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第2章
商業科新設
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岡崎友里恵は、いま、銀座千〇屋のオンラインショップの画面を見ている。シルベーヌ王妃殿下がまた、クローゼットの中からやってきたのである。この前のお茶会でのお菓子も〇疋屋で頼んだものだったので、大変好評だったとか?それで2匹目のドジョウを狙って、また、行幸いただきました。ちょっと迷惑だけど、この前も白金貨1枚いただいて、大儲けさせていただいたのだから、文句は言えない。
クッキーなんて、ありきたりのものは面白くないので、次はラムレーズンでもしますか?と尋ねても百聞は一見に如かず。で実物の1箱15個入りを買い、その場で包装紙をめくり、お茶の用意をして護衛の騎士とともに、しばしお茶会をする。
ラム酒が入っているので、大人風味。「美味しい」と口々に言う。やっぱりミルフィーユの魅力にはかなわない?それで、ミルフィーユもまた買う。
ミルフィーユは小さいから、いくらでも食べられるが後でお腹にくる。カロリーが高いからで、その意味ではラムレーズンも同じ、結局、王妃様はラムレーズンとミルフィーユを300個ずつお求めになられました。しめて129,600円のお買い上げで、また白金貨1枚くださったので、申し訳なく思う。
でも領地運営にお金がかかるから、ありがたくいただくことにして、その代わり資〇堂の美容液とサロン用のシャンプー・リンスをサービスに差し上げましたわ。品質が良くて、いい香りがすると、とても喜んでいただいて。良かったです。
今回のお茶会も大盛況だった模様です。王妃様のライバル?侯爵夫人がどんどん太っていくみたいなので、それを見るのが楽しいらしいです。
職業学校に商業科を新設することにします。複式簿記を覚えてもらうためです。それとパパの愛人騒ぎがあった時、振込先を聞いたら、この世界にはまだBKが存在しなかったことから、金融機関もしくは、手形・小切手または為替などで、お金をやり取りできるところを作るため、商業科でそういうディスカッションをしてもらうことを目的に、ニッポンの記憶そのままを押し付けるのではなく、皆で話し合って、そういう方向性を導いてもらいたいです。
フローレンスの父エヴェラ公爵から、「そっとしておいてほしい」と言われたマリオスは、黙って、アトランス領から出ていきますが、アトランス国には帰れません。
自分がフローレンスの心を信じずに、死に追いやったことは事実で、たまたま命拾いしたものの自分のこともフローレンスとしての記憶も一切合切失ってしまった今となっては、どうしようもない。
きっとフローレンスにとっては、マリオスのこともフローレンス自身のことも思い出したくない辛い記憶しかないのであろう。
しばらく平民として、デュクオール国に滞在し、兄ジェームズと同じように武者修行していくことに決める。まずはデュクオール国の騎士団の入団試験を受けるため、一から剣の修業を行うため冒険者登録をする。
冒険者になれば、剣の修業ができるからである。王都の冒険者ギルドを訪れると、ここでフローレンス聖女様が覚醒されたときの話を聞くことになる。自殺未遂してから、フローレンスもずいぶん苦労したのだなぁと改めて懺悔の気持ちでいっぱいになる。
もしフローレンスが自身の記憶を取り戻す時が来たら、その時はフローレンスに恥じないようにマリオス自身が強くなり、もっと魅力的な男になって、フローレンスを見返してやろう、と心に誓う。
ジェームズよりも強い男となるのである。そのためには最低でも近衛騎士にならなくてはいけない。
この日から、マリオスの地獄の特訓が始まる。腹筋と腕立て伏せを毎日500回、王都周辺の山を走りまわる。
肉体は精神の入れ物(器)であるから、鍛えることにより心まで強くなれた。騎士団入団試験に見事、合格してあとは、ジェームズと同じように近衛に入れるように頑張るだけとなる。
目標達成まで、あと少し。幸せは目前にある。
そんな時騎士団の遠征で辺境伯領地に行くことになり、国境警備の任に就く。
そこで、マリオスは思いがけなく運命の出会いをしてしまう。カナリア国境との境目に一人の難民の少女と出会うのである。カナリアの悪政に苦しめられ、逃げてきたところ、国境付近で魔物に襲われているところを偶然、居合わせ助けたのである。
マリオスは一目でこの少女に恋をし、結ばれることになる。少女の名前はクララ、遠征途中で結婚もままならず、辺境伯領にとりあえずの家を借り、そこで一緒に暮らすことになる。
遠征が終わるころ、一緒に王都に戻り、そこで正式に所帯を持った。もちろん、騎士団のみんなを結婚式に呼び、来てはもらえないだろうがフローレンスとジェームズにも招待状を送る。
フローレンスとジェームズはお祝いに駆けつけてくれた。紅白のワインをプレゼントしてくれたのである。
やっと兄夫婦とのわだかまりが消え、幸せに暮らすことになりました。
リクエストに応じて、マリオスが幸せになるところを書きました。
また、なにかご要望があれば、いつでもどうぞ。
クッキーなんて、ありきたりのものは面白くないので、次はラムレーズンでもしますか?と尋ねても百聞は一見に如かず。で実物の1箱15個入りを買い、その場で包装紙をめくり、お茶の用意をして護衛の騎士とともに、しばしお茶会をする。
ラム酒が入っているので、大人風味。「美味しい」と口々に言う。やっぱりミルフィーユの魅力にはかなわない?それで、ミルフィーユもまた買う。
ミルフィーユは小さいから、いくらでも食べられるが後でお腹にくる。カロリーが高いからで、その意味ではラムレーズンも同じ、結局、王妃様はラムレーズンとミルフィーユを300個ずつお求めになられました。しめて129,600円のお買い上げで、また白金貨1枚くださったので、申し訳なく思う。
でも領地運営にお金がかかるから、ありがたくいただくことにして、その代わり資〇堂の美容液とサロン用のシャンプー・リンスをサービスに差し上げましたわ。品質が良くて、いい香りがすると、とても喜んでいただいて。良かったです。
今回のお茶会も大盛況だった模様です。王妃様のライバル?侯爵夫人がどんどん太っていくみたいなので、それを見るのが楽しいらしいです。
職業学校に商業科を新設することにします。複式簿記を覚えてもらうためです。それとパパの愛人騒ぎがあった時、振込先を聞いたら、この世界にはまだBKが存在しなかったことから、金融機関もしくは、手形・小切手または為替などで、お金をやり取りできるところを作るため、商業科でそういうディスカッションをしてもらうことを目的に、ニッポンの記憶そのままを押し付けるのではなく、皆で話し合って、そういう方向性を導いてもらいたいです。
フローレンスの父エヴェラ公爵から、「そっとしておいてほしい」と言われたマリオスは、黙って、アトランス領から出ていきますが、アトランス国には帰れません。
自分がフローレンスの心を信じずに、死に追いやったことは事実で、たまたま命拾いしたものの自分のこともフローレンスとしての記憶も一切合切失ってしまった今となっては、どうしようもない。
きっとフローレンスにとっては、マリオスのこともフローレンス自身のことも思い出したくない辛い記憶しかないのであろう。
しばらく平民として、デュクオール国に滞在し、兄ジェームズと同じように武者修行していくことに決める。まずはデュクオール国の騎士団の入団試験を受けるため、一から剣の修業を行うため冒険者登録をする。
冒険者になれば、剣の修業ができるからである。王都の冒険者ギルドを訪れると、ここでフローレンス聖女様が覚醒されたときの話を聞くことになる。自殺未遂してから、フローレンスもずいぶん苦労したのだなぁと改めて懺悔の気持ちでいっぱいになる。
もしフローレンスが自身の記憶を取り戻す時が来たら、その時はフローレンスに恥じないようにマリオス自身が強くなり、もっと魅力的な男になって、フローレンスを見返してやろう、と心に誓う。
ジェームズよりも強い男となるのである。そのためには最低でも近衛騎士にならなくてはいけない。
この日から、マリオスの地獄の特訓が始まる。腹筋と腕立て伏せを毎日500回、王都周辺の山を走りまわる。
肉体は精神の入れ物(器)であるから、鍛えることにより心まで強くなれた。騎士団入団試験に見事、合格してあとは、ジェームズと同じように近衛に入れるように頑張るだけとなる。
目標達成まで、あと少し。幸せは目前にある。
そんな時騎士団の遠征で辺境伯領地に行くことになり、国境警備の任に就く。
そこで、マリオスは思いがけなく運命の出会いをしてしまう。カナリア国境との境目に一人の難民の少女と出会うのである。カナリアの悪政に苦しめられ、逃げてきたところ、国境付近で魔物に襲われているところを偶然、居合わせ助けたのである。
マリオスは一目でこの少女に恋をし、結ばれることになる。少女の名前はクララ、遠征途中で結婚もままならず、辺境伯領にとりあえずの家を借り、そこで一緒に暮らすことになる。
遠征が終わるころ、一緒に王都に戻り、そこで正式に所帯を持った。もちろん、騎士団のみんなを結婚式に呼び、来てはもらえないだろうがフローレンスとジェームズにも招待状を送る。
フローレンスとジェームズはお祝いに駆けつけてくれた。紅白のワインをプレゼントしてくれたのである。
やっと兄夫婦とのわだかまりが消え、幸せに暮らすことになりました。
リクエストに応じて、マリオスが幸せになるところを書きました。
また、なにかご要望があれば、いつでもどうぞ。
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