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第15楽章
第99話 娼婦の微笑み
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その部屋の様子は
小一時間前に見た時とまったく同じだった。
ベッドの上には
胸に包丁が突き刺さった六条の死体があった。
菅野はベッドに近づくと
「ふわぁぁ」
と口を大きく開けて欠伸をした。
僕は娼婦に彼女が牢屋に入ってから
これまでの状況を説明した。
西岡を僕が殺したこと。
そして。
茜を殺したこと。
「・・そこで。
1つ聞きたいことがあります。
六条さんを殺したのは・・
あなたですか?」
菅野が一瞬、目を丸くした。
そしてすぐに声をあげて笑い出した。
「馬鹿ね、
何でアタシがこのオバサンを
殺さなくちゃいけないのよ?」
「そ、それは・・」
僕は言葉に詰まった。
「ふーん。
ま、いいわ。
何はともあれ。
これで生き残ってるのは
アタシ達2人だけね。
それにしても。
アンタ。
見かけによらずヤル時はヤルのね。
ちょっと見直したわ」
菅野は「ふふっ」と口元を緩めた。
「でも意外だわ。
まさかアンタが
あの子猫ちゃんまでも殺すとはね」
「ガキには・・興味ありませんよ」
「あははは」
菅野は口を開けて笑うと
徐にワンピースの肩を開けた。
「か、菅野さん・・!」
「いいじゃない?
ガキは嫌いなんでしょ?
それに。
どういうわけか体が火照ってるのよ。
あの狸爺を刺し殺した時の興奮が
まだ冷めてないのかしら」
赤いワンピースがするりと床へ落ちた。
「ま、待ってください!
せ、せめて・・部屋を変えましょう!」
「あははは。
イイじゃない?
何事も経験よ。
死体の横でするなんて、
より一層興奮するわ。
背徳こそ甘美」
黒い下着姿の娼婦が妖しく微笑んだ。
小一時間前に見た時とまったく同じだった。
ベッドの上には
胸に包丁が突き刺さった六条の死体があった。
菅野はベッドに近づくと
「ふわぁぁ」
と口を大きく開けて欠伸をした。
僕は娼婦に彼女が牢屋に入ってから
これまでの状況を説明した。
西岡を僕が殺したこと。
そして。
茜を殺したこと。
「・・そこで。
1つ聞きたいことがあります。
六条さんを殺したのは・・
あなたですか?」
菅野が一瞬、目を丸くした。
そしてすぐに声をあげて笑い出した。
「馬鹿ね、
何でアタシがこのオバサンを
殺さなくちゃいけないのよ?」
「そ、それは・・」
僕は言葉に詰まった。
「ふーん。
ま、いいわ。
何はともあれ。
これで生き残ってるのは
アタシ達2人だけね。
それにしても。
アンタ。
見かけによらずヤル時はヤルのね。
ちょっと見直したわ」
菅野は「ふふっ」と口元を緩めた。
「でも意外だわ。
まさかアンタが
あの子猫ちゃんまでも殺すとはね」
「ガキには・・興味ありませんよ」
「あははは」
菅野は口を開けて笑うと
徐にワンピースの肩を開けた。
「か、菅野さん・・!」
「いいじゃない?
ガキは嫌いなんでしょ?
それに。
どういうわけか体が火照ってるのよ。
あの狸爺を刺し殺した時の興奮が
まだ冷めてないのかしら」
赤いワンピースがするりと床へ落ちた。
「ま、待ってください!
せ、せめて・・部屋を変えましょう!」
「あははは。
イイじゃない?
何事も経験よ。
死体の横でするなんて、
より一層興奮するわ。
背徳こそ甘美」
黒い下着姿の娼婦が妖しく微笑んだ。
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