僕の家族の執着がすごい件について【休みの日更新⠀】

俺がなんでこんな目に…

……胃が痛い

俺は今団長、副団長と共に俺の父、皇帝陛下に会いに向かっている

え？マジで嫌なんですけど

俺、心構えできてない

  急にじゃん

え？


ああ……門の前に来ちゃったよ

「皇帝陛下、セラス・トーレをお連れしました」

「通しなさい」


ガタン


「お初にお目にかかります。このセラス・トーレ陛下のお目にかかれたことを大変嬉しく存じます」


「そんな固くならなくていいよ～！」

は？


そういうと魔法で浮かせられ膝に座らされた


「へ、陛下？」


向かい合わせで


俺は困惑したがこの表情筋のお陰で崩れずにすんだ

俺は心の中で

(セーラスお前の親父頭いかれてんのか？)

(僕も同意見)


「へ～これが息子達が気に入った人形騎士か～」

すっげーチャラいぞこの王様


てか人形騎士ってなんぞ？

「陛下、人形騎士ってなんですか？」

俺は思わず聞いてしまった

「あら、知らない感じ？それはね君のことだよ」

なんで？

「何故ですか？」

「ん～君の表情があまりにも変わらないからじゃない？」

へえー(棒)

それよりさ何故お菓子を俺の口元に運んでくる？


「あれ、甘いの嫌い？」

「そういう訳では…」

「じゃあはい、あーん」

あ、美味しい

「ねぇねぇちょっと笑ってみてよ」

笑うって？

えー…まあ、逆らえないし

俺はにっこりと笑った笑って見せたのだが

「う～ん…ほんとに笑ってる？」

「はい」

「あんまり変わってないよ」

急に言われても困りますよ…

「じゃあさ、私の真似してみて～にこー！」


俺は思いきってできる限り真似してみた

「こ、こうですか？」

どうして復讐相手にこうしないといけないんだ

頑張って笑ったら皆固まってしまっていた


なんでだよ