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帰還したから宿決めるよ〜

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その後もメイドさん達としこたまヤりまくり、夜にはルセアちゃんに気絶するまで犯されたりといった一幕がありつつ、とうとうお別れの時間となった。
まあ、お別れだなんて言っても空を飛べば1日で、転移を使えば一瞬で来れるから寂しさとかはそんなにないんですけどね。
ただ、そう感じるのはこっち側だけで向こうはそうじゃないようで、これまでに関係を持ったメイドさんA、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、N。
いや、向こうから誘ってきて名前を聞く事もなかったから……。
ちなみにメイドさんとは大半の人としてる感じだけど、年齢的に誘うという感じではない人や、そういう事が好きではない人、貞操を守ってる人達はヤってない。
そこら辺無理強いするつもりもないからね。

「それじゃあシェリーさん。また会おうね」
「はい。必ず、また来てくださいね。約束ですよ」
「分かってるって。ジュリアちゃんも元気でね」
「はい!」
「と、お別れの前にちょっと聞きたいんだけどさ、最近はずっと見かけなかったけど何してたの?」
「えっと……しばらく学校を離れていたので、それで復学する前に遅れを取り戻すべくずっとお勉強をさせられてました……」
「あ、あー……そうなんだ。えっと、お疲れ様」
「本当に疲れました……。でも、家を守れたのですからこれくらいはなんて事ないです」
「そっか。偉いね、ジュリアちゃん」
「い、いえ、レンさんの方がずっと偉いですよ!  私と年齢そんな変わらないのに色々な人を助けているんですから!」
「たまたまだよ。勉強、がんばってね。応援してるよ」
「はい!」

偉い、ね。
それ以上にえろいんだけどね、俺。

「コーネリアさんも、色々大変でしょうけど、頑張ってください。今度来た時何か差し入れ持ってきますね」
「ありがとうございます」

ナニか挿し入れするわけじゃないよ?
したいけど。

「ああ、後シェリーさんこれ。以前借りて手を加えた奴です。効果は状態異常無効だから。一酸化炭素中毒とかは防げるか分からないけど、まあ、健康でいて欲しいからね」
「そんな凄い物を……ありがとうございます。大切にします!」
「ちゃんと着けといてよー?  じゃないと意味がないからさ。今度来た時着けてなかったから絶交だから」
「絶対着けてます!!」
「あはは!  それじゃあ、そろそろ帰るね」

転移で街の近くまで飛んで、そこから街へと帰った。
流石にね、直接街の中に転移して誰かに見られでもしたら面倒だし。

「ひっさびさに帰ってきた~!」

そこまで長くいたわけではないはずなのだが、何故か帰ってきたって気分になるから不思議だ。
帰ってきた以上はまず最初にやる事といえば、宿決め!
前の宿はとっくに引き払っちゃってるからねぇ……何せお金ないんで。
眷属の餌代とかもあってそこまで余裕があったわけじゃないからさ、一切立ち寄らないのに部屋をキープしておくなんて無駄はしてられるはずもなく……。
なので宿を決める必要があるわけだ。

「どこか宿は空いてるかな?」
「流石に空いてるんじゃない?  まだ午前だし商人とかが出発して部屋に空きが出来てそうだし」
「まあ、そうだよね。ならもう少しゆっくりしても良さそうだし、喫茶店にでも入ってどんな宿にするか話し合おっか。前の宿はなし崩し的に俺達の宿になったし、他にいいところが見つかるかもしれないしさ」

というわけで適当な喫茶店に入ってそれぞれ適当に注文をして座る。
俺は普通に紅茶とサンドイッチセット。
お昼時ならナポリタンを注文していたかもしれないけど、まだそんな時間じゃないしね。
というかナポリタンなんてあるのかな?
一応あれ、日本発祥とか日本人シェフが考案したとかそういう話を聞いたことあるし。
ナポリには存在しないとも聞いた事あるね。

「そんじゃまあ、まずはどんな宿がいいかっていう希望を聞いていこうか。ちなみに俺はお風呂付きの所がいい」
「私は安い所がいいわね。お風呂も出来れば欲しいけどあんまり贅沢も言ってられないから」
「あれ?  報酬貰ってなかったっけ?」
「そんなもの、全部装備に使うに決まってるじゃない。本来ならレンちゃんが全部受け取るべきものを貰った以上はレンちゃんに還元出来る使い方をした方がいいでしょ。というか、本当に貰っちゃっても良かったの?」
「今ならともかく、流石に当時は全部1人でやってたら手が回らなかっただろうし、そうなると証拠が燃えてた可能性があるどころかジュリアちゃん達が死んでた可能性もあるからね。だから十分受け取る資格があるって」
「それならいいんだけど……」
「ハイネちゃんは?」
「んー、私はそこまで強いこだわりがあるわけじゃないけど、強いて言えばご飯の美味しい所がいいかな」
「うんうん。ご飯は美味しいところの方がいいよね~。口に合わなかったりするとそれだけで嫌になっちゃうよね」

出かけた先で食べるご飯って結構思い出になったりするし、それが微妙だとなんかケチがついた気分になったりするよね。
ご飯そのものを旅の主目的にする人達も居るくらいだし、ご飯は大事大事。

「ルセアちゃんは?」
「ボクはレンと一緒ならどこでも。レンの事だからどうせ妥協せずみんなが満足出来るところを選ぶと思うし」
「そりゃまあ、何かしら不便があってみんなと離れるのは嫌だからね」
「うん。だからボクはレンに任せる。それに、レンは絶対にボクを手放さないんでしょ?」
「もちろん!」

ルセアちゃんを手放すなんてたとえ天災に見舞われてもしないよ。

「で、話をまとめると、お風呂付きでご飯が美味しくて安い宿……うーん、あるかなぁ?」
「どうだろ……?」
「と、とりあえず色々見て回りましょう」
「それがいいと思う」

そんなわけで色々と街の中を回って宿を探していくのだけど、条件がちょっとねぇ。
前の宿が今のところ最有力候補の時点でお察しというやつだよ。
一応、ある程度条件を達成している宿もない事もないんだけど、そのお宿は休憩だけもアリの所謂ラブホ的なアレなんだよね。
俺は別に全然構わないんだけど百合ちゃんが落ち着けないだろうからね。
後はお風呂も食事も充実しているけれど、その代わりお値段がお高くなっていたりといった感じに何かしら条件を満たせない。

「前の所は本当に奇跡的に好条件な所だったんだなぁ……」
「そうみたいだね」
「でもまた同じところってのも芸がなくて面白くないよなぁ」
「それなら私の条件はある程度無視してくれていいわよ。最初はああ言ったけど、本音を言えばやっぱりお風呂は欲しいもの」
「えっちなお宿は?」
「それは絶対に嫌」
「そうですか」

娼館の近くとか所謂連れ込み宿とかそういうラブホ的なアレは安いんだけどねぇ……。
立地条件があれだからその分土地代が安く済むんだろうね。
でも、そこがダメだが値段はそれなりに無視してもいいという事なので、条件を変えて新たに見て周って遂に宿を決めた。
値段はまあそこそこかかるけど無理のある額じゃないし。
それに部屋の空きも2人部屋が2つあったという事もあってここに決めた。
4人部屋だと致せないからね。
2人部屋というのは隠れた必須条件だったかも。
まあ、何はともあれ、この新しい宿で新しい日々が始まるのだ。
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