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4.魔王様と氷の女王様
26.魔王様と喫茶店の対決
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「あのう、話って……」
思い切って切り出すと、生徒会長の眉間に深い皺が刻まれた。
「貴様は、カナリスの事を知っているのか?」
思わぬ問いに少したじろぐ。
「えっと……知っているって? 性別のことですか?」
恐る恐る聞き返すと、生徒会長は腕組みをし、険しい表情で頷いた。
「そうか。やはり知っているのだな」
「い、いえ、でも別に女の子だからって特に変なことをしたりだとかは――」
慌てて言い訳をする。まあ、裸で抱きつかれたりはしたが、変なことはしていない。少なくとも俺の方からは。
「当たり前だ」
ジロリと睨まれ、俺は身を縮ませる。
生徒会長はなおも続ける。
「でも一緒にいると妙な気を起こしたりはするのではないか?」
「い、いえっ、そんなことは」
慌てて首を横に振ると、生徒会長は顔を真っ赤にした。
「嘘をつけ!」
生徒会長がドンとテーブルを叩き、グラスの水が飛び跳ねる。
コーヒーを持ってきた店員さんがすごい顔をしたので、生徒会長は慌ててゴホンと咳払いをした。
「そんな馬鹿な。あんなに可愛く、美しく、格好良く、麗しいカナリスと一緒にいて心が動かされないはずがないだろう!」
俺はおずおずと切り出した。
「あ、あの、生徒会長、話ってカナリスの事だったんですか? てっきり僕、魔王のことについて聞かれるのかと」
「は? なぜ魔王のことを貴様に」
「え? だって生徒会長は、学園の中に居る魔王は僕だって疑っていたんじゃ――」
生徒会長は一瞬キョトンとした顔をし、やがて腹をよじらせて笑いだした。
「ははははは! 君は底辺の癖に面白いことを言うな」
「何がおかしいんです」
どうやら生徒会長が俺をマークしていたのは俺を魔王と疑っての事では無かったらしい。
「貴様は実に馬鹿だな。私が君を魔王だと疑っている? 君のような雑魚が魔王のはずないだろう」
悪かったな、俺が魔王だよ。と言いたい所をぐっと堪える。
「じゃあなぜ、僕のことをあんなに睨んだり尾行なんてしていたんです」
ずいと生徒会長の顔が俺に近づく。
「それは、君がカナリスに相応しい男かどうか調べるはずだ」
苦々しい顔をする生徒会長。
「へっ?」
「カナリスの奴、昔は『僕は君の王子様だよ』なんて言ってくれていたのに。最近はやれ口を開けば『マオくんが可愛い』だの『マオくんが尊い』だの!」
唇を噛み締めワナワナと震え出す生徒会長。
「だから私はお前がカナリスに相応しい男かどうか調べようとしたのだ。なのに貴様という底辺クソ雑魚野郎は――」
「えっと、待ってください!」
俺は生徒会長の言葉を制止し、真っ赤に染まったその顔をチラリと見た。
「……要するに、嫉妬ですか?」
恐る恐る確認すると、生徒会長の顔は爆発したように真っ赤になった。
「だ、だ、だ、誰がお前のよう下民に嫉妬するか! そうではなく、ただカナリスは私のものなのだから――」
「で、でも二人は女の子同士ですよね?」
生徒会長の声が大きくなる。
「女だから良いんだろうが。男みたいに汗くさくないし、汚らわしくない。真のイケメンというのは女性の中にしか存在しえないのだ!」
立ち上がり、力説する生徒会長。
「は、はぁ」
生徒会長の声が店内に響き渡り、店員も客も驚いてこちらを見ている。
生徒会長はゴホンと咳払いをすると、恥ずかしそうに席に座った。
「……と、とりあえず、私が言いたいのはそんな所だ」
要するに、生徒会長はカナリスの事が好きなのか? やはり人間の理屈というのは俺にはよくわからない。
百合というジャンルがあることは何となく知っていたが、まだまだ俺も不勉強だ。
人間について理解を深めるため、今度からは『菩薩様がみてる』だとか、百合系の書物《ラノベ》も買ってみるべきかもしれない。
「だから、貴様がもしカナリスに変な気を起こすようであれば、貴様は私の敵となる。貴様のことも容赦なく退学にしてやる」
生徒会長は「ヒールします」の看板を叩いた。
「ちょ、ちょっと待ってください! それだけは……」
「なら正直に言うのだ。貴様は、カナリスに欲情するのか?」
「うっ」
息を呑む。欲情すると答えれば退学になるだろうし、しないと言ってもさっきみたいに嘘だと言われる。一体どうしたらいい!?
俺は拳を握りしめた。
「ぼ、僕はカナリスにはこれっぽっちも欲情しません!」
キッパリと言い切る。
「ほう。あんなに可愛いカナリスに欲情しないと。そんなことが信じられるとでも?」
「だ、だって僕は……僕は男の人が好きなんです!!」
俺は苦し紛れにそう言い訳した。
生徒会長は目をパチクリさせた。
「ほう。心は女……というわけか?」
「そ、そうです!」
「だがカナリスは男子の制服を着ていると男に見えるし、かなりのイケメンだが?」
なおも信用していない顔でこちらを見つめてくる生徒会長。こうなったらもうヤケだ。
「ええ。でも所詮は女。男のモノが付いていないでしょう?」
強い口調で言う俺。生徒会長の顔に困惑の色が浮かぶ。
「そりゃまあ、そうだろう。だが外見は……」
「外見なんて関係ありません。重要なのはそこに棒があるかどうかです!」
「棒が……あるかどうか!?」
生徒会長がゴクリと唾を飲む。
「はい。僕はもう男のアレなしでは生きられない体なんです。男の最も重要なものが付いていないのに欲情する訳が無い。棒こそ全て! だからカナリスには欲情しないんです!!」
我ながら酷い言い訳だが、生徒会長は納得したように頷いた。
「な、なるほど、君の熱意は伝わった。だが――」
よし。生徒会長の意思が揺らいでいる。ここはもう一押し。最後の一手だ。
俺は可愛らしく笑みを作った。
「あの、良かったら生徒会長にカナリスの写真とか色々送りますよ。寝巻きとか、寝顔とか色々撮りますから。どうです?」
「ね、寝顔だと!?」
生徒会長の目が輝く。恋する乙女のように頬を染める。
「――ゴホン」
が、すぐに元の仏頂面に戻ってしまう。作戦失敗か?
「仕方ない。今回は見逃してやろう」
生徒会長は胸元から投影機を出した。
「これから何があるか分からないから、マオは私とアドレスを交換するように。遠慮なくカナリスの画像を送るといい」
「は……はぁ」
何かこの生徒会長、カナリスの事となると随分キャラが変わるような?
生徒会長とアドレスを交換し別れる。
良かった。どうやら上手いこと見逃して貰えそうだ。
俺は自分の策士ぶりにほくそ笑んだのであった。
思い切って切り出すと、生徒会長の眉間に深い皺が刻まれた。
「貴様は、カナリスの事を知っているのか?」
思わぬ問いに少したじろぐ。
「えっと……知っているって? 性別のことですか?」
恐る恐る聞き返すと、生徒会長は腕組みをし、険しい表情で頷いた。
「そうか。やはり知っているのだな」
「い、いえ、でも別に女の子だからって特に変なことをしたりだとかは――」
慌てて言い訳をする。まあ、裸で抱きつかれたりはしたが、変なことはしていない。少なくとも俺の方からは。
「当たり前だ」
ジロリと睨まれ、俺は身を縮ませる。
生徒会長はなおも続ける。
「でも一緒にいると妙な気を起こしたりはするのではないか?」
「い、いえっ、そんなことは」
慌てて首を横に振ると、生徒会長は顔を真っ赤にした。
「嘘をつけ!」
生徒会長がドンとテーブルを叩き、グラスの水が飛び跳ねる。
コーヒーを持ってきた店員さんがすごい顔をしたので、生徒会長は慌ててゴホンと咳払いをした。
「そんな馬鹿な。あんなに可愛く、美しく、格好良く、麗しいカナリスと一緒にいて心が動かされないはずがないだろう!」
俺はおずおずと切り出した。
「あ、あの、生徒会長、話ってカナリスの事だったんですか? てっきり僕、魔王のことについて聞かれるのかと」
「は? なぜ魔王のことを貴様に」
「え? だって生徒会長は、学園の中に居る魔王は僕だって疑っていたんじゃ――」
生徒会長は一瞬キョトンとした顔をし、やがて腹をよじらせて笑いだした。
「ははははは! 君は底辺の癖に面白いことを言うな」
「何がおかしいんです」
どうやら生徒会長が俺をマークしていたのは俺を魔王と疑っての事では無かったらしい。
「貴様は実に馬鹿だな。私が君を魔王だと疑っている? 君のような雑魚が魔王のはずないだろう」
悪かったな、俺が魔王だよ。と言いたい所をぐっと堪える。
「じゃあなぜ、僕のことをあんなに睨んだり尾行なんてしていたんです」
ずいと生徒会長の顔が俺に近づく。
「それは、君がカナリスに相応しい男かどうか調べるはずだ」
苦々しい顔をする生徒会長。
「へっ?」
「カナリスの奴、昔は『僕は君の王子様だよ』なんて言ってくれていたのに。最近はやれ口を開けば『マオくんが可愛い』だの『マオくんが尊い』だの!」
唇を噛み締めワナワナと震え出す生徒会長。
「だから私はお前がカナリスに相応しい男かどうか調べようとしたのだ。なのに貴様という底辺クソ雑魚野郎は――」
「えっと、待ってください!」
俺は生徒会長の言葉を制止し、真っ赤に染まったその顔をチラリと見た。
「……要するに、嫉妬ですか?」
恐る恐る確認すると、生徒会長の顔は爆発したように真っ赤になった。
「だ、だ、だ、誰がお前のよう下民に嫉妬するか! そうではなく、ただカナリスは私のものなのだから――」
「で、でも二人は女の子同士ですよね?」
生徒会長の声が大きくなる。
「女だから良いんだろうが。男みたいに汗くさくないし、汚らわしくない。真のイケメンというのは女性の中にしか存在しえないのだ!」
立ち上がり、力説する生徒会長。
「は、はぁ」
生徒会長の声が店内に響き渡り、店員も客も驚いてこちらを見ている。
生徒会長はゴホンと咳払いをすると、恥ずかしそうに席に座った。
「……と、とりあえず、私が言いたいのはそんな所だ」
要するに、生徒会長はカナリスの事が好きなのか? やはり人間の理屈というのは俺にはよくわからない。
百合というジャンルがあることは何となく知っていたが、まだまだ俺も不勉強だ。
人間について理解を深めるため、今度からは『菩薩様がみてる』だとか、百合系の書物《ラノベ》も買ってみるべきかもしれない。
「だから、貴様がもしカナリスに変な気を起こすようであれば、貴様は私の敵となる。貴様のことも容赦なく退学にしてやる」
生徒会長は「ヒールします」の看板を叩いた。
「ちょ、ちょっと待ってください! それだけは……」
「なら正直に言うのだ。貴様は、カナリスに欲情するのか?」
「うっ」
息を呑む。欲情すると答えれば退学になるだろうし、しないと言ってもさっきみたいに嘘だと言われる。一体どうしたらいい!?
俺は拳を握りしめた。
「ぼ、僕はカナリスにはこれっぽっちも欲情しません!」
キッパリと言い切る。
「ほう。あんなに可愛いカナリスに欲情しないと。そんなことが信じられるとでも?」
「だ、だって僕は……僕は男の人が好きなんです!!」
俺は苦し紛れにそう言い訳した。
生徒会長は目をパチクリさせた。
「ほう。心は女……というわけか?」
「そ、そうです!」
「だがカナリスは男子の制服を着ていると男に見えるし、かなりのイケメンだが?」
なおも信用していない顔でこちらを見つめてくる生徒会長。こうなったらもうヤケだ。
「ええ。でも所詮は女。男のモノが付いていないでしょう?」
強い口調で言う俺。生徒会長の顔に困惑の色が浮かぶ。
「そりゃまあ、そうだろう。だが外見は……」
「外見なんて関係ありません。重要なのはそこに棒があるかどうかです!」
「棒が……あるかどうか!?」
生徒会長がゴクリと唾を飲む。
「はい。僕はもう男のアレなしでは生きられない体なんです。男の最も重要なものが付いていないのに欲情する訳が無い。棒こそ全て! だからカナリスには欲情しないんです!!」
我ながら酷い言い訳だが、生徒会長は納得したように頷いた。
「な、なるほど、君の熱意は伝わった。だが――」
よし。生徒会長の意思が揺らいでいる。ここはもう一押し。最後の一手だ。
俺は可愛らしく笑みを作った。
「あの、良かったら生徒会長にカナリスの写真とか色々送りますよ。寝巻きとか、寝顔とか色々撮りますから。どうです?」
「ね、寝顔だと!?」
生徒会長の目が輝く。恋する乙女のように頬を染める。
「――ゴホン」
が、すぐに元の仏頂面に戻ってしまう。作戦失敗か?
「仕方ない。今回は見逃してやろう」
生徒会長は胸元から投影機を出した。
「これから何があるか分からないから、マオは私とアドレスを交換するように。遠慮なくカナリスの画像を送るといい」
「は……はぁ」
何かこの生徒会長、カナリスの事となると随分キャラが変わるような?
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