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*WEB連載版
第26話 アデライザを失いたくない(ルベルド視点)★
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夜。
ルベルドは自室の机に向かっていた。目の前には実験記録ノートがある。
昼に行った実験の結果をまとめていたのだ。
実験は成功。確かに魔力の発現を認めた。
しかし副作用が大きかったように思う。
というより、あれだけの副作用がなければ微量の魔力の発現すらできなかった、と考える方が正しいだろう。あの副作用は必然的なことなのである。
……と書き記したところで、ルベルドはペンを止めた。
(かわいかったなぁ……)
昼間の、自分の腕の中で乱れるアデライザを思い出してルベルドの頬が赤くなった。
普段のツンとした表情からは想像もつかなかった。快楽に身をゆだねるとあんな顔になるのか、アデライザは。ものすごく可愛かった。
特に快感で泣いてしまったあの顔……あれは本当にヤバかった。滅茶苦茶魅力的だった……。
アデライザをああしたのは自分なのだと思うと、それだけで身体が熱くなる。もっともっと、与えた快感で蕩けていく彼女の姿が見たい。
そして、もっといろんな顔が見たい。快楽に涙を流す顔も、とろけるような顔も。ちょっと趣味が悪いと自分でも思うが――痛さに顔をしかめる顔とかも見てみたいと思う。
とはいえ、今日はさすがにやりすぎた。いくらなんでもちょっとがっつきすぎた。
(しょうがないよな。初めてだし……)
初めて女を抱いた自分に、アデライザの……好きな女の子のあの姿はもう、抗いようがなかっいものであった。びたびたに彼女との快楽に浸ってしまうのもやむなしだ。
思い返して、ついニヤケてしまう。
潤んだ瞳、真っ赤になった頬、濡れた唇、汗ばむ肌、柔らかい太股、それからぐちょぐちょになったあそこ。味……。
(……っ!)
思い出しただけで、下半身が疼く。
昼間アデライザにあんなにたくさん出して、それから何度か自分でしているというのに……また息子が元気を取り戻している。
「アデライザ……!」
気がつけば、ズボンを下ろして己のモノを握っていた。
握る手の動きが激しくなる。アデライザのことを考えると手が止まらない。
脳裏に浮かぶ、あのときのアデライザの顔。
(くそっ、またイクッ!!)
ビクンと身体が震え、勢いよく飛び出した白濁液がノートの上に散った。
荒くなった息を整えながら、ティッシュで手を拭き、パンツを履き直す。
俺もあの薬を飲めば……なんてルベルドは考えてしまう。
もしあの薬を自分が飲めば、おそらくアデライザと同じことが自分に起こるはずだ。
微量の魔力を発現させ、そして性欲を増大させる。
あの薬を飲み合ってするのも気持ちよさそうだ……とは思うのだが、あの薬の研究自体をアデライザに禁止されてしまった。
副作用が甚大すぎるから、らしい。
それはやっぱり残念ではあった。
だってあの薬は本当に成功していて、少しだが魔力を発現させたのだから。
性欲が増大するくらいなんだというのだ。そんなもの、二人で鎮め合えばいいじゃないか。
……だが。
それはアデライザが嫌がる……。
(先生……)
行為の最中に付き合おうって言ったら、先生だって受け入れてくれたのに。
なのにアデライザは――副作用の切れたアデライザは、困惑していた。いや、思い返してみれば副作用が効いているときですら彼女は困惑していた。
ルベルドが生徒であること、第三王子であること。
そのせいで、副作用中ですらなかなかルベルドを好きといってくれなかったのだ。
自分たちは本心から求め合っているのに。俺はこんなに先生が好きなのに。
だからといって焦って強引にいけば、きっとアデライザに嫌われてしまうだろう。
(焦るなよ、俺。時間はたっぷりあるんだ。ゆっくり、じっくり、アデライザの気持ちがほぐれるのを待とう……)
とりあえずあの研究は凍結にしよう。本当なら隠れてでも研究し続けたいところだが、アデライザはブレジアンの王立魔術研究所の研究員だった女だ。
隠れて研究を続けてもいずれバレてしまうだろう。そうなった時に彼女からの信頼を失うほうが怖い。
大丈夫、今回の実験の成功はいいデータになった。
それを活かしつつ、こんどは違うアプローチで魔力というものに近づけばいいだけだ。
きっとこんどはもっと多量の魔力を発現することができるはずだ。
魔力よりもなによりも、アデライザを失うのがいちばん怖いのだから……。
ルベルドは自室の机に向かっていた。目の前には実験記録ノートがある。
昼に行った実験の結果をまとめていたのだ。
実験は成功。確かに魔力の発現を認めた。
しかし副作用が大きかったように思う。
というより、あれだけの副作用がなければ微量の魔力の発現すらできなかった、と考える方が正しいだろう。あの副作用は必然的なことなのである。
……と書き記したところで、ルベルドはペンを止めた。
(かわいかったなぁ……)
昼間の、自分の腕の中で乱れるアデライザを思い出してルベルドの頬が赤くなった。
普段のツンとした表情からは想像もつかなかった。快楽に身をゆだねるとあんな顔になるのか、アデライザは。ものすごく可愛かった。
特に快感で泣いてしまったあの顔……あれは本当にヤバかった。滅茶苦茶魅力的だった……。
アデライザをああしたのは自分なのだと思うと、それだけで身体が熱くなる。もっともっと、与えた快感で蕩けていく彼女の姿が見たい。
そして、もっといろんな顔が見たい。快楽に涙を流す顔も、とろけるような顔も。ちょっと趣味が悪いと自分でも思うが――痛さに顔をしかめる顔とかも見てみたいと思う。
とはいえ、今日はさすがにやりすぎた。いくらなんでもちょっとがっつきすぎた。
(しょうがないよな。初めてだし……)
初めて女を抱いた自分に、アデライザの……好きな女の子のあの姿はもう、抗いようがなかっいものであった。びたびたに彼女との快楽に浸ってしまうのもやむなしだ。
思い返して、ついニヤケてしまう。
潤んだ瞳、真っ赤になった頬、濡れた唇、汗ばむ肌、柔らかい太股、それからぐちょぐちょになったあそこ。味……。
(……っ!)
思い出しただけで、下半身が疼く。
昼間アデライザにあんなにたくさん出して、それから何度か自分でしているというのに……また息子が元気を取り戻している。
「アデライザ……!」
気がつけば、ズボンを下ろして己のモノを握っていた。
握る手の動きが激しくなる。アデライザのことを考えると手が止まらない。
脳裏に浮かぶ、あのときのアデライザの顔。
(くそっ、またイクッ!!)
ビクンと身体が震え、勢いよく飛び出した白濁液がノートの上に散った。
荒くなった息を整えながら、ティッシュで手を拭き、パンツを履き直す。
俺もあの薬を飲めば……なんてルベルドは考えてしまう。
もしあの薬を自分が飲めば、おそらくアデライザと同じことが自分に起こるはずだ。
微量の魔力を発現させ、そして性欲を増大させる。
あの薬を飲み合ってするのも気持ちよさそうだ……とは思うのだが、あの薬の研究自体をアデライザに禁止されてしまった。
副作用が甚大すぎるから、らしい。
それはやっぱり残念ではあった。
だってあの薬は本当に成功していて、少しだが魔力を発現させたのだから。
性欲が増大するくらいなんだというのだ。そんなもの、二人で鎮め合えばいいじゃないか。
……だが。
それはアデライザが嫌がる……。
(先生……)
行為の最中に付き合おうって言ったら、先生だって受け入れてくれたのに。
なのにアデライザは――副作用の切れたアデライザは、困惑していた。いや、思い返してみれば副作用が効いているときですら彼女は困惑していた。
ルベルドが生徒であること、第三王子であること。
そのせいで、副作用中ですらなかなかルベルドを好きといってくれなかったのだ。
自分たちは本心から求め合っているのに。俺はこんなに先生が好きなのに。
だからといって焦って強引にいけば、きっとアデライザに嫌われてしまうだろう。
(焦るなよ、俺。時間はたっぷりあるんだ。ゆっくり、じっくり、アデライザの気持ちがほぐれるのを待とう……)
とりあえずあの研究は凍結にしよう。本当なら隠れてでも研究し続けたいところだが、アデライザはブレジアンの王立魔術研究所の研究員だった女だ。
隠れて研究を続けてもいずれバレてしまうだろう。そうなった時に彼女からの信頼を失うほうが怖い。
大丈夫、今回の実験の成功はいいデータになった。
それを活かしつつ、こんどは違うアプローチで魔力というものに近づけばいいだけだ。
きっとこんどはもっと多量の魔力を発現することができるはずだ。
魔力よりもなによりも、アデライザを失うのがいちばん怖いのだから……。
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