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第1章 恋愛
冒険者
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冒険者として、出発するにあたり、まず領地へ帰って、それから出発することにする。
昔、前世日本人の時に読んだラノベに異空間収納の扉をクローゼットの中にセットしておくと、どこ〇もドアのように、どこか遠くの地へ行ってもすぐ戻ってこれる、とか書いてあったような気がするので、念のため、それをクローゼットに仕掛けてから行くことにする。
実際問題として、それはお話の中だから、そううまくいくとは限らないが念のためだ。それに領地視察一日目の時、アチコチ痛いと言っていた人がいたけど、あの時は治療できなかった人でも、今は聖女の力があるので、治せるかもしれないということ。病人をそのまま放っておけないのである。
フローレンスとしてか岡崎友里恵としてかは、わからないが何かに突き動かされるような使命感がある。
ということで、今回はキャンピングカーで行くことにしましたのよ。岡崎友里恵時代にお友達がキャンピングカーを買って、一度載せてもらってから、虜になってしまいましたのよ。
とにかく医者をするためのスキルは完備しているから、レントゲン車でもなんでも、往診用とか災害救助用のものとか、何でもありなのがありがたい。
なんだかんだ言いながら、旅行気分で領地へ戻ってきた。
なんと!トーマスさんの話では、あのマリオスが訪ねてきたらしい。
最初「だれ?」というぐらい、わからなかったのだが、「マリオス・アトランス」という名前に全く心当たりがなかったのだが、公爵家の使用人がみんな覚えていて、フローレンスの婚約者だった人だと教えてくれる。
「へー?それで何しに来たの?」と聞くと
「フローレンス様に会いに来られました。」
「何で、今さら?」
「さあ?」
「王都へ行っててよかった。なんとなく会いたくないわ。」
「そう思いましたので、今は王都の病院の除幕式に行かれ、お留守にしていらっしゃいます。と返事しておきました。」
「そう、ありがとう。」
公爵家の自分の部屋のクローゼットに異空間用のドアを設置して、視察の際、立ち寄った場所まで行き、その時、痛がっていた人を探していると
「領主さま!」
向こうから声をかけてくれたので、助かる。
順に手をかざして治していく。簡易診療所で行ってもよかったんだけど、こっちのほうが手っ取り早いでしょ。
ひととおり、聖女様のお仕事を終えて、いよいよ冒険に向かうこととする。ぼやぼやしていて、マリオスにあったら叶わないから、さっさと出かけることにするが、トーマスさんが今日は、泊って言ってくれと言うから、帳簿チェックと領地運営がきちんとできているか査察を行うことにする。
翌日、異空間収納から、再びキャンピングカーを出して、いざ、出発。
領地から国境を目指すは、アトランス王国と反対側の隣国カナリア王国、どんな出会いがあるか、今から楽しみだわ。
キャンピングカーにしたのは、バストイレ付でキッチンもベッドもあるということだけでなく、ひょっとしたらジェームズとの距離が縮まるかもしれないという下心からである。もうマリオスと復縁する気はさらさらないからね。
どれだけ男日照りなのかと、自分でも思うわ。だけど前世では25歳で死んでしまったのよ。フローレンスとしては19歳?あと6年でまた死ぬかもしれないと思うと、今を充実しておきたい。
そうこうしているうちに、カナリア王国の城壁が見えてきた。いったん、キャンピングカーを収納してから、列に並ぶ。
フローレンス達の番が来たので、ギルドカードを出すと、「え?聖女様?」と門番がそのままどこかへ走っていき、代わりに来た門番から丁重にもてなされた。カナリア王家から、謁見したいとの申し出があるが、スルーすることに。
なんか鬱陶しいような話なら、このまま出国してもいいんだよ?と脅すと、真っ青になって、そのまま通してくれた。
しばらく滞在して観光したら、そそくさと出国することにする。次はアテレック王国へ行くことにする。
アテレック王国は入国時に鬱陶しいことを何一つ言われなかったので、しばらくここで滞在することにして、何か依頼があればと思い、ギルドに顔を出したら、またガラの悪いオジサンに囲まれたんだけど、ジェームズがいたから事なきを得た。よかったわ。
とりあえずできそうな薬草採取の依頼でもと思って、掲示板を探しているときに、大けがをした冒険者が担ぎ込まれる。血の匂いがあたり一面に立ち込める。
岡崎友里恵の専門外来は内科なのよ。だから外科患者をみても何とも思わない。自分の患者ではないから、平然とスルー出来るのだけど、ジェームズはそうはいかないみたいである。チラチラとフローレンスを見てくるが、ほっとく。
その間も「誰か助けてくれ!」と叫んでいるのは聞こえるが自分のところの領民なら、ひょっとしたら手出しするかもしれないけれど、他人事に首を突っ込むほどお人よしではない。前世日本人医者はドライでビジネスライクなのよ。
よく飛行機に乗っているときに、ドクターはいますか?と客室乗務員に声をかけられるけど、あれに行く人って、よほどの自信家か暇人よね。
応急処置して助かればいいけどダメな場合、変に逆恨みされちゃうでしょ。それに医者が飛行機を利用するときはたいてい急用のとき、目的地に着いてから拘束されるのイヤでしょ。時間的な余裕なんてないのよ。
ジェームズが耳元で「助けなくていいんですか?」と聞いてくるけど、一言「専門外」というと、おとなしくなったわ。仕方ないわよ。よその国でトラブルに巻き込まれたくないもの。
パッと見た感じ、あれは下手に助けるより死んだほうがいいと思ったんだもん。安楽死させるべきだと思うよ。
ギルド職員がけが人に何かを飲ませている。「あれは何を飲ませているの?」と聞くとジェームズが「ポーションです。」という。ポーション?化粧水?安楽死させるために、化粧水を飲ませているのかな?しばらくすると重症患者がおとなしくなってきたので、いよいよ死ぬのか、死んだら荼毘に付してくれるのだろうか?それとも埋葬するだけなのかしら?最後まで見ていたいけど、もう死ぬのわかっているからあとでジェームズに聞けばいいよね。と思って、ギルドを出た。
慌ててジェームズが追いかけて出てきた。「本当に助けなくてよかったのですか?」うるさいわね。「どのみち、助からないわよ。ギルド職員だって化粧水飲ませてたんでしょ?」
「?……ポーションだったと言いましたが?」
「ポーションって、化粧水でしょ?」
「違いますよ。回復薬、くすりです。」
「医者としては専門外だし、私にしては、自分の患者ではないから、医者としてできることは何もない。もし聖女の力を遣っても助けられるかどうかわからないし、かかわりたくないのよ。」
「でも聖女様の力を遣って、ダメなら皆聖女様のことを感謝しこそすれ、恨み言などだれもいいませんよ。どうか助けてほしい。助けてやってくださいませんか?」
「ジェームズ、面倒ごとになったら引き受けてくれる?」
「もちろんです。」
「仕方ないわね。でも医者として診て、ダメだったら安楽死させるわよ。」
「はい、いいですとも。」
わたくし達は、ギルドに引き返した。重症患者はまだ息をしているみたいだが、医者としての所見はもう助からない。諦めないで聖女の力を試してみることに。手のひらに神経を集中させ、頭のてっぺんからつま先までを一往復させる。患者の体が金色に染まっていく。内臓が破裂しているところは、元に戻っているようであった。手がちぎれているところも繋がっているように見える。神経がどうなっているかなどは、まったくわからないが寝息が安定してきた。
聴診器を取り出し、循環器、消化器、呼吸器の順番に診ていく。ペンライトで瞳孔を診る。
「終わりました。あとは、滋養のあるものを食べさせて、2~3日安静にさせてください。」
そう言って、あたりを見回すと、全員、口をポカンと開けたまま、跪いている。ギルドに入った時に絡んできたオジサンまでもが。
ジェームズが「こちらが、お医者様で聖女様です。」と得意そうな顔をしてフローレンスのことを紹介している。
けが人を運んできた冒険者が「あ、あの、聖女様なんとお礼を申し上げていいやら、少ないですが今はこれしかありません。」金貨10枚を出してきた。
「この患者さんに何か美味しいものを食べさせてあげてください。」と金貨を受け取らず、ギルドを出たのである。カッコつけすぎ?いいじゃない?
その後、ジェームズが笑顔で喜びを体現させてギルドから出てきて、
「フローレンス聖女様、ありがとうございます!」
大声で言うの、やめて!恥ずかしいよぉ!
昔、前世日本人の時に読んだラノベに異空間収納の扉をクローゼットの中にセットしておくと、どこ〇もドアのように、どこか遠くの地へ行ってもすぐ戻ってこれる、とか書いてあったような気がするので、念のため、それをクローゼットに仕掛けてから行くことにする。
実際問題として、それはお話の中だから、そううまくいくとは限らないが念のためだ。それに領地視察一日目の時、アチコチ痛いと言っていた人がいたけど、あの時は治療できなかった人でも、今は聖女の力があるので、治せるかもしれないということ。病人をそのまま放っておけないのである。
フローレンスとしてか岡崎友里恵としてかは、わからないが何かに突き動かされるような使命感がある。
ということで、今回はキャンピングカーで行くことにしましたのよ。岡崎友里恵時代にお友達がキャンピングカーを買って、一度載せてもらってから、虜になってしまいましたのよ。
とにかく医者をするためのスキルは完備しているから、レントゲン車でもなんでも、往診用とか災害救助用のものとか、何でもありなのがありがたい。
なんだかんだ言いながら、旅行気分で領地へ戻ってきた。
なんと!トーマスさんの話では、あのマリオスが訪ねてきたらしい。
最初「だれ?」というぐらい、わからなかったのだが、「マリオス・アトランス」という名前に全く心当たりがなかったのだが、公爵家の使用人がみんな覚えていて、フローレンスの婚約者だった人だと教えてくれる。
「へー?それで何しに来たの?」と聞くと
「フローレンス様に会いに来られました。」
「何で、今さら?」
「さあ?」
「王都へ行っててよかった。なんとなく会いたくないわ。」
「そう思いましたので、今は王都の病院の除幕式に行かれ、お留守にしていらっしゃいます。と返事しておきました。」
「そう、ありがとう。」
公爵家の自分の部屋のクローゼットに異空間用のドアを設置して、視察の際、立ち寄った場所まで行き、その時、痛がっていた人を探していると
「領主さま!」
向こうから声をかけてくれたので、助かる。
順に手をかざして治していく。簡易診療所で行ってもよかったんだけど、こっちのほうが手っ取り早いでしょ。
ひととおり、聖女様のお仕事を終えて、いよいよ冒険に向かうこととする。ぼやぼやしていて、マリオスにあったら叶わないから、さっさと出かけることにするが、トーマスさんが今日は、泊って言ってくれと言うから、帳簿チェックと領地運営がきちんとできているか査察を行うことにする。
翌日、異空間収納から、再びキャンピングカーを出して、いざ、出発。
領地から国境を目指すは、アトランス王国と反対側の隣国カナリア王国、どんな出会いがあるか、今から楽しみだわ。
キャンピングカーにしたのは、バストイレ付でキッチンもベッドもあるということだけでなく、ひょっとしたらジェームズとの距離が縮まるかもしれないという下心からである。もうマリオスと復縁する気はさらさらないからね。
どれだけ男日照りなのかと、自分でも思うわ。だけど前世では25歳で死んでしまったのよ。フローレンスとしては19歳?あと6年でまた死ぬかもしれないと思うと、今を充実しておきたい。
そうこうしているうちに、カナリア王国の城壁が見えてきた。いったん、キャンピングカーを収納してから、列に並ぶ。
フローレンス達の番が来たので、ギルドカードを出すと、「え?聖女様?」と門番がそのままどこかへ走っていき、代わりに来た門番から丁重にもてなされた。カナリア王家から、謁見したいとの申し出があるが、スルーすることに。
なんか鬱陶しいような話なら、このまま出国してもいいんだよ?と脅すと、真っ青になって、そのまま通してくれた。
しばらく滞在して観光したら、そそくさと出国することにする。次はアテレック王国へ行くことにする。
アテレック王国は入国時に鬱陶しいことを何一つ言われなかったので、しばらくここで滞在することにして、何か依頼があればと思い、ギルドに顔を出したら、またガラの悪いオジサンに囲まれたんだけど、ジェームズがいたから事なきを得た。よかったわ。
とりあえずできそうな薬草採取の依頼でもと思って、掲示板を探しているときに、大けがをした冒険者が担ぎ込まれる。血の匂いがあたり一面に立ち込める。
岡崎友里恵の専門外来は内科なのよ。だから外科患者をみても何とも思わない。自分の患者ではないから、平然とスルー出来るのだけど、ジェームズはそうはいかないみたいである。チラチラとフローレンスを見てくるが、ほっとく。
その間も「誰か助けてくれ!」と叫んでいるのは聞こえるが自分のところの領民なら、ひょっとしたら手出しするかもしれないけれど、他人事に首を突っ込むほどお人よしではない。前世日本人医者はドライでビジネスライクなのよ。
よく飛行機に乗っているときに、ドクターはいますか?と客室乗務員に声をかけられるけど、あれに行く人って、よほどの自信家か暇人よね。
応急処置して助かればいいけどダメな場合、変に逆恨みされちゃうでしょ。それに医者が飛行機を利用するときはたいてい急用のとき、目的地に着いてから拘束されるのイヤでしょ。時間的な余裕なんてないのよ。
ジェームズが耳元で「助けなくていいんですか?」と聞いてくるけど、一言「専門外」というと、おとなしくなったわ。仕方ないわよ。よその国でトラブルに巻き込まれたくないもの。
パッと見た感じ、あれは下手に助けるより死んだほうがいいと思ったんだもん。安楽死させるべきだと思うよ。
ギルド職員がけが人に何かを飲ませている。「あれは何を飲ませているの?」と聞くとジェームズが「ポーションです。」という。ポーション?化粧水?安楽死させるために、化粧水を飲ませているのかな?しばらくすると重症患者がおとなしくなってきたので、いよいよ死ぬのか、死んだら荼毘に付してくれるのだろうか?それとも埋葬するだけなのかしら?最後まで見ていたいけど、もう死ぬのわかっているからあとでジェームズに聞けばいいよね。と思って、ギルドを出た。
慌ててジェームズが追いかけて出てきた。「本当に助けなくてよかったのですか?」うるさいわね。「どのみち、助からないわよ。ギルド職員だって化粧水飲ませてたんでしょ?」
「?……ポーションだったと言いましたが?」
「ポーションって、化粧水でしょ?」
「違いますよ。回復薬、くすりです。」
「医者としては専門外だし、私にしては、自分の患者ではないから、医者としてできることは何もない。もし聖女の力を遣っても助けられるかどうかわからないし、かかわりたくないのよ。」
「でも聖女様の力を遣って、ダメなら皆聖女様のことを感謝しこそすれ、恨み言などだれもいいませんよ。どうか助けてほしい。助けてやってくださいませんか?」
「ジェームズ、面倒ごとになったら引き受けてくれる?」
「もちろんです。」
「仕方ないわね。でも医者として診て、ダメだったら安楽死させるわよ。」
「はい、いいですとも。」
わたくし達は、ギルドに引き返した。重症患者はまだ息をしているみたいだが、医者としての所見はもう助からない。諦めないで聖女の力を試してみることに。手のひらに神経を集中させ、頭のてっぺんからつま先までを一往復させる。患者の体が金色に染まっていく。内臓が破裂しているところは、元に戻っているようであった。手がちぎれているところも繋がっているように見える。神経がどうなっているかなどは、まったくわからないが寝息が安定してきた。
聴診器を取り出し、循環器、消化器、呼吸器の順番に診ていく。ペンライトで瞳孔を診る。
「終わりました。あとは、滋養のあるものを食べさせて、2~3日安静にさせてください。」
そう言って、あたりを見回すと、全員、口をポカンと開けたまま、跪いている。ギルドに入った時に絡んできたオジサンまでもが。
ジェームズが「こちらが、お医者様で聖女様です。」と得意そうな顔をしてフローレンスのことを紹介している。
けが人を運んできた冒険者が「あ、あの、聖女様なんとお礼を申し上げていいやら、少ないですが今はこれしかありません。」金貨10枚を出してきた。
「この患者さんに何か美味しいものを食べさせてあげてください。」と金貨を受け取らず、ギルドを出たのである。カッコつけすぎ?いいじゃない?
その後、ジェームズが笑顔で喜びを体現させてギルドから出てきて、
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