【R18】婚約者が変態すぎて困るのですがどうしたらいいでしょうか?

卯月ミント

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第12話 フレデリクの協力2★

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(はやく、はやくして、フレデリクさま)

 もう我慢できなくて、ゼナは口を開いた。

「あ、あの……私……」

 恥ずかしさに声が震えるが、なんとか言い切る。

「わた、し、は……フレデリク様に胸を弄られ、て、気持ち、良く、て……」

「うん。それで?」

 と、さらに促される。
 ゼナは目を閉じながら続けた。

「あ、あ……私……これじゃ……んっ、足りなくて……だから、だから……」

 そこまで言って羞恥に耐えられなくなったゼナは、再び顔をうつむけてしまった。

「だから……なんだい? はっきり言ってくれなくちゃ分からないよ」

「……だから、だからぁ……」

 ゼナの目じりに涙がたまる。

「ちゃんと言えたら、ご褒美をあげるよ」

「……っ」

「さあ、ゼナ。君はどうしてほしいのかな? 僕の可愛いお姫様。僕は君の望みを叶えてあげたいな。だから、言って?」

「私……あの……」

「うん」

 顔を上げたゼナは、フレデリクを見つめる。

「私のこと、もっと、いじめてください……っ」

 はぁっはぁっと息を荒げて、潤んだ瞳で懇願する姿はなんとも艶っぽい。
 フレデリクも満足そうだった。

「ふふっ、今日はこれで許してあげよう」

 と、フレデリクの指がゼナの胸の先端に伸びる。
 そして……。

 ぴんと充血した先端に、指先が軽く触れた。

「はあぅ!」

 たったそれだけでびくんっと身体が跳ねる。

 フレデリクはそのまま指先でつまみ、くにくにといじり始めた。

「は、んんん、ん、ん、んんーっ」

 下腹部の奥がきゅんきゅんとして立っていられない。崩れ落ちそうになったゼナを、フレデリクの腕が支えてくれた。

「大丈夫かい?」

「は、はい……」

「ふふ。本当にゼナは感じやすいなぁ」

 フレデリクはゼナを支えながらも、さらに先端を強く押し込んだり、爪で弾いたりしている。

「あっ、あう、あ、あ、あ」

「先っぽがこーんなに固くなってるよ。ずっと僕のこと待ってくれてたんだね」

 否定できない。
 だって、ほんとうのことなのだから。

「う、あ、あん、んっ」

 すっかり充血した先端をクリッ、クリッと転がされるたびに、ゼナの口からはあられもない声が漏れた。
 もう片方の先端も同時に摘ままれ、クリリと両方を捻られる。
 ゼナの腰は、知らず揺れ始めていた。

「んっ、んっ♡ んっ♡ んっ♡」

(だめぇ……そんなにされたらおかしくなっちゃうぅ)

 それでもなお、フレデリクの手は止まらない。

「ははっ、腰が動いちゃってるね。そんなに気持ちいい?」

「きもち、い、ですぅ……♡」

「じゃあ、もっとやって欲しいのかな?」

「はいぃ……もっと、もっとぉ……んんっ」

 くりゅっ、くにくにっ、ぎゅーっ。
 緩急をつけて二つの果実を虐められると、ゼナの意識はすぐに快楽に染まっていった。

「あ、あ、あ、だめ、それぇ……♡」

「なにが駄目なのかちゃんと言ってくれないとわからないよ」

「り、両方いっしょにいじめたら……おかしくなるからぁ……」

「ははは、かわいいねぇ」

 フレデリクの指先は充血したゼナの先端をさらに激しく弄ぶ。
 コリコリと勃起し、固くなったそれを容赦なく引っ張ったり、潰したり。
 さらにはピンッと軽く弾き、また優しく撫で上げる。
 その度にゼナの背筋には甘い電流が流れ、ビクビクと痙攣を繰り返した。

「あ、んんっ、らめ、あ、ああ……」

(んっ、ダメ、せつない……せつないよぅ……)

 無意識のうちに、ゼナは太股を擦り合わせていた。
 はやくこっちも触ってほしい……。
 もうそれだけしか考えられない。

 が。

 その途端、ゼナの手がバケツからはなれ――

 ばっしゃああああああっっっっっ!!!

「うっぎゃあ!」

 そしてバケツが床に当たる固い音――。

 男の声を聞いた瞬間、ゼナの意識が覚醒する。

「……え」

 今の、声。
 パスカルだ。

(え、じゃ、じゃあ……)

 まだ上気したままの身体で、振り返ると、そこには笑顔のフレデリクがいた。

「言っただろ、手伝ってあげるって」

 フレデリクがしてくれた胸への愛撫は、なかなか覚悟がつかないゼナの手を快感によってバケツから放させる――ということを目的としたものだったようだ。

「も、もうっ。フレデリク様!!」

「さて、下のことは下に任せて僕らは授業に出ようか」

 なんて手を引かれて教室に連れて行かれる。

(んもう……っ)

 だがゼナの身体は、中途半端に与えられた快感に疼いていて……。

 ブラのカップを外された先端がほんの少しブラウスに当たるだけで、

(んっ……)

 ビクン、としてしまうゼナだった。

(は、はやくブラだけでも戻さないと……)

 そんなゼナの太ももに違和感があらわれた。下着から密がとろりとあふれ出て垂れてしまったのだ。

(あん、パンティーも変えないと……って変えなんか持ってきてないようー)

 心のなかで泣くゼナであった。






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