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18話 本当の相談内容

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「なるほど、別人のシンデレラだったわけかー。相談者も結構ドジだねえ。……でもさ、質問内容の『シンデレラが王子と恋に落ちなかったんですが、どうしたらいいですか?』っていうのは解決済みじゃないの?」

 相談者から送られてきた手紙を全て読み終えたパーソナリティーの男は、首を捻る。
 相談者は別人のシンデレラを舞踏会へ連れて行ってしまったが、結果的に本物のシンデレラは王子と結ばれたのだから、悩む必要はないはずだ。

 それでもなぜこの『世界異世界どこでもお悩み相談室ラジオ』に膨大な手紙を送ってきたのか疑問だ。何か理由があるのだろうか。

 パーソナリティーの男は、これが本当に手紙の最後の一枚なのかと念入りに調べていると、光に透けて裏面に文字があることに気付いた。

「……ああ、何だ。本題の悩みはこっちか。ハハ、でもさ、もうあなたも答えはわかってるんじゃない?」

 男はひっくり返した手紙をテーブルの上に置く。
 そこにはメッセージがこっそりと書かれていた。

『そんなめちゃくちゃな彼女ですが、なぜか俺は理由をつけて何度も彼女に会いに行ってしまいます。まさか俺は、シンデレラに恋をしているのでしょうか?』

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