50 / 117
第7楽章
第50話 狸
しおりを挟む
「結局。
【犯人】はこの中にいるわけか。
でそいつは一体誰なんだ?」
松平は「ふぅ」と煙を吐き出すと
部屋の中をぐるりと見回した。
遊戯室の柱時計が
コツコツコツと時を刻んでいた。
「ちょっと待って!
【犯人】探しには反対っ!」
その時、
松平の隣に座っていた菅野が
甲高い声と共に手を挙げた。
「それは【探偵】の役目でしょ?
【市民】が【探偵】の手伝いを
する必要はないわ」
「【探偵】だけに任せておけないだろ!
ここは皆で協力して
【犯人】を見つけるべきじゃないのか!」
松平が声を荒げたが、
菅野はまったく気にしてなかった。
「ねぇ。
【探偵】はそろそろ名乗り出ても
いいんじゃないの?」
そして彼女はこの部屋にいるであろう
【探偵】に向かって呼びかけた。
「・・もし【探偵】の方がいるなら
名乗り出てもらえませんか?」
塚本も菅野の言葉を支持したが、
名乗り出る者はいなかった。
「・・あらら。
この期に及んでまだ白を切り通すなんて、
【犯人】以外にも
随分な狸が隠れてるわね」
菅野が呆れたように溜息を吐いた。
「もしくは・・。
【探偵】は殺された2人のどちらかだった」
不意に西岡が呟いた。
【犯人】はこの中にいるわけか。
でそいつは一体誰なんだ?」
松平は「ふぅ」と煙を吐き出すと
部屋の中をぐるりと見回した。
遊戯室の柱時計が
コツコツコツと時を刻んでいた。
「ちょっと待って!
【犯人】探しには反対っ!」
その時、
松平の隣に座っていた菅野が
甲高い声と共に手を挙げた。
「それは【探偵】の役目でしょ?
【市民】が【探偵】の手伝いを
する必要はないわ」
「【探偵】だけに任せておけないだろ!
ここは皆で協力して
【犯人】を見つけるべきじゃないのか!」
松平が声を荒げたが、
菅野はまったく気にしてなかった。
「ねぇ。
【探偵】はそろそろ名乗り出ても
いいんじゃないの?」
そして彼女はこの部屋にいるであろう
【探偵】に向かって呼びかけた。
「・・もし【探偵】の方がいるなら
名乗り出てもらえませんか?」
塚本も菅野の言葉を支持したが、
名乗り出る者はいなかった。
「・・あらら。
この期に及んでまだ白を切り通すなんて、
【犯人】以外にも
随分な狸が隠れてるわね」
菅野が呆れたように溜息を吐いた。
「もしくは・・。
【探偵】は殺された2人のどちらかだった」
不意に西岡が呟いた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。



クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる