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懸け橋
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ある学園の卒業記念パーティでのこと
「侯爵令嬢アマリンス、貴様との婚約を破棄する。」
高らかに宣言されたのは、侯爵令息のアルビオン様、
「まあ、ありがとうございます。わたくし、アルビオン様のこと大嫌いでしたのよ。此度の婚約破棄、心より歓迎いたします。本当にうれしいですわ。」
「な、なんだと?」
「あら、アルビオン様とわたくしは、政略結婚としての婚約で、別に大嫌いな人とでも婚約いたしますでしょう?アルビオン様とて、わたくしのことを愛しいと思ったことがないでしょう。同じですよ。あーすっきりした。やっと嫌いな人の婚約者を辞めることができる。」
「書類は、そちらでご用意なさってね。では、もう二度とわたくしの前に現れないでくださいませね。アルビオン様の顔を見ると不愉快極まりないのですからね。それでも今までは、婚約者だと思い、辛抱に辛抱を重ねていましたのよ。自分で自分を褒めて差し上げたいくらいでしたのよ。」
「ま、待て。待ってくれ。」
「いやですよ。もう、婚約破棄は成立しました。そうだわ、急いでお父様に、アルビオン様との婚約破棄が、やっとできたことを言わなければ。それでは、皆様ごきげんよう。」
「ちょっと、待ってくれ。アマリンス。待って。」
会場を嬉しそうに、踊りながらアマリンスが出ていくのを、必死になって追いかけるアルビオン。
馬車のところまできて、ようやく追いつくアルビオン、
「頼む、待ってくれ。アマリンス。」
「ちょっとぉ!もう呼び捨てにしないでください。アルビオン様と二度とお会いしたくありませんのよ。アルビオン様とわたくしは、もうなにも関係がないのでございますからね。」
「レディ・アマリンス、あなたを心の底から愛しています。だから、婚約破棄の破棄をしたい。もう一度、私と婚約してもらえないだろうか?」
「いやですよ、断固、拒否します。今さら愛していると言われて、喜ぶとでも?アルビオン様は、わたくしと最初の顔合わせから、一度も目を合わさず、ずっと無視しておいででしたわ。いくら政略結婚とはいえ、あんまりですわ。もし本当にアルビオン様にお心があるなら、どうかわたくしのことは放っておいてくださいませ。」
捨てられた子犬のように、しょんぼりとするアルビオン
「レディ・アマリンス、その美しさに目を合わせられなかった。俺は自分に自信を持てなかったのだ。先ほど、婚約破棄を口にしたのは、レディ・アマリンスの気持ちを確かめたかっただけです。」
「……、それなら記念パーティでなさらなくても、よかったのでは?わたくしがアルビオン様を嫌っていたことは、事実です。あの場で言っていただいて、本当に嬉しかったですわ。それを今さら、なかったことにはできません。覆水盆に返らず、ですわ。とにかく今日は、このまま帰ります。婚約破棄の書類、お忘れなく。」
アマリンスは、そのまま馬車に乗り、御者に屋敷へ戻るように告げた。それを見送るように呆然と立つアルビオン、泣いても悔やんでもアマリンスの気持ちは、はっきりとわかった。アルビオンも自分の馬車に戻り、屋敷に帰って、事の顛末を話した。考えれば、よかったのかもしれない。もし、このまま明日、結婚式を迎えていたら、式で拒絶されていたかもしれない。そうなれば、家の恥である。
数日後、王宮に婚約破棄の書類が提出され、莫大な違約金が支払われた。
「ラッキー♪嫌いな男とも別れられて、お金ももらえて。アルビオン様の瑕疵ということになり、わたくしは本当にラッキー♪ですわ。」
ベッドの上に寝っ転がり、うきうき気分でいると
その時ドアがノックされた。
「アマリンス入っていいか?」
声の主は、父だった。
大急ぎで居住まいをただし、「どうぞ」
「実は、アマリンスに次の縁談が来ている。それが……、アルビオンで…」
「え!いやですわ。アルビオンだけは、絶対いやですぅ!」
「そういうと思って、お断りしといたよ。次の王宮のパーティは、出るか?」
「ええ。そのつもりでいます。」
「うむ。では、その日にあらためて言うことにする。」
そのまま、父は部屋から出て行った。
「え?どういうこと?お相手が王宮のパーティに来られるのかしら?ま、なんでもいいわ。アルビオン以外ならだれでも。」
瞬く間に王宮のパーティの日が近づいた。
アマリンスは、朝から風呂に入り、侍女に隅々まで磨き上げられた。薄いパープルのマーメイドラインのドレスを纏い、黒真珠のアクセサリーを着けた。国内随一の美貌を誇るアマリンスは何を着ても美しすぎる。月の光を集めたような金髪も輝く金色の瞳も、あえてアクセサリーを地味にすることで、より際立つ。
父にエスコートされて、王宮内の会場に入った。
アマリンスの美貌を一目見ようとする多くの貴族から一斉に注目を集める。王太子がまず、一歩進み、ダンスへと誘われる。
この国の王太子様はすでにご結婚されていて、アマリンスより10歳ほど年上です。
一曲、踊り終わってから、飲み物を進められて、ふと殿下の横を見ると見慣れない、しかし気品が溢れている男性がいる。
「レディ・アマリンス、はじめまして私は、ヘリオット・フォン・アーバメイルと申します。ぜひ、私と踊っていただけないでしょうか?」
さっと、アマリンスの手を取り、中央のホールまで行くと、タイミングを合わせたように音楽が鳴る。
え?アーバメイルと言えば、隣国の?ということは??隣国の王子様?考えながら、しかし笑顔でダンスするアマリンス
ダンスが終わり、また飲み物のところへ行くと、王太子妃殿下がいらっしゃって、
「アマリンス嬢、ごきげんよう。実はヘリオットは、わたくしの弟なのです。」
その一言で思い出した、10年前、隣国の王女殿下を王太子妃にもらわれたんだった。
気が付けば、ヘリオット様が、アマリンスの前に跪いているのが見えた。
「レディ・アマリンス、あなたのその美しさ、あなたのその気品、ぜひ私の妻になっていただけないでしょうか?愛しています。真実の愛を一生捧げることを誓います。」
アマリンスの手の甲にキスをした。
「わたくしでよろしいのでしょうか?」
「それならば、ぜひ、喜んでヘリオット様の妻になります。」
王太子様と国王陛下が
「めでたい。実にめでたい。我が国とアーバメイルとの友好の懸け橋となるように努力してくれ、ここに二人の門出を祝して、乾杯!」
「「「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」」」」
「侯爵令嬢アマリンス、貴様との婚約を破棄する。」
高らかに宣言されたのは、侯爵令息のアルビオン様、
「まあ、ありがとうございます。わたくし、アルビオン様のこと大嫌いでしたのよ。此度の婚約破棄、心より歓迎いたします。本当にうれしいですわ。」
「な、なんだと?」
「あら、アルビオン様とわたくしは、政略結婚としての婚約で、別に大嫌いな人とでも婚約いたしますでしょう?アルビオン様とて、わたくしのことを愛しいと思ったことがないでしょう。同じですよ。あーすっきりした。やっと嫌いな人の婚約者を辞めることができる。」
「書類は、そちらでご用意なさってね。では、もう二度とわたくしの前に現れないでくださいませね。アルビオン様の顔を見ると不愉快極まりないのですからね。それでも今までは、婚約者だと思い、辛抱に辛抱を重ねていましたのよ。自分で自分を褒めて差し上げたいくらいでしたのよ。」
「ま、待て。待ってくれ。」
「いやですよ。もう、婚約破棄は成立しました。そうだわ、急いでお父様に、アルビオン様との婚約破棄が、やっとできたことを言わなければ。それでは、皆様ごきげんよう。」
「ちょっと、待ってくれ。アマリンス。待って。」
会場を嬉しそうに、踊りながらアマリンスが出ていくのを、必死になって追いかけるアルビオン。
馬車のところまできて、ようやく追いつくアルビオン、
「頼む、待ってくれ。アマリンス。」
「ちょっとぉ!もう呼び捨てにしないでください。アルビオン様と二度とお会いしたくありませんのよ。アルビオン様とわたくしは、もうなにも関係がないのでございますからね。」
「レディ・アマリンス、あなたを心の底から愛しています。だから、婚約破棄の破棄をしたい。もう一度、私と婚約してもらえないだろうか?」
「いやですよ、断固、拒否します。今さら愛していると言われて、喜ぶとでも?アルビオン様は、わたくしと最初の顔合わせから、一度も目を合わさず、ずっと無視しておいででしたわ。いくら政略結婚とはいえ、あんまりですわ。もし本当にアルビオン様にお心があるなら、どうかわたくしのことは放っておいてくださいませ。」
捨てられた子犬のように、しょんぼりとするアルビオン
「レディ・アマリンス、その美しさに目を合わせられなかった。俺は自分に自信を持てなかったのだ。先ほど、婚約破棄を口にしたのは、レディ・アマリンスの気持ちを確かめたかっただけです。」
「……、それなら記念パーティでなさらなくても、よかったのでは?わたくしがアルビオン様を嫌っていたことは、事実です。あの場で言っていただいて、本当に嬉しかったですわ。それを今さら、なかったことにはできません。覆水盆に返らず、ですわ。とにかく今日は、このまま帰ります。婚約破棄の書類、お忘れなく。」
アマリンスは、そのまま馬車に乗り、御者に屋敷へ戻るように告げた。それを見送るように呆然と立つアルビオン、泣いても悔やんでもアマリンスの気持ちは、はっきりとわかった。アルビオンも自分の馬車に戻り、屋敷に帰って、事の顛末を話した。考えれば、よかったのかもしれない。もし、このまま明日、結婚式を迎えていたら、式で拒絶されていたかもしれない。そうなれば、家の恥である。
数日後、王宮に婚約破棄の書類が提出され、莫大な違約金が支払われた。
「ラッキー♪嫌いな男とも別れられて、お金ももらえて。アルビオン様の瑕疵ということになり、わたくしは本当にラッキー♪ですわ。」
ベッドの上に寝っ転がり、うきうき気分でいると
その時ドアがノックされた。
「アマリンス入っていいか?」
声の主は、父だった。
大急ぎで居住まいをただし、「どうぞ」
「実は、アマリンスに次の縁談が来ている。それが……、アルビオンで…」
「え!いやですわ。アルビオンだけは、絶対いやですぅ!」
「そういうと思って、お断りしといたよ。次の王宮のパーティは、出るか?」
「ええ。そのつもりでいます。」
「うむ。では、その日にあらためて言うことにする。」
そのまま、父は部屋から出て行った。
「え?どういうこと?お相手が王宮のパーティに来られるのかしら?ま、なんでもいいわ。アルビオン以外ならだれでも。」
瞬く間に王宮のパーティの日が近づいた。
アマリンスは、朝から風呂に入り、侍女に隅々まで磨き上げられた。薄いパープルのマーメイドラインのドレスを纏い、黒真珠のアクセサリーを着けた。国内随一の美貌を誇るアマリンスは何を着ても美しすぎる。月の光を集めたような金髪も輝く金色の瞳も、あえてアクセサリーを地味にすることで、より際立つ。
父にエスコートされて、王宮内の会場に入った。
アマリンスの美貌を一目見ようとする多くの貴族から一斉に注目を集める。王太子がまず、一歩進み、ダンスへと誘われる。
この国の王太子様はすでにご結婚されていて、アマリンスより10歳ほど年上です。
一曲、踊り終わってから、飲み物を進められて、ふと殿下の横を見ると見慣れない、しかし気品が溢れている男性がいる。
「レディ・アマリンス、はじめまして私は、ヘリオット・フォン・アーバメイルと申します。ぜひ、私と踊っていただけないでしょうか?」
さっと、アマリンスの手を取り、中央のホールまで行くと、タイミングを合わせたように音楽が鳴る。
え?アーバメイルと言えば、隣国の?ということは??隣国の王子様?考えながら、しかし笑顔でダンスするアマリンス
ダンスが終わり、また飲み物のところへ行くと、王太子妃殿下がいらっしゃって、
「アマリンス嬢、ごきげんよう。実はヘリオットは、わたくしの弟なのです。」
その一言で思い出した、10年前、隣国の王女殿下を王太子妃にもらわれたんだった。
気が付けば、ヘリオット様が、アマリンスの前に跪いているのが見えた。
「レディ・アマリンス、あなたのその美しさ、あなたのその気品、ぜひ私の妻になっていただけないでしょうか?愛しています。真実の愛を一生捧げることを誓います。」
アマリンスの手の甲にキスをした。
「わたくしでよろしいのでしょうか?」
「それならば、ぜひ、喜んでヘリオット様の妻になります。」
王太子様と国王陛下が
「めでたい。実にめでたい。我が国とアーバメイルとの友好の懸け橋となるように努力してくれ、ここに二人の門出を祝して、乾杯!」
「「「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」」」」
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