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異世界放浪篇
第25話 小悪党かと思いきや
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「フィリアさん。フィリアさんってば、朝ですよ」
「うぅ…勘弁して…頭に杭を打ち付けられてるみたいなの…」
「昨日の夜どこに行ったかと思ってたらお酒ですか…呑みすぎは毒だって自分で言ってたじゃないですか…」
宿屋の一室にて微笑ましい?朝の一コマが繰り広げられていた。
フィリアは昨日の夜、ヴァルハザクと酒を呑みまくり、普通の人間ならば急性アルコール中毒で死に至るレベルの量の酒を摂取していた。その頭痛は二日酔いというには生易しすぎるほどのものだ。
「シノア…私無理…今日…ギルド…ひとりで…いっ、て…」
そう言うとフィリアは火曜サスペンス劇場の死体もびっくりのに倒れ込みを見せた。
そんなフィリアの様子に一人で行くしかないと覚悟を決めたシノアはフィリアに布団を被せ宿屋を後にする。
「お、シノアちゃん、行ってらっしゃい。おでかけかい?」
「はい!冒険者ギルドに行ってこようと思います」
「そうかそうか、気をつけてな~」
宿屋の主人に見送られ、先日訪れたギルドに向けて歩き出す。
15分ほどで到着し西部劇に出てくるようなドアを開くシノア。
その瞬間、視線が集中し思わず身構えるシノアだったが、男達は訝しむような視線ではなく親しみが込められた視線と言葉をシノアに投げかける。
「よう!坊主、昨日ぶりだな!」
「ちょうど今お前さんの話をしていたところだぞ~」
「昨日の戦いはすごかったな!」
「おーい!酒持ってこい!」
背中をバンバンと叩きながらシノアをテーブルへと連行する男達。
シノアは慣れていない好意的な行為にただ戸惑うことしか出来ない。
そんなシノアに近付く男が一人。
「よう、お前さん俺の事を覚えてるか?」
シノアに声を掛けてきたのは先日、酔っ払ってシノアに突っかかってきた男だ。
「ええっと…たしかゾイルさん、でしたよね」
「あぁ、よく覚えてたな」
シノアが自分のことを覚えていたことに少し驚いた男、ゾイルは目を少しだけ見開いた後シノアに頭を下げた。
「すまねぇ、酔ってたとはいえお前さんに斬りかかっちまった。情けない話だが女に振られてヤケ酒して自我を失ってたんだ…」
先日の様子とは打って変わって、礼儀正しいゾイルにシノアは目を見開く。そんなシノアに苦笑いしながら声をかけたのはゾイルとの戦闘で武器を投げてきた男だ。
「こいつは根は良い奴なんだが、酒癖が悪くてな…俺達も煽っちまって悪かったな」
「い、いえいえそんな。誰も怪我してないし結果オーライですよ」
シノアの返答に安心するゾイルと男達。
空気が軽くなったころを見計らい、シノアの座っているテーブルに酒が運ばれてくる。
「ほらほらお前さんら!暗い話はしめぇだ!さぁさぁ飲みな!」
「そうだな、俺は寝ちまってて知らないんだがギルマスと戦ったんだって?どうだった?」
「いえ…まともに相手をしてもらえませんでした。2.3回刃を交えただけなのにすぐにスタミナを奪われてしまって…」
ゾイルの問いに恥ずかしそうに答えるシノアだったが、ゾイルはそんなシノアの答えに目を見開く。
「なんだって?ギルマスとまともに戦ったのか?これは、俺が軽くあしらわれちまうわけだな」
「おうよ!この子はすごかったんだぜ?!ギルマスの追撃を受け止めたんだからな!」
シノアの知るところではなかったが、このギルド内にギルドマスターであるヴァルハザクとまともに戦えるものは片手で数られる程度だ。齢65にしてそれだけの強さを誇る彼は冒険者は引退しているが今でも現役のハンターである。
この世界の冒険者にはランク分けがあり、それは自分に見合った依頼をこなす為、逆に自分の実力以上の敵に挑まないようにとの狙いがある。一番下はFから1番上はS+となっている。この+-はCランクから区分されており、この辺りから同じランク内でも実力に差が出てくる。
Fランクは一般人、Eランクは少し腕が立つ、Bともなれば熟練と呼ばれる。
そんな中、ヴァルハザクのランクはSだ。
冒険者の中でも超一流と称され、それだけのランクを持つものは世界に指で数えるほどしかいない。
Aランクで他国の騎士団から勧誘が来ることを考えるとSとはまさに規格外。
人外なのだ。
そんな人外の元冒険者とまともに戦えたことからシノアの実力も相応のものと取れる。
「まじかよ…酔ってたとはいえ俺はとんだバカをやらかしちまったようだ」
「いえいえ…そんな大したものでは…」
「がはは!謙虚だな。そいや今日はどうしたんだ?」
豪快な男が酒を飲みながらシノアにここに来た目的を聞く。
その問いにシノアは思い出したように話し始める。
「あ、えっと、冒険者登録をしたくて…」
シノアの言葉に目が点になる男たち。だが、すぐに言葉の意味を理解すると一斉にシノアを持ち上げる。
「そりゃいいな!こんだけ才能のあるんだ。Aランクだって夢じゃないさ!」
「い、いやそんな大げさですよ…」
「いやいや、何言ってんだ。ギルマスとまともに戦える奴なんてこのギルドにはほとんどいないぞ?」
思わぬ称賛に頭をかくシノア。そんなシノアをみかねた一人の男が冒険者登録のやり方をシノアに教える。
「いいか?冒険者になるにはまず、近場のギルドカウンターで冒険者手帳を発行するんだ。これは身分を証明してくれるほかに自分が過去にこなしてきた依頼も載るから腕っぷしの証明にもなるぜ!」
「へぇ~便利なんですね…」
「さぁさぁ!カウンターはあっちだぜ!」
親切な男が指さした方をみると20代半ばほどの女性が受付をしているカウンターが見えた。近くには掲示板のようなものがあり、何件かの依頼が張り出されているようだった。
「さぁ、がんばってきな!」
「あ、ありがとうございます。本当に助かりました」
丁寧に頭を下げ、カウンターへ走っていくシノアを見送る男たち。
そんな中男が一人、ぽつりとつぶやく。
「はぁ…かわいかったな」
その男のつぶやきに追随するものが多数。
「あぁ…男だなんて信じられねぇぜ」
「まったくだよ…」
そんな中、熱さえ帯びていそうな視線を放つ一人の男が矛盾を生み出す。
「…俺、あの子なら嫁に欲しいわ」
その言葉の矛盾を指摘するものがいなかったのはバカにしていたのか、はたまた同意見だったのか…
シノアの背中に複数の熱い視線が送られていたことは言うまでもないだろう。
「うぅ…勘弁して…頭に杭を打ち付けられてるみたいなの…」
「昨日の夜どこに行ったかと思ってたらお酒ですか…呑みすぎは毒だって自分で言ってたじゃないですか…」
宿屋の一室にて微笑ましい?朝の一コマが繰り広げられていた。
フィリアは昨日の夜、ヴァルハザクと酒を呑みまくり、普通の人間ならば急性アルコール中毒で死に至るレベルの量の酒を摂取していた。その頭痛は二日酔いというには生易しすぎるほどのものだ。
「シノア…私無理…今日…ギルド…ひとりで…いっ、て…」
そう言うとフィリアは火曜サスペンス劇場の死体もびっくりのに倒れ込みを見せた。
そんなフィリアの様子に一人で行くしかないと覚悟を決めたシノアはフィリアに布団を被せ宿屋を後にする。
「お、シノアちゃん、行ってらっしゃい。おでかけかい?」
「はい!冒険者ギルドに行ってこようと思います」
「そうかそうか、気をつけてな~」
宿屋の主人に見送られ、先日訪れたギルドに向けて歩き出す。
15分ほどで到着し西部劇に出てくるようなドアを開くシノア。
その瞬間、視線が集中し思わず身構えるシノアだったが、男達は訝しむような視線ではなく親しみが込められた視線と言葉をシノアに投げかける。
「よう!坊主、昨日ぶりだな!」
「ちょうど今お前さんの話をしていたところだぞ~」
「昨日の戦いはすごかったな!」
「おーい!酒持ってこい!」
背中をバンバンと叩きながらシノアをテーブルへと連行する男達。
シノアは慣れていない好意的な行為にただ戸惑うことしか出来ない。
そんなシノアに近付く男が一人。
「よう、お前さん俺の事を覚えてるか?」
シノアに声を掛けてきたのは先日、酔っ払ってシノアに突っかかってきた男だ。
「ええっと…たしかゾイルさん、でしたよね」
「あぁ、よく覚えてたな」
シノアが自分のことを覚えていたことに少し驚いた男、ゾイルは目を少しだけ見開いた後シノアに頭を下げた。
「すまねぇ、酔ってたとはいえお前さんに斬りかかっちまった。情けない話だが女に振られてヤケ酒して自我を失ってたんだ…」
先日の様子とは打って変わって、礼儀正しいゾイルにシノアは目を見開く。そんなシノアに苦笑いしながら声をかけたのはゾイルとの戦闘で武器を投げてきた男だ。
「こいつは根は良い奴なんだが、酒癖が悪くてな…俺達も煽っちまって悪かったな」
「い、いえいえそんな。誰も怪我してないし結果オーライですよ」
シノアの返答に安心するゾイルと男達。
空気が軽くなったころを見計らい、シノアの座っているテーブルに酒が運ばれてくる。
「ほらほらお前さんら!暗い話はしめぇだ!さぁさぁ飲みな!」
「そうだな、俺は寝ちまってて知らないんだがギルマスと戦ったんだって?どうだった?」
「いえ…まともに相手をしてもらえませんでした。2.3回刃を交えただけなのにすぐにスタミナを奪われてしまって…」
ゾイルの問いに恥ずかしそうに答えるシノアだったが、ゾイルはそんなシノアの答えに目を見開く。
「なんだって?ギルマスとまともに戦ったのか?これは、俺が軽くあしらわれちまうわけだな」
「おうよ!この子はすごかったんだぜ?!ギルマスの追撃を受け止めたんだからな!」
シノアの知るところではなかったが、このギルド内にギルドマスターであるヴァルハザクとまともに戦えるものは片手で数られる程度だ。齢65にしてそれだけの強さを誇る彼は冒険者は引退しているが今でも現役のハンターである。
この世界の冒険者にはランク分けがあり、それは自分に見合った依頼をこなす為、逆に自分の実力以上の敵に挑まないようにとの狙いがある。一番下はFから1番上はS+となっている。この+-はCランクから区分されており、この辺りから同じランク内でも実力に差が出てくる。
Fランクは一般人、Eランクは少し腕が立つ、Bともなれば熟練と呼ばれる。
そんな中、ヴァルハザクのランクはSだ。
冒険者の中でも超一流と称され、それだけのランクを持つものは世界に指で数えるほどしかいない。
Aランクで他国の騎士団から勧誘が来ることを考えるとSとはまさに規格外。
人外なのだ。
そんな人外の元冒険者とまともに戦えたことからシノアの実力も相応のものと取れる。
「まじかよ…酔ってたとはいえ俺はとんだバカをやらかしちまったようだ」
「いえいえ…そんな大したものでは…」
「がはは!謙虚だな。そいや今日はどうしたんだ?」
豪快な男が酒を飲みながらシノアにここに来た目的を聞く。
その問いにシノアは思い出したように話し始める。
「あ、えっと、冒険者登録をしたくて…」
シノアの言葉に目が点になる男たち。だが、すぐに言葉の意味を理解すると一斉にシノアを持ち上げる。
「そりゃいいな!こんだけ才能のあるんだ。Aランクだって夢じゃないさ!」
「い、いやそんな大げさですよ…」
「いやいや、何言ってんだ。ギルマスとまともに戦える奴なんてこのギルドにはほとんどいないぞ?」
思わぬ称賛に頭をかくシノア。そんなシノアをみかねた一人の男が冒険者登録のやり方をシノアに教える。
「いいか?冒険者になるにはまず、近場のギルドカウンターで冒険者手帳を発行するんだ。これは身分を証明してくれるほかに自分が過去にこなしてきた依頼も載るから腕っぷしの証明にもなるぜ!」
「へぇ~便利なんですね…」
「さぁさぁ!カウンターはあっちだぜ!」
親切な男が指さした方をみると20代半ばほどの女性が受付をしているカウンターが見えた。近くには掲示板のようなものがあり、何件かの依頼が張り出されているようだった。
「さぁ、がんばってきな!」
「あ、ありがとうございます。本当に助かりました」
丁寧に頭を下げ、カウンターへ走っていくシノアを見送る男たち。
そんな中男が一人、ぽつりとつぶやく。
「はぁ…かわいかったな」
その男のつぶやきに追随するものが多数。
「あぁ…男だなんて信じられねぇぜ」
「まったくだよ…」
そんな中、熱さえ帯びていそうな視線を放つ一人の男が矛盾を生み出す。
「…俺、あの子なら嫁に欲しいわ」
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