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特訓開始。指導者は俺
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ハイネちゃんとえっちした翌朝、宿の女将に連れ込んだ分の宿代を払えと言われました。
うん、まあ、そうだよね。
と、そんな一幕があったけど、それ以外は何事もなく普通に朝を迎え、組合で百合ちゃんと合流する。
そして早速特訓の話でもと思うんだけど、百合ちゃんの表情は険しい。
「昨夜はお楽しみでしたね!」
「なんで百合が怒ってるのさ?」
「別にぃ……夜中に目が覚めて居なくなってて、それで怖い思いをしながら街中を探し回って、結局見つけられなくて宿に帰ったら謎の手紙があって徒労に終わったりしたけど、全然怒ってないから」
「いや、どう考えても怒ってるじゃん!」
「ハイネちゃん、百合ちゃんに言ってなかったの?」
「だって百合寝てたし、言ったところで面倒そうだったから別にいいかなーって」
「ならせめて書き置きくらいしてもいいんじゃないかな……」
「終わったら帰るつもりだったから書く必要ないと思ったんだよ。あそこまで疲れるとは思わなかったけど」
「どちらにせよ、心配掛けたんだから謝らないと」
「そうだよね……。百合、心配掛けてごめんなさい」
「帰れなかった原因は俺にもあるから、だから、ごめんなさい」
「はぁ……もういいわよ」
諦めたといった感じに謝罪を受け入れてくれたが、次からは気をつけるようにしようと思う。
「で、特訓だっけ?」
「そうそう。とりあえず3人とも俺が面倒見るから」
「え、でもレンちゃんも初心者じゃん。教えられるの?」
「なんでも出来るから多分大丈夫でしょ」
「いい加減だなぁ……」
「それでさ、どこか特訓するのに向いている場所とかってある?」
「弓とか魔法も練習するならこの街にはないかな。だから街の近くでってなるよ」
「それじゃあ、荷物をまとめて街の外に行こうか」
というわけでやって来ました街の外。
今回は東側。
理由は特になし!
「じゃ、ルセアちゃんはいつも通りで」
「分かった」
「で、2人だけど、まずは百合ちゃんから教えて、その後にハイネちゃんと手合わせって感じかな。といっても、百合ちゃんは出来るだけ素早く狙えるようにってだけなんだけどね。本音は走りながらでも狙い撃てるようになって欲しいけどまずはね」
「走りながらって、そんなの出来るわけないじゃない……」
「決めつけは良くないよ。ちょっとそれ貸して」
百合ちゃんに弓を貸してもらって実演をする。
腕をまっすぐ伸ばした時にどこにどう飛ぶのかを理解していれば、そのライン上に魔物が重なった時に弦を離せば当たる。
それはこちらが動こうと、向こうが動こうと変わらない。
実際には風の影響や慣性なんかもあるかもしれないけど、それでも大きく逸れる事はないだろう。
なんだったら矢を放つ一瞬だけ足を止めてもいい。
走りながら適当な木に狙いをつけて放ち、次射はほんの一瞬足を止め、最後はバク宙しながら。
スキルの等級をかなり下げてるので寸分違わずとはいかないが、それでも同じ木に中てる事は出来ている。
「ね? やろうと思えば出来るでしょ? まあ、ここまでやれとは言わないけどさ。今はとにかく、素早く矢を放てるようになること」
「分かった。でも、1ついい?」
「ん? 何?」
「弓は左手が前よ?」
「レンちゃん……」
「それくらい知ってるよ。でもね、実戦に何が正しくて何が間違ってるとかないんだよ。競技ではそうかもしれないけど、利き手も体格も人によって差があるんだから同じ構え、同じ動きをしても同じ効果があるとは限らない。それよりも自分に合った得物、構え、動作を行なった方がいいに決まってるよ。今回はその固定観念を壊す為にあえて逆にやったの。ほら、この通り」
振り向き様に、矢を放つ。
そうして放たれた矢は先程的にした木にしっかりと中る。
もちろん手は左手が前。
「ね? というわけで百合ちゃんはとりあえず、適当に動いて、足を止めて狙って撃つ。これを出来るだけやってね。はい、返すよ」
弓を受け取った百合ちゃんは適当な木を的にして指示通りに特訓を始める。
うんうん。
真面目にやってくれて何よりだよ。
……まあ、これで合ってるのかという不安も実はあったりするんだけど。
でも、今のままじゃ確実に近い内に大変な目に遭うだろう。
まずは、動くということを覚えてもらって被弾しにくくなってもらうつもり。
命中率は二の次かな。
「さて、最後はハイネちゃんだけど、早速やろうか?」
「そうだね」
ハイネちゃんと向き合う。
最初に動いたのはハイネちゃん。
鋭い踏み込みからの右ストレート。
それを軽くかがみ背を向けながら腕を掴んで背負投げの要領で地面へと叩きつける。
その時の衝撃で肺の中の息を出したハイネちゃん。
そのハイネちゃんの顔の横に思いっきり拳を叩きつける。
「ねぇ、本気でやらないと意味ないんじゃないかな? 何、今の? 傷つけないようにって顔を避けたよね? そんな気遣いはいらない。本気のハイネちゃんを見せてよ。じゃないと特訓にならないじゃない」
「本当にいいんだね?」
「もちろん。その上で叩き潰してあげるから」
「言ったな!」
その場で回転しながらの蹴りを放ってくる。
それ自体に大した威力なんて無いだろうけど、ここはあえて距離を取る。
本気が見たいからね。
「ガァァァァァッ!」
うわぁ……尻尾が増えたよ。
地孤だっけ?
そういうのも居るんだね。
まさかハイネちゃんがそれだとは。
「行くよ……」
速い!
さっきと比べて倍近くスピードが上がってる。
普段の俺のステータスはゴブ狩りでレベルアップした事もあって平均で100ほど。
その俺と互角のスピードをしているのだから凄いとしか言いようがない。
しかも、まだ2本なのだ。
今はまだ2本かもしれないけど、いずれはもっと尻尾を増やせるようになるのかもしれない。
そうなると本来の俺のステータスに匹敵するほどの化け物になるのかもしれない。
とはいえ、今はまだ今の俺と互角でしかない。
ハイネちゃんの攻撃を捌き、あるいは捌かれ、そんな攻防を繰り広げているが、叩き潰してあげるって言ったからね。
そろそろ潰しにかかろうかな?
あえてほんの僅かな隙を作る。
激しい攻防の合間にそんな僅かな隙が出来れば罠だとは思わないだろう。
その罠に掛かったハイネちゃんが右ストレートを放つ。
その右ストレートを掴みそのまま地面に叩きつけて顔の横に拳を叩きつける。
「また俺の勝ち♪」
「ま、参りました……」
ニカっと俺が笑うとハイネちゃんは苦笑いを浮かべながら負けを認めた。
ま、さっきと同じ展開に持っていかれたらそんな顔もするよね。
うん、まあ、そうだよね。
と、そんな一幕があったけど、それ以外は何事もなく普通に朝を迎え、組合で百合ちゃんと合流する。
そして早速特訓の話でもと思うんだけど、百合ちゃんの表情は険しい。
「昨夜はお楽しみでしたね!」
「なんで百合が怒ってるのさ?」
「別にぃ……夜中に目が覚めて居なくなってて、それで怖い思いをしながら街中を探し回って、結局見つけられなくて宿に帰ったら謎の手紙があって徒労に終わったりしたけど、全然怒ってないから」
「いや、どう考えても怒ってるじゃん!」
「ハイネちゃん、百合ちゃんに言ってなかったの?」
「だって百合寝てたし、言ったところで面倒そうだったから別にいいかなーって」
「ならせめて書き置きくらいしてもいいんじゃないかな……」
「終わったら帰るつもりだったから書く必要ないと思ったんだよ。あそこまで疲れるとは思わなかったけど」
「どちらにせよ、心配掛けたんだから謝らないと」
「そうだよね……。百合、心配掛けてごめんなさい」
「帰れなかった原因は俺にもあるから、だから、ごめんなさい」
「はぁ……もういいわよ」
諦めたといった感じに謝罪を受け入れてくれたが、次からは気をつけるようにしようと思う。
「で、特訓だっけ?」
「そうそう。とりあえず3人とも俺が面倒見るから」
「え、でもレンちゃんも初心者じゃん。教えられるの?」
「なんでも出来るから多分大丈夫でしょ」
「いい加減だなぁ……」
「それでさ、どこか特訓するのに向いている場所とかってある?」
「弓とか魔法も練習するならこの街にはないかな。だから街の近くでってなるよ」
「それじゃあ、荷物をまとめて街の外に行こうか」
というわけでやって来ました街の外。
今回は東側。
理由は特になし!
「じゃ、ルセアちゃんはいつも通りで」
「分かった」
「で、2人だけど、まずは百合ちゃんから教えて、その後にハイネちゃんと手合わせって感じかな。といっても、百合ちゃんは出来るだけ素早く狙えるようにってだけなんだけどね。本音は走りながらでも狙い撃てるようになって欲しいけどまずはね」
「走りながらって、そんなの出来るわけないじゃない……」
「決めつけは良くないよ。ちょっとそれ貸して」
百合ちゃんに弓を貸してもらって実演をする。
腕をまっすぐ伸ばした時にどこにどう飛ぶのかを理解していれば、そのライン上に魔物が重なった時に弦を離せば当たる。
それはこちらが動こうと、向こうが動こうと変わらない。
実際には風の影響や慣性なんかもあるかもしれないけど、それでも大きく逸れる事はないだろう。
なんだったら矢を放つ一瞬だけ足を止めてもいい。
走りながら適当な木に狙いをつけて放ち、次射はほんの一瞬足を止め、最後はバク宙しながら。
スキルの等級をかなり下げてるので寸分違わずとはいかないが、それでも同じ木に中てる事は出来ている。
「ね? やろうと思えば出来るでしょ? まあ、ここまでやれとは言わないけどさ。今はとにかく、素早く矢を放てるようになること」
「分かった。でも、1ついい?」
「ん? 何?」
「弓は左手が前よ?」
「レンちゃん……」
「それくらい知ってるよ。でもね、実戦に何が正しくて何が間違ってるとかないんだよ。競技ではそうかもしれないけど、利き手も体格も人によって差があるんだから同じ構え、同じ動きをしても同じ効果があるとは限らない。それよりも自分に合った得物、構え、動作を行なった方がいいに決まってるよ。今回はその固定観念を壊す為にあえて逆にやったの。ほら、この通り」
振り向き様に、矢を放つ。
そうして放たれた矢は先程的にした木にしっかりと中る。
もちろん手は左手が前。
「ね? というわけで百合ちゃんはとりあえず、適当に動いて、足を止めて狙って撃つ。これを出来るだけやってね。はい、返すよ」
弓を受け取った百合ちゃんは適当な木を的にして指示通りに特訓を始める。
うんうん。
真面目にやってくれて何よりだよ。
……まあ、これで合ってるのかという不安も実はあったりするんだけど。
でも、今のままじゃ確実に近い内に大変な目に遭うだろう。
まずは、動くということを覚えてもらって被弾しにくくなってもらうつもり。
命中率は二の次かな。
「さて、最後はハイネちゃんだけど、早速やろうか?」
「そうだね」
ハイネちゃんと向き合う。
最初に動いたのはハイネちゃん。
鋭い踏み込みからの右ストレート。
それを軽くかがみ背を向けながら腕を掴んで背負投げの要領で地面へと叩きつける。
その時の衝撃で肺の中の息を出したハイネちゃん。
そのハイネちゃんの顔の横に思いっきり拳を叩きつける。
「ねぇ、本気でやらないと意味ないんじゃないかな? 何、今の? 傷つけないようにって顔を避けたよね? そんな気遣いはいらない。本気のハイネちゃんを見せてよ。じゃないと特訓にならないじゃない」
「本当にいいんだね?」
「もちろん。その上で叩き潰してあげるから」
「言ったな!」
その場で回転しながらの蹴りを放ってくる。
それ自体に大した威力なんて無いだろうけど、ここはあえて距離を取る。
本気が見たいからね。
「ガァァァァァッ!」
うわぁ……尻尾が増えたよ。
地孤だっけ?
そういうのも居るんだね。
まさかハイネちゃんがそれだとは。
「行くよ……」
速い!
さっきと比べて倍近くスピードが上がってる。
普段の俺のステータスはゴブ狩りでレベルアップした事もあって平均で100ほど。
その俺と互角のスピードをしているのだから凄いとしか言いようがない。
しかも、まだ2本なのだ。
今はまだ2本かもしれないけど、いずれはもっと尻尾を増やせるようになるのかもしれない。
そうなると本来の俺のステータスに匹敵するほどの化け物になるのかもしれない。
とはいえ、今はまだ今の俺と互角でしかない。
ハイネちゃんの攻撃を捌き、あるいは捌かれ、そんな攻防を繰り広げているが、叩き潰してあげるって言ったからね。
そろそろ潰しにかかろうかな?
あえてほんの僅かな隙を作る。
激しい攻防の合間にそんな僅かな隙が出来れば罠だとは思わないだろう。
その罠に掛かったハイネちゃんが右ストレートを放つ。
その右ストレートを掴みそのまま地面に叩きつけて顔の横に拳を叩きつける。
「また俺の勝ち♪」
「ま、参りました……」
ニカっと俺が笑うとハイネちゃんは苦笑いを浮かべながら負けを認めた。
ま、さっきと同じ展開に持っていかれたらそんな顔もするよね。
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