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第2章
55.縁談5
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船を飛ばすというのは、ビジュアル的に観光資源になるかもしれない。でも、それだけでは、何か物足りない。
イルカを訓練して、イルカを飛ばす?
それだと、動物愛護団体から批判されるかもしれないし、どうせなら、ANAみたいにクジラを飛ばす?二番煎じみたいで気乗りがしない。
観光資源にアタマを痛めているジェニファーは、その夜、お風呂に入って、さっさと眠りにつく。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
夜中に、無性に喉が渇いて、起きたら、誰か知らない?男の人の腕の中にいた。
「きゃぁっー!」
「しっ。静かに!」
急いで、光魔法で明るいところで見たら、ガブリエルだったことに気づく。
ガブリエルは、夜這いに来ていたのだ。
二人とも、全裸で前世の記憶がなかったら、とっくに殴り飛ばしているところだった。まだ、結婚式の予定すら、していないのに、我慢できなくなったからと言って、ガブリエルは、クローゼットを通って来てしまっている。
「いやん。いやん。ああん。ダメ、あん。もっと、あっ。そこ……ああん」
ぐじゅぐじゅ、ピチャピチャと淫猥な水音が響く。
喉が渇いていたのは、ガブリエルに喘がされた結果だと気が付く。
もう、怒って、今すぐやめられたら、却って寝られなくなるから、仕方がない婚前交渉を最後までやりきるつもりでいる。
もう、聖女様の判定が出たので、今更純潔を失っても、どうってことはない。はず。
その夜から、毎晩、ガブリエルに夜這いされ続けているけど、どうやらまだ純潔は失っていないみたい。
いつもジェニファーをトロトロにイカせて、それでさっさと満足して帰っちゃうみたいなのよ。失礼しちゃうわ。
でも、「早く抱いて」なんて、恥ずかしくて、言えない。
ガブリエルも山国の男だから、胸板が半端なく厚い。一応、ジェニファーが寝息を立てるまでは、傍にいてくれているみたいだけど、朝、起きたら、完全にいない。
どこまで焦らされるのだろう。
それでジェニファーをキープしているつもりだったら、承知しないわよ。と怒っても、暖簾に腕押し状態なのは、かわらない。
結局、寝室に入ってからは、ガブリエルが来るまでの間、待ち続けていることに変わりがない。
クローゼットにベルでもつけようか?いや、鈴の方がいいか?いきなり入ってこられると困ることもあるかもしれないから。例えば、着替え中とか?でも、さんざん恥ずかしい姿を見られた後で、着替え中くらいで、ビビっていられないわよね。
でも、あれは真っ暗での行為だから、案外、全部見られたわけではないのかもしれない。
そう思って、気をとりなしかけた時に、ガブリエル様が来られ、瞬く間にガブリエル様の手により、ネグリジェが脱がされてしまう。
キスをしながら、上手に脱がしていく様は、なれ切っていて、今までどれだけの女を泣かせてきたのよ?と言いたくなる。
「ジェニファー、愛している。今日は、ご機嫌ナナメだね。その代わり、もっと、もっと気持ちよくしてあげるね」
ああ、これはもう反則級の笑顔に、ジェニファーはキュンキュンしてしまう。
それでいつも、カラダ中を弄ばれ、最後にイカされて、眠ってしまうのだから、もう抗う術がない。抵抗する気力もなくなってしまうぐらいのテクニシャン。
アノ体力は、十分わかったけど、聖女様の結婚相手として、聞き合わせをしなければならないということも確かなことで、前世みたいにタダの侯爵令嬢が隣国の王子様と結婚するというだけの話には済まされない。
それでまずは、ケセラン国での聞き合わせをすることにして、司祭様と両親を伴い、空飛ぶ船で、ケセランの王城にいる。
しばらく控室に入り、出されたお茶菓子が、あまりのおいしさに頬が緩む。
イルカを訓練して、イルカを飛ばす?
それだと、動物愛護団体から批判されるかもしれないし、どうせなら、ANAみたいにクジラを飛ばす?二番煎じみたいで気乗りがしない。
観光資源にアタマを痛めているジェニファーは、その夜、お風呂に入って、さっさと眠りにつく。
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夜中に、無性に喉が渇いて、起きたら、誰か知らない?男の人の腕の中にいた。
「きゃぁっー!」
「しっ。静かに!」
急いで、光魔法で明るいところで見たら、ガブリエルだったことに気づく。
ガブリエルは、夜這いに来ていたのだ。
二人とも、全裸で前世の記憶がなかったら、とっくに殴り飛ばしているところだった。まだ、結婚式の予定すら、していないのに、我慢できなくなったからと言って、ガブリエルは、クローゼットを通って来てしまっている。
「いやん。いやん。ああん。ダメ、あん。もっと、あっ。そこ……ああん」
ぐじゅぐじゅ、ピチャピチャと淫猥な水音が響く。
喉が渇いていたのは、ガブリエルに喘がされた結果だと気が付く。
もう、怒って、今すぐやめられたら、却って寝られなくなるから、仕方がない婚前交渉を最後までやりきるつもりでいる。
もう、聖女様の判定が出たので、今更純潔を失っても、どうってことはない。はず。
その夜から、毎晩、ガブリエルに夜這いされ続けているけど、どうやらまだ純潔は失っていないみたい。
いつもジェニファーをトロトロにイカせて、それでさっさと満足して帰っちゃうみたいなのよ。失礼しちゃうわ。
でも、「早く抱いて」なんて、恥ずかしくて、言えない。
ガブリエルも山国の男だから、胸板が半端なく厚い。一応、ジェニファーが寝息を立てるまでは、傍にいてくれているみたいだけど、朝、起きたら、完全にいない。
どこまで焦らされるのだろう。
それでジェニファーをキープしているつもりだったら、承知しないわよ。と怒っても、暖簾に腕押し状態なのは、かわらない。
結局、寝室に入ってからは、ガブリエルが来るまでの間、待ち続けていることに変わりがない。
クローゼットにベルでもつけようか?いや、鈴の方がいいか?いきなり入ってこられると困ることもあるかもしれないから。例えば、着替え中とか?でも、さんざん恥ずかしい姿を見られた後で、着替え中くらいで、ビビっていられないわよね。
でも、あれは真っ暗での行為だから、案外、全部見られたわけではないのかもしれない。
そう思って、気をとりなしかけた時に、ガブリエル様が来られ、瞬く間にガブリエル様の手により、ネグリジェが脱がされてしまう。
キスをしながら、上手に脱がしていく様は、なれ切っていて、今までどれだけの女を泣かせてきたのよ?と言いたくなる。
「ジェニファー、愛している。今日は、ご機嫌ナナメだね。その代わり、もっと、もっと気持ちよくしてあげるね」
ああ、これはもう反則級の笑顔に、ジェニファーはキュンキュンしてしまう。
それでいつも、カラダ中を弄ばれ、最後にイカされて、眠ってしまうのだから、もう抗う術がない。抵抗する気力もなくなってしまうぐらいのテクニシャン。
アノ体力は、十分わかったけど、聖女様の結婚相手として、聞き合わせをしなければならないということも確かなことで、前世みたいにタダの侯爵令嬢が隣国の王子様と結婚するというだけの話には済まされない。
それでまずは、ケセラン国での聞き合わせをすることにして、司祭様と両親を伴い、空飛ぶ船で、ケセランの王城にいる。
しばらく控室に入り、出されたお茶菓子が、あまりのおいしさに頬が緩む。
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