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来なきゃ良かった

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有給は二週間

俺はあと三日休みが残っている

暇だ

暇すぎる

訓練所にでも遊びに行こ

俺は外に出る準備をした

最近外出する時、神様から貰ったドラゴンの卵に

一言声をかけることが日課になっている

「ちょっと出かけてくるな。大人しく待ってるんだぞ~」

この卵、どうやら意思があるようで飛び跳ねたりなんなりして色々とすごいのだ

訓練所に着くとなんか凄い人が集まっていた

各団の騎士団長などが集まっていた

なんかみんな顔が死んでいる

何があったんだ?

近くにノアがいたので聞いてみることにした

「ノア」

「あ、セラ。まだ休暇中なんじゃないの?」

「暇だったから遊びに来た。なあノア、すごい人だかりだけど何かあったのか?」

「ねぇセラ、このスゴい悲鳴分かる?」

そう、さっきから悲鳴というか歓声のような叫び声がするのだ

「ああ……耳が破裂しそうだ」

「今、皇太子殿下方がいらっしゃってるんだ」

……マジで?

……やっぱ帰ろうかな

「ノア、俺やっぱり…」

俺は嫌な予感がしたから帰ろうと思いそのことをノアに言おうとしたら

「ねぇ~あの子またいないの~?」

「だからまだセラは休暇中……あ」

「あ」

目が合った……合っちゃった

うん帰ろう!

そう思ったのに

「お!アイツじゃね?あのちっこいさ」

は?ちっこい?一応前世の記憶では11歳の身長これぐらいやぞ!この世界の平均身長が高いんじゃ!

それよりこっちに向かってきてない?

「なあそこのちっこいの。お前の名前はセラ・トーレか?」

「はい。そうでございます」

このうるさそうなのはイーサン兄上か

はぁ……最近警戒心が緩んでいたのかもしれないな

「ほぅ……お前が…」

このいかにも頭がいいです!て見た目してるのがカイル兄上かな?

てかさぁ……

「アルバート第四皇子殿下、アルビー第五皇子殿下……重いです」

さっきからなんでのしかかってくるわけ?

「君僕らを見てもなんの反応もしないんだもん」

「逆にここまで来るとすごいよ」

俺が溜息をつくとべりっと誰かが引き離してくれた

「二人とも、この子が困っているからやめなさい」

「「はーい」」

……ルーカス兄上

「…改めてご挨拶申し上げます、エストレーヤ第一騎士団所属セラ・トーレと申します」

俺が挨拶し終わったあとイーサン兄上が

「なぁ、お前俺と勝負しようぜ」

「…え?」

嫌だ、やりたくねぇ

イーサン兄上絶対脳筋キャラじゃん

「セラ、今日私達が来たのは君が目当てだったんだよ」

……マジで来なきゃ良かった

「セラ」

「ライデン、俺とセラの決闘の審査してくれ!」

「かしこまりました」

……え、これ逃れられない感じ?

帰りてぇ!
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