21 / 88
異世界放浪篇
第16話 暗躍する者達
しおりを挟む
「それで?身体を奪えなかっただけでなく危うく消滅させられかけたということか?」
玉座から降ってくる一切感情をのせていない声に、問い掛けられた本人はただ震えることしかできなかった。
「つまり、お前の話をまとめると、召喚者とはいえ、たかが小僧に精神面で敗北したと?お前、本当に天使か?いくら堕とはいえ…」
言葉は多大なる呆れを含んでいるがそれとは対照的に一切の感情を含んでいない声色に天使の恐怖が増していく。よく見ると声色の主の両手両足には拘束具がついており、足を組みなおすたびにじゃらじゃらと音を立てる。その音が天使の恐怖の増大させる。
とうとう、あまりの恐怖に耐えかね、天使が言い訳を口にするが―
「も、申し訳ありません…し、しかし!身体を完全に掌握しかけた時に忌々しい神の波動を感じまして―」
その先が天使の口から発せられることはなかった。天使が片膝をつき、震えていた場所には天使であった何かと血だまりが存在するだけだった。
「…私がいつ発言を許可した。少しは礼儀を知れ」
玉座に堂々と鎮座する何者かはため息をつきながら煩わしそうに天使だった肉塊を見つめる。
「ソリス様、失礼いたします。七つの大罪の方々が参られました。会議に御親覧あそば―」
ソリスと呼ばれた者は声をかけてきた執事のような男の問いかけに応えることなく男を木っ端微塵にした。
「お前はいくつだ。敬語の正しい使い方を身に着けろ。最上級敬語使うなら最初から使え。それから私を愛称で呼ぶな」
そう吐き捨てると両手についた拘束具を撫でる。
しばらく場を沈黙が支配した後、堂々とした態度でソリスに近づく者たちの足音が響く。
「あんたの周りはいつも血みどろなんだな。あんたの兄上様からの呪いかねぇ?」
「口を慎め、“傲慢”。申し訳ありません、破壊神様。突然の訪問と無礼を詫びます」
「プライド・ルシファー、ラスト・アスモデウス、久しいわね」
気安い態度で玉座に座る者に話しかけたのはプライド・ルシファーと呼ばれた男、それを窘めたのはラスト・アスモデウスと呼ばれた女だ。天使と悪魔の名を冠し、どちらも人とは思えないほど優れた容貌をしている。
「お久しゅうございます、母上殿」
「その呼び名はやめてくれない?私はあんたの母親なんかじゃないってーの。暇だったから堕としてみただけのこと」
「おーおー謙虚なこって」
最初に消された男と木っ端微塵にされた男よりも遥かに失礼な態度であるにも関わらず、破壊神と呼ばれた者には怒りなど微塵も感じない。むしろ旧友との再会を喜んでいるかのようだった。口調も威厳をかんじさせるものではなく親しみを感じさせるものに変わっている。
「破壊神様、折り入ってお耳に挟んでおきたいことがございます」
「その呼び名はよせと何回言ったらわかる?あんたはほんと変わらないね」
「はっ、申し訳ありません。では改めましてデア・ソリス様、本日は報告があってまいりました」
「なに?」
「実は神聖国家イ・サントがイリニパークス共和国との戦争に勝利いたしました」
「ふーん、それで―ってちょっと待ってイリニパークス共和国って―」
ラストと呼ばれる女の報告にどうでもよさそうに耳を傾けていたデア・ソリスだったがラストの言葉に思い出したように自身の言葉を遮る。
「はい、魔人族の国です」
「…そう、負けたの。まぁ、たしか今の王は激甘だったからね」
「はっ、人間族を殺めることを渋って敗北した模様です」
「馬鹿ね。人間族なんて生きている価値はない。殺すだけよ」
吐き捨てるようにそう、呟いた。
「かの国が敗北したことにより、悪魔が召喚される機会がかなり減りました。“強欲”すら外界に行くことを渋っております」
「面倒ね。悪魔召喚自体は欲望にまみれたバカな人間たちが行うでしょうけど、魔人族が人間族に虐げられているというのは気に食わないわ」
「はっ、それ故意見を伺いたいと思い参りました」
「なんつーかよぉ、要は人間族の国ぶっ壊せばいい話なんじゃねぇのか?」
ソリスとラストの会話にめんどくさそうに口を挟むプライドだったが、ラストから人すら殺せそうな強烈な視線を受け、押し黙る。
「あっはは、あんたは単純ね。まぁ、召喚者が何人いようともあんた一人で潰せるだろうけどね」
その言葉に喜色を浮かべるプライドだったが―
「だったら!―」
「でもダメ」
すぐにソリスからストップがかかる。
「な、なんでだよ」
「数千人程度だったら気づかれないだろうけど数十万、数百万って人間族を殺せばアイツが動くに決まってるだろう?」
「だけどヤツはあんたと同じで肉体を持っていないんだろ!だったら―」
「“傲慢”!」
突然、自分の罪障名を隣で頭を垂れる“色欲”に呼ばれたことで我に返るプライド。
その視線の先には禍々しいオーラを纏い、玉座の手掛けを握りつぶしているデア・ソリスの姿があった。
「くっ…し、失礼した。わ、悪気があったわけじゃねぇんだ…」
「いいさ、お前はいつも少し余計なところまで言う癖があるからね。私だって慣れているさ」
段々とオーラが消え、威圧から解放された二人は深く息を吐く。
「大変失礼いたしました、デア・ソリス様。それで、神聖国家への対応はいかがいたしましょうか」
「あぁ、放置でいいさ。もし、何かあれば私に知らせるといい」
「はっ承知いたしました。それからこちらは手土産です」
そういうとラストは懐から一枚の羊皮紙を取り出し息を吹きかける。するとその羊皮紙は姿を変え、鳥になると命が芽生えたかのように飛び立った。その鳥は差し出されたソリスの手のひらに留まり再びただの羊皮紙に戻った。
「これは?」
「デア・ソリス様が探し求められていた“器”の姿絵でございます」
「ほう…」
そこに描かれていたのは少し長めの銀髪を水で遊ばせた少年、紛れもないシノアの姿であった。
「これはこれは…くっくっくっ…」
笑みをこぼすソリスにラストが訝し気に尋ねる。
「どうか、なさいましたか?」
「いや、なんでもないさ。偶然というのは恐ろしいと思ってね」
そういうとシノアが描かれた姿絵を握りつぶし、窓から空を眺める。
濁り切った空には無数の雲とその間にいくつかの鎖が見え隠れしていた。
「これは偶然か必然か、神すらも悩むことがあるとは思わなかったよ。ねえ?兄様」
独り言のように呟きソリスはただ孤高を眺め続けた。体に纏わりつく鎖を愛でながら過去に決別した兄を思う。
「いつかこの手で跪かせてやる…創造神デウス・クレアトール!」
美しい声音が巨大な城の中を木霊していった。
玉座から降ってくる一切感情をのせていない声に、問い掛けられた本人はただ震えることしかできなかった。
「つまり、お前の話をまとめると、召喚者とはいえ、たかが小僧に精神面で敗北したと?お前、本当に天使か?いくら堕とはいえ…」
言葉は多大なる呆れを含んでいるがそれとは対照的に一切の感情を含んでいない声色に天使の恐怖が増していく。よく見ると声色の主の両手両足には拘束具がついており、足を組みなおすたびにじゃらじゃらと音を立てる。その音が天使の恐怖の増大させる。
とうとう、あまりの恐怖に耐えかね、天使が言い訳を口にするが―
「も、申し訳ありません…し、しかし!身体を完全に掌握しかけた時に忌々しい神の波動を感じまして―」
その先が天使の口から発せられることはなかった。天使が片膝をつき、震えていた場所には天使であった何かと血だまりが存在するだけだった。
「…私がいつ発言を許可した。少しは礼儀を知れ」
玉座に堂々と鎮座する何者かはため息をつきながら煩わしそうに天使だった肉塊を見つめる。
「ソリス様、失礼いたします。七つの大罪の方々が参られました。会議に御親覧あそば―」
ソリスと呼ばれた者は声をかけてきた執事のような男の問いかけに応えることなく男を木っ端微塵にした。
「お前はいくつだ。敬語の正しい使い方を身に着けろ。最上級敬語使うなら最初から使え。それから私を愛称で呼ぶな」
そう吐き捨てると両手についた拘束具を撫でる。
しばらく場を沈黙が支配した後、堂々とした態度でソリスに近づく者たちの足音が響く。
「あんたの周りはいつも血みどろなんだな。あんたの兄上様からの呪いかねぇ?」
「口を慎め、“傲慢”。申し訳ありません、破壊神様。突然の訪問と無礼を詫びます」
「プライド・ルシファー、ラスト・アスモデウス、久しいわね」
気安い態度で玉座に座る者に話しかけたのはプライド・ルシファーと呼ばれた男、それを窘めたのはラスト・アスモデウスと呼ばれた女だ。天使と悪魔の名を冠し、どちらも人とは思えないほど優れた容貌をしている。
「お久しゅうございます、母上殿」
「その呼び名はやめてくれない?私はあんたの母親なんかじゃないってーの。暇だったから堕としてみただけのこと」
「おーおー謙虚なこって」
最初に消された男と木っ端微塵にされた男よりも遥かに失礼な態度であるにも関わらず、破壊神と呼ばれた者には怒りなど微塵も感じない。むしろ旧友との再会を喜んでいるかのようだった。口調も威厳をかんじさせるものではなく親しみを感じさせるものに変わっている。
「破壊神様、折り入ってお耳に挟んでおきたいことがございます」
「その呼び名はよせと何回言ったらわかる?あんたはほんと変わらないね」
「はっ、申し訳ありません。では改めましてデア・ソリス様、本日は報告があってまいりました」
「なに?」
「実は神聖国家イ・サントがイリニパークス共和国との戦争に勝利いたしました」
「ふーん、それで―ってちょっと待ってイリニパークス共和国って―」
ラストと呼ばれる女の報告にどうでもよさそうに耳を傾けていたデア・ソリスだったがラストの言葉に思い出したように自身の言葉を遮る。
「はい、魔人族の国です」
「…そう、負けたの。まぁ、たしか今の王は激甘だったからね」
「はっ、人間族を殺めることを渋って敗北した模様です」
「馬鹿ね。人間族なんて生きている価値はない。殺すだけよ」
吐き捨てるようにそう、呟いた。
「かの国が敗北したことにより、悪魔が召喚される機会がかなり減りました。“強欲”すら外界に行くことを渋っております」
「面倒ね。悪魔召喚自体は欲望にまみれたバカな人間たちが行うでしょうけど、魔人族が人間族に虐げられているというのは気に食わないわ」
「はっ、それ故意見を伺いたいと思い参りました」
「なんつーかよぉ、要は人間族の国ぶっ壊せばいい話なんじゃねぇのか?」
ソリスとラストの会話にめんどくさそうに口を挟むプライドだったが、ラストから人すら殺せそうな強烈な視線を受け、押し黙る。
「あっはは、あんたは単純ね。まぁ、召喚者が何人いようともあんた一人で潰せるだろうけどね」
その言葉に喜色を浮かべるプライドだったが―
「だったら!―」
「でもダメ」
すぐにソリスからストップがかかる。
「な、なんでだよ」
「数千人程度だったら気づかれないだろうけど数十万、数百万って人間族を殺せばアイツが動くに決まってるだろう?」
「だけどヤツはあんたと同じで肉体を持っていないんだろ!だったら―」
「“傲慢”!」
突然、自分の罪障名を隣で頭を垂れる“色欲”に呼ばれたことで我に返るプライド。
その視線の先には禍々しいオーラを纏い、玉座の手掛けを握りつぶしているデア・ソリスの姿があった。
「くっ…し、失礼した。わ、悪気があったわけじゃねぇんだ…」
「いいさ、お前はいつも少し余計なところまで言う癖があるからね。私だって慣れているさ」
段々とオーラが消え、威圧から解放された二人は深く息を吐く。
「大変失礼いたしました、デア・ソリス様。それで、神聖国家への対応はいかがいたしましょうか」
「あぁ、放置でいいさ。もし、何かあれば私に知らせるといい」
「はっ承知いたしました。それからこちらは手土産です」
そういうとラストは懐から一枚の羊皮紙を取り出し息を吹きかける。するとその羊皮紙は姿を変え、鳥になると命が芽生えたかのように飛び立った。その鳥は差し出されたソリスの手のひらに留まり再びただの羊皮紙に戻った。
「これは?」
「デア・ソリス様が探し求められていた“器”の姿絵でございます」
「ほう…」
そこに描かれていたのは少し長めの銀髪を水で遊ばせた少年、紛れもないシノアの姿であった。
「これはこれは…くっくっくっ…」
笑みをこぼすソリスにラストが訝し気に尋ねる。
「どうか、なさいましたか?」
「いや、なんでもないさ。偶然というのは恐ろしいと思ってね」
そういうとシノアが描かれた姿絵を握りつぶし、窓から空を眺める。
濁り切った空には無数の雲とその間にいくつかの鎖が見え隠れしていた。
「これは偶然か必然か、神すらも悩むことがあるとは思わなかったよ。ねえ?兄様」
独り言のように呟きソリスはただ孤高を眺め続けた。体に纏わりつく鎖を愛でながら過去に決別した兄を思う。
「いつかこの手で跪かせてやる…創造神デウス・クレアトール!」
美しい声音が巨大な城の中を木霊していった。
0
お気に入りに追加
794
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
ものひろいの能力もらったけど魔法と恋愛に夢中です。
紫雲くろの
ファンタジー
前代未聞の転生者特典を大量使用、チートVSチートなど今までにないド派手バトル描写が多いので、俺つえーに飽きた人にオススメです。
ごく一般的な社畜だった主人公コウは事故により異世界転生を果たす。
転生特典でもらった一定間隔でランダムにアイテムが手に入る能力”ものひろい”により
序盤にて伝説級アイテムの聖剣を手に入れて世界最強かと思いきや、そこに転生特典を奪う強敵が現れたり、リアルチートの元嫁が来たりと忙しい日々を送る。
チートマシマシ&強敵マシマシ、バトルラブコメ物語。
こちらの作品もよろしくおねがいします。こちらはギャグ増々でお送りしてます。
豪運少女と不運少女
小説家になろう様にも投稿しております。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
勇者パーティを追放された万能勇者、魔王のもとで働く事を決意する~おかしな魔王とおかしな部下と管理職~
龍央
ファンタジー
ある日突然、同じパーティメンバーのルイン達から追放される万能勇者であるカーライル。
勇者である自分がいなくてなにが勇者パーティか!? という叫びを飲み込み、国外へ出る事を決意する。
求人募集の情報を集めて、いざ魔王国へ……。
は!? なんで魔王がブーメランパンツなんだ!?
部下として紹介された女魔族は、窓から入って来たりと、頭のネジが何本か抜けてるような奴だし……。
仕方なく仕事を始めたら、おかしな魔物もいて……どれだけ突っ込んでも突っ込み切れねぇ!
何でもできる万能勇者、カーライルが、おかしな魔族とおかしな仕事をするお話。
おかしな魔王達とギャグを交わしつつ、魔王国でお仕事をするお話です。
カーライルとは別視点のお話もあります。
1話1500文字前後で投稿致します。
投稿スケジュールに関しましては、近況ボードをご覧ください。
※小説家になろう様、カクヨム様にも投稿しております。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
神様に妻子の魂を人質に取られたおっさんは、地球の未来の為に並行世界を救う。
SHO
ファンタジー
相棒はあの名機!
航空自衛隊のベテランパイロット、三戸花乃介。
長年日本の空を守ってきた愛機も、老朽化には勝てずに退役が決まる。そして病に侵されていた彼もまた、パイロットを引退する事を決意していた。
最後のスクランブル発進から帰還した彼は、程なくして病で死んでしまうが、そんな彼を待ち受けていたのは並行世界を救えという神様からの指令。
並行世界が滅べばこの世界も滅ぶ。世界を人質に取られた彼は世界を救済する戦いに身を投じる事になる。これはチートな相棒を従えて、並行世界で無双する元自衛官の物語。
全ては、やがて輪廻の輪から解き放たれる、妻子の生きる場所を救うために。
*これは以前公開していた作品を一時凍結、改稿、改題を経て新規に投稿し直した作品です。
ノベルアッププラス、小説家になろう。にて重複投稿。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる