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六章 一二三殺人事件
<鶏鳴 丑の刻> 朧夜
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障子窓に月明かりが射し、
僅かに視界が明るくなった。
「ひ、一思いに殺せばいいでしょ・・」
狐狸が痛みに耐えながら上段に構えた。
「最近のことですが、
一つわかったことがあります。
痛みというのはこの上ない快楽でもあるのです。
これから貴方には時間をかけてゆっくりと
それを教えてあげます。
貴方は幸せ者ですよ」
そう言って一二三は「おほほ」と上品に笑った。
「この女狐・・」
狐狸が一二三を睨み付けた。
その時、
雲が完全に月を覆い隠した。
部屋の中にすぅっと闇が落ちた。
暗闇の中、
胡粉色の着物が
一二三の居所を朧気ながらも告げていた。
「・・どうやら天はアタシの味方のようね」
狐狸の声が闇の中から聞こえた。
直後、
ドンッと畳を蹴る音がしたかと思うと、
続いてヒュッという風を切る音がした。
胡粉色の着物が横に動いた。
着物の切れ端がはらりと闇に舞った。
「どうして避けるの、二三姉ぇ?
不死身の体なら逃げ回る必要はないでしょ?」
ふたたび闇の中から狐狸の声がした。
「それともまさかアタシが怖いの?」
狐狸の「あはは」という笑い声が闇に響いた。
「おほほ。
その言葉、貴方にそのままお返ししましょう」
「傷口が塞がる前に
バラバラに斬り刻んであげるっ!」
ふたたびドンッという畳を蹴る音がして、
それから僅かに遅れて風を切る音が鳴った。
胡粉色の着物がぐるりと畳に転がった。
その瞬間、
又してもヒュッと風を切る音がしたかと思うと
胡粉色の着物の背に真一文字に鮮血が走った。
直後、胡粉色の着物が翻ったかと思うと
一二三が分銅鎖を闇に向かって投げた。
バキッという鈍い音に続いて、
闇の中で「うぐっ」という狐狸の呻き声がした。
「おほほ。
骨の折れる音はいつ聞いても心地良いですね。
今の音はあばらの辺りですか?
四、五本は折れたようですね。
気を付けなさい。
肺に刺さると命の危険がありますから。
そういえば。
今聞こえているこの笛の音は闇耳でしょうか?
目の見えぬ末弟にこのような才があるのは
本当に喜ばしいことですね。
殺しにおいては
まったく役には立ちませんけれど。
おほほ」
闇の中に一二三の笑い声が高らかに響いた。
静まり返った敷地内に
美しくも悲しげな笛の音が妖しく響いていた。
その笛の音に混じって
乾の宅の闇の中に
狐狸の苦しげな息遣いが聞こえていた。
「はぁはぁ・・。
やっぱり予見を殺したのは二三姉ぇだったのね」
狐狸の鋭い声がした。
「おほほ。
白々しいことを。
今更惚けるのですか?
ま、貴方もすぐに
後を追うことになるのですから、
地獄で予見に頭を下げなさい」
一二三の腕が胡粉色の着物の袖から覗いて
闇の中に白く浮かんだ。
続いて
びゅっびゅっびゅっという
分銅鎖の音が周囲の空気を震わせた。
その時、
突然、何の前触れもなく音の調子が乱れた。
月明かりがふたたび部屋を照らした。
一二三の体がぐらりと揺れて、
両膝から崩れ落ちるのが見えた。
一二三は咄嗟に両手を畳について、
倒れる体を支えた。
分銅鎖がゴトッと音を立てて畳に落ちた。
「・・ち、力が入らない」
一二三がぽつりと呟いた。
月明かりに照らされた一二三の足元に
小さな血溜まりができていた。
「こ、これは・・何?
わ、私の血?
い、一体なぜ・・?」
困惑している一二三を
狐狸がじっと見下ろしていた。
狐狸の右手に握られた太刀の朱い刀身からは
真っ赤な血が滴り落ちていた。
「二三姉ぇの背中を斬ったこの太刀・・。
『童子切安綱』っていう妖刀よ」
狐狸の「あははははは」という甲高い笑い声が
部屋の中に響き渡った。
「ど、どうじぎりやすつな・・」
その名前を口にした一二三が
驚愕の表情を浮かべた。
「ど、どうして貴方がその刀を・・」
「その表情。
どうやら名前くらいは聞いたことがあるようね。
でも詳しいことは知らないでしょ?」
狐狸の口元が緩んだ。
「この刀で付けられた斬り傷は
あまりにも美しく、
斬られた者は痛みすら感じることがないそうよ。
それ故に斬られたことにさえ気付かないの。
元々痛みを知らない二三姉ぇには無意味だけど。
でもこの刀が妖刀と呼ばれる所以は、
別にあるのよ。
あははは」
そこで狐狸は大袈裟に笑った。
「この刀で斬られた傷口は
不思議なことに血が固まらないの。
だからこの刀で斬られた者は
気付かぬうちに出血死するというわけ。
この刀は別名『血吸』とも呼ばれてるのよ」
狐狸が話している間も
一二三の背中からはその血が流れ続けていた。
一二三の体の周りの血溜まりが
先ほどよりも大きくなっていた。
「修復する体と、流血させる刀。
どうやらこの勝負、
アタシの勝ちのようね」
一二三が自嘲気味に笑った。
「貴方の体の骨は確かに砕けたはずなのに・・」
「二三姉ぇが砕いたのは懐に入れてた板紅。
二三姉ぇが聞いたのはアタシの疑声。
あははは」
外で蚊母鳥が「キュキュキュキュ」と啼いた。
狐狸がすぐにその啼き声を真似た。
狐狸は四つ這いになった一二三の許へ
ゆっくりと近づくとその前に立った。
一二三が顔を上げて狐狸を睨み付けた。
次の瞬間、
狐狸の左手の妖刀が一二三の右目を突いた。
流血が一二三の右頬を真っ赤に染めた。
「二三姉ぇのその目つき、
昔から気に入らなかったのよ。
自分よりも醜い女を見下してるその目が」
「・・それでも拷問のつもりですか?」
一二三が「おほほほほ」と甲高い声で笑った。
狐狸の顳顬に青筋が走った。
目玉ごと刀を引き抜くと、
狐狸はそのまま刀を振り下ろした。
一二三の右肩から鮮血が迸り、
同時に右腕が畳に転がった。
片方の支えを失った一二三は体勢を崩して
血溜まりの中に倒れた。
長い黒髪が顔を覆い隠し、
その髪が血溜まりの中で暗い錆色に染まった。
それでも一二三は笑っていた。
「・・これで勝ったと思わないほうが
いいですよ、狐狸。
貴方のような見目の醜い女が生き残ることは、
夜霧の血が決して許しませんから」
「口の減らない女狐が!」
狐狸はそう叫ぶと上段から太刀を振り下ろした。
血しぶきが飛び散り、
一二三の頭が体から離れた。
そして一二三の生首は
そのままゴロゴロと転がって土間に落ちた。
「ふん!
負け惜しみはみっともないわよ、二三姉ぇ」
大きく息を吐いてから
狐狸は土間に転がっている生首に向けて
唾を吐いた。
僅かに視界が明るくなった。
「ひ、一思いに殺せばいいでしょ・・」
狐狸が痛みに耐えながら上段に構えた。
「最近のことですが、
一つわかったことがあります。
痛みというのはこの上ない快楽でもあるのです。
これから貴方には時間をかけてゆっくりと
それを教えてあげます。
貴方は幸せ者ですよ」
そう言って一二三は「おほほ」と上品に笑った。
「この女狐・・」
狐狸が一二三を睨み付けた。
その時、
雲が完全に月を覆い隠した。
部屋の中にすぅっと闇が落ちた。
暗闇の中、
胡粉色の着物が
一二三の居所を朧気ながらも告げていた。
「・・どうやら天はアタシの味方のようね」
狐狸の声が闇の中から聞こえた。
直後、
ドンッと畳を蹴る音がしたかと思うと、
続いてヒュッという風を切る音がした。
胡粉色の着物が横に動いた。
着物の切れ端がはらりと闇に舞った。
「どうして避けるの、二三姉ぇ?
不死身の体なら逃げ回る必要はないでしょ?」
ふたたび闇の中から狐狸の声がした。
「それともまさかアタシが怖いの?」
狐狸の「あはは」という笑い声が闇に響いた。
「おほほ。
その言葉、貴方にそのままお返ししましょう」
「傷口が塞がる前に
バラバラに斬り刻んであげるっ!」
ふたたびドンッという畳を蹴る音がして、
それから僅かに遅れて風を切る音が鳴った。
胡粉色の着物がぐるりと畳に転がった。
その瞬間、
又してもヒュッと風を切る音がしたかと思うと
胡粉色の着物の背に真一文字に鮮血が走った。
直後、胡粉色の着物が翻ったかと思うと
一二三が分銅鎖を闇に向かって投げた。
バキッという鈍い音に続いて、
闇の中で「うぐっ」という狐狸の呻き声がした。
「おほほ。
骨の折れる音はいつ聞いても心地良いですね。
今の音はあばらの辺りですか?
四、五本は折れたようですね。
気を付けなさい。
肺に刺さると命の危険がありますから。
そういえば。
今聞こえているこの笛の音は闇耳でしょうか?
目の見えぬ末弟にこのような才があるのは
本当に喜ばしいことですね。
殺しにおいては
まったく役には立ちませんけれど。
おほほ」
闇の中に一二三の笑い声が高らかに響いた。
静まり返った敷地内に
美しくも悲しげな笛の音が妖しく響いていた。
その笛の音に混じって
乾の宅の闇の中に
狐狸の苦しげな息遣いが聞こえていた。
「はぁはぁ・・。
やっぱり予見を殺したのは二三姉ぇだったのね」
狐狸の鋭い声がした。
「おほほ。
白々しいことを。
今更惚けるのですか?
ま、貴方もすぐに
後を追うことになるのですから、
地獄で予見に頭を下げなさい」
一二三の腕が胡粉色の着物の袖から覗いて
闇の中に白く浮かんだ。
続いて
びゅっびゅっびゅっという
分銅鎖の音が周囲の空気を震わせた。
その時、
突然、何の前触れもなく音の調子が乱れた。
月明かりがふたたび部屋を照らした。
一二三の体がぐらりと揺れて、
両膝から崩れ落ちるのが見えた。
一二三は咄嗟に両手を畳について、
倒れる体を支えた。
分銅鎖がゴトッと音を立てて畳に落ちた。
「・・ち、力が入らない」
一二三がぽつりと呟いた。
月明かりに照らされた一二三の足元に
小さな血溜まりができていた。
「こ、これは・・何?
わ、私の血?
い、一体なぜ・・?」
困惑している一二三を
狐狸がじっと見下ろしていた。
狐狸の右手に握られた太刀の朱い刀身からは
真っ赤な血が滴り落ちていた。
「二三姉ぇの背中を斬ったこの太刀・・。
『童子切安綱』っていう妖刀よ」
狐狸の「あははははは」という甲高い笑い声が
部屋の中に響き渡った。
「ど、どうじぎりやすつな・・」
その名前を口にした一二三が
驚愕の表情を浮かべた。
「ど、どうして貴方がその刀を・・」
「その表情。
どうやら名前くらいは聞いたことがあるようね。
でも詳しいことは知らないでしょ?」
狐狸の口元が緩んだ。
「この刀で付けられた斬り傷は
あまりにも美しく、
斬られた者は痛みすら感じることがないそうよ。
それ故に斬られたことにさえ気付かないの。
元々痛みを知らない二三姉ぇには無意味だけど。
でもこの刀が妖刀と呼ばれる所以は、
別にあるのよ。
あははは」
そこで狐狸は大袈裟に笑った。
「この刀で斬られた傷口は
不思議なことに血が固まらないの。
だからこの刀で斬られた者は
気付かぬうちに出血死するというわけ。
この刀は別名『血吸』とも呼ばれてるのよ」
狐狸が話している間も
一二三の背中からはその血が流れ続けていた。
一二三の体の周りの血溜まりが
先ほどよりも大きくなっていた。
「修復する体と、流血させる刀。
どうやらこの勝負、
アタシの勝ちのようね」
一二三が自嘲気味に笑った。
「貴方の体の骨は確かに砕けたはずなのに・・」
「二三姉ぇが砕いたのは懐に入れてた板紅。
二三姉ぇが聞いたのはアタシの疑声。
あははは」
外で蚊母鳥が「キュキュキュキュ」と啼いた。
狐狸がすぐにその啼き声を真似た。
狐狸は四つ這いになった一二三の許へ
ゆっくりと近づくとその前に立った。
一二三が顔を上げて狐狸を睨み付けた。
次の瞬間、
狐狸の左手の妖刀が一二三の右目を突いた。
流血が一二三の右頬を真っ赤に染めた。
「二三姉ぇのその目つき、
昔から気に入らなかったのよ。
自分よりも醜い女を見下してるその目が」
「・・それでも拷問のつもりですか?」
一二三が「おほほほほ」と甲高い声で笑った。
狐狸の顳顬に青筋が走った。
目玉ごと刀を引き抜くと、
狐狸はそのまま刀を振り下ろした。
一二三の右肩から鮮血が迸り、
同時に右腕が畳に転がった。
片方の支えを失った一二三は体勢を崩して
血溜まりの中に倒れた。
長い黒髪が顔を覆い隠し、
その髪が血溜まりの中で暗い錆色に染まった。
それでも一二三は笑っていた。
「・・これで勝ったと思わないほうが
いいですよ、狐狸。
貴方のような見目の醜い女が生き残ることは、
夜霧の血が決して許しませんから」
「口の減らない女狐が!」
狐狸はそう叫ぶと上段から太刀を振り下ろした。
血しぶきが飛び散り、
一二三の頭が体から離れた。
そして一二三の生首は
そのままゴロゴロと転がって土間に落ちた。
「ふん!
負け惜しみはみっともないわよ、二三姉ぇ」
大きく息を吐いてから
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