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第4話 ◎
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その後、アンナはパトリシアに抱えられて家へ帰っていった。細い腕で片手でアンナを軽々と持ち上げるパトリシアの怪力に驚かされたが。
ルドヴィカはジェイドの家に泊まることになった。
「夜中まで何をしてたんだ? ルディが飲むなんて何かあったんだろう?」
温かいお風呂に入らせてもらった後、ジェイドはルドヴィカの髪の毛を乾かしながら聞いた。
彼に言うのは恥ずかしいが、心配をかけてしまったのでルドヴィカは正直に伝えることにした。
「ジェイドと話をするパトリシア様を見てると何だかもやもやしてしまって……とても仲が良さそうだったし、パトリシア様はあんなに美人だから、何だか嫌な気分になってしまって」
それでアンナに話を聞いてもらいながら飲んでいたんです、と伝えるとジェイドの肩がひどく震えている事に気付く。
口を抑え、今にも我慢出来ないという風に笑いだした。ルドヴィカは何でこんなに笑うのか理解出来ず、おろおろするばかりだ。
「そうか、ルディはパトリックに嫉妬してたのか」
「パトリック?」
「パトリシアの本名はパトリックだ。あいつは正真正銘男だよ」
余程面白かったのかジェイドの笑いは止まらない。
「そんなに笑わなくても良いじゃないですか……。本当に不安だったんですよ」
むくれるルドヴィカに、ジェイドは涙を浮かべながら微笑んだ。
「そうだな、心配させてごめんな」
これでおあいこです、と見上げるとジェイドは激しく口づけをする。
「ジェイド……っ」
いつもしているような触れ合うだけのキスではなく、求め合うキスだった。ジェイドの舌が入ってきて、ルドヴィカの舌と絡まり合う。ざらりとした感触に驚きつつも、だんだんと気持ち良くなっていく。
「嫉妬するほど俺の事が好きなルディが可愛すぎる」
息が苦しいほど抱き締める。まるで愛の深さを伝えているようで、ルドヴィカは嬉しくなった。
「ルディが好きで堪らない。本当は抱きたいっていつも思ってた。でも、大事にしたい気持ちも本当だ」
でも、とジェイドは続ける。
「今はルディを抱きたい」
ルドヴィカはキスで返事をした。舌を入れ、絡ませる。お互いの唾液が口の端からだらしなく垂れた。
ジェイドはルドヴィカを抱き上げて、そっと寝台に横にさせる。
ルドヴィカの唇を吸い、舌を吸う。だんだんと体が熱くなってくるのが分かった。息をきらせて、ジェイドを見つめる。
「ルディ、可愛いよ」
耳許でそっと呟かれる。彼の声が身体中を巡るようだった。
ジェイドの大きな手が、ルドヴィカの服をたくしあげる。柔らかな胸の膨らみを優しく掴む。
「ここ勃ってるぞ」
そう言って膨らみの先を指でなぞる。くすぐったいような快感にルドヴィカの体はぴくりと反る。
ジェイドは熟れた果実を口に含むと、舌で転がす。温かくて、ざらりとした舌の感覚がルドヴィカの果実を敏感にさせる。
「んっ……」
自分ではないような声が出て、思わず手で口を押さえる。
「もっと聞かせて」
片方の果実を舐め、もう片方は指で弄る。同時に与えられる快楽にルドヴィカの下腹部は、どんどんと熱を持つ。
「んんっ……」
するりと下着の中に彼の指が入ってくる。割れ目から溢れ出る愛液が彼の指を濡らす。
「こんなに濡れてる」
ほら見て、とジェイドが見せた指には糸がひいていた。恥ずかしくなってルドヴィカは顔をそらす。
指がまた愛液を垂らす蜜壺に触れる。溢れ出る愛液をすくって、秘芽を擦った。
「あっ……あぁっ……!」
激しい快楽の波がルドヴィカを襲う。頭が真っ白になっていく。ジェイドの指はルドヴィカの気持ち良い所を知っているかのように動いていた。
「ああぁっ!」
腰を反らせ、絶頂に向かったルドヴィカ。蜜壺の壁はびくりと蠢いていた。
「……我慢してたのか?」
ジェイドの低い声が、敏感になったルドヴィカをまた快楽へと誘う。指が蜜壺の中に入ってくる。異物が入ってくる感覚に不思議な気持ちになるが、壁を擦るように動かす指がまた強い快感を与える。
「あぁっ! だ、団長……っ」
「2人の時は名前で呼ぶ約束だろ?」
「ジェイド……駄目っ」
快感に涙を浮かべるルドヴィカを意地の悪い笑みを浮かべるジェイドは、指を速く、それでいて優しく動かす。
「いやぁっ……あぁ、んっ……」
「またイッたな」
蜜壺の中から指を引き抜くと、とろりと愛液が湧き出た。
ジェイドはルドヴィカの内腿に舌を這わせる。くすぐったい感覚。だんだんと蜜壺の方へと近付いてくる。舌先がルドヴィカの秘芽に触れた。
「はぁっ、んっ」
ジェイドの舌が蛇のように動く度に、背中がぞくっとする。優しく秘芽を吸われたり、激しく擦られたりする内、下腹部がかなり熱を持っていた。
「もう、我慢出来ないっ」
ルドヴィカが懇願すると、ジェイドが彼の下着をずらす。中から出てきた彼の大きなモノに、こんなのが入るのかとルドヴィカは怖くなった。
「痛かったら言えよ」
痛くないように頑張るけど、とジェイドは硬くなったそれでルドヴィカの秘芽と蜜壺の入り口を撫でた。そして、蜜壺にあてがうとそそりたつ彼のモノが入ってくる。肉を引き裂くような痛みと苦しさにルドヴィカは小さく悲鳴をあげた。
「辛くないか?」
気遣うジェイドの言葉に頷く。彼は汗ばむルドヴィカを抱き締めてくれた。
「君の初めてを俺にくれてありがとう」
きゅうっと蜜壺の壁が彼のモノを締め付ける。しばらくジェイドはそのままでいてくれた。
中が慣れてくるとゆっくりと腰を動かす。怒張したそれの形が分かる。先端がルドヴィカの敏感な所を当ててきた。またも強い快感に襲われる。
「ジェイド……あぁっ、んっ!」
皮膚がぶつかる音。掻き回される水音。2人の荒い呼吸が響く。ルドヴィカはもう何も考えられなくなって、シーツを握りしめて快楽の波に溺れていた。
「ルディ、愛してるっ!」
「ああぁぁっ!」
絶頂を迎えたルドヴィカの蜜壺は、ジェイドのモノをぎゅうっと締め付ける。彼のモノは脈動すると、ルドヴィカの中で果てた。
「……ジェイド」
「どうした?」
「私も愛してます」
2人は夜が明けるまでお互いを激しく求めあった。
*
朝、起きるとジェイドが食事を用意してくれていた。野菜と火を通した卵を挟んだサンドイッチと、芳醇な香りのする紅茶が食欲をそそる。
「1週間後、俺のいる部隊は王国の南の森に魔物討伐に行くことになったんだ。いつ帰ってこれるか分からんが、大丈夫か?」
「危険ではないのですか」
ジェイド率いる騎士団とパトリシア率いる魔法騎士団が合同で討伐に当たるらしい。そのくらい人員を割くということは、魔物は手強いのだろう。
彼は強いが万が一の事を考えてしまって、ルドヴィカは不安になる。
「何があってもルディの所へ帰ってくるよ」
そう言って彼はルドヴィカを抱き寄せる。
「でも、ルディには俺の居場所を守って欲しい」
「ジェイドの居場所?」
「そう。俺の居場所はルディの傍だから」
彼はルドヴィカの薬指にきらめく宝石をはめる。
「俺と結婚してくれませんか」
ジェイドの翡翠の瞳には、今にも泣き出しそうなルドヴィカが映っている。
「喜んで」
そうして2人は抱き合うと濃厚な口づけをかわした。
ルドヴィカはジェイドの家に泊まることになった。
「夜中まで何をしてたんだ? ルディが飲むなんて何かあったんだろう?」
温かいお風呂に入らせてもらった後、ジェイドはルドヴィカの髪の毛を乾かしながら聞いた。
彼に言うのは恥ずかしいが、心配をかけてしまったのでルドヴィカは正直に伝えることにした。
「ジェイドと話をするパトリシア様を見てると何だかもやもやしてしまって……とても仲が良さそうだったし、パトリシア様はあんなに美人だから、何だか嫌な気分になってしまって」
それでアンナに話を聞いてもらいながら飲んでいたんです、と伝えるとジェイドの肩がひどく震えている事に気付く。
口を抑え、今にも我慢出来ないという風に笑いだした。ルドヴィカは何でこんなに笑うのか理解出来ず、おろおろするばかりだ。
「そうか、ルディはパトリックに嫉妬してたのか」
「パトリック?」
「パトリシアの本名はパトリックだ。あいつは正真正銘男だよ」
余程面白かったのかジェイドの笑いは止まらない。
「そんなに笑わなくても良いじゃないですか……。本当に不安だったんですよ」
むくれるルドヴィカに、ジェイドは涙を浮かべながら微笑んだ。
「そうだな、心配させてごめんな」
これでおあいこです、と見上げるとジェイドは激しく口づけをする。
「ジェイド……っ」
いつもしているような触れ合うだけのキスではなく、求め合うキスだった。ジェイドの舌が入ってきて、ルドヴィカの舌と絡まり合う。ざらりとした感触に驚きつつも、だんだんと気持ち良くなっていく。
「嫉妬するほど俺の事が好きなルディが可愛すぎる」
息が苦しいほど抱き締める。まるで愛の深さを伝えているようで、ルドヴィカは嬉しくなった。
「ルディが好きで堪らない。本当は抱きたいっていつも思ってた。でも、大事にしたい気持ちも本当だ」
でも、とジェイドは続ける。
「今はルディを抱きたい」
ルドヴィカはキスで返事をした。舌を入れ、絡ませる。お互いの唾液が口の端からだらしなく垂れた。
ジェイドはルドヴィカを抱き上げて、そっと寝台に横にさせる。
ルドヴィカの唇を吸い、舌を吸う。だんだんと体が熱くなってくるのが分かった。息をきらせて、ジェイドを見つめる。
「ルディ、可愛いよ」
耳許でそっと呟かれる。彼の声が身体中を巡るようだった。
ジェイドの大きな手が、ルドヴィカの服をたくしあげる。柔らかな胸の膨らみを優しく掴む。
「ここ勃ってるぞ」
そう言って膨らみの先を指でなぞる。くすぐったいような快感にルドヴィカの体はぴくりと反る。
ジェイドは熟れた果実を口に含むと、舌で転がす。温かくて、ざらりとした舌の感覚がルドヴィカの果実を敏感にさせる。
「んっ……」
自分ではないような声が出て、思わず手で口を押さえる。
「もっと聞かせて」
片方の果実を舐め、もう片方は指で弄る。同時に与えられる快楽にルドヴィカの下腹部は、どんどんと熱を持つ。
「んんっ……」
するりと下着の中に彼の指が入ってくる。割れ目から溢れ出る愛液が彼の指を濡らす。
「こんなに濡れてる」
ほら見て、とジェイドが見せた指には糸がひいていた。恥ずかしくなってルドヴィカは顔をそらす。
指がまた愛液を垂らす蜜壺に触れる。溢れ出る愛液をすくって、秘芽を擦った。
「あっ……あぁっ……!」
激しい快楽の波がルドヴィカを襲う。頭が真っ白になっていく。ジェイドの指はルドヴィカの気持ち良い所を知っているかのように動いていた。
「ああぁっ!」
腰を反らせ、絶頂に向かったルドヴィカ。蜜壺の壁はびくりと蠢いていた。
「……我慢してたのか?」
ジェイドの低い声が、敏感になったルドヴィカをまた快楽へと誘う。指が蜜壺の中に入ってくる。異物が入ってくる感覚に不思議な気持ちになるが、壁を擦るように動かす指がまた強い快感を与える。
「あぁっ! だ、団長……っ」
「2人の時は名前で呼ぶ約束だろ?」
「ジェイド……駄目っ」
快感に涙を浮かべるルドヴィカを意地の悪い笑みを浮かべるジェイドは、指を速く、それでいて優しく動かす。
「いやぁっ……あぁ、んっ……」
「またイッたな」
蜜壺の中から指を引き抜くと、とろりと愛液が湧き出た。
ジェイドはルドヴィカの内腿に舌を這わせる。くすぐったい感覚。だんだんと蜜壺の方へと近付いてくる。舌先がルドヴィカの秘芽に触れた。
「はぁっ、んっ」
ジェイドの舌が蛇のように動く度に、背中がぞくっとする。優しく秘芽を吸われたり、激しく擦られたりする内、下腹部がかなり熱を持っていた。
「もう、我慢出来ないっ」
ルドヴィカが懇願すると、ジェイドが彼の下着をずらす。中から出てきた彼の大きなモノに、こんなのが入るのかとルドヴィカは怖くなった。
「痛かったら言えよ」
痛くないように頑張るけど、とジェイドは硬くなったそれでルドヴィカの秘芽と蜜壺の入り口を撫でた。そして、蜜壺にあてがうとそそりたつ彼のモノが入ってくる。肉を引き裂くような痛みと苦しさにルドヴィカは小さく悲鳴をあげた。
「辛くないか?」
気遣うジェイドの言葉に頷く。彼は汗ばむルドヴィカを抱き締めてくれた。
「君の初めてを俺にくれてありがとう」
きゅうっと蜜壺の壁が彼のモノを締め付ける。しばらくジェイドはそのままでいてくれた。
中が慣れてくるとゆっくりと腰を動かす。怒張したそれの形が分かる。先端がルドヴィカの敏感な所を当ててきた。またも強い快感に襲われる。
「ジェイド……あぁっ、んっ!」
皮膚がぶつかる音。掻き回される水音。2人の荒い呼吸が響く。ルドヴィカはもう何も考えられなくなって、シーツを握りしめて快楽の波に溺れていた。
「ルディ、愛してるっ!」
「ああぁぁっ!」
絶頂を迎えたルドヴィカの蜜壺は、ジェイドのモノをぎゅうっと締め付ける。彼のモノは脈動すると、ルドヴィカの中で果てた。
「……ジェイド」
「どうした?」
「私も愛してます」
2人は夜が明けるまでお互いを激しく求めあった。
*
朝、起きるとジェイドが食事を用意してくれていた。野菜と火を通した卵を挟んだサンドイッチと、芳醇な香りのする紅茶が食欲をそそる。
「1週間後、俺のいる部隊は王国の南の森に魔物討伐に行くことになったんだ。いつ帰ってこれるか分からんが、大丈夫か?」
「危険ではないのですか」
ジェイド率いる騎士団とパトリシア率いる魔法騎士団が合同で討伐に当たるらしい。そのくらい人員を割くということは、魔物は手強いのだろう。
彼は強いが万が一の事を考えてしまって、ルドヴィカは不安になる。
「何があってもルディの所へ帰ってくるよ」
そう言って彼はルドヴィカを抱き寄せる。
「でも、ルディには俺の居場所を守って欲しい」
「ジェイドの居場所?」
「そう。俺の居場所はルディの傍だから」
彼はルドヴィカの薬指にきらめく宝石をはめる。
「俺と結婚してくれませんか」
ジェイドの翡翠の瞳には、今にも泣き出しそうなルドヴィカが映っている。
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