124 / 130
傍観者気分? いいえ違います
しおりを挟む
おはようございます。
寝坊しました。
急速回復があっても精神の疲労は消えないし、夜遅くまで訓練をしていた事もあって、完全に寝過ごしてしまった。
普段なら朝日で自然と目覚めていた可能性はあるけど、あいにく寝ていた場所は太陽の当たらない亜空間なので日光を浴びれなくて起きる事は出来なかったんだろう。
あと、この世界には目覚まし時計がないのがいけないと文句を言っておく。
朝の諸々はルセアちゃん達と一緒に寝ていたランが済ましてくれていたので、ひと段落したところでこっそりと……いや?
待てよ?
この状況なら単独行動も出来るんじゃないか?
自分の仕事が必要なものだとは理解しているし、夜のえっちは色々なちんこを相手に出来て満足してはいたけど、それでもやっぱり戦闘に参加したいという思いはあるわけで。
それが無理でもせめて様子は見たい。
直接見送り出来なかったからなのかね?
妙な胸騒ぎというか、不安感があるんだよなぁ。
『ラン。このまま仕事任せていいか? やっぱりルセアちゃん達の事が心配だから見ていたいんだよね』
『んー、オッケー。了解。でもバレないようにしてよ?』
『分かってるって。一旦蜘蛛か何かに変化してテント出るつもりだし』
『分かったー』
吸血鬼といえば、蝙蝠と蜘蛛だからね。
まあ、理由としてはあれだね。
吸血鬼が主人公の小説×中学生で大体わかると思うけど、ハードカバーのシリーズ物が中学の図書室に置いてあったんだよね。
その小説の主人公が吸血鬼になってなんやかんやするって話だけど、アレを発症する時期に吸血鬼の出てくる本なんて存在知ったらそりゃ読むよね? って話。
そんで蜘蛛がそれなりに重要なポジションにいるんでそういう印象になっちゃったんよね。
というわけで早速……
「変化!」
いつぞやの蜘蛛を手乗りサイズにした姿になったのでさっさと……てか待って?
俺手足4本しかないんだけど、残り4本ってどうやって動かすの?
一番前の2本と後ろの2本はそれぞれ手と足に対応しているけど……間の4本は?
引き摺れば移動出来るけど、気になるなぁ……脇腹辺りを引っ掻かれてるような感覚はあるけど、そんなところ動かせないし……ま、いいか。
ちょっと外出るだけだし、我慢すれば問題ないな。
カサカサズリズリとテントを出た後はそのまま拠点を離れて木の陰で別の姿に変化する。
自慢の金髪ではあるけど、この森の中では目立つしね。
なので目立たないように黒髪黒目のポニテ忍者にしてみた。
忍者は隠れるならこれだろって思ってのもので、ポニテは単純に好みで。
可愛い女の子なら髪型には拘らないけど、それはそれとしてポニテに纏めた姿とかポニテを下ろした姿とかが好きなんだよね。
だからポニテ。
後ポニテってなんか忍者っぽいし。
木から木へと飛び移りながらルセアちゃんの気配の元までまっすぐ進んでいき、少し離れた位置で様子を伺う。
出来ればバレたくないしね。
どうやらまだ突入はされてないみたいだけど、そろそろ……そろそろ…………そろそろのはず……まだかな?
…………そろそろか?
……そろそろ来てくれるよね?
…………まだかな?
あ、虫さんだ。
こんにちは。
その間の脚ってどうやって動かすの?
変化してみたけど、全然うまく動かせないんだよね。
なんかコツとかある?
って、言葉なんて通じるわけ……あ、今来た。
空に赤い光が飛び、その光が弾ける。
それが突入の合図で、その光を見た瞬間から大きな洞穴の前に冒険者達が一斉に取り囲むように展開していく。
ルセアちゃん達は漏れ出したマッドラットを仕留めるために少し離れた位置に立っている。
会議した通りだね。
それからしばらくした頃に、マッドラットが少しずつ出てくるようになるが、それは洞穴の前に陣取っている冒険者達がすぐに倒していってる。
順調そうだね。
今は、だけど。
中がどうなってるのか分からないし、巣の広さも、全体の数も把握しきれていないしこれから大変になる可能性は十分にある。
何より、まだ始まったばかり。
油断だけはしないでもらいたいものだ。
ーーく~
そういえば、まだ何も食べてなかったな。
えーと、眷属達用のご飯がまだたくさん残ってるはずだから……よし、サンドウィッチにしよう。
串焼きとかは匂いが強そうだしね。
後は、果物のジュースかな。
あー、でもどうせならポテトチップスかポップコーンも欲しかったかな。
ポップコーンって確か爆裂種とかいう奴じゃないとダメなんだっけ?
なんかどこかの世界の厨二患者さんとかが食いつきそうな種類だね。
今度市場とかで売ってないか探してみようかな。
「ほいっと」
なんて、のんびり食事の準備をしていると少し離れた位置から近づいてくるゴブリンの群れを発見したのでサクッと土の槍で串刺しにしておく。
多分気付けるだろうけど、今はマッドラットの方に集中しててもらいたいからね。
そんなこんながありつつも食事を終えた頃、状況が大きく変わる。
洞穴から出てくるマッドラットの数が増えてきて、更に大きな個体や色の違う個体なんかが混ざるようになった。
突入した連中が大打撃を与えたために逃げてきたのだろうか?
内部の様子を探れば分かるだろうけど、あまり手を出しすぎるのも良くないしまだ様子を見ていよう。
元々良い聴覚を身体強化で更に聴力を上げて声を拾い上げる。
「大きいのや亜種なんかは俺らが引き受ける。代わりに通常の個体の相手をしてくれ」
「数が多いし、あまり余裕がないからそっちに何体か流す。うまく対処してくれ」
「狙いやすいように流す方向を限定してくれると助かります!」
「分かった!」
「俺達は後方組が上手く狙えるように動きを制限して誘導するぞ!」
「「「おう!」」」
なんて会話が聞こえてくる。
前で陣取ってるランクの高い人達が強いのを優先して、後ろのルセアちゃん達を含む後方組に通常の個体を任せるという判断をしたようだ。
順当で無難な采配で安心出来るはずなのに、不思議と不安感が募ってくる。
なんでだろう?
側にいられないからだといいんだが……。
途切れる事なく現れるマッドラットを冒険者達は倒していき、その死体が積み上がり山となって……ないな。
なんで?
結構な数を倒してるはずなのに死体の数が少なすぎる……あれか!
死体の陰に動くものがあったかと思えば瞬く間にその死体が消え失せている。
不安の原因はあれか。
あのまま放置するのは非常に危険な気がするけど、介入するのは難しいしどうしたものか……なんて考えていたら変化が起きる。
なんでベタなタイミング。
さっきやってよそれ。
「おい! この土壇場で進化してる奴がいるぞ!?」
「止めろ止めろ!」
「くそっ! 死体が邪魔で……」
「ちっ! ネズミ風情が邪魔するんじゃねぇ!」
進化を終える前に倒したいようだが他のマッドラットが邪魔で阻止することは叶わず、とうとう進化を終えてしまった。
「で、でけぇ……」
「こんなの見たことねぇぞ……?」
「なんだあれ……触手?」
「おいおい、これちょっとヤバいんじゃないか!?」
「うわっ!? 死体を吸収してる……?」
進化後の姿は立ったら3~4mくらいはありそうな巨体に首周りから触手が無数に生えたものになっていて、その触手が先端から死体を丸呑みにしていってる。
進化していく様子を見ていたけど、こんな大きくなるなんて凄いな。
バキゴキメキッ! って音を立てながらどんどん膨れ上がってたし、生命の神秘って奴?
いや、本当に凄かった。
……さて、少し準備しようかな。
アレは、ちょっとやばい。
将来的には勝てるだろうけど、今のルセアちゃん達じゃ勝つことは出来ないだろう。
だから、万が一に備えておく。
今も拠点で雑用をしているレンちゃんが助けるのは問題があるのならば、レンちゃんでなければいいということ。
ついでに今後のことも考えて後腐れなく、絶対に俺と繋がらないだろう姿であればなお良いだろう。
後は、助ける理由がなく、それでいて結果的に助けたっていう形にするのが理想かな。
さてさて、どんな姿になるべきかな?
寝坊しました。
急速回復があっても精神の疲労は消えないし、夜遅くまで訓練をしていた事もあって、完全に寝過ごしてしまった。
普段なら朝日で自然と目覚めていた可能性はあるけど、あいにく寝ていた場所は太陽の当たらない亜空間なので日光を浴びれなくて起きる事は出来なかったんだろう。
あと、この世界には目覚まし時計がないのがいけないと文句を言っておく。
朝の諸々はルセアちゃん達と一緒に寝ていたランが済ましてくれていたので、ひと段落したところでこっそりと……いや?
待てよ?
この状況なら単独行動も出来るんじゃないか?
自分の仕事が必要なものだとは理解しているし、夜のえっちは色々なちんこを相手に出来て満足してはいたけど、それでもやっぱり戦闘に参加したいという思いはあるわけで。
それが無理でもせめて様子は見たい。
直接見送り出来なかったからなのかね?
妙な胸騒ぎというか、不安感があるんだよなぁ。
『ラン。このまま仕事任せていいか? やっぱりルセアちゃん達の事が心配だから見ていたいんだよね』
『んー、オッケー。了解。でもバレないようにしてよ?』
『分かってるって。一旦蜘蛛か何かに変化してテント出るつもりだし』
『分かったー』
吸血鬼といえば、蝙蝠と蜘蛛だからね。
まあ、理由としてはあれだね。
吸血鬼が主人公の小説×中学生で大体わかると思うけど、ハードカバーのシリーズ物が中学の図書室に置いてあったんだよね。
その小説の主人公が吸血鬼になってなんやかんやするって話だけど、アレを発症する時期に吸血鬼の出てくる本なんて存在知ったらそりゃ読むよね? って話。
そんで蜘蛛がそれなりに重要なポジションにいるんでそういう印象になっちゃったんよね。
というわけで早速……
「変化!」
いつぞやの蜘蛛を手乗りサイズにした姿になったのでさっさと……てか待って?
俺手足4本しかないんだけど、残り4本ってどうやって動かすの?
一番前の2本と後ろの2本はそれぞれ手と足に対応しているけど……間の4本は?
引き摺れば移動出来るけど、気になるなぁ……脇腹辺りを引っ掻かれてるような感覚はあるけど、そんなところ動かせないし……ま、いいか。
ちょっと外出るだけだし、我慢すれば問題ないな。
カサカサズリズリとテントを出た後はそのまま拠点を離れて木の陰で別の姿に変化する。
自慢の金髪ではあるけど、この森の中では目立つしね。
なので目立たないように黒髪黒目のポニテ忍者にしてみた。
忍者は隠れるならこれだろって思ってのもので、ポニテは単純に好みで。
可愛い女の子なら髪型には拘らないけど、それはそれとしてポニテに纏めた姿とかポニテを下ろした姿とかが好きなんだよね。
だからポニテ。
後ポニテってなんか忍者っぽいし。
木から木へと飛び移りながらルセアちゃんの気配の元までまっすぐ進んでいき、少し離れた位置で様子を伺う。
出来ればバレたくないしね。
どうやらまだ突入はされてないみたいだけど、そろそろ……そろそろ…………そろそろのはず……まだかな?
…………そろそろか?
……そろそろ来てくれるよね?
…………まだかな?
あ、虫さんだ。
こんにちは。
その間の脚ってどうやって動かすの?
変化してみたけど、全然うまく動かせないんだよね。
なんかコツとかある?
って、言葉なんて通じるわけ……あ、今来た。
空に赤い光が飛び、その光が弾ける。
それが突入の合図で、その光を見た瞬間から大きな洞穴の前に冒険者達が一斉に取り囲むように展開していく。
ルセアちゃん達は漏れ出したマッドラットを仕留めるために少し離れた位置に立っている。
会議した通りだね。
それからしばらくした頃に、マッドラットが少しずつ出てくるようになるが、それは洞穴の前に陣取っている冒険者達がすぐに倒していってる。
順調そうだね。
今は、だけど。
中がどうなってるのか分からないし、巣の広さも、全体の数も把握しきれていないしこれから大変になる可能性は十分にある。
何より、まだ始まったばかり。
油断だけはしないでもらいたいものだ。
ーーく~
そういえば、まだ何も食べてなかったな。
えーと、眷属達用のご飯がまだたくさん残ってるはずだから……よし、サンドウィッチにしよう。
串焼きとかは匂いが強そうだしね。
後は、果物のジュースかな。
あー、でもどうせならポテトチップスかポップコーンも欲しかったかな。
ポップコーンって確か爆裂種とかいう奴じゃないとダメなんだっけ?
なんかどこかの世界の厨二患者さんとかが食いつきそうな種類だね。
今度市場とかで売ってないか探してみようかな。
「ほいっと」
なんて、のんびり食事の準備をしていると少し離れた位置から近づいてくるゴブリンの群れを発見したのでサクッと土の槍で串刺しにしておく。
多分気付けるだろうけど、今はマッドラットの方に集中しててもらいたいからね。
そんなこんながありつつも食事を終えた頃、状況が大きく変わる。
洞穴から出てくるマッドラットの数が増えてきて、更に大きな個体や色の違う個体なんかが混ざるようになった。
突入した連中が大打撃を与えたために逃げてきたのだろうか?
内部の様子を探れば分かるだろうけど、あまり手を出しすぎるのも良くないしまだ様子を見ていよう。
元々良い聴覚を身体強化で更に聴力を上げて声を拾い上げる。
「大きいのや亜種なんかは俺らが引き受ける。代わりに通常の個体の相手をしてくれ」
「数が多いし、あまり余裕がないからそっちに何体か流す。うまく対処してくれ」
「狙いやすいように流す方向を限定してくれると助かります!」
「分かった!」
「俺達は後方組が上手く狙えるように動きを制限して誘導するぞ!」
「「「おう!」」」
なんて会話が聞こえてくる。
前で陣取ってるランクの高い人達が強いのを優先して、後ろのルセアちゃん達を含む後方組に通常の個体を任せるという判断をしたようだ。
順当で無難な采配で安心出来るはずなのに、不思議と不安感が募ってくる。
なんでだろう?
側にいられないからだといいんだが……。
途切れる事なく現れるマッドラットを冒険者達は倒していき、その死体が積み上がり山となって……ないな。
なんで?
結構な数を倒してるはずなのに死体の数が少なすぎる……あれか!
死体の陰に動くものがあったかと思えば瞬く間にその死体が消え失せている。
不安の原因はあれか。
あのまま放置するのは非常に危険な気がするけど、介入するのは難しいしどうしたものか……なんて考えていたら変化が起きる。
なんでベタなタイミング。
さっきやってよそれ。
「おい! この土壇場で進化してる奴がいるぞ!?」
「止めろ止めろ!」
「くそっ! 死体が邪魔で……」
「ちっ! ネズミ風情が邪魔するんじゃねぇ!」
進化を終える前に倒したいようだが他のマッドラットが邪魔で阻止することは叶わず、とうとう進化を終えてしまった。
「で、でけぇ……」
「こんなの見たことねぇぞ……?」
「なんだあれ……触手?」
「おいおい、これちょっとヤバいんじゃないか!?」
「うわっ!? 死体を吸収してる……?」
進化後の姿は立ったら3~4mくらいはありそうな巨体に首周りから触手が無数に生えたものになっていて、その触手が先端から死体を丸呑みにしていってる。
進化していく様子を見ていたけど、こんな大きくなるなんて凄いな。
バキゴキメキッ! って音を立てながらどんどん膨れ上がってたし、生命の神秘って奴?
いや、本当に凄かった。
……さて、少し準備しようかな。
アレは、ちょっとやばい。
将来的には勝てるだろうけど、今のルセアちゃん達じゃ勝つことは出来ないだろう。
だから、万が一に備えておく。
今も拠点で雑用をしているレンちゃんが助けるのは問題があるのならば、レンちゃんでなければいいということ。
ついでに今後のことも考えて後腐れなく、絶対に俺と繋がらないだろう姿であればなお良いだろう。
後は、助ける理由がなく、それでいて結果的に助けたっていう形にするのが理想かな。
さてさて、どんな姿になるべきかな?
42
お気に入りに追加
511
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる