僕の家族の執着がすごい件について【休みの日更新⠀】

矢崎 恵美

文字の大きさ
上 下
2 / 23

僕、前世の記憶を思い出す

しおりを挟む
流星が降る夜

エストレーヤ帝国で一人の男の子が生まれた。

アステル帝国の皇族は代々皇族の証として銀色星印が顔のどこかに施され、髪の毛は闇夜に照らされ輝かしくなる金色と決まっていた。

ただ、この聖なる夜に生まれた第六皇子は黒髪、紫色の目といった皇族の証としての特徴を受け継がなかった。

「こんな……!恥さらしだなんて……いらない!!」

「落ち着いてくださいませ!ルリア様!!」

その子供は‪”‬‪いらない子”‬として扱われていた。

「今日のご飯もこれだけか…」

スープとパン半分といった量のご飯が一日に1回貰えるか貰えないかだったためこっそりキッチンに行って余り物を貰うしか無かった。

そして第六皇子の母はその子を見る度癇癪を起こしていた

「あんたさえ、あんたさえいなければ!」

「ぐっ……ごめんなさい、ごめんなさい」

そして暴力は当たり前

その第六皇子の名前はセーラス・エストレーヤ

彼が五歳になる頃、不思議な出来事があった。

それは夜空に見えるオーロラが美しく見える日のことだった。

「………いって!なんで身体がこんなに痛いんだ!?」

(あれ、俺確か雷が当たったんだっけか。でも…)

「なんで生きて……あぁ、そうだ。俺神のせいで雷当たってお詫びとして転生させられたんだっけ」

(でもさぁ……)

「なんか俺虐待されてんだけど??」




                 遡ることこれの前世の頃の話

「はぁ……仕事マジで疲れた。早く家帰って酒飲みたい」

俺は上司の仕事を押し付けられギリギリ終電に間に合ったものの疲れすぎて過労死しそうである。

「あのクソ上司マジでいつか呪ってやる」

雨は降り、雷は鳴るわで天気も最悪

そんな時

ピシャーン!!!! ゴロゴロ

彼に雷が落ち命を落とすことになった。

「キャーー!!」

「おい!大丈夫か!」


(はあ、もう人生散々だ……上司に扱き使われ毎日必死だってのに雷にあたって死ぬなんて。前世で俺は何したってんだよ)


死んだと思ったら謎の白い空間にいた。

「ここ、どこ???」


『 『 大変申し訳ありませんでした』』

「誰」

『 神です』

「は??」

『 その……雷僕らの喧嘩がヒートアップして落としてしまったんです』

『 その代わりと言ってはなんだけど転生する際にどんな能力が欲しいか聞いてもいいか??』

待って、話が追いつかない

『 ちょっと!彼放心状態なってるって』

待ってこの人達厨二病??

『 『 厨二病違う!』』

「え」

俺声に出てた??

『 ここ、精神世界だから心の声聞こえて来るんだよ』

「ううん……そうなのか?」

『 うん』

『 まあ、とりあえず時間ないからどんな能力が欲しいか聞かせてくれ』

う~ん…じゃあ

「前世の記憶があればそれでいいです。後平穏に暮らせればそれで」

『 え!?』

『 そんなんでいいのか!?』

「え?あ、はい」

『 わかった。』

その後の記憶はないが俺は言いたいことがある

「俺平穏がいいって言ったのに…。前世の記憶今戻ったし約束と違うじゃねぇか!」


一方その頃の神々は

『 シュテール!!そんなに能力注ぎ込むな!!記憶飛ぶだろ!』

『それよりレーヴェ!お前転生させるさいあれ入れ忘れたろ! 』

彼らはまた失敗を犯してしまった


『 『 ごめんよ……セーラス…ああこの後創造神様から叱られるんだろうな』』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私が妄想で作りだした新作です

今連載中の小説も思いつく限りちょこちょこ投稿していきますのでよろしくお願いします












しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。

えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな? そして今日も何故かオレの服が脱げそうです? そんなある日、義弟の親友と出会って…。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

処理中です...