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第3楽章
第17話 疑惑 14時
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応接室の柱時計が
コツコツコツと時を刻んでいた。
「わ、儂は【市民】だ!
そ、それに。
ここへ来てから
この部屋から一歩も外へ出とらん!
兎に角。
儂はあんな男知らんぞ!」
額に大粒の汗を浮かべて松平が喚き散らしたが、
それが余計に松平を怪しく見せた。
その証拠に全員が松平に疑惑の目を向けていた。
「あの・・。
松平さんがあの人を殺したとすれば、
その機会は
菅野さんが到着するまでの間にしか
なかったことになりますよね?
それなら。
それはゲームの内容を
知る前ということになりませんか?
そんな状況下で松平さんが
あの人を殺す動機はないと思うのですが・・」
その時、塚本が静かに言った。
「そ、その通りだ!」
松平の目が輝いた。
「はっは、そんなことは
無実の証明にはならないねぇ。
だってあの封筒は
封がされてなかったんだからさ。
読もうと思えば
誰でも読むことはできたんだよ」
そう言って平原は意地の悪い笑みを浮かべた。
「仮に儂が【犯人】だとしても
こんな馬鹿げたゲームのために
人を殺すわけがないだろ!」
松平は顔を真っ赤にして反論した。
「待ってください。
今ここで、
松平さんを【犯人】と決めつけるのは
早いと思います。
それよりも。
亡くなられた方が誰なのか
気になりませんか?」
塚本の疑問に全員が黙り込んだ。
「・・もう一度。
あ、あの部屋に行けば、
な、何かわかるんじゃない・・かしら・・?」
その時、
六条が恐る恐る口を開いた。
そしてその直後、
部屋の柱時計が
ボーンボーンと14時を告げた。
コツコツコツと時を刻んでいた。
「わ、儂は【市民】だ!
そ、それに。
ここへ来てから
この部屋から一歩も外へ出とらん!
兎に角。
儂はあんな男知らんぞ!」
額に大粒の汗を浮かべて松平が喚き散らしたが、
それが余計に松平を怪しく見せた。
その証拠に全員が松平に疑惑の目を向けていた。
「あの・・。
松平さんがあの人を殺したとすれば、
その機会は
菅野さんが到着するまでの間にしか
なかったことになりますよね?
それなら。
それはゲームの内容を
知る前ということになりませんか?
そんな状況下で松平さんが
あの人を殺す動機はないと思うのですが・・」
その時、塚本が静かに言った。
「そ、その通りだ!」
松平の目が輝いた。
「はっは、そんなことは
無実の証明にはならないねぇ。
だってあの封筒は
封がされてなかったんだからさ。
読もうと思えば
誰でも読むことはできたんだよ」
そう言って平原は意地の悪い笑みを浮かべた。
「仮に儂が【犯人】だとしても
こんな馬鹿げたゲームのために
人を殺すわけがないだろ!」
松平は顔を真っ赤にして反論した。
「待ってください。
今ここで、
松平さんを【犯人】と決めつけるのは
早いと思います。
それよりも。
亡くなられた方が誰なのか
気になりませんか?」
塚本の疑問に全員が黙り込んだ。
「・・もう一度。
あ、あの部屋に行けば、
な、何かわかるんじゃない・・かしら・・?」
その時、
六条が恐る恐る口を開いた。
そしてその直後、
部屋の柱時計が
ボーンボーンと14時を告げた。
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