで届く。彼を見れば見るほど体が熱くなっていって、顔が火照る。
「どこか痛い? 怪我は?」
動かないルドヴィカを心配する男。そっと手を差し出してくれる。
ルドヴィカはその手に掴まりながら告げた。
「私……」
「ん?」
「私と……結婚してください!」
突然の告白に男は目を見開く。近くに立っていた仲間と思われる騎士は笑いを堪えていた。
ルドヴィカの熱い視線にあたふたする男。そんな仕草も可愛らしいと感じる。
「私はルドヴィカ・ローヴェと申します」
自分に向ける優しそうな眼差し。惹かれるとはこの事だ、と幼いながらに理解する。彼の鮮やかな剣技が脳裏に焼き付いて離れない。とても格好いいと思った。
「君が大きくなったらお友達から始めよう」
結婚はその後に話し合おう、と男は微笑んだ。
「俺は、ジェイド・バトラー。ルゴス騎士団の副団長をやっている」
「ジェイド・バトラー……」
彼の名を心に刻み込むように口に出す。
「また会おう」
これがルドヴィカとジェイドの出会いだった。
ルドヴィカは、ロウ孤児院に帰るなり心配していた院長マリーに剣の稽古をつけてくれるよう頼む。
「いきなりどうしたのよ、ルディ」
「私、ルゴス騎士団に入りたいんです!」
青い瞳を輝かせて夢を語るルドヴィカ。マリーは驚いたものの、笑って頷いてくれた。
「分かったわ、夢があるのは良いことよ。でも、わたしのお稽古は甘くないからね?」
言葉通りマリーの稽古はとても厳しかった。マリーは孤児院を開く前、世界を放浪していた凄腕の剣士だったという。そんなマリーにルドヴィカはみっちりとしごかれた。
彼女の指導に必死に食らいつくこと7年後。騎士学校の入学試験に挑戦したルドヴィカは、見事成績1位で通過する。特待生で入学したルドヴィカは、幼い頃から鍛えられている貴族の子弟もいる中、他を寄せ付けない強さに磨きをかけて首席で卒業する。
意外にも彼女の夢はすぐ叶う。
首席で卒業した彼女をルゴス騎士団がスカウトしたのだ。そうして、18歳となった彼女は初恋の人ジェイドがいるルゴス騎士団に入団した。
新米騎士は2年間、訓練中心の生活を送る。その訓練の教官を務めるのが騎士団団長だ。
「今日からお前達の訓練を受け持つジェイドだ」
ずっと想いを寄せていた人。副団長から団長になったようだが、あの時から変わらない姿。ルドヴィカは頬が熱くなるのを感じる。
何名かの新米騎士の顔を見ていたジェイドは、ルドヴィカと視線を合わせた。
近付いてくる彼に、ルドヴィカの心臓が飛び跳ねる。
「お前が騎士団結成以来、初めての女騎士か」
ルドヴィカは頷いた。
「はい、ルドヴィカ・ローヴェと申します」
彼女の名を聞いたジェイドは驚いたようだった。覚えてくれていたことに嬉しくなる。
「君はあの時の……」
「またお会い出来ましたね」
ルドヴィカがそう言うと、彼は照れくさそうに笑った。
訓練が終わってルドヴィカはジェイドの元へ行く。
「何か質問か?」
「いえ」
「ならば何か用か?」
「私とお付き合いをしていただきたいのです」
体温がどんどん上昇するのが分かった。
「ありがたい話だが、君にはもっと良い人がいるはずだ」
そう言ってジェイドは去っていく。
悲しみにうちひしがれるルドヴィカ……ではなく、反対に燃えていた。
「誰が私にとって良い人なのかは私が決めるの。絶対、団長を落としてやる!」
それからルドヴィカはジェイドに猛アタックをし始める。
「団長! 剣の打ち合いをお願いしたいのですが」
「団長! 教えて欲しい事があるのですが」
ジェイドに積極的に関わり、2人の時間を作ったのだ。初めは困惑していたジェイドだったが、お互いを知るにつれだんだん親密になっていった。
そうして季節はいつの間にか冬になる。今日は訓練も無い休日。ルドヴィカが寮で眠っていると、誰かが扉を叩いた。
「ルドヴィカ、いるか?」
「だ、団長!?」
寝ぼけ眼をこすり、慌てて支度する。水色の髪をいつものようにシニヨンに纏め、一番可愛いワンピースを着る。寒くないように足元は防寒のブーツ。
扉を開けるとジェイドが立っていた。今日は騎士団全員の休日なので、団長である彼も休めているのだろう。
「良かったら街に行かないか?」
仕事以外の誘いを受けたのは初めてだったので、ルドヴィカは舞い上がった。
早速、街に出て2人で美味しい物を食べ歩きする。ルドヴィカは食べることが大好きだった。夢中になってジェイドが買ってくれたローストされた鶏肉を頬張っていると、彼と目が合う。微笑ましそうにルドヴィカを見つめるジェイドに、頬が赤くなっていく。
そして、街にある巨大なもみの木の下に行く。様々な飾りつけを施された木は、冬の期間しか見られない。もみの木には伝承があった。
それは、もみの木の下で告白した者達は末長く幸せになれるというもの。
(告白するならここしかない……!)
ルドヴィカは意を決してジェイドに向き合う。
「団長……あの、私と」
紡ごうとした言葉はジェイドによって塞がれる。
「……っ!」
柔らかい感触。とても温かい。目の前にはジェイドの顔。
唇が離れる。
「その先は俺に言わせてくれ」
こくこくと人形のように頷くルドヴィカ。あまりの衝撃に言葉が出ない。
「君と関わっていくうちに、君の明るさや優しさにだんだん惹かれていく自分がいたんだ」
ジェイドはルドヴィカの髪を撫でる。優しい手つきだった。
「君が好きだ。俺と付き合って欲しい」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
こうしてルドヴィカは初恋の人ジェイドと付き合う事が出来た。
今から1年前の話である。
*
「えっ、付き合って1年も経つのにまだしてないの!?」
「しっー! アンナ、声が大きいです」
食堂で昼食を共にとるようになった友人アンナが驚きの声をあげる。
「だって、デートは夕方まで、手繋ぎとキスまでしかしてないの!?」
「他の恋人同士は違うんですか?」
「婚前交渉はしないって古いわよ。結婚してなくてもしてる方が多いんじゃない?」
ジェイドはとても大事にしてくれている。仕事終わりはいつも寮まで送ってくれるし、休日が被ればデートだってしてくれる。手は繋いでくれるし、唇が触れ合うだけのキスもする。
でも、夜伽がないのだ。ルドヴィカの悩みである。
ルドヴィカの初めての恋もそうだった。
ルドヴィカ・ローヴェ、8歳の夏。
彼女は街で、孤児院で育てた香草を売っていた。ルドヴィカ達が住むロウ孤児院は、貴族達の寄付金で運営されていたが、育ち盛りの子ども達が飢えずに暮らしていくには少しばかり心許ない。その為、当番制で街に出て香草を売る。今日はルドヴィカの当番だ。
「ミネルバの葉はいりませんか?」
街にはたくさんの屋台が並んでいる。その一角を借りて売り出すが、あまり上手くいかなかった。常連客は孤児院の香草はとても品質が良いと褒めてくれるが、中々評判は広まらない。
ルドヴィカが声を掛けても知らん顔をして去る人々が多かった。
(今日も売上は期待出来ないわ……)
肩を落として店じまいの準備を始めようとした時の事だった。街の東側から悲鳴を上げて人々が逃げ惑う。
「魔物が出たぞ!」
叫び声が聞こえると、不思議そうに見ていた人々も状況が分かったのか、我先にと逃げ始めた。ルドヴィカも慌てて香草を抱えて逃げる。大人達に紛れて走っていると誰かがルドヴィカを押し倒した。
バランスを崩し、尻餅をついてしまう。
「グルルル……」
獣臭くて生暖かい風が頭上から吹く。
「あ……」
ゆっくりと振り返ると、そこには大きな狼のような姿をした魔物がいた。鋭い牙の隙間からは涎が垂れている。
(駄目、食べられる……!)
ぎゅっと目を瞑り、牙が体を貫くのを待った。しかし、痛みは襲ってこない。何が起こったのかと目を開けると、そこには濃茶の髪をなびかせた騎士がルドヴィカを守るように立っていた。
馬と剣の紋章が背中に彫られた騎士の甲冑を身につけていた。男は自分よりも大きな剣を軽々と振り回す。
魔物を大剣で薙ぎはらうと、毛の塊が落ちた。
男は間合いを一気に詰めると、魔物の攻撃を軽く体を捻って避け、振り向き様に刃を腹部に突き刺す。貫通した剣先が魔物の皮膚を裂いて出てくる。
断末魔の叫びを上げ、ぐしゃりと魔物は倒れた。
男は大剣を一振りし、血を飛ばす。そして鞘におさめてルドヴィカを振り返った。
「大丈夫?」
優しそうな翡翠の瞳。吸い込まれるようだった。
心臓が早鐘を打つ。鼓動の音が耳にまで届く。彼を見れば見るほど体が熱くなっていって、顔が火照る。
「どこか痛い? 怪我は?」
動かないルドヴィカを心配する男。そっと手を差し出してくれる。
ルドヴィカはその手に掴まりながら告げた。
「私……」
「ん?」
「私と……結婚してください!」
突然の告白に男は目を見開く。近くに立っていた仲間と思われる騎士は笑いを堪えていた。
ルドヴィカの熱い視線にあたふたする男。そんな仕草も可愛らしいと感じる。
「私はルドヴィカ・ローヴェと申します」
自分に向ける優しそうな眼差し。惹かれるとはこの事だ、と幼いながらに理解する。彼の鮮やかな剣技が脳裏に焼き付いて離れない。とても格好いいと思った。
「君が大きくなったらお友達から始めよう」
結婚はその後に話し合おう、と男は微笑んだ。
「俺は、ジェイド・バトラー。ルゴス騎士団の副団長をやっている」
「ジェイド・バトラー……」
彼の名を心に刻み込むように口に出す。
「また会おう」
これがルドヴィカとジェイドの出会いだった。
ルドヴィカは、ロウ孤児院に帰るなり心配していた院長マリーに剣の稽古をつけてくれるよう頼む。
「いきなりどうしたのよ、ルディ」
「私、ルゴス騎士団に入りたいんです!」
青い瞳を輝かせて夢を語るルドヴィカ。マリーは驚いたものの、笑って頷いてくれた。
「分かったわ、夢があるのは良いことよ。でも、わたしのお稽古は甘くないからね?」
言葉通りマリーの稽古はとても厳しかった。マリーは孤児院を開く前、世界を放浪していた凄腕の剣士だったという。そんなマリーにルドヴィカはみっちりとしごかれた。
彼女の指導に必死に食らいつくこと7年後。騎士学校の入学試験に挑戦したルドヴィカは、見事成績1位で通過する。特待生で入学したルドヴィカは、幼い頃から鍛えられている貴族の子弟もいる中、他を寄せ付けない強さに磨きをかけて首席で卒業する。
意外にも彼女の夢はすぐ叶う。
首席で卒業した彼女をルゴス騎士団がスカウトしたのだ。そうして、18歳となった彼女は初恋の人ジェイドがいるルゴス騎士団に入団した。
新米騎士は2年間、訓練中心の生活を送る。その訓練の教官を務めるのが騎士団団長だ。
「今日からお前達の訓練を受け持つジェイドだ」
ずっと想いを寄せていた人。副団長から団長になったようだが、あの時から変わらない姿。ルドヴィカは頬が熱くなるのを感じる。
何名かの新米騎士の顔を見ていたジェイドは、ルドヴィカと視線を合わせた。
近付いてくる彼に、ルドヴィカの心臓が飛び跳ねる。
「お前が騎士団結成以来、初めての女騎士か」
ルドヴィカは頷いた。
「はい、ルドヴィカ・ローヴェと申します」
彼女の名を聞いたジェイドは驚いたようだった。覚えてくれていたことに嬉しくなる。
「君はあの時の……」
「またお会い出来ましたね」
ルドヴィカがそう言うと、彼は照れくさそうに笑った。
訓練が終わってルドヴィカはジェイドの元へ行く。
「何か質問か?」
「いえ」
「ならば何か用か?」
「私とお付き合いをしていただきたいのです」
体温がどんどん上昇するのが分かった。
「ありがたい話だが、君にはもっと良い人がいるはずだ」
そう言ってジェイドは去っていく。
悲しみにうちひしがれるルドヴィカ……ではなく、反対に燃えていた。
「誰が私にとって良い人なのかは私が決めるの。絶対、団長を落としてやる!」
それからルドヴィカはジェイドに猛アタックをし始める。
「団長! 剣の打ち合いをお願いしたいのですが」
「団長! 教えて欲しい事があるのですが」
ジェイドに積極的に関わり、2人の時間を作ったのだ。初めは困惑していたジェイドだったが、お互いを知るにつれだんだん親密になっていった。
そうして季節はいつの間にか冬になる。今日は訓練も無い休日。ルドヴィカが寮で眠っていると、誰かが扉を叩いた。
「ルドヴィカ、いるか?」
「だ、団長!?」
寝ぼけ眼をこすり、慌てて支度する。水色の髪をいつものようにシニヨンに纏め、一番可愛いワンピースを着る。寒くないように足元は防寒のブーツ。
扉を開けるとジェイドが立っていた。今日は騎士団全員の休日なので、団長である彼も休めているのだろう。
「良かったら街に行かないか?」
仕事以外の誘いを受けたのは初めてだったので、ルドヴィカは舞い上がった。
早速、街に出て2人で美味しい物を食べ歩きする。ルドヴィカは食べることが大好きだった。夢中になってジェイドが買ってくれたローストされた鶏肉を頬張っていると、彼と目が合う。微笑ましそうにルドヴィカを見つめるジェイドに、頬が赤くなっていく。
そして、街にある巨大なもみの木の下に行く。様々な飾りつけを施された木は、冬の期間しか見られない。もみの木には伝承があった。
それは、もみの木の下で告白した者達は末長く幸せになれるというもの。
(告白するならここしかない……!)
ルドヴィカは意を決してジェイドに向き合う。
「団長……あの、私と」
紡ごうとした言葉はジェイドによって塞がれる。
「……っ!」
柔らかい感触。とても温かい。目の前にはジェイドの顔。
唇が離れる。
「その先は俺に言わせてくれ」
こくこくと人形のように頷くルドヴィカ。あまりの衝撃に言葉が出ない。
「君と関わっていくうちに、君の明るさや優しさにだんだん惹かれていく自分がいたんだ」
ジェイドはルドヴィカの髪を撫でる。優しい手つきだった。
「君が好きだ。俺と付き合って欲しい」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
こうしてルドヴィカは初恋の人ジェイドと付き合う事が出来た。
今から1年前の話である。
*
「えっ、付き合って1年も経つのにまだしてないの!?」
「しっー! アンナ、声が大きいです」
食堂で昼食を共にとるようになった友人アンナが驚きの声をあげる。
「だって、デートは夕方まで、手繋ぎとキスまでしかしてないの!?」
「他の恋人同士は違うんですか?」
「婚前交渉はしないって古いわよ。結婚してなくてもしてる方が多いんじゃない?」
ジェイドはとても大事にしてくれている。仕事終わりはいつも寮まで送ってくれるし、休日が被ればデートだってしてくれる。手は繋いでくれるし、唇が触れ合うだけのキスもする。
でも、夜伽がないのだ。ルドヴィカの悩みである。
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