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特訓二回目
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目が覚めると、目の前にはルセアちゃんの顔がある。
あのまま抱きしめた格好で寝てしまったんだった。
というか、俺足まで絡ませてるし……。
あー!
昨晩の事を思い出すとなんか恥ずかしい!
穴があったら弄りたい!
じゃない、入れたい!
でもなくて、入りたい!
「んっ……おはよう、レン」
「お、おはよう……」
「ふふっ、元のレンだ」
「う、うん」
やっぱり気恥ずかしい……。
◇
朝食を終えたら組合へ。
ルセアちゃんは若いという事もあり筋肉痛もだいぶ良くなったそうで、今は少し痛むなって程度らしい。
夜になる頃には完全回復してそう。
百合ちゃん達と合流すべく探していると別の2人組に声をかけられた。
「レンちゃん!」
「あ、リエリィさん。その後体調はどうですか?」
「ああ、レンちゃんのおかげですっかり良くなったぜ」
「それは良かったです。でもまだ激しい運動は控えてくださいね」
「いやいや、そりゃないだろ! アタシ達はそれを楽しみにしてたし、なんだったら昨日も組合にレンちゃんを探しに来てたんだぞ!?」
「ダメです!」
目の前で腕を交差させてバッテンを作る。
するとリエリィさんは顔を真っ赤にした。
多分今の俺可愛いかった。
客観的に見てみたかった。
「せめて1週間は運動を控えてください」
ゆうてまあ、昨日俺はルセアちゃんから血を貰った後にヤっちゃったんですけどね。
でもそれは不可抗力なんで棚の上に置いておく。
「所で、他の人達はどうしましたか?」
「宿でダラダラしてるよ」
「そうですか。何事もないのなら良かったです」
「まぁな。あの時はもうダメかと思ったよ」
「そういうリエリィの怪我が1番ひどかったのに自分の事を後回しにするんだから……」
「あの時は悪かったよ。怪我の様子を見る暇なんて無かったしあそこまで酷いとは思わなかったんだよ」
アドレナリンが大量分泌でもしてたんだろうね。
それで痛みを感じなくてそこまで酷いとは思えなかったと。
「レーンちゃん!」
「うわっ! ハイネちゃん!?」
なんて思っていると突然背中に衝撃が来て、何事かと確認するとどうやらハイネちゃんが後ろから抱きついてきたからのようだ。
「待たせてごめんね。それでこの人達って確かこの前の人達だよね? どうしたの?」
「声を掛けられてね。それでちょっと怪我の確認とかをね」
「そうなんだ」
「は、ハイネ……急に走らないでよ……うぅ……足痛い……」
百合ちゃんも来たけど、何だか辛そう。
筋肉痛が酷くて1日じゃ回復しなかったって感じかな。
「そうだ。4人に提案があるんだけどさ、4人ともアタシ達が作るギルドに入らないか? まだ名前は決めてないんだけどさ、女だけのギルドにしようと思っているんだ。どうだ?」
「ごめんなさい」
「断るの早っ! いやいや、もう少し考えてくれよ!」
「ごめんなさい。今はまだ自分のペースでやっていきたいんで」
「あー、そうか……あんまり嫌われたくねーからしつこく誘ったりはしねーけどよ、気が向いたらいつでも言ってくれ。歓迎するからよ」
「分かりました」
「3人はどうだ?」
「ボクはレンと一緒がいいので」
「私は足手纏いにしかならないと思うので遠慮させてください」
「右に同じでー」
「そうか。じゃあ、まあ、アタシ達の用は済んでるし、そろそろ帰るよ」
「はい、また」
「おう」
リエリィさん、マーサさんと別れて特訓する為に街の外へ。
そう思っていたんだけど百合ちゃんが筋肉痛が酷いというので百合ちゃんは見学となった。
「ハイネちゃんは大丈夫なの?」
「百合と違って鍛えてるからねー」
「ハイネ!」
「百合が怖いんでさっさとやろっかー」
「そうだね」
「今日はこの前みたいには行かないんだからね」
「それじゃまあ、お手並み拝見って事で」
今回のハイネちゃんは最初から全力のようで既に2本目の尻尾が生えている。
あ、そういえばハイネちゃんの種族とか尻尾のことについては聞くの忘れていたっけなぁ……。
やばい、思い出したらすごい気になってきた。
「隙だらけだよ!」
「ないよ」
考え事をしているからって隙があるとは限らない。
油断大敵っていうのを昨日身をもって知ったからね。
だから考えていてもちゃんと相手を見るように意識している。
昨日までの俺とは一味違うんだよ!
実際吸血童貞捨てたから血の味に変化出てるかもしれないし。
「せいやっ!」
「甘い! 一昨日と何にも変わってないよ!」
「まだまだ、ここからだよ! やぁっ!」
フェイントを交えて来るようになったけど、慣れてないからかフェイントだという事が丸分かり。
むしろ隙だらけになっているのでその隙をきっちりと狩っていく。
フェイントで中途半端に伸びた腕を掴んで地面に叩きつける。
「くぁっ!?」
「付け焼き刃のフェイントじゃあ隙を晒すだけだよ」
「くぅ~……もう一回!」
「いいよ、いくらでも相手してあげる」
二回目。
さて、ハイネちゃんはどう動くのかな?
「ぐぅぅぅ……はぁぁぁぁ!!」
ハイネちゃんは随分と気合いを入れているが……お、手に魔力が集まってきている。
でも魔力の集まる速度が緩やかだしまだ実戦で使うには値しないレベルかな。
だからこそ、特訓で使おうとしているんだろうけど。
「行くよ……私の切り札、魔力纏い!」
「いきなり切り札を切るんだ?」
「そりゃあ、これくらいしないとレンちゃんには勝てそうにないからね!」
「じゃあ俺も」
「へ?」
あんまり傷魔つけたくないし、光魔法にしようかな。
「ぞ、属性纏い……」
「属性纏い?」
「属性を持つ魔力を纏わせて攻撃力を上げる技術の事だよ。私が使う魔力纏いの上の技術で、精密な魔力操作が出来ないと自分自身を傷つける危険な技術なんだよ。それをそんな簡単に……」
「へー、そうなんだ」
「なんでレンちゃんが知らないのさー!?」
「昨日やってみたら出来ちゃったので」
「理不尽過ぎる……」
なんか……ごめんね。
手合わせの結果はまあ、分かるだろうけど、俺の圧勝でした。
あのまま抱きしめた格好で寝てしまったんだった。
というか、俺足まで絡ませてるし……。
あー!
昨晩の事を思い出すとなんか恥ずかしい!
穴があったら弄りたい!
じゃない、入れたい!
でもなくて、入りたい!
「んっ……おはよう、レン」
「お、おはよう……」
「ふふっ、元のレンだ」
「う、うん」
やっぱり気恥ずかしい……。
◇
朝食を終えたら組合へ。
ルセアちゃんは若いという事もあり筋肉痛もだいぶ良くなったそうで、今は少し痛むなって程度らしい。
夜になる頃には完全回復してそう。
百合ちゃん達と合流すべく探していると別の2人組に声をかけられた。
「レンちゃん!」
「あ、リエリィさん。その後体調はどうですか?」
「ああ、レンちゃんのおかげですっかり良くなったぜ」
「それは良かったです。でもまだ激しい運動は控えてくださいね」
「いやいや、そりゃないだろ! アタシ達はそれを楽しみにしてたし、なんだったら昨日も組合にレンちゃんを探しに来てたんだぞ!?」
「ダメです!」
目の前で腕を交差させてバッテンを作る。
するとリエリィさんは顔を真っ赤にした。
多分今の俺可愛いかった。
客観的に見てみたかった。
「せめて1週間は運動を控えてください」
ゆうてまあ、昨日俺はルセアちゃんから血を貰った後にヤっちゃったんですけどね。
でもそれは不可抗力なんで棚の上に置いておく。
「所で、他の人達はどうしましたか?」
「宿でダラダラしてるよ」
「そうですか。何事もないのなら良かったです」
「まぁな。あの時はもうダメかと思ったよ」
「そういうリエリィの怪我が1番ひどかったのに自分の事を後回しにするんだから……」
「あの時は悪かったよ。怪我の様子を見る暇なんて無かったしあそこまで酷いとは思わなかったんだよ」
アドレナリンが大量分泌でもしてたんだろうね。
それで痛みを感じなくてそこまで酷いとは思えなかったと。
「レーンちゃん!」
「うわっ! ハイネちゃん!?」
なんて思っていると突然背中に衝撃が来て、何事かと確認するとどうやらハイネちゃんが後ろから抱きついてきたからのようだ。
「待たせてごめんね。それでこの人達って確かこの前の人達だよね? どうしたの?」
「声を掛けられてね。それでちょっと怪我の確認とかをね」
「そうなんだ」
「は、ハイネ……急に走らないでよ……うぅ……足痛い……」
百合ちゃんも来たけど、何だか辛そう。
筋肉痛が酷くて1日じゃ回復しなかったって感じかな。
「そうだ。4人に提案があるんだけどさ、4人ともアタシ達が作るギルドに入らないか? まだ名前は決めてないんだけどさ、女だけのギルドにしようと思っているんだ。どうだ?」
「ごめんなさい」
「断るの早っ! いやいや、もう少し考えてくれよ!」
「ごめんなさい。今はまだ自分のペースでやっていきたいんで」
「あー、そうか……あんまり嫌われたくねーからしつこく誘ったりはしねーけどよ、気が向いたらいつでも言ってくれ。歓迎するからよ」
「分かりました」
「3人はどうだ?」
「ボクはレンと一緒がいいので」
「私は足手纏いにしかならないと思うので遠慮させてください」
「右に同じでー」
「そうか。じゃあ、まあ、アタシ達の用は済んでるし、そろそろ帰るよ」
「はい、また」
「おう」
リエリィさん、マーサさんと別れて特訓する為に街の外へ。
そう思っていたんだけど百合ちゃんが筋肉痛が酷いというので百合ちゃんは見学となった。
「ハイネちゃんは大丈夫なの?」
「百合と違って鍛えてるからねー」
「ハイネ!」
「百合が怖いんでさっさとやろっかー」
「そうだね」
「今日はこの前みたいには行かないんだからね」
「それじゃまあ、お手並み拝見って事で」
今回のハイネちゃんは最初から全力のようで既に2本目の尻尾が生えている。
あ、そういえばハイネちゃんの種族とか尻尾のことについては聞くの忘れていたっけなぁ……。
やばい、思い出したらすごい気になってきた。
「隙だらけだよ!」
「ないよ」
考え事をしているからって隙があるとは限らない。
油断大敵っていうのを昨日身をもって知ったからね。
だから考えていてもちゃんと相手を見るように意識している。
昨日までの俺とは一味違うんだよ!
実際吸血童貞捨てたから血の味に変化出てるかもしれないし。
「せいやっ!」
「甘い! 一昨日と何にも変わってないよ!」
「まだまだ、ここからだよ! やぁっ!」
フェイントを交えて来るようになったけど、慣れてないからかフェイントだという事が丸分かり。
むしろ隙だらけになっているのでその隙をきっちりと狩っていく。
フェイントで中途半端に伸びた腕を掴んで地面に叩きつける。
「くぁっ!?」
「付け焼き刃のフェイントじゃあ隙を晒すだけだよ」
「くぅ~……もう一回!」
「いいよ、いくらでも相手してあげる」
二回目。
さて、ハイネちゃんはどう動くのかな?
「ぐぅぅぅ……はぁぁぁぁ!!」
ハイネちゃんは随分と気合いを入れているが……お、手に魔力が集まってきている。
でも魔力の集まる速度が緩やかだしまだ実戦で使うには値しないレベルかな。
だからこそ、特訓で使おうとしているんだろうけど。
「行くよ……私の切り札、魔力纏い!」
「いきなり切り札を切るんだ?」
「そりゃあ、これくらいしないとレンちゃんには勝てそうにないからね!」
「じゃあ俺も」
「へ?」
あんまり傷魔つけたくないし、光魔法にしようかな。
「ぞ、属性纏い……」
「属性纏い?」
「属性を持つ魔力を纏わせて攻撃力を上げる技術の事だよ。私が使う魔力纏いの上の技術で、精密な魔力操作が出来ないと自分自身を傷つける危険な技術なんだよ。それをそんな簡単に……」
「へー、そうなんだ」
「なんでレンちゃんが知らないのさー!?」
「昨日やってみたら出来ちゃったので」
「理不尽過ぎる……」
なんか……ごめんね。
手合わせの結果はまあ、分かるだろうけど、俺の圧勝でした。
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