【R18】婚約者が変態すぎて困るのですがどうしたらいいでしょうか?

卯月ミント

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第15話 ゼナの協力2★

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「ここに座って」

 ゼナを椅子に座らせると、フレデリクは自分のベルトに手をかけた。
 カチャリと音を立てて外し、ジッパーを下げて中のモノを取り出す。

「じゃあ、これを舐めてくれるかな」

 ほんの少しの躊躇はあった――なにせアレである。だが、それほど禁忌感はない。フレデリクの大事なモノだ。大事に大事に扱わないといけない。

 だからゼナは言われるままに顔を近づけた。
 ゆっくりと舌を出すと、彼の先端をチロリと舐めてみる。

(わぁ……なんか変な味……)

 少ししょっぱくて苦いような、不思議な味わいがした。

「んっ」

 フレデリクはかすかに反応を示した。
 びっくりして止まってしまうが、フレデリクに促される。

「つ……続けて」

「はい……」

 もう一度、今度は先ほどよりも大胆に、ぺろんと一なめしてみた。

「くぅ……」

(フレデリク様、可愛い……)

 小さな喘ぎ声をあげるフレデリクが、なんだかとっても可愛らしく見えた。

 もっと気持ちよくなって欲しいと思ったゼナは再び口を開き、今度はつるんとした先っぽ全部を口にくわえ込んだ。

「あっ」

 再び声をあげるフレデリク。
 そのまま、唇でそっと包みながら舌先でちろちろと刺激する。

「あっ……はあ……。いいよ、すごく上手だ……」

「ほんほれすか?」

「うん……、すごく気持ちいい……」

 ゼナの頭を撫でながら答えるフレデリク。しばらく続けていると、それはさらに大きさを増していった。

(すごい……どんどん大きくなっていく……。男の人って不思議……)

 ゼナの小さな口は完全にいっぱいになってしまっていた。それでもまだ大きくなる気配があり、ちょっと怖くなる。

「ゼナ、もうちょっと深くくわえられる?」

「ふぁい」

 言われた通りにぐいっと奥まで入れてみたものの、やはり苦しかった。

「あ、無理しないでいいからね。……そのまま上下させてみて」

 ゼナは頭を動かし始めた。歯を立てないように気をつけつつ、口をすぼめ、ちゅぽっ、ちゅぷっという卑猥な音をたてながら出し入れを繰り返す。

「ああ……、すごくいいよ、ゼナ。はぁ……、……ゼナが僕のをしゃぶってるなんて。ああ、気持ちいい……」

 くい、とフレデリクは腰を突き出した。それだけで、ゼナの口の中はフレデリクでいっぱいになってしまう。

「んんんー」

「ああ、ごめんゼナ。ゼナの口、柔らかくて、あったかくて、気持ちよくてつい……」

 そう言いながらも、フレデリクはゆるゆるとした動きを止めなかった。
 最初の突き出しよりはだいぶ浅い動きだが、それでもゼナの口腔粘膜を擦り上げるには十分すぎるほどの勢いがあった。

「はぁ、はぁ、はぁ」

 だんだん息遣いが激しくなるフレデリク。

 ゼナはついていくのに精一杯で、もはやフレデリクのモノを口に入れているだけの状態になっていた。

「んっ、んっ」

 ゼナは懸命に奉仕を続ける。
 じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ……。静かな部屋に響く、ゼナの口から漏れる水音。

「……んっ、ちゅっ、ちゅるっ、ちゅぱ……んっ……」

 ゼナの唾液とフレデリクの先端から出たはしたない汁が混ざったものが、竿を伝って根元の方へ流れ落ちていく。

 ゼナの頭のなかは、目の前のフレデリクのことでいっぱいになっていた。

 濃厚なフレデリクの香りと味がゼナを酔わせていたのだ。

 秘所がしっとりと濡れているのを感じる。

(ああ……私、フレデリク様にこんなことしながら感じちゃってるの……?)

 自分を恥ずかしく思うものの、その感情は劣情によってすぐに塗りつぶされていく。

「うっ、くぅ……!」

 フレデリクが荒く熱い吐息を漏らしながら、ゼナの頭を軽く掴んで前後に揺さぶり始める。

「んんんん!」

 喉の奥を突かれて思わずえずくゼナ。

「はあ……、はあ……、出そうだよ……ゼナ、出る、出すよ……」

「ふぁい、ふれでりくさま」

 いつもゼナの身体のなかに注がれる熱いものが、ゼナの口に出されるのだ。

 あれってどんな味なの? どんな匂いなの? どんなふうに出てくるの? 出てきたすぐって色はどうなってるのかな。私の液と混ざる前の粘りけはどんな感じ? 正確な温度は?

 ――確かめてみたい!

 好奇心がむくむくとわき上がってくる。

「ゼナ、ゼナ、ゼナ……、くぅっ……!」

 フレデリクは膨らみきったそれをゼナの口からじゅぽっと勢いよく抜き取ると、その先端を机の中に入れた。

「う、くぅ……」

 机の中に勢いよく発射される白い液体。

「はあ、はあ、はあ……」

 フレデリクはしばらくそのままの姿勢でいた後、どこからか取り出したティッシュで自分自身を吹き始めた。

「ゼナもどうぞ。口の周りがよだれだらけだよ」

 と新しいティッシュを差し出してくれる。
 それを受け取り、ゼナは目をぱちくりさせた。

「え、あの。今のって……」

 お口のなかに出すのではないの?

「……ああ。いいものをパスカルにあげることができたよ。これはもうゴミなんていうのはもったいないな。僕とゼナの愛の証だ。気持ちよかったよ、ゼナ」

「え……」

(ゴミって、これ!?)

 ゼナは心のなかで叫んだ。
 いいゴミのあてがある、とフレデリクはいっていたが……。

 あてが外れたのはゼナである。
 せっかく、フレデリクの味やら匂いやらを確かめることができると思ったのに。

 それに、弟にする仕返しにしては、ちょっとさすがにやりすぎでは? と思う。

 だってかつてゼナの机の中に入れられたゴミは、普通――といってはなんだが敗れたプリントやら消しゴムのカスやらといった、本当にただのゴミだったのに。
 それがなんでパスカルになるとこうなってしまうのか……?

 それも、まさか直に掛けてしまうなんて。教科書だとかも被害にあっているはず……。

 戸惑うゼナを前にして、フレデリクは吹き上げたティッシュをポイッと机の中に入れた。

「あ、ゼナ。君のそのティッシュもここに入れてくれるかい? 君の唾液つきティッシュだ、パスカルも喜ぶよ」

「……は、はあ」

 言われて、ゼナは唾液でぬめっている自分の口周りを拭き取った。
 そして言われた通りにする。机の中に、ポイッ。

 つまり。今、パスカルの机のなかには、フレデリクが直接ぶちまけた白い液体と、丸められたティッシュ二つがあることになる。

「えーと……」

「じゃ、行こうか。授業に戻らないとね」

 フレデリクはズボンを上げ服を直し、爽やかに笑って手を差し出してきた。

 手を取って立ち上がりながら、

(やりすぎじゃない? ねえ、これやりすぎよね?)

 誰にともなく疑問を投げかけるゼナ。

 その脳裏には、先ほど見たばかりの、白い液体を机の中に吐き出すフレデリクの姿が浮かんでは消えていた……。




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