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2日目のあれこれ
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思いっきり寝坊しました。
6回戦×4人の計24回戦もしてたから当然と言えば当然だけど、そこで輝くのが影分身スキル。
寝坊した事を一切悟られずに見事代役を果たしてくれた。
テントが各パーティで用意されてる都合上、ソロだった俺は1人で使えるというのも運が良かった。
お陰で好きなだけゴブニー出来るし、分身を代役にしてもバレずに済んだ。
その代わり、交代する余裕がなくて朝ごはんは分身が食べることになったんだけど……。
俺は亜空収納に入ってるので寂しく腹を満たしましたよ。
ま、それのおかげで食事でも僅かながら分身の魔力が回復すると知れたのはラッキーだったかな。
タイミングを見計らって分身と交代した後、サポート班の女性冒険者1人1人に会って話を聞いていく。
ま、意識調査と注意喚起って所だね。
で、最初の1人が昨日の女の子だ。
「昨日は眠れたか?」
「あ、はい。昨日はありがとうございました」
「気にするな。一応これでもリーダーだからな。それで少し聞きたいんだが、今後も昨日のようなことが起こるとしたらどうする?」
「どう……とは?」
「一応注意喚起はするつもりだが、どこまで守られるか分からないからな。それならいっそ希望者を募って娼婦の真似事でもして貰うのもアリかと思ってな。ああ、あくまでも希望するならばであって強制する意思は一切ない。全員が断ったとしてもそれでどうこうということはない。対策の1つとして考えているだけだし、実行するにしても組合に話を通してからになるからな」
「あの、私はやっぱり、そういうのは好きな人がいいかなって……」
「そうか。分かった。さっきも言ったが強制するつもりはないから気にしないでくれ。それと、夜に冒険者からの誘いがあるかもしれないから、そうならないようにパーティメンバーと一緒に行動したり、人目のあるところにいるようにした方がいい。その状態なら無理矢理誘おうとは思わないだろうからな」
「あ、はい!」
「時間を取らせて悪かったな。仕事に戻ってくれ」
「いえ、ありがとうございました」
ま、あの子に対しては一応聞いておこうって程度だったし、引きずってないか確認したかったってのもあったから断られるのは想定内だ。
しかし……あの押しの弱そうな雰囲気、何度も言われたら押し切られて相手しちゃってたんじゃなかろうか?
事に及ぶ前に止めれて良かったよ。
◇
「つまりは何か? 私に娼婦の真似事をしろって言うのか!」
「先ほども言ったが、強制はしない。既に何人かこの話を受けてもいいと言っているから君が断ったとしても何も問題はない。それに、組合がダメだと言えばそれまでだからな」
「そうかい。なら、その話は断らせてもらうよ」
「分かった。ただ、性欲を溜め込んでいる輩もいるからその辺は注意してくれ」
「はいはい。もう行ってもいいよな?」
「ああ。時間を取らせて悪かったな」
これで後1人か。
今のところ引き受けてもいいと言ってくれてるのは3人だけだし、ちょっと心許ないな。
んー、別口で用意した方がいいかもしれない。
討伐班の女の子が昂ってしまってそれを鎮めるために相手してくれるって可能性もあるけど、それは自主性に任せるべきで、それを頼りにするのもよくない。
ま、最悪人数を制限するなり時間を分けるなりすればいいか。
帰ってすぐと寝る前みたいな感じで。
相手してくれる子は仕事の一部を免除するかな。
人数差ひどいし疲れちゃうだろうからね。
「ちょっといいか?」
「あ、次は私なんだ」
「なんだ、既に聞いていたか」
「まぁね~。女の子だけに声を掛けてたらそりゃ目立つし気にするなって方が無理でしょ」
「それならば話が早いな」
「性欲滾らせて帰ってくる冒険者の相手をすればいいんだよね? いいよ、その話受けてあげる」
「助かる。これから組合に聞いてみて、許可がもらえれば正式にお願いするよ」
「りょ~か~い」
軽っ。
ま、いやいや引き受けられるよりかはいいか。
それじゃ、組合の人に聞きに行きますか。
「すみませーん。ちょっといいですかー?」
「レンさん? どうかしましたか?」
「ちょっと話があるんですけど、今いいですか?」
「構いませんよ」
「ありがとうございます。では早速ですが、同意のある冒険者による娼婦の真似事をする許可を頂きたいと思っています」
「は、えぇ!? どうしてそのような!?」
「実は昨日会議が終わってすぐのことなんですけど、強引に誘っている場面に出くわしたんです」
「なんですって!?」
「その時は俺が近くにいたのでその場を収めたんですけど、今後も似たような事が起こる可能性があると思い、それならそういう場を用意しておけば嫌がる子が無理矢理犯されるなんて事もないのではと、今回の提案をした次第です」
「なる、ほど……。わかりました。では今日の会議でこの話をしてその上で決めたいと思います」
「分かりました」
「それで、一応聞いておきますが、何人が同意してますか?」
「今の所は5人ですね」
まあ、実際に使える穴は7なんだけどね。
分身あるし。
ハーピィズを何人か借りるという手もあるけど、今は流石にまだ早すぎる気がする。
今だと色々軋轢とか生まれそうなんだよねぇ。
もう1、2ヶ月経っていたら良かったんだけど、こればっかりはどうしようもない。
一言二言、言葉を交わした後、本部テントを後にしてサポート班としての仕事に戻る。
俺がメインでやっていたのは調理に関してだけど、朝とお昼の分は既に作り終わっているし、夕食の仕込みをするのはもう少し後でもいい。
というわけで拠点の土壁作りの様子を見に行く。
マッドラットが増える速度が早すぎて溢れた分が押し寄せてくる可能性があるからその備えとして一応ね。
それに増えた原因もわからないままだ。
その原因が強力な魔物が現れて天敵となる魔物が駆逐された結果マッドラットが増えたって場合だと、その魔物が次なる餌を求めてこっちの方へってなる事も可能性としてはある。
無駄になるかもしれないけど、拠点の設営と防衛も担うサポート班のリーダーとしては、備えないわけにはいかないんですよ。
「調子はどうだ?」
「あー、休み休みやればなんとか明日中にはって感じです」
「他に人居ないんですか? 流石に人数少な過ぎると思うんすよね」
「ふむ……あんまり時間をかけるのも良くないし、まあ、仕方ないか」
「仕方ないって、何が……」
「そこ、危ないぞ。離れてろ」
「へ?」
何が起こるのか分からないけどとりあえずって感じに離れるのを確認した後、手を横に振って分かりやすいようにしながら魔法を発動。
腕を振った延長線上にある土壁予定地に土壁を作る。
一応高さは既に出来ているのに合わせているが、その精密性に関しては段違いで、角とかピシッてなってるし外側にはネズミ返しも完備してる。
そして土壁生成に使う土も壁の外側から持ってきたことによって堀が出来ているので実際の高さよりも登らなければいけない高さが増している作りとなっている。
ついでに狭間とそこまでの階段も付けといた。
「え、ええええええええええ!?」
「一瞬で!?」
「無詠唱……だと!?」
「これだけ作っておけば今日中には終わりそうか?」
「……あ、はい。恐らくは……」
「そうか。では後は任せたぞ」
不本意ではあるものの、ランクを駆け足で上がってしまったからなぁ。
一応、それ相応の凄みは見せておかないと面倒になるだろうしこれくらいはやっておかないとね。
目立ちたくないんだけど仕方ない。
チートでドヤれる程神経図太くないんだけど、それでも後々の事を考えればやるしかないのが辛いところ。
この後は特にやるべき事もないし、各自で出来る事を探してやってもらうか。
俺は……冒険者が使った寝具の天日干しでもするかね。
このままサポート班はのんびりとやれるといいんだけど。
◇
夜になり、2回目の会議のお時間です。
討伐隊の報告では、お昼をその場で食べれた事で引き返す時間と労力を節約できたからその分先に進めたとの事。
その結果昨日よりも多く討伐出来たと、各班が報告していた。
ただ、体の大きな個体や強い個体なんかは昨日と同様に何度か遭遇したらしい。
より奥まで進んだ事によって他の魔物とも遭遇したらしいので、明日以降は他の魔物との戦闘が増えてマッドラットの討伐数は減るかもしれないな。
それでも数自体はそれなりに減らせてる筈だし、もう少しだといいな。
願望だけど。
そしてサポート班の話になった。
「えー、今日レンさんから、同意のある冒険者による娼婦活動の許可を求められました。その背景としましては、昨晩サポート班の女性冒険者がそういう目的で誘われている現場に居合わせたそうでして、風紀の乱れや犯罪が起こるのを防ぐ為にこちら側でその場を設けてはという考えに至ったそうです。そこで、討伐隊のみなさんの意見を聞きたく思っています」
「こっちとしては大歓迎だぜ。今回の件が終わるまでずっと我慢するのかと思ってたから大助かりだぜ」
「俺も異論はない。それで集中を乱されていてはむしろ迷惑だからな。発散する場があるのならそれに越したことはない」
「俺も大賛成だ。というか一番手予約していいか?」
「全く男どもは……。アタシが反対した所で賛成3じゃ覆らないだろうし、好きにすればいいよもう。その代わり、こっちに迷惑かけんじゃないよ?」
「えー、というわけなので、限定的にですが許可を出したいと思いますが、同意のある冒険者は5名という事なのであまり無茶なことはされないようお願いしますよ」
「はいはい」
「分かった」
「たった5人かよ!?」
「それと、娼婦活動なので値段についてですが、レンさん、その辺はどうしたらいいと思いますか?」
「そうですね……正規の娼婦と同じくらいでいいんじゃないですか? 素人なので正規よりかは安くなるでしょうけど、場所が場所なので危険手当を含めればそのくらいが妥当かと。後は各自要相談って事で」
「そう……ですね。ではそのようにお願いします。それと場所に関してですが、予備のテントを使って貰いましょう。流石にパーティメンバーのいるテントでとは行きませんから」
「そうですね。そのように伝えておきます」
「他に何か意見等ありますか? 無ければ今日は解散としますが……では、今日はこれで解散としましょう。みなさん、明日もよろしくお願いします」
そして俺は予備のテントを預かってから後にする。
テントを受け取る際に、同意があるとはいえ心に傷を負う可能性があるので、一応気にかけてあげてくださいねと言われた。
その5人の内の1人が俺だとは思わなかったようで、それがちょっと面白くて顔がにやけそうになっちゃった。
さて、それじゃあ娼婦の真似事を頑張るとしますかね~。
6回戦×4人の計24回戦もしてたから当然と言えば当然だけど、そこで輝くのが影分身スキル。
寝坊した事を一切悟られずに見事代役を果たしてくれた。
テントが各パーティで用意されてる都合上、ソロだった俺は1人で使えるというのも運が良かった。
お陰で好きなだけゴブニー出来るし、分身を代役にしてもバレずに済んだ。
その代わり、交代する余裕がなくて朝ごはんは分身が食べることになったんだけど……。
俺は亜空収納に入ってるので寂しく腹を満たしましたよ。
ま、それのおかげで食事でも僅かながら分身の魔力が回復すると知れたのはラッキーだったかな。
タイミングを見計らって分身と交代した後、サポート班の女性冒険者1人1人に会って話を聞いていく。
ま、意識調査と注意喚起って所だね。
で、最初の1人が昨日の女の子だ。
「昨日は眠れたか?」
「あ、はい。昨日はありがとうございました」
「気にするな。一応これでもリーダーだからな。それで少し聞きたいんだが、今後も昨日のようなことが起こるとしたらどうする?」
「どう……とは?」
「一応注意喚起はするつもりだが、どこまで守られるか分からないからな。それならいっそ希望者を募って娼婦の真似事でもして貰うのもアリかと思ってな。ああ、あくまでも希望するならばであって強制する意思は一切ない。全員が断ったとしてもそれでどうこうということはない。対策の1つとして考えているだけだし、実行するにしても組合に話を通してからになるからな」
「あの、私はやっぱり、そういうのは好きな人がいいかなって……」
「そうか。分かった。さっきも言ったが強制するつもりはないから気にしないでくれ。それと、夜に冒険者からの誘いがあるかもしれないから、そうならないようにパーティメンバーと一緒に行動したり、人目のあるところにいるようにした方がいい。その状態なら無理矢理誘おうとは思わないだろうからな」
「あ、はい!」
「時間を取らせて悪かったな。仕事に戻ってくれ」
「いえ、ありがとうございました」
ま、あの子に対しては一応聞いておこうって程度だったし、引きずってないか確認したかったってのもあったから断られるのは想定内だ。
しかし……あの押しの弱そうな雰囲気、何度も言われたら押し切られて相手しちゃってたんじゃなかろうか?
事に及ぶ前に止めれて良かったよ。
◇
「つまりは何か? 私に娼婦の真似事をしろって言うのか!」
「先ほども言ったが、強制はしない。既に何人かこの話を受けてもいいと言っているから君が断ったとしても何も問題はない。それに、組合がダメだと言えばそれまでだからな」
「そうかい。なら、その話は断らせてもらうよ」
「分かった。ただ、性欲を溜め込んでいる輩もいるからその辺は注意してくれ」
「はいはい。もう行ってもいいよな?」
「ああ。時間を取らせて悪かったな」
これで後1人か。
今のところ引き受けてもいいと言ってくれてるのは3人だけだし、ちょっと心許ないな。
んー、別口で用意した方がいいかもしれない。
討伐班の女の子が昂ってしまってそれを鎮めるために相手してくれるって可能性もあるけど、それは自主性に任せるべきで、それを頼りにするのもよくない。
ま、最悪人数を制限するなり時間を分けるなりすればいいか。
帰ってすぐと寝る前みたいな感じで。
相手してくれる子は仕事の一部を免除するかな。
人数差ひどいし疲れちゃうだろうからね。
「ちょっといいか?」
「あ、次は私なんだ」
「なんだ、既に聞いていたか」
「まぁね~。女の子だけに声を掛けてたらそりゃ目立つし気にするなって方が無理でしょ」
「それならば話が早いな」
「性欲滾らせて帰ってくる冒険者の相手をすればいいんだよね? いいよ、その話受けてあげる」
「助かる。これから組合に聞いてみて、許可がもらえれば正式にお願いするよ」
「りょ~か~い」
軽っ。
ま、いやいや引き受けられるよりかはいいか。
それじゃ、組合の人に聞きに行きますか。
「すみませーん。ちょっといいですかー?」
「レンさん? どうかしましたか?」
「ちょっと話があるんですけど、今いいですか?」
「構いませんよ」
「ありがとうございます。では早速ですが、同意のある冒険者による娼婦の真似事をする許可を頂きたいと思っています」
「は、えぇ!? どうしてそのような!?」
「実は昨日会議が終わってすぐのことなんですけど、強引に誘っている場面に出くわしたんです」
「なんですって!?」
「その時は俺が近くにいたのでその場を収めたんですけど、今後も似たような事が起こる可能性があると思い、それならそういう場を用意しておけば嫌がる子が無理矢理犯されるなんて事もないのではと、今回の提案をした次第です」
「なる、ほど……。わかりました。では今日の会議でこの話をしてその上で決めたいと思います」
「分かりました」
「それで、一応聞いておきますが、何人が同意してますか?」
「今の所は5人ですね」
まあ、実際に使える穴は7なんだけどね。
分身あるし。
ハーピィズを何人か借りるという手もあるけど、今は流石にまだ早すぎる気がする。
今だと色々軋轢とか生まれそうなんだよねぇ。
もう1、2ヶ月経っていたら良かったんだけど、こればっかりはどうしようもない。
一言二言、言葉を交わした後、本部テントを後にしてサポート班としての仕事に戻る。
俺がメインでやっていたのは調理に関してだけど、朝とお昼の分は既に作り終わっているし、夕食の仕込みをするのはもう少し後でもいい。
というわけで拠点の土壁作りの様子を見に行く。
マッドラットが増える速度が早すぎて溢れた分が押し寄せてくる可能性があるからその備えとして一応ね。
それに増えた原因もわからないままだ。
その原因が強力な魔物が現れて天敵となる魔物が駆逐された結果マッドラットが増えたって場合だと、その魔物が次なる餌を求めてこっちの方へってなる事も可能性としてはある。
無駄になるかもしれないけど、拠点の設営と防衛も担うサポート班のリーダーとしては、備えないわけにはいかないんですよ。
「調子はどうだ?」
「あー、休み休みやればなんとか明日中にはって感じです」
「他に人居ないんですか? 流石に人数少な過ぎると思うんすよね」
「ふむ……あんまり時間をかけるのも良くないし、まあ、仕方ないか」
「仕方ないって、何が……」
「そこ、危ないぞ。離れてろ」
「へ?」
何が起こるのか分からないけどとりあえずって感じに離れるのを確認した後、手を横に振って分かりやすいようにしながら魔法を発動。
腕を振った延長線上にある土壁予定地に土壁を作る。
一応高さは既に出来ているのに合わせているが、その精密性に関しては段違いで、角とかピシッてなってるし外側にはネズミ返しも完備してる。
そして土壁生成に使う土も壁の外側から持ってきたことによって堀が出来ているので実際の高さよりも登らなければいけない高さが増している作りとなっている。
ついでに狭間とそこまでの階段も付けといた。
「え、ええええええええええ!?」
「一瞬で!?」
「無詠唱……だと!?」
「これだけ作っておけば今日中には終わりそうか?」
「……あ、はい。恐らくは……」
「そうか。では後は任せたぞ」
不本意ではあるものの、ランクを駆け足で上がってしまったからなぁ。
一応、それ相応の凄みは見せておかないと面倒になるだろうしこれくらいはやっておかないとね。
目立ちたくないんだけど仕方ない。
チートでドヤれる程神経図太くないんだけど、それでも後々の事を考えればやるしかないのが辛いところ。
この後は特にやるべき事もないし、各自で出来る事を探してやってもらうか。
俺は……冒険者が使った寝具の天日干しでもするかね。
このままサポート班はのんびりとやれるといいんだけど。
◇
夜になり、2回目の会議のお時間です。
討伐隊の報告では、お昼をその場で食べれた事で引き返す時間と労力を節約できたからその分先に進めたとの事。
その結果昨日よりも多く討伐出来たと、各班が報告していた。
ただ、体の大きな個体や強い個体なんかは昨日と同様に何度か遭遇したらしい。
より奥まで進んだ事によって他の魔物とも遭遇したらしいので、明日以降は他の魔物との戦闘が増えてマッドラットの討伐数は減るかもしれないな。
それでも数自体はそれなりに減らせてる筈だし、もう少しだといいな。
願望だけど。
そしてサポート班の話になった。
「えー、今日レンさんから、同意のある冒険者による娼婦活動の許可を求められました。その背景としましては、昨晩サポート班の女性冒険者がそういう目的で誘われている現場に居合わせたそうでして、風紀の乱れや犯罪が起こるのを防ぐ為にこちら側でその場を設けてはという考えに至ったそうです。そこで、討伐隊のみなさんの意見を聞きたく思っています」
「こっちとしては大歓迎だぜ。今回の件が終わるまでずっと我慢するのかと思ってたから大助かりだぜ」
「俺も異論はない。それで集中を乱されていてはむしろ迷惑だからな。発散する場があるのならそれに越したことはない」
「俺も大賛成だ。というか一番手予約していいか?」
「全く男どもは……。アタシが反対した所で賛成3じゃ覆らないだろうし、好きにすればいいよもう。その代わり、こっちに迷惑かけんじゃないよ?」
「えー、というわけなので、限定的にですが許可を出したいと思いますが、同意のある冒険者は5名という事なのであまり無茶なことはされないようお願いしますよ」
「はいはい」
「分かった」
「たった5人かよ!?」
「それと、娼婦活動なので値段についてですが、レンさん、その辺はどうしたらいいと思いますか?」
「そうですね……正規の娼婦と同じくらいでいいんじゃないですか? 素人なので正規よりかは安くなるでしょうけど、場所が場所なので危険手当を含めればそのくらいが妥当かと。後は各自要相談って事で」
「そう……ですね。ではそのようにお願いします。それと場所に関してですが、予備のテントを使って貰いましょう。流石にパーティメンバーのいるテントでとは行きませんから」
「そうですね。そのように伝えておきます」
「他に何か意見等ありますか? 無ければ今日は解散としますが……では、今日はこれで解散としましょう。みなさん、明日もよろしくお願いします」
そして俺は予備のテントを預かってから後にする。
テントを受け取る際に、同意があるとはいえ心に傷を負う可能性があるので、一応気にかけてあげてくださいねと言われた。
その5人の内の1人が俺だとは思わなかったようで、それがちょっと面白くて顔がにやけそうになっちゃった。
さて、それじゃあ娼婦の真似事を頑張るとしますかね~。
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