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キノコの胞子

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ルセアちゃんとヤリまくったり、ヤられまくったりした日から1週間経ったが、午前は依頼を受けて午後は魔法の練習という日常のサイクルはあまり変わってはいない。
ただ、夜にはハメたりハメられたりする時間が追加されただけだ。
今日はルセアちゃんがハメる番。
ちんこを突っ込んで腕の中で鳴かせるのもいいけど、突っ込まれて子宮の中を精液で満たされるのも好き。
昨夜のこと、そして今夜の事を考えるだけで濡れまくってしまう。
うぅっ、パンツがびちょびちょでちょっと歩きにくい……。

「最近魔法のレベルも上がってるしそろそろ違う依頼を受けない?」
「そろそろ違う魔物とヤリたい?」
「違うから。興味しかないけど今回は違うから。ただゴブリンを虐殺するのも飽きただけだから」
「そこで否定しないのはレンの悪い所?  でも正直なのはいい所?  分からなくなってきた……」
「気にしない方が楽だぞ」
「レンが言う事じゃないけど、そうする」
「で、どうする?」
「んー、とりあえず依頼見てから決める」
「それもそうだな」

組合に入って依頼を眺めていく。
そういえば雑用系の依頼は一切受けてないな。

「これなんてどう?  ヒュージスラッグっていう魔物なんだけど……」
「どんな魔物なんだ?」
「50cmくらいのナメクジ」
「却下。見たくないし近づきたくない」

ナメクジって昔から生理的に無理なんだよね……なんかこう、見てると背中の辺りがゾワゾワってしてくるから。

「それなら……」
「ねぇ君達、戦士は要りませんか?」
「へ?」
「ここ最近街の外で魔法の練習をしてる2人組って君達のことだろ?  でも前衛はいないから要らないかなって?」
「その前に、あなた誰ですか?」
「あー!  ちょっと、何いきなり女の子に絡んでるのよ!?  すみません、こいつ馬鹿なんです!  何か失礼な事言いませんでしたか?」
「ああ、いえ、別にそういう事はないですよ」
「本当ですか?  それならいいんですけど」

依頼を見ていたら謎の男に声を掛けられた。
見た目チャラいし下心でもあるんじゃないかなって思ったんだけど、どうも女の子の仲間もいるみたいだし、それは勘違いだったかな?
少なくとも女の子の方が立場が上の方だし、そういう事にはならなそう。

「こいつはセイル、私はアリーダ。それで、この馬鹿はなんて言ってたんですか?」
「馬鹿馬鹿言い過ぎだ。ただ俺は前衛がいないから一緒に仕事しようと思っただけだよ」
「本当に?」
「はい」
「それに、いきなり高難易度なんか行かないで採集系の依頼で相性を確かめようと思っていたさ。例えばこんな感じのキノコ集めとかでさ」
「予想外にまともでびっくりなんだけど……」
「それでどうかな?  まずは一回お試しって事でさ?」
「ルセアちゃんどうする?」
「一回だけならいいんじゃないかな。固定のパーティを組もうって話じゃないし」
「そうだね。まずは一回だけ」
「本当にいいの?」
「一回だけなら、そんな断る事じゃないですから」
「それじゃあ早速依頼を受けてくるよ」
「少しは落ち着きなさい!」

なんだろうな。
幼馴染みとか腐れ縁とかそういう雰囲気を感じる。
そんなに悪い人達じゃないみたいだ。



突発的な事だったけど、丁度いい機会だったかもしれない。
俺達はいつも同じ所でゴブリン退治していたけど、今回はいつもとは違う門から出た先にある森で、こういう事がなかったらこっちの方に来るのはまだ先の事になっていたかもしれない。

「今から森の中に入るけど、その前に言っておくと、私は斥候でこいつが剣士。だから目的のきのこを見つけたら2人に採取してもらうよ。その間私達は周囲の警戒をしておくから」
「この袋に入れて欲しいってさ。だから先に渡しておくね」

組合から預かったらしい袋を受け取ってから森の中へ。
森の中は草花が生い茂っていたり、木の根があったり、大きめの石が転がっていたりと結構歩き難い。
周囲の様子を見つつ、足元を確認しつつ、目的の物を探す必要がある森の中の採集は結構大変なのかもしれない。
でもそれは冒険者としての基礎が詰まっているとも言える。
面倒だと思っていたが、存外馬鹿に出来ないな。
途中で何度かゴブリン、猿の魔物、ネズミの魔物、鳥の魔物、虫の魔物なんかが出たりしたが、セイルとアリーダさんが楽々と倒してくれる。
猿の魔物は樹上から、鳥は空から襲ってくるのが厄介だけど、斥候として索敵のスキルでもあるのかあっさりと投げナイフで落として、そこをすかさずセイルがトドメを刺す。
息の合った戦いですごい。
俺とルセアちゃんはまだまだその辺が出来てない。

「そろそろ生えてるっていう場所に着くと思うけど……」
「あれじゃないか?」
「あ、そうね。それじゃあ最初に言った通り私達は周囲の警戒をするから2人は採取よろしくね」

これまで2人に任せきりだったし、これくらいはしっかりとやらないとね。
キノコって軸の部分を掴んでいいのかな?
分からないし傷付けないように注意すればいいか。

ーーぼふんっ

「わぷっ!?  な、何!?」
「これ、キノコの胞子?」
「あ、あれ……なんか、身体がしひれて……」
「動け、ない……」

キノコの胞子には麻痺の効果があったようで、痺れてしまって思うように動けない。
そんな俺達の頭上から聞きたくなかった言葉が聞こえてくる。

「はー、見事に引っかかるもんだな」
「男だけよりも女が一緒の方が安心しちゃうからねぇ。お陰で簡単に罠に嵌められるわ」
「さてと、そんじゃ早速楽しむとしますか」

最初から最後まで嘘だったようで、全部俺達を捕らえるために仕組んだ事だったんだ。
でも、ルセアちゃんだけは、守らないと……

「待て……ルセアちゃんに、手を、出すな……俺なら、どれだけ好きにして、いいから、だから、ルセアちゃんにだけは、手を出さないで、くれ……」
「レン……」
「健気だねぇ……なら、君が俺達を満足させられたら考えてあげるよ」

セイルがそう言うと、周囲からさらに4人の男達が現れた。
合計5人か。
まあ、最初の時と同じ数だし余裕かな。
そこでふとルセアちゃんと目が合う。
その目はまたか……という呆れの目だった。
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