61 / 88
運命構築篇
第55話 不安の兆し
しおりを挟む
「さぁ、こっちだ。ここから10キロほど行ったところに僕の村がある」
船から降りるとアルクが村の方角を指さしながら告げる。
残念ながら船着場からは見えないが、何度も島を行き来しているアルクには視えているのだろう。
船着場は規模の小さな街のようになっており、そこそこ栄えていた。
鍛冶屋や市場少ないが住居もあり、ある程度の定住者がいることが伺える。
「この街の出口に馬を借りられるところがある。馬を使えば1時間程度ほどで僕の村に着くよ」
そういうとアルクは街の出口に向けて歩き出した。
シノアもそれに追従し歩き出す。
1時間程度歩いたところで街の出口に到着し、馬小屋へと歩を進める。
「よォ!アルク、久しぶりだな」
「バール、馬を借りたいんだが頼めるか?」
気前の良さそうな青年、バールはアルクの顔を見ると嬉しそうに手を振り、要件を聞くとすぐさま小屋へと走って行った。
5分ほどすると、馬の手網を引きながらアルクとシノアの元へ戻ってきた。
「ほらよ!今んとこ貸せるなかで1番速いやつだ」
「ありがとう、助かるよ。1週間後にまた戻る」
アルクはバールに礼を言うと早速馬に跨り、シノアに手を差し出す。
「さぁ、行こうか。馬は初めてかい?」
「は、はい、そうですね…」
「それじゃあ後ろに乗ってくれ。しっかり掴まって」
シノアが馬に乗ったことを確認すると、自分の腰を掴ませアルクは馬を走らせた。
◇◇◇
「よし、ついた。ここだよ」
馬の背で揺られること30分、休憩も挟んだため約1時間ほどでアルクの村に到着した。
木造の家が20~30と小規模ではあるが、屋台や露天などもあり活気のある村だった。
「さて、ここからは歩きだ。そんなに遠くないよ」
アルクの言葉でシノアは馬を降り、次にアルク自身もゆっくりと馬を降りた。
手綱を引きながらアルクの案内に従って村を歩くシノア。
善良な人の気配というものを長らく感じることがなかったため、少し戸惑いながらもアルクの後を付いて行く。
5分ほど歩くと周囲の家よりも一回り小さな家が見えてきた。
アルクはその家の隣にある小屋に馬を繋ぐようシノアに指示すると先に家に入る。
少し遅れてシノアも後を追い家へと入った。
中はシンプルな作りで質素だが、決して貧しさを感じさせない内装だった。
「僕は妹の様子を見てくるから、シノア君は寛いでいてくれ」
アルクはシノアをソファに座らせると、水と薬を持って隣の部屋へと消えた。
一人残されたシノアはカバンから取り出した薬草学の本を読み、なにか役立てることが無いかと模索し始める。
「ラフレル…強い刺激臭は魔物の撃退に有効…有効な病は、魔力欠乏症、灰血症、腐体病それから…これは…?」
聞いたことの無い珍しい病の名を見つけ動きを止めるシノアだったが、アルクが戻ってきたことで読書を中断させ、妹の具合を尋ねる。
「おかえりなさい。妹さん体調はどうでしたか?」
「あぁ…前回より少しだけ酷くなっていたよ…急いで薬を作らないと…」
暗い顔をしたアルクだったが、自分で自分の頬を叩き気合を入れる。
「よし!早速、錬金術師に頼みに行こう」
「錬金術師…それなら、リサ…じゃなかった、ライデン・ゾーシモスさんに頼んでみるのはどうでしょうか?」
リサの錬金術の腕を見込んで提案をするシノアだったが、アルクはその提案を残念そうに断る。
「あぁ、それは僕も思ったんだけど、なんでも彼女は店じまいをしてしまったらしくてね。ちょうど今日かららしい…」
その言葉をきいてシノアはリサの身に何かあったのか不安になったが、確かめる術もないため目の前の問題に集中することにした。
「うーん…この村に錬金術師はいないんですか?」
「実は1人だけいる。どうも、本土の方からたまたま来ていた錬金術師らしくてね…ラッキーだったよ」
アルクがソファに腰掛けながら告げた内容は、街ですれ違った親切な老人に教えられたことで、その老人とアルクは昔からの知り合いのため信憑性は高い。
アルクの言葉をきいて安心したシノアは、疲れ切っているであろうアルクを休ませようと自分が代わりに行くと言い出した。
「アルクさん休んでいてください。僕が代わりにその錬金術師の所へ行ってきます」
アルクは再会したばかりのシノアにそこまで迷惑をかける訳にはいかないと思ったが、自分が憔悴していることは事実だったため素直にシノアを頼り頭を下げる。
「すまない…君には助けられてばかりだね」
言葉と共にアルクは紙に錬金術師の家までの地図を描き、花を瓶に詰めてシノアへ渡した。
「そんなに遠くはないから迷うことはないと思う。依頼料はこの手紙を見せたらなんとかなる。それじゃあ頼んだよ…」
カバンから便箋を取り出しシノアに手渡すと、アルクはソファに倒れ込みそのまま泥のように眠ってしまった。
シノアは眠ってしまったアルクに毛布をかけると、早速錬金術師の家へ向かうため机の上に置かれた鍵とアルクから渡されたものをカバンに入れて家を後にした。
地図を片手に村を歩くシノアは、はじめてのおつかいでもしているようで少しだけ不安そうな表情だ。
金貨10枚という値打ちの花をカバンに入れて彷徨いて不安にならない人間など成金ぐらいだろうが、彼の不安は別のことだ。
(ラフレルを使った薬ってどれも調合の難易度高いけど大丈夫かな…)
そう、ラフレルを使った特効薬はどれも恐ろしいほど調合の難易度が高い。
一般的には国が保護している錬金術師か凄腕と呼ばれる程の腕がなければ作成は不可能だ。
リサならば造作もないことだろうがこの村にいる錬金術師に可能なのだろうか…
様々なことを考えるシノアの耳に村人たちの会話が入り込んでくる。
「─村長の娘が病気らしい─」
「─なんでも灰血症とかいう病気らしいわよ─」
「─それの薬ってめちゃくちゃ高い花が材料にいるんだろ?─」
村人たちの話によるとこの村の村長の娘も病気で、その特効薬を作るにはラフレルが必要なようだ。
厄介事に巻き込まれなければいいのだが…
そうこうしているうちに錬金術師の家に到着したシノアは、様々な不安を胸に扉を叩く。
◇◇◇
「なんていうか…世の中上手くいくもんだなぁ…」
錬金術師の家からアルクの家まで向かう道すがらシノアが呟く。
その手には栄養剤と睡眠薬、アルクの妹の病の発作を抑える薬が握られていた。
錬金術師の家についた当初は不安に苛まれていたシノアだったが、その家の主である錬金術師の女性と話しているうちに不安は消えた。
彼女は齢65と高齢だったがその分経験豊富なベテラン錬金術師で、特にラフレルを使った調合薬に関してはシノアでも舌を巻くほど博識だった。
彼女はアルクの妹の病について知っていたようで、すぐに特効薬を作る準備をしてくれた。
また、病の進行具合を確かめたいとのことでアルクと妹に家まで来て欲しいとシノアに言伝した。
さらに、ラフレルを入手するのが大変だということを知っていた彼女はアルクのために、栄養剤と睡眠薬を出してくれたのである。
まるで女神だ。
シノアはこの朗報を一刻も早くアルクに伝えるため、ダッシュで家へと向かった。
船から降りるとアルクが村の方角を指さしながら告げる。
残念ながら船着場からは見えないが、何度も島を行き来しているアルクには視えているのだろう。
船着場は規模の小さな街のようになっており、そこそこ栄えていた。
鍛冶屋や市場少ないが住居もあり、ある程度の定住者がいることが伺える。
「この街の出口に馬を借りられるところがある。馬を使えば1時間程度ほどで僕の村に着くよ」
そういうとアルクは街の出口に向けて歩き出した。
シノアもそれに追従し歩き出す。
1時間程度歩いたところで街の出口に到着し、馬小屋へと歩を進める。
「よォ!アルク、久しぶりだな」
「バール、馬を借りたいんだが頼めるか?」
気前の良さそうな青年、バールはアルクの顔を見ると嬉しそうに手を振り、要件を聞くとすぐさま小屋へと走って行った。
5分ほどすると、馬の手網を引きながらアルクとシノアの元へ戻ってきた。
「ほらよ!今んとこ貸せるなかで1番速いやつだ」
「ありがとう、助かるよ。1週間後にまた戻る」
アルクはバールに礼を言うと早速馬に跨り、シノアに手を差し出す。
「さぁ、行こうか。馬は初めてかい?」
「は、はい、そうですね…」
「それじゃあ後ろに乗ってくれ。しっかり掴まって」
シノアが馬に乗ったことを確認すると、自分の腰を掴ませアルクは馬を走らせた。
◇◇◇
「よし、ついた。ここだよ」
馬の背で揺られること30分、休憩も挟んだため約1時間ほどでアルクの村に到着した。
木造の家が20~30と小規模ではあるが、屋台や露天などもあり活気のある村だった。
「さて、ここからは歩きだ。そんなに遠くないよ」
アルクの言葉でシノアは馬を降り、次にアルク自身もゆっくりと馬を降りた。
手綱を引きながらアルクの案内に従って村を歩くシノア。
善良な人の気配というものを長らく感じることがなかったため、少し戸惑いながらもアルクの後を付いて行く。
5分ほど歩くと周囲の家よりも一回り小さな家が見えてきた。
アルクはその家の隣にある小屋に馬を繋ぐようシノアに指示すると先に家に入る。
少し遅れてシノアも後を追い家へと入った。
中はシンプルな作りで質素だが、決して貧しさを感じさせない内装だった。
「僕は妹の様子を見てくるから、シノア君は寛いでいてくれ」
アルクはシノアをソファに座らせると、水と薬を持って隣の部屋へと消えた。
一人残されたシノアはカバンから取り出した薬草学の本を読み、なにか役立てることが無いかと模索し始める。
「ラフレル…強い刺激臭は魔物の撃退に有効…有効な病は、魔力欠乏症、灰血症、腐体病それから…これは…?」
聞いたことの無い珍しい病の名を見つけ動きを止めるシノアだったが、アルクが戻ってきたことで読書を中断させ、妹の具合を尋ねる。
「おかえりなさい。妹さん体調はどうでしたか?」
「あぁ…前回より少しだけ酷くなっていたよ…急いで薬を作らないと…」
暗い顔をしたアルクだったが、自分で自分の頬を叩き気合を入れる。
「よし!早速、錬金術師に頼みに行こう」
「錬金術師…それなら、リサ…じゃなかった、ライデン・ゾーシモスさんに頼んでみるのはどうでしょうか?」
リサの錬金術の腕を見込んで提案をするシノアだったが、アルクはその提案を残念そうに断る。
「あぁ、それは僕も思ったんだけど、なんでも彼女は店じまいをしてしまったらしくてね。ちょうど今日かららしい…」
その言葉をきいてシノアはリサの身に何かあったのか不安になったが、確かめる術もないため目の前の問題に集中することにした。
「うーん…この村に錬金術師はいないんですか?」
「実は1人だけいる。どうも、本土の方からたまたま来ていた錬金術師らしくてね…ラッキーだったよ」
アルクがソファに腰掛けながら告げた内容は、街ですれ違った親切な老人に教えられたことで、その老人とアルクは昔からの知り合いのため信憑性は高い。
アルクの言葉をきいて安心したシノアは、疲れ切っているであろうアルクを休ませようと自分が代わりに行くと言い出した。
「アルクさん休んでいてください。僕が代わりにその錬金術師の所へ行ってきます」
アルクは再会したばかりのシノアにそこまで迷惑をかける訳にはいかないと思ったが、自分が憔悴していることは事実だったため素直にシノアを頼り頭を下げる。
「すまない…君には助けられてばかりだね」
言葉と共にアルクは紙に錬金術師の家までの地図を描き、花を瓶に詰めてシノアへ渡した。
「そんなに遠くはないから迷うことはないと思う。依頼料はこの手紙を見せたらなんとかなる。それじゃあ頼んだよ…」
カバンから便箋を取り出しシノアに手渡すと、アルクはソファに倒れ込みそのまま泥のように眠ってしまった。
シノアは眠ってしまったアルクに毛布をかけると、早速錬金術師の家へ向かうため机の上に置かれた鍵とアルクから渡されたものをカバンに入れて家を後にした。
地図を片手に村を歩くシノアは、はじめてのおつかいでもしているようで少しだけ不安そうな表情だ。
金貨10枚という値打ちの花をカバンに入れて彷徨いて不安にならない人間など成金ぐらいだろうが、彼の不安は別のことだ。
(ラフレルを使った薬ってどれも調合の難易度高いけど大丈夫かな…)
そう、ラフレルを使った特効薬はどれも恐ろしいほど調合の難易度が高い。
一般的には国が保護している錬金術師か凄腕と呼ばれる程の腕がなければ作成は不可能だ。
リサならば造作もないことだろうがこの村にいる錬金術師に可能なのだろうか…
様々なことを考えるシノアの耳に村人たちの会話が入り込んでくる。
「─村長の娘が病気らしい─」
「─なんでも灰血症とかいう病気らしいわよ─」
「─それの薬ってめちゃくちゃ高い花が材料にいるんだろ?─」
村人たちの話によるとこの村の村長の娘も病気で、その特効薬を作るにはラフレルが必要なようだ。
厄介事に巻き込まれなければいいのだが…
そうこうしているうちに錬金術師の家に到着したシノアは、様々な不安を胸に扉を叩く。
◇◇◇
「なんていうか…世の中上手くいくもんだなぁ…」
錬金術師の家からアルクの家まで向かう道すがらシノアが呟く。
その手には栄養剤と睡眠薬、アルクの妹の病の発作を抑える薬が握られていた。
錬金術師の家についた当初は不安に苛まれていたシノアだったが、その家の主である錬金術師の女性と話しているうちに不安は消えた。
彼女は齢65と高齢だったがその分経験豊富なベテラン錬金術師で、特にラフレルを使った調合薬に関してはシノアでも舌を巻くほど博識だった。
彼女はアルクの妹の病について知っていたようで、すぐに特効薬を作る準備をしてくれた。
また、病の進行具合を確かめたいとのことでアルクと妹に家まで来て欲しいとシノアに言伝した。
さらに、ラフレルを入手するのが大変だということを知っていた彼女はアルクのために、栄養剤と睡眠薬を出してくれたのである。
まるで女神だ。
シノアはこの朗報を一刻も早くアルクに伝えるため、ダッシュで家へと向かった。
0
お気に入りに追加
794
あなたにおすすめの小説
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
神様に妻子の魂を人質に取られたおっさんは、地球の未来の為に並行世界を救う。
SHO
ファンタジー
相棒はあの名機!
航空自衛隊のベテランパイロット、三戸花乃介。
長年日本の空を守ってきた愛機も、老朽化には勝てずに退役が決まる。そして病に侵されていた彼もまた、パイロットを引退する事を決意していた。
最後のスクランブル発進から帰還した彼は、程なくして病で死んでしまうが、そんな彼を待ち受けていたのは並行世界を救えという神様からの指令。
並行世界が滅べばこの世界も滅ぶ。世界を人質に取られた彼は世界を救済する戦いに身を投じる事になる。これはチートな相棒を従えて、並行世界で無双する元自衛官の物語。
全ては、やがて輪廻の輪から解き放たれる、妻子の生きる場所を救うために。
*これは以前公開していた作品を一時凍結、改稿、改題を経て新規に投稿し直した作品です。
ノベルアッププラス、小説家になろう。にて重複投稿。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる