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1限目:性感実習基礎-3 忠犬
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中学時代のあだ名は「ハチ」だった。「芝」という犬っぽい名前と、真面目な性格、頑固さや人懐っこさが渋谷の某忠犬に繋がったらしい。
そんな性格だから、一度やろうと決めた課題を途中で放り出すことなんてなかった。
でも、今回は、今回だけはもう……。
「っ…あぁ…」
ぷっくりと赤く腫れ上がった乳首は空気に触れるだけでズキズキと痛んで、そのたびにじんわりと腰に響く快感を伝えてくる。最初の視線と愛撫で身体中が敏感になり、ほんの少し触れられただけで、体の中心が主張してしまう。
そして、何より問題なのがその中心部、大きく張り詰めているものだった。
ここまでの流れからして、素直に触ってもらえるとは思っていなかった。でも、こんな触り方をされるなんて聞いていない。
「ふっ…ぁあ゛あぁあっ!」
ぐちゅりと音を立てて、硬くなったものが強くしごかれた。先走りや唾液をたっぷりとまとわせた手で、根本から先っぽまで、敏感な裏筋にきっちりと指の節部分があたるように動かされる。腰をくねらせて思わず逃げようとした矢先に、カリ部分に指で作った輪っかを引っ掛けてくるくると回し、同時に一番辛い先端の鈴口をノックされ、刺激の強さに腰を突き出してしまう。
「んぁ……!いやぁ……っ!」
「イキたいか?」
そう問われ、泣きそうになる。このやりとりが何回目か、もう忘れてしまったけれど、辛いことだけは覚えている。
「イキたく、ないっ……!」
目尻に涙を溜めてそう答えると、刺激が止んだ。代わりに、背中全体に暖かい体温が伝わりハグされたことがわかる。細く長い指先が、腹を撫で、乳首の周りをくるくると刺激してまた腹に戻る。首を濡れた暖かい舌で舐められ、また甘い声が漏れた。
「おねがい、もうこれ、やだぁ……っ」
そう言ってねだっても、腹を這う手は止まる気配がない。
「お前がイキたいって言えばいい話だろ?さっきみたいに気持ちよくなりたいんじゃないのか?」
……そう、刺激を続けるかどうかの選択肢はこちらに委ねられているのだ。一見先輩が好き勝手に愛撫をしているようだが、「やめて」と言ってもやめてくれない代わりに、「イキたい」と言えばすぐに望んだ刺激をもらえる。
これが授業で、イった後のお仕置きがなければすぐにでもおねだりをしてそのままイっていたに違いない。でも、この授業でイったら、次の授業でもっと大変な目に遭う。でも、それでもやっぱりイキたいし、それに、
「さっきの自分のこと、思い出した?イキたいって腰振りたててねだるから触ったら、体中ビクビクさせて、だらだらいやらしい液こぼして、俺が止めなかったらあのままイってただろうね?お仕置き免れてよかったね?」
「ぁ……うぅ……」
言葉だけで、体が跳ねる。欲に負けて、イキたいとねだってしまった時の気持ちよさ。乳首をころころと優しく愛部されながら、何度も寸止めされたものをイかせる速さでしごかれ、あとほんのひと擦りでイケるというところまで持ち上げられて、そのまま放り出された。
「1回目だから止めてあげたけど、2回目はもう止めないからね?お仕置き嫌なら自分で我慢しようね」
冷たいのに熱のこもった声にぞくぞくと背筋が震える。欲しい、欲しくてたまらないのに、本当にもらえるかわからなくて、もらえたとしたらお仕置きで、頭が沸騰しそうになる。
「あぁ、それともお仕置きされたいかな?お仕置き何だろうね。何回もイカされるのかな、乳首めいっぱいつねられて、何回も白い液出して、きっと気持ちいいんだろうね?」
彼が、言いながら前に回り込んだ。
「顔、上げて?」
バチッと、冗談みたいな音がして世界がブレた。
横を向いた自分の顔、頬に広がるジンジンとした熱さに、「あ、ビンタだ」とやけに冷静に思った。頭の中が痺れたようになって、視界がぐっと狭まり、ふわふわとする。
ひりつく頬を優しく撫でられ、猫のように頭を擦り付けたくなった。
「もう1回、叩いてあげようか」
返事をする間もなく、反対の頬が叩かれる。「今、自分は顔を殴られている」と自覚した途端、ふわふわとしていた痺れがそのまま快楽に置き変わり、腰の奥底が疼き出した。
「あ゛ぁっ……」
思わず漏れる濁った喘ぎ声に、先輩の目が細められる。
「汚いね」
また、叩かれ、その衝撃がそのまま体の中心部に集まる。
「どれだけ溢れさせるつもり?」
頬を撫でなから、もう一方の手で蜜の溢れる先端をぐちぐちと抉る。
「イキたい?」
また、頬を叩かれ、喘ぐ。もう、お仕置きなんてどうでもよくなっていた。
「……イかせて、ください……っ!」
半ばすがりつくようにねだると
「いいよ」
と呆気ないほど軽い返事が返ってきた。張り詰めた幹が手のひらに包まれ、そして、そのまま、止まった。
「…………え?」
「ん?どうしたの?」
イキたいって言ったのに、とか、動かして、とか、色々言いたいことはあったけれど、見下すような、それでいて心底楽しそうな目を見て、あぁ、と思った。
自分は所詮犬で、従うしかないってこと、この人は従える側だってこと。そしてそれを選んだのは自分だってこと。
イキたくてしょうがない自分も、彼に虐められて喜ぶ自分も、真面目な自分も、自分のぜんぶ
「……先輩の、好きにして」
先輩はにこりと笑って手を動かし、数秒後、その手に白い液体がこぼれ落ちた。
そんな性格だから、一度やろうと決めた課題を途中で放り出すことなんてなかった。
でも、今回は、今回だけはもう……。
「っ…あぁ…」
ぷっくりと赤く腫れ上がった乳首は空気に触れるだけでズキズキと痛んで、そのたびにじんわりと腰に響く快感を伝えてくる。最初の視線と愛撫で身体中が敏感になり、ほんの少し触れられただけで、体の中心が主張してしまう。
そして、何より問題なのがその中心部、大きく張り詰めているものだった。
ここまでの流れからして、素直に触ってもらえるとは思っていなかった。でも、こんな触り方をされるなんて聞いていない。
「ふっ…ぁあ゛あぁあっ!」
ぐちゅりと音を立てて、硬くなったものが強くしごかれた。先走りや唾液をたっぷりとまとわせた手で、根本から先っぽまで、敏感な裏筋にきっちりと指の節部分があたるように動かされる。腰をくねらせて思わず逃げようとした矢先に、カリ部分に指で作った輪っかを引っ掛けてくるくると回し、同時に一番辛い先端の鈴口をノックされ、刺激の強さに腰を突き出してしまう。
「んぁ……!いやぁ……っ!」
「イキたいか?」
そう問われ、泣きそうになる。このやりとりが何回目か、もう忘れてしまったけれど、辛いことだけは覚えている。
「イキたく、ないっ……!」
目尻に涙を溜めてそう答えると、刺激が止んだ。代わりに、背中全体に暖かい体温が伝わりハグされたことがわかる。細く長い指先が、腹を撫で、乳首の周りをくるくると刺激してまた腹に戻る。首を濡れた暖かい舌で舐められ、また甘い声が漏れた。
「おねがい、もうこれ、やだぁ……っ」
そう言ってねだっても、腹を這う手は止まる気配がない。
「お前がイキたいって言えばいい話だろ?さっきみたいに気持ちよくなりたいんじゃないのか?」
……そう、刺激を続けるかどうかの選択肢はこちらに委ねられているのだ。一見先輩が好き勝手に愛撫をしているようだが、「やめて」と言ってもやめてくれない代わりに、「イキたい」と言えばすぐに望んだ刺激をもらえる。
これが授業で、イった後のお仕置きがなければすぐにでもおねだりをしてそのままイっていたに違いない。でも、この授業でイったら、次の授業でもっと大変な目に遭う。でも、それでもやっぱりイキたいし、それに、
「さっきの自分のこと、思い出した?イキたいって腰振りたててねだるから触ったら、体中ビクビクさせて、だらだらいやらしい液こぼして、俺が止めなかったらあのままイってただろうね?お仕置き免れてよかったね?」
「ぁ……うぅ……」
言葉だけで、体が跳ねる。欲に負けて、イキたいとねだってしまった時の気持ちよさ。乳首をころころと優しく愛部されながら、何度も寸止めされたものをイかせる速さでしごかれ、あとほんのひと擦りでイケるというところまで持ち上げられて、そのまま放り出された。
「1回目だから止めてあげたけど、2回目はもう止めないからね?お仕置き嫌なら自分で我慢しようね」
冷たいのに熱のこもった声にぞくぞくと背筋が震える。欲しい、欲しくてたまらないのに、本当にもらえるかわからなくて、もらえたとしたらお仕置きで、頭が沸騰しそうになる。
「あぁ、それともお仕置きされたいかな?お仕置き何だろうね。何回もイカされるのかな、乳首めいっぱいつねられて、何回も白い液出して、きっと気持ちいいんだろうね?」
彼が、言いながら前に回り込んだ。
「顔、上げて?」
バチッと、冗談みたいな音がして世界がブレた。
横を向いた自分の顔、頬に広がるジンジンとした熱さに、「あ、ビンタだ」とやけに冷静に思った。頭の中が痺れたようになって、視界がぐっと狭まり、ふわふわとする。
ひりつく頬を優しく撫でられ、猫のように頭を擦り付けたくなった。
「もう1回、叩いてあげようか」
返事をする間もなく、反対の頬が叩かれる。「今、自分は顔を殴られている」と自覚した途端、ふわふわとしていた痺れがそのまま快楽に置き変わり、腰の奥底が疼き出した。
「あ゛ぁっ……」
思わず漏れる濁った喘ぎ声に、先輩の目が細められる。
「汚いね」
また、叩かれ、その衝撃がそのまま体の中心部に集まる。
「どれだけ溢れさせるつもり?」
頬を撫でなから、もう一方の手で蜜の溢れる先端をぐちぐちと抉る。
「イキたい?」
また、頬を叩かれ、喘ぐ。もう、お仕置きなんてどうでもよくなっていた。
「……イかせて、ください……っ!」
半ばすがりつくようにねだると
「いいよ」
と呆気ないほど軽い返事が返ってきた。張り詰めた幹が手のひらに包まれ、そして、そのまま、止まった。
「…………え?」
「ん?どうしたの?」
イキたいって言ったのに、とか、動かして、とか、色々言いたいことはあったけれど、見下すような、それでいて心底楽しそうな目を見て、あぁ、と思った。
自分は所詮犬で、従うしかないってこと、この人は従える側だってこと。そしてそれを選んだのは自分だってこと。
イキたくてしょうがない自分も、彼に虐められて喜ぶ自分も、真面目な自分も、自分のぜんぶ
「……先輩の、好きにして」
先輩はにこりと笑って手を動かし、数秒後、その手に白い液体がこぼれ落ちた。
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