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2.魔王様と炎の魔法使い
7.魔王様と赤い髪の少女
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とりあえず、落第を回避するためには、仲間を見つけてレベルを上げなくてはいけないらしい。
でも、一体どうやって仲間を見つければ良いのだろうか。
「そういえば、先生が掲示板があるとか言ってたな」
とりあえず気は進まないが掲示板を見てみるしかない。
知らない人と話をすることは怖いが、クラスメートと組むよりはましである。
薄暗い階段を下りると、緑のボードにピンでメンバー募集の紙が貼り付けられているのが見えた。
俺は期待と不安の入り交じる中、掲示物に目を通した。
“剣士募集、レベル5以上”
“魔法使い募集”
“前衛できる方”
今使えるのは回復《ヒール》の魔法のみなので、とりあえず僧侶《かいふくやく》の募集を探してみることにする。
「僧侶、僧侶……」
探してみると、いくつか僧侶の募集はある。あるにはあるが、片方にはレベル13以上、もう片方にはレベル15以上と書かれていた。
他にもないかと探してみたが、大体がレベル10以上の募集となっている。レベル1でも良いなんて募集はどこにもない。
胸を再び絶望が締め付ける。
やっぱり駄目か。そう簡単に仲間が見つかるはずもない。
がっくりと肩を落とす。
魔王だった頃は、何もしなくても周りはみんな俺を慕ってくれた。俺のために何でもしてくれた。困ることなど何も無かった。
でもそれはきっと、俺が魔王だったからで、魔王という肩書きや力が無いと、誰も助けてくれないのだ。
皆、俺の肩書きに惹かれていただけで、今の俺には価値なんてないのだ。
端的に言って、俺の自尊心は地に落ちていた。
「はぁ」
とぼとぼと放課後の廊下を歩く。こんなことなら、学校になど通わない方が良かったのかもしれない。
◇
それから俺は、新たな募集がないかと毎日掲示板をチェックするようになった。
だが何度見ても、あるのは自分より遥かに高レベルな募集だけで、とてもじゃないが応募できそうにない。
自分から募集をかけることも考えたのだが、レベル1の俺が募集をかけて、果たして人が集まるのだろうか。自信が無くて中々踏ん切りがつかない。
そうして掲示板をチェックしだして三日が経った。
「今日も駄目か」
いつもと変わり映えしない募集。諦めて帰ろうとした時、一人の女生徒とすれ違った。
顔はよく見えなかったが、小柄で細身、サラマンダーの如き赤い艶やかな髪。そして手には何か紙を持っている。
思わず振り返ると、女生徒は背伸びをしながら懸命に掲示板に何かを貼っているではないか。
もしかしてパーティーメンバーを募集してるのでは。胸がざわめき立って立ち止まる。
なぜだか分からないが、予感があった。
確かめたい。確かめたいが、本人がいる前で確認するのは気が引ける。とりあえず物陰に隠れ、女生徒が去るのを待つことにする。
女生徒は身長が低いせいか、もたもたと掲示板に紙を貼るのに手間取っている。
仕方ない。俺も身長は低いが彼女ほどじゃない。ここは思い切って貼るのを手伝ってやるか。内容もついでに確かめられるし。
「あの」
勇気を出して声をかけようとした瞬間、反対側からチャラそうな男がやってきて彼女の肩を馴れ馴れしく掴んだ。
「へぇ、パーティーメンバー募集してるんだ。もしよかったら、うちのパーティーに入らない?」
「え?」
彼女が怪訝そうな目で男を見やる。
男は続けた。
「君、顔が凄く好みだからさ。本当はメンバーは巨乳美女で固めたかったんだけど、君くらい可愛い子なら、胸がツルペタでも全然オッケー!」
赤い髪の娘は、自分の胸を見つめた。可哀想なくらい貧相な胸。まるで地獄の洗濯板である。
無い胸をペタペタと触った娘は、あからさまに機嫌の悪そうな顔になった。
「失礼ね。誰がそんなパーティーに入るもんですか」
うんうん。そんなパーティーには入らないほうが絶対いい。
「へぇ、そんなこと言っていいわけ。パーティーメンバー、全然見つからないんでしょ。知ってるよ、君、顔が可愛いだけで約立たずらしいね」
女生徒の顔が真っ赤になる。
「ただレベルが低いだけよ。胸と同じでこれから成長するわ!」
男がグイと娘の腕を掴む。
「無理しなくても、うちなら可愛いがってあげるよ。ちょうどロリが一人欲しいと思っていたところだし」
「バカにしないで。私を誰だと思ってるの!?」
「へぇ。キミ、何なの?」
ニヤニヤしながらチャラ男が娘の腰に手を回す。さすがにまずい。間に割って入るべきか。
俺が出ていくタイミングを見計らっていると、娘は無い胸を張って叫んだ。
「聞いて驚かないでちょうだい。私はね、十五年前にうち滅ぼされた、かの魔王の娘なのよ!」
思わず頭の中が真っ白になって固まる。
「あっはっはっは、キミ、面白いこと言うねぇ」
チャラ男が可笑しそうに笑う。
全くだ。俺には娘なんか居ないぞ。
「それに」
赤い髪の娘はこちらへツカツカと歩いてくると、ぐいと俺の腕を引っ張った。
「私、この人とパーティーを組んでるから」
「え?」
いきなりの展開に混乱していると、赤い髪の女はニコリと笑った。
「ねっ!」
「ねって」
なおも戸惑っていると、少女はコソリと耳元で呟いた。
「アンタ、話を合わせなさいよね。さもないとブッ放すわよ?」
背中に何か杖のようなものが当たる感触。
何をぶっ放すんだ、何を。
「あ、はい、そうです。僕が彼女のパーティーメンバーで」
慌てて話を合わせるとチャラ男はヤレヤレと肩をすくめた。
「なんだ、男連れか。ていうか、マジでこんな頼りなさそうな奴と組んでるの?」
俺のことをジロジロと見てくるチャラ男。
なんだこいつ、魔王に向かって失礼な奴だな。
「そうなの。この人ったらとってもいい人で。ねっ」
俺がムッとしていると、脇腹を思いっきり杖でつつかれる。
「痛っ。そ、そうです。そうなんです。ハハハ」
何だこれは。何の拷問だ。
「ま、せいぜいその冴えない男と頑張りな。アディオス」
去っていくチャラ男。案外諦めの早い奴だ。
チャラ男が去っていく後ろ姿を見送ると、赤い髪の女はようやく俺の腕を放した。
「突然でごめんなさい」
全くだよと思いつつも、習慣で顔は笑みを作る。
「いや、無事で良かったよ」
俺は彼女が手に持っていた紙をチラリと見た。
「ところでその紙、もしかしてパーティーメンバーを募集してるの?」
娘は頷いて紙を見せてくれる。
紙には『パーティーメンバー募集。レベル、職業不問』と書かれていた。
「そうなんだ。実は僕もパーティーメンバーを探してて」
「そうなの。それでわざわざこの掲示板を見に来たのね」
大きなシャム猫のような目が、探るように俺を上から下まで眺めた。敵か味方か図りかねて居るような表情である。
俺も娘をじっと見つめ返した。小学生と見まごうばかりの小さな体で、およそ色気とは無縁のツルペタだが、顔の作りは人形のように整っている。
控えめに言っても美少女だ。クラスで一番、いや学年で一番かもしれない。ナンパされるのも分かる気がする。
ひょっとしてこれは、チャンスなのでは。
俺はガバリと頭を下げた。
「あのっ、もし良かったら、僕をパーティーにいれてくれないかな。お願いします!」
赤い髪の娘はキョトンとした後、満更でもない顔でニヤニヤとしだした。
「え~どうしよっかなぁ。ちなみにあなた、剣士では無いわよね。魔法使い? 属性は?」
「あ、うん。僕の名前はマオ。僧侶志望で、属性は光と闇。一応得意なのは回復魔法かな」
得意というか、回復魔法しか使えないし闇魔法は封じられているのだが、そこは黙っておく。
娘の目が子供のようにキラキラ輝く。
「回復魔法! いいじゃない。私は攻撃魔法しか使えないから助かるわ」
うんうんとうなずいて喜ぶ娘。いや、そんな喜ぶほどの腕前じゃないのだが。
「そうね。あなたがそこまで言うのなら、一緒にパーティーを組んでやらんでもないわ」
「わ~ありがとう~!」
懸命にショタっ子スマイルを放つ。
「これからよろしくね」
良かった。ようやくパーティーメンバーが見つかった。
ほっとため息をついていると、女生徒は俺の手を握り返しながらドヤ顔で言った。
「私はルリハ。十五年前にうち滅ぼされたかの魔王の娘なのよ。よろしくね」
えーっと?
ルリハの爛々と輝く瞳を見つめる。
どうやら冗談ではなく、本気で言っているようだ。
どういうことだ?
でも、一体どうやって仲間を見つければ良いのだろうか。
「そういえば、先生が掲示板があるとか言ってたな」
とりあえず気は進まないが掲示板を見てみるしかない。
知らない人と話をすることは怖いが、クラスメートと組むよりはましである。
薄暗い階段を下りると、緑のボードにピンでメンバー募集の紙が貼り付けられているのが見えた。
俺は期待と不安の入り交じる中、掲示物に目を通した。
“剣士募集、レベル5以上”
“魔法使い募集”
“前衛できる方”
今使えるのは回復《ヒール》の魔法のみなので、とりあえず僧侶《かいふくやく》の募集を探してみることにする。
「僧侶、僧侶……」
探してみると、いくつか僧侶の募集はある。あるにはあるが、片方にはレベル13以上、もう片方にはレベル15以上と書かれていた。
他にもないかと探してみたが、大体がレベル10以上の募集となっている。レベル1でも良いなんて募集はどこにもない。
胸を再び絶望が締め付ける。
やっぱり駄目か。そう簡単に仲間が見つかるはずもない。
がっくりと肩を落とす。
魔王だった頃は、何もしなくても周りはみんな俺を慕ってくれた。俺のために何でもしてくれた。困ることなど何も無かった。
でもそれはきっと、俺が魔王だったからで、魔王という肩書きや力が無いと、誰も助けてくれないのだ。
皆、俺の肩書きに惹かれていただけで、今の俺には価値なんてないのだ。
端的に言って、俺の自尊心は地に落ちていた。
「はぁ」
とぼとぼと放課後の廊下を歩く。こんなことなら、学校になど通わない方が良かったのかもしれない。
◇
それから俺は、新たな募集がないかと毎日掲示板をチェックするようになった。
だが何度見ても、あるのは自分より遥かに高レベルな募集だけで、とてもじゃないが応募できそうにない。
自分から募集をかけることも考えたのだが、レベル1の俺が募集をかけて、果たして人が集まるのだろうか。自信が無くて中々踏ん切りがつかない。
そうして掲示板をチェックしだして三日が経った。
「今日も駄目か」
いつもと変わり映えしない募集。諦めて帰ろうとした時、一人の女生徒とすれ違った。
顔はよく見えなかったが、小柄で細身、サラマンダーの如き赤い艶やかな髪。そして手には何か紙を持っている。
思わず振り返ると、女生徒は背伸びをしながら懸命に掲示板に何かを貼っているではないか。
もしかしてパーティーメンバーを募集してるのでは。胸がざわめき立って立ち止まる。
なぜだか分からないが、予感があった。
確かめたい。確かめたいが、本人がいる前で確認するのは気が引ける。とりあえず物陰に隠れ、女生徒が去るのを待つことにする。
女生徒は身長が低いせいか、もたもたと掲示板に紙を貼るのに手間取っている。
仕方ない。俺も身長は低いが彼女ほどじゃない。ここは思い切って貼るのを手伝ってやるか。内容もついでに確かめられるし。
「あの」
勇気を出して声をかけようとした瞬間、反対側からチャラそうな男がやってきて彼女の肩を馴れ馴れしく掴んだ。
「へぇ、パーティーメンバー募集してるんだ。もしよかったら、うちのパーティーに入らない?」
「え?」
彼女が怪訝そうな目で男を見やる。
男は続けた。
「君、顔が凄く好みだからさ。本当はメンバーは巨乳美女で固めたかったんだけど、君くらい可愛い子なら、胸がツルペタでも全然オッケー!」
赤い髪の娘は、自分の胸を見つめた。可哀想なくらい貧相な胸。まるで地獄の洗濯板である。
無い胸をペタペタと触った娘は、あからさまに機嫌の悪そうな顔になった。
「失礼ね。誰がそんなパーティーに入るもんですか」
うんうん。そんなパーティーには入らないほうが絶対いい。
「へぇ、そんなこと言っていいわけ。パーティーメンバー、全然見つからないんでしょ。知ってるよ、君、顔が可愛いだけで約立たずらしいね」
女生徒の顔が真っ赤になる。
「ただレベルが低いだけよ。胸と同じでこれから成長するわ!」
男がグイと娘の腕を掴む。
「無理しなくても、うちなら可愛いがってあげるよ。ちょうどロリが一人欲しいと思っていたところだし」
「バカにしないで。私を誰だと思ってるの!?」
「へぇ。キミ、何なの?」
ニヤニヤしながらチャラ男が娘の腰に手を回す。さすがにまずい。間に割って入るべきか。
俺が出ていくタイミングを見計らっていると、娘は無い胸を張って叫んだ。
「聞いて驚かないでちょうだい。私はね、十五年前にうち滅ぼされた、かの魔王の娘なのよ!」
思わず頭の中が真っ白になって固まる。
「あっはっはっは、キミ、面白いこと言うねぇ」
チャラ男が可笑しそうに笑う。
全くだ。俺には娘なんか居ないぞ。
「それに」
赤い髪の娘はこちらへツカツカと歩いてくると、ぐいと俺の腕を引っ張った。
「私、この人とパーティーを組んでるから」
「え?」
いきなりの展開に混乱していると、赤い髪の女はニコリと笑った。
「ねっ!」
「ねって」
なおも戸惑っていると、少女はコソリと耳元で呟いた。
「アンタ、話を合わせなさいよね。さもないとブッ放すわよ?」
背中に何か杖のようなものが当たる感触。
何をぶっ放すんだ、何を。
「あ、はい、そうです。僕が彼女のパーティーメンバーで」
慌てて話を合わせるとチャラ男はヤレヤレと肩をすくめた。
「なんだ、男連れか。ていうか、マジでこんな頼りなさそうな奴と組んでるの?」
俺のことをジロジロと見てくるチャラ男。
なんだこいつ、魔王に向かって失礼な奴だな。
「そうなの。この人ったらとってもいい人で。ねっ」
俺がムッとしていると、脇腹を思いっきり杖でつつかれる。
「痛っ。そ、そうです。そうなんです。ハハハ」
何だこれは。何の拷問だ。
「ま、せいぜいその冴えない男と頑張りな。アディオス」
去っていくチャラ男。案外諦めの早い奴だ。
チャラ男が去っていく後ろ姿を見送ると、赤い髪の女はようやく俺の腕を放した。
「突然でごめんなさい」
全くだよと思いつつも、習慣で顔は笑みを作る。
「いや、無事で良かったよ」
俺は彼女が手に持っていた紙をチラリと見た。
「ところでその紙、もしかしてパーティーメンバーを募集してるの?」
娘は頷いて紙を見せてくれる。
紙には『パーティーメンバー募集。レベル、職業不問』と書かれていた。
「そうなんだ。実は僕もパーティーメンバーを探してて」
「そうなの。それでわざわざこの掲示板を見に来たのね」
大きなシャム猫のような目が、探るように俺を上から下まで眺めた。敵か味方か図りかねて居るような表情である。
俺も娘をじっと見つめ返した。小学生と見まごうばかりの小さな体で、およそ色気とは無縁のツルペタだが、顔の作りは人形のように整っている。
控えめに言っても美少女だ。クラスで一番、いや学年で一番かもしれない。ナンパされるのも分かる気がする。
ひょっとしてこれは、チャンスなのでは。
俺はガバリと頭を下げた。
「あのっ、もし良かったら、僕をパーティーにいれてくれないかな。お願いします!」
赤い髪の娘はキョトンとした後、満更でもない顔でニヤニヤとしだした。
「え~どうしよっかなぁ。ちなみにあなた、剣士では無いわよね。魔法使い? 属性は?」
「あ、うん。僕の名前はマオ。僧侶志望で、属性は光と闇。一応得意なのは回復魔法かな」
得意というか、回復魔法しか使えないし闇魔法は封じられているのだが、そこは黙っておく。
娘の目が子供のようにキラキラ輝く。
「回復魔法! いいじゃない。私は攻撃魔法しか使えないから助かるわ」
うんうんとうなずいて喜ぶ娘。いや、そんな喜ぶほどの腕前じゃないのだが。
「そうね。あなたがそこまで言うのなら、一緒にパーティーを組んでやらんでもないわ」
「わ~ありがとう~!」
懸命にショタっ子スマイルを放つ。
「これからよろしくね」
良かった。ようやくパーティーメンバーが見つかった。
ほっとため息をついていると、女生徒は俺の手を握り返しながらドヤ顔で言った。
「私はルリハ。十五年前にうち滅ぼされたかの魔王の娘なのよ。よろしくね」
えーっと?
ルリハの爛々と輝く瞳を見つめる。
どうやら冗談ではなく、本気で言っているようだ。
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