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何も無かったけど、ナニは抜いてあげた

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はー。
何事もなかったなぁ……。
お昼を作り終えた後は自分達の腹拵えだと食べ始めたところに討伐隊の人達が続々と戻ってきてお預けをくらったりしたものの、それ以外は本当に何もなかった。
夕食もお昼の焼き増しかって感じの流れだったし。

「さて、後は片付けて終わりかな。調理班は明日もあるから早めに休んでおくように。防衛班は不寝番もしてもらうけど、しっかりとローテーションを組んで順番に休むように。何人かの雑用班は調理班と一緒に洗い物をやって、残りは……「レン、会議をしたいから来てくれ」……はい、分かりました。すぐに行きます。あー、呼ばれたのですぐに行かなければならなくなった。だから残りの雑用班は各自で出来る事を見つけて作業してくれ」

指示出しが最後おざなりになってしまったが、呼ばれてしまった以上は仕方ない。
そして向かった本部として設置された天幕の中には流石に支部長はいないものの、朝に話し合いをした時のメンバーと組合の人達が集まっていた。

「全員揃いましたね。それではまずは初日の報告から始めましょうか」

空いていた席に俺が座ったのを見てから組合の人が会議を進行していく。
討伐隊の報告から始まり、その内容はどの班も同じようなもので少し歩くだけでマッドラットと遭遇してその悉くを殲滅していったというもの。
多少の差はあれだ各班で500くらいは倒したとの事。

「なるほど。つまりは合計で約2000匹のマッドラットを討伐出来たということですね」
「それって途中から遭遇率は下がったりしたの?」
「それは確かに気になりますね。どうでしたか?」
「どうだったかな?  ずっと戦っていたから時間の感覚も分からなくなってたしよく覚えてねーな」
「他の皆さんはどうですか?」
「こっちもあんまり覚えてないな」
「同じく」
「アタシらも……あ、でも最後の方は何体かマッドラットにしては強いのが混ざっていた気がする」
「そういや、こっちにもやけに図体のデカいのが何体か混ざってたって言ってる奴がいたな」
「もしかすると……共食いが起きているのかもしれませんね」
「あー、ありそうだな」

ん?
共食いだと何かあるの?
話の流れ的に共食いしてると強くなったり体が大きくなったりするって事でいいのかな?
こう、蠱毒的な感じで殺し合う事で強い個体が生き残る的な?
あるいは共食いをする事で同族喰らいボーナス的なのがステータスに加算されるとかもありそう。
詳細は後で誰かに聞くなり調べるなりするとして、重要なのは時折強めの個体が現れているって事か。

「ま、多少強くなろうとも所詮はマッドラットだ。遅れをとるなんて事はまずねーだろ」
「それもそうだな」
「結局のところ、アタシらがやる事は変わらないって事だな」
「ええ、そうですね。特に問題ないようでしたら今日と同様にお願いします。レンさんの方のサポート班はどうですか?」
「そうですね……今のところは回復が必要な人も居ませんしただの大規模キャンプって感じですね。まだ続くみたいなのでとりあえず明日は拠点の壁と堀でも作ろうかと思ってます。それと、今日は時間が無かったから仕方ないけど、明日からはお昼用に携行しやすい物を作ろうかなと思ってます」
「確かにいちいち戻るのは効率が悪いですね。活動範囲も広がりそうですし、ぜひお願いします」
「分かりました」

朝と昼の両方を用意しないといけないし、明日は少し早く起きた方がよさそうかな。

「次は明日の事についてですが、こうした方が効率が良いなどの意見はありますか?  今回は競うのではなく、同じ依頼を受けている仲間なので有益な情報は共有して事にあたりたいと思っております。個人やパーティの秘密ならばともかく、そうでない情報なら共有してもらいたいと思ってます」
「つっても、大半が今日組んだばかりの連中だからなぁ。そんな効率良くなんて無理だろ」
「だな」
「そうですか……。分かりました。何か発見があればその時は共有していただけると助かります」
「わかった」
「了解」

まだ初日だし、手探りになるのは仕方ないよな。

「次に、今回の騒動の原因につながるような事に関して何か気づくことはありましたか?  例えば植生の変化や天敵になる魔物が減っていたとか」
「どうだったかな?」
「そういえば、他の魔物との遭遇率は少ないように感じたな」
「アタシらの所も、言われてみれば他の魔物との戦闘は少なかったような気がする」
「なるほど……全てとは言いませんが、要因の1つかもしれませんね。他にはありますか?  ……無さそうですね。では、最後にこちらの地図に今日どこまで行ったかの進捗状況を書き記したいと思います。大まかでいいのでどこまで行ったかを教えてください」

サポート班である自分は関係ないけど、一応確認しておこうかね。
ふむふむ。
進み具合は多少の差はあるけど、大体同じくらいかな。
ああ、でもリエリィさんの所が1番進めてないのか。
女の人が多いからなのか、慎重に行動したからなのか、それとも何か別の要因があるのかは分からないな。
明日以降も進みが遅くなるならそっちの方が当たりの可能性も出てくるな。
数が多かったり、他よりも強いのが多く混ざってるなんて事も考えられるからね。

「ありがとうございました。明日になっても終わらない場合は再度同じ時間にまた会議を行いたいと思いますので、その時はよろしくお願いします」

これで解散となり、それぞれの持ち場に戻る事に。
リエリィさん達と話したくもあるけど、明日もある事だし引き止めるわけにもいかない。
話せるようになるのは事態の収集に目処がつくようになってからだろうな。

「……て……さい」
「そう……にさ。……とくら…………ろ?」

なーんか聞こえるなぁ。
全く。
明日もあるっていうのに。

「はいストーップ。そこまで。全くさぁ、余計な仕事増やさないでくれる?」

嫌がる女の子とそれに詰め寄る男という構図。
どう考えてもアレをしようとしてる。

「君、確かサポート班にいたよね?  ここは俺に任せて君はもう休んでていいよ」
「ありがとうございます!」
「ちょっ!  あー、はぁ~……。君何?」

女の子を逃したら男は俺に対して誰と聞くが、見てなかったのか?
一応、サポート班のリーダーとして色々やっていたと思うんだけどなぁ。
ま、いいか。

「俺はサポート班のリーダーをしているレンだ。全く、そういう欲求があるのは分かるけどさぁ、そういうのは時と場所を考えてくれないかな?  あんたがそういう事をしたせいで明日の朝と昼がただのパンと生野菜とその辺の木の実とかになったら他の冒険者にどう説明する気なのさ。とりあえず今日は帰って寝て。一応こっちでも少し考えておくからさ」
「ちっ!  しゃーねーなー」

こっちが悪いみたいな態度やめてくれません?
しかし、この態度の悪さを考えると帰ったふりして別の誰かに声をかけるなんて事もあり得る。

「あ、ちょっと待って。君このままだと別の子に声掛けそうだしさ……俺が抜いてあげるよ」
「は?」

驚いている隙にズボンを下ろしてちんこを取り出す。
俺に水を差されはしたものの、元々そういうつもりがあった所為もあって半勃ち……いや、七分勃ちかな?
それなりに大きくなっているのでちょっと刺激してあげるだけでギンギンになる。

「ふふっ、おっきくなった。明日もあるから口だけだけど、たくさん出してね。チュッ♡」

亀頭にキスをしてから竿の部分に舌を這わせ、そのまま裏筋まで来たところでそこを重点的に責めていく。
それと同時に袋の方優しく揉んでいく。
サイズは普通くらい?
少しだけ太めな気がしないでもないけど、普通の範囲内かな。

「ぴちゃっ、じゅるっ、ちゅぱっ、んむっ」
「あ、そこ、気持ちいい……」
「ふふっ、なら、こんなのはどう?」

咥え込んで唇でカリを刺激しつつ、舌先で裏筋を擦り上げていく。
下に力を入れたり、弱めたりしてベストな責め方を探っていく。
その際に相手の様子を窺う必要があるので当然上目遣いになったりもするわけだ。
するとどうなるかと言えば、この超絶美少女が下から見上げてくるという光景を目の当たりにするのだ。
それも、自分の逸物を咥えながらだ。
そんなの、男なら興奮するに決まってる。
事実、少しだけ硬さと大きさが増した。

「ぷはっ。大分良いみたいだね。それじゃ、ここから本気出していくから、イキたくなったらいつでも言ってね。ちゃんと全部飲んであげるからさ♡」

喉の奥までしっかりと咥え込んでのディープスロート。
ルセアちゃん相手だとデカすぎて限界まで咥え込んでもなお余るが、この人相手なら全部咥え込む事が出来る。
結構ギリギリだけど。
頭全体を動かし、舌で竿全体を刺激していき、時々顔を左右に振ったりもしていく。
こうする事で頬の裏側で亀頭も刺激していく。

「うっ、くぅっ……」

そろそろか。
なら最後に。

「じゅぞぞぞ、ぶぽっ、じゅるるるっ!」
「うぉっ、こんな、やばっ……、もう、出る!」

バキュームフェラでトドメだ。
プライベートでもたまにやったりするが、ルセアちゃんは元から超早漏さんではあるけどこれをすると面白いようにピュッピュ、ピュッピュと噴き出すし、ゴブリンズだって普段の半分くらいの時間で果てる。
そんなバキュームフェラの刺激はやはり強いらしく、この人も耐えることも出来ずにあっさりと吐精する。

「んぶっ!?  んくっ、んくっ、んっ、ぷはぁっ……いっぱい出たねー♡  どう?  満足した?」
「こ、腰が抜けるかと思った……」
「ふふっ、それは良かった。本音を言えばこのまま続けてもいいんだけど、今日はこれでおしまい。お互い、明日も仕事があるからさ。というわけで、君も早く帰って寝なよ。ああ、それとお仲間さん達にもこっちでそういうの考えておくから今日は我慢して休むように言っておいてね。それじゃあね~」

これで被害が減ってくれるといいんだけど。
それはそれとして、この昂った身体はどうしよう?
んー、ゴブリンズに鎮めて貰うか。
明日の朝の仕事は寝坊したとしてもその時は分身に代わって貰えばいいしね。
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