7 / 17
第1章 恋愛
領地改革
しおりを挟む
領地視察2日目。
昨日の視察は、出張健康診断みたいなもので終わってしまったから、今日は真面目(?)にやろうと決意する。
昨日の収穫としては、インフラ整備を先に進めよること。いくらサスペンション・ダンパーを馬車に取り付けても揺れがマシになるだけで、インフラを整備しないと馬車酔いしてしまう。それと広大な農地改革、それから橋、ほとんど公共事業みたいなものを中心に考えていく。
忘れてはいけない太陽光パネルの設置、魔力がなくても動力になると言っても聞いてくれない。父は、フローレンスに甘いようで頭が堅く古い。
目に見えない電力の威力を信じていないので、試しに公爵邸の玄関に電池式のセンサーライトを取り付ける。
夜の訪問者があると自動で光り、教えてくれるものなのだが、これも魔力で代用できるのでは?と言い出す始末。
仕方なく公爵邸の屋根に無断で太陽光パネルを設置しようと、異世界通販からパネルを購入し、屋根の上に上がるためのはしごを出し、ワンピースでは作業しづらいので、オーバーオールに着替えて、と思っていたら執事や庭師のみんなが集まってきてくれて、みんなで設置を手伝ってくれた。ありがたい。
フローレンスの来ているオーバーオールを作業しやすいと評してくれて、みんな同じものが欲しいと言い出したので、サイズをいくつか買って渡すと、他にも欲しいと言われ、めんどくさいから無料の〇ッセンのカタログを渡し、好きなものを選んでもらうことにした。なんといってもアレクサンドル王から白金貨2枚、日本円で2億円相当の現金をもらって、そのほかにもベルドラン様からの給金やベルティーユ様の出産時の手当など大枚をもらい、使いきれないほどのお金があるのだ。ケチケチする理由はどこにもない。
王都に先駆け、簡易診療所を設置することにした。いずれ、国民皆保険制度がスタートすれば、誰でも無償で医療を受けられることになるのだが、とりあえず、すぐにできる領地から始めることにする。
診療所と公爵邸の屋根に太陽光パネルを設置して、冷蔵庫、電子レンジなど現代日本の家電を次々と設置していく、医療機器にも魔力頼りより、電気で動かしたほうが安定した結果を得られるので安心できる。
最初渋っていた父も電気の便利さがわかったであろう。
次に着手したのが、水道、井戸水でもいいけど川から水をろ過して浄水して、各家庭に配水管を通じて行きわたらせる。排水は、海へ。領内は石畳で整備されているが、いっそのことアスファルトを敷き詰めようか迷うところだ。
医療現場で多く使われているチューブ管だが、これゴムの木があるのかしら。試しにゴムの苗木を買い、育ててみることにする。ラバーテックスが抽出できたら、ゴムはいろいろなものに仕える、例えば自転車のタイヤ、自動車は電気自動車というのもありだけど、運転免許を持っているのは、たぶんこの世界では、フローレンスこと岡崎友里恵ただ一人だろうし。
意外と知られていないが、水道のパッキン、ゴムがないと水漏れを起こす。
領地へ来てから始めたことは複式簿記の導入、サスペンションとダンパー、太陽光パネル、簡易診療所、家電量販店を利用しての家電製品の設置、インフラ、治水事業まではできた。
あとは、農業改革と学校があれば十分?日本の記憶を思い起こせば三公社五現業というのがあったっけ。国鉄と電電公社と専売公社が三公社で、郵便、林野、紙幣、造幣、アルコールが五現業だったように覚えがある。
領地は海岸沿いにあるので、新たに天日塩事業をすることにしよう。
塩の作り方は塩田に海水を入れ、蒸発させて塩を取る、日本では一般的なやり方(?)で兵庫県の赤穂市で盛んにおこなわれている。
国ができることと地方領地ができることは違う。思い切って農地改革でもしようか。飢饉に強いサツマイモや農薬を渡しちゃうか?とにかく食糧難だけは免れる。食料自給率はどのぐらいだろう。
この領地は海洋資源も豊富だから、アコヤ貝で真珠の養殖などもできそうだ。
いろいろあれやこれやと考えているうちに、王都で王立診療所ができたので、除幕式に参加してほしいとの招待状がきて、父とともに行くことにする。
領地のことはトーマスさんに任せよう。
思えば、最近、父と行動を共にすることが増えた。一回投身自殺未遂を起こしているからだろうか、少々煩わしく思うこともある。もう今は婚約者がいないので~、父とばかりいっしょにいると出会いの機会を失ってしまう恐れがある。そろそろ独り歩きしたいものだ。
サスペンション・ダンパー付きの馬車で行くので、わりあい快適になったほうだと思う。
父は領地をフローレンスがどう改革していくかを楽しんでいるようだった。
もう、これ以上、具体案はないのだけれど、あとは何か食品か名物となる料理の食材を作るか、そうでなければ化粧品、シャンプー、リンス、美容液あたりを作ることぐらいしか思い浮かばない。
それより、父がべったりなのが鬱陶しい。婚期を逃すのではないかと心配している。この世界に合コンなるものがあるのだろうか?
前世は、わりと人数合わせなどと言いながら、よく行ったものだったが、男の医者は引っ張りだこなのに、女の医者は……、たまにあるけど、低能がお尻を突き出して、「注射して~♡」と甘えてくるバカが多い。
仕方なく相手は、医者しかいない羽目になる。
思うのだけど、東京大学をはじめとする3大国立大学と言われるところや〇〇医大、医学部を目指している人は、がり勉して入学するところではないと思う。ちんちくりんの貧相な男が多い。一番身体を作らなければならない年頃にガリ勉して、家に籠ってばかりいるからだ。普通にスポーツして恋愛している男が真のエリートになれるわけなんだけど、どうもそこを理解していない男が多い。
がり勉して入学した後は不幸が待っていると思うわ。受験シーズンだから書くわけではないけど、地方の高校から優秀だと思って、入学したらタダの人になる。周りに代々のエリートがいっぱいいるから。その中で落ちこぼれになるだけならまだしも、人生の落ちこぼれになりかねないからだ。
女性は容姿端麗で、偏差値60以上の大学を卒業していて、親が3大国立大卒なら、まぁ90%の確率で一部上場企業に入社できる。
なぜだと思いますか?
男性社員の嫁さん候補として。です。
だから、ブスはダメ。これが現実です。いやなら今から必死になって勉強することです。誰にも文句を言われようがない手に職をつけるか、国家資格を取得すれば生きる道がある。
何も男尊女卑の日本の話だけではありません。男性は、もっと大変。3大国立大学にがり勉して合格しても、親戚兄弟全部がエリートでなければ、出世の道はない。かといって、中途半端な偏差値60以上の大学卒でも、ロクな就職先がない。あっても何かあれば捨て駒としてリストラの対象となる。厳しいですよ。
話が逸脱してしまったけど、フローレンスは、今、婚活がしたいのである。
とにかく一人捕まえとかないと不安で仕方がない。
元婚約者のマリオスがどんな男だったか、まったく覚えていないから、また変な男に引っかからないようにしないと、とは思うが、フローレンスが記憶を失ってから出会う男は、オジサンばかりで、たまに王太子殿下など若い男と会うも相手は既婚者ばかり。
これでは、恋愛すらできないまま、またスキルス性になったら、どうしよう……。
王都に行けば、ナンパしまくって、男漁りするぞと思いつつ、馬車に揺られるのである。
昨日の視察は、出張健康診断みたいなもので終わってしまったから、今日は真面目(?)にやろうと決意する。
昨日の収穫としては、インフラ整備を先に進めよること。いくらサスペンション・ダンパーを馬車に取り付けても揺れがマシになるだけで、インフラを整備しないと馬車酔いしてしまう。それと広大な農地改革、それから橋、ほとんど公共事業みたいなものを中心に考えていく。
忘れてはいけない太陽光パネルの設置、魔力がなくても動力になると言っても聞いてくれない。父は、フローレンスに甘いようで頭が堅く古い。
目に見えない電力の威力を信じていないので、試しに公爵邸の玄関に電池式のセンサーライトを取り付ける。
夜の訪問者があると自動で光り、教えてくれるものなのだが、これも魔力で代用できるのでは?と言い出す始末。
仕方なく公爵邸の屋根に無断で太陽光パネルを設置しようと、異世界通販からパネルを購入し、屋根の上に上がるためのはしごを出し、ワンピースでは作業しづらいので、オーバーオールに着替えて、と思っていたら執事や庭師のみんなが集まってきてくれて、みんなで設置を手伝ってくれた。ありがたい。
フローレンスの来ているオーバーオールを作業しやすいと評してくれて、みんな同じものが欲しいと言い出したので、サイズをいくつか買って渡すと、他にも欲しいと言われ、めんどくさいから無料の〇ッセンのカタログを渡し、好きなものを選んでもらうことにした。なんといってもアレクサンドル王から白金貨2枚、日本円で2億円相当の現金をもらって、そのほかにもベルドラン様からの給金やベルティーユ様の出産時の手当など大枚をもらい、使いきれないほどのお金があるのだ。ケチケチする理由はどこにもない。
王都に先駆け、簡易診療所を設置することにした。いずれ、国民皆保険制度がスタートすれば、誰でも無償で医療を受けられることになるのだが、とりあえず、すぐにできる領地から始めることにする。
診療所と公爵邸の屋根に太陽光パネルを設置して、冷蔵庫、電子レンジなど現代日本の家電を次々と設置していく、医療機器にも魔力頼りより、電気で動かしたほうが安定した結果を得られるので安心できる。
最初渋っていた父も電気の便利さがわかったであろう。
次に着手したのが、水道、井戸水でもいいけど川から水をろ過して浄水して、各家庭に配水管を通じて行きわたらせる。排水は、海へ。領内は石畳で整備されているが、いっそのことアスファルトを敷き詰めようか迷うところだ。
医療現場で多く使われているチューブ管だが、これゴムの木があるのかしら。試しにゴムの苗木を買い、育ててみることにする。ラバーテックスが抽出できたら、ゴムはいろいろなものに仕える、例えば自転車のタイヤ、自動車は電気自動車というのもありだけど、運転免許を持っているのは、たぶんこの世界では、フローレンスこと岡崎友里恵ただ一人だろうし。
意外と知られていないが、水道のパッキン、ゴムがないと水漏れを起こす。
領地へ来てから始めたことは複式簿記の導入、サスペンションとダンパー、太陽光パネル、簡易診療所、家電量販店を利用しての家電製品の設置、インフラ、治水事業まではできた。
あとは、農業改革と学校があれば十分?日本の記憶を思い起こせば三公社五現業というのがあったっけ。国鉄と電電公社と専売公社が三公社で、郵便、林野、紙幣、造幣、アルコールが五現業だったように覚えがある。
領地は海岸沿いにあるので、新たに天日塩事業をすることにしよう。
塩の作り方は塩田に海水を入れ、蒸発させて塩を取る、日本では一般的なやり方(?)で兵庫県の赤穂市で盛んにおこなわれている。
国ができることと地方領地ができることは違う。思い切って農地改革でもしようか。飢饉に強いサツマイモや農薬を渡しちゃうか?とにかく食糧難だけは免れる。食料自給率はどのぐらいだろう。
この領地は海洋資源も豊富だから、アコヤ貝で真珠の養殖などもできそうだ。
いろいろあれやこれやと考えているうちに、王都で王立診療所ができたので、除幕式に参加してほしいとの招待状がきて、父とともに行くことにする。
領地のことはトーマスさんに任せよう。
思えば、最近、父と行動を共にすることが増えた。一回投身自殺未遂を起こしているからだろうか、少々煩わしく思うこともある。もう今は婚約者がいないので~、父とばかりいっしょにいると出会いの機会を失ってしまう恐れがある。そろそろ独り歩きしたいものだ。
サスペンション・ダンパー付きの馬車で行くので、わりあい快適になったほうだと思う。
父は領地をフローレンスがどう改革していくかを楽しんでいるようだった。
もう、これ以上、具体案はないのだけれど、あとは何か食品か名物となる料理の食材を作るか、そうでなければ化粧品、シャンプー、リンス、美容液あたりを作ることぐらいしか思い浮かばない。
それより、父がべったりなのが鬱陶しい。婚期を逃すのではないかと心配している。この世界に合コンなるものがあるのだろうか?
前世は、わりと人数合わせなどと言いながら、よく行ったものだったが、男の医者は引っ張りだこなのに、女の医者は……、たまにあるけど、低能がお尻を突き出して、「注射して~♡」と甘えてくるバカが多い。
仕方なく相手は、医者しかいない羽目になる。
思うのだけど、東京大学をはじめとする3大国立大学と言われるところや〇〇医大、医学部を目指している人は、がり勉して入学するところではないと思う。ちんちくりんの貧相な男が多い。一番身体を作らなければならない年頃にガリ勉して、家に籠ってばかりいるからだ。普通にスポーツして恋愛している男が真のエリートになれるわけなんだけど、どうもそこを理解していない男が多い。
がり勉して入学した後は不幸が待っていると思うわ。受験シーズンだから書くわけではないけど、地方の高校から優秀だと思って、入学したらタダの人になる。周りに代々のエリートがいっぱいいるから。その中で落ちこぼれになるだけならまだしも、人生の落ちこぼれになりかねないからだ。
女性は容姿端麗で、偏差値60以上の大学を卒業していて、親が3大国立大卒なら、まぁ90%の確率で一部上場企業に入社できる。
なぜだと思いますか?
男性社員の嫁さん候補として。です。
だから、ブスはダメ。これが現実です。いやなら今から必死になって勉強することです。誰にも文句を言われようがない手に職をつけるか、国家資格を取得すれば生きる道がある。
何も男尊女卑の日本の話だけではありません。男性は、もっと大変。3大国立大学にがり勉して合格しても、親戚兄弟全部がエリートでなければ、出世の道はない。かといって、中途半端な偏差値60以上の大学卒でも、ロクな就職先がない。あっても何かあれば捨て駒としてリストラの対象となる。厳しいですよ。
話が逸脱してしまったけど、フローレンスは、今、婚活がしたいのである。
とにかく一人捕まえとかないと不安で仕方がない。
元婚約者のマリオスがどんな男だったか、まったく覚えていないから、また変な男に引っかからないようにしないと、とは思うが、フローレンスが記憶を失ってから出会う男は、オジサンばかりで、たまに王太子殿下など若い男と会うも相手は既婚者ばかり。
これでは、恋愛すらできないまま、またスキルス性になったら、どうしよう……。
王都に行けば、ナンパしまくって、男漁りするぞと思いつつ、馬車に揺られるのである。
1
お気に入りに追加
687
あなたにおすすめの小説
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
この野菜は悪役令嬢がつくりました!
真鳥カノ
ファンタジー
幼い頃から聖女候補として育った公爵令嬢レティシアは、婚約者である王子から突然、婚約破棄を宣言される。
花や植物に『恵み』を与えるはずの聖女なのに、何故か花を枯らしてしまったレティシアは「偽聖女」とまで呼ばれ、どん底に落ちる。
だけどレティシアの力には秘密があって……?
せっかくだからのんびり花や野菜でも育てようとするレティシアは、どこでもやらかす……!
レティシアの力を巡って動き出す陰謀……?
色々起こっているけれど、私は今日も野菜を作ったり食べたり忙しい!
毎日2〜3回更新予定
だいたい6時30分、昼12時頃、18時頃のどこかで更新します!
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
元聖女だった少女は我が道を往く
春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。
彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。
「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。
その言葉は取り返しのつかない事態を招く。
でも、もうわたしには関係ない。
だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。
わたしが聖女となることもない。
─── それは誓約だったから
☆これは聖女物ではありません
☆他社でも公開はじめました
最愛から2番目の恋
Mimi
恋愛
カリスレキアの第2王女ガートルードは、相手有責で婚約を破棄した。
彼女は醜女として有名であったが、それを厭う婚約者のクロスティア王国第1王子ユーシスに男娼を送り込まれて、ハニートラップを仕掛けられたのだった。
以前から婚約者の気持ちを知っていたガートルードが傷付く事は無かったが、周囲は彼女に気を遣う。
そんな折り、中央大陸で唯一の獣人の国、アストリッツァ国から婚姻の打診が届く。
王太子クラシオンとの、婚約ではなく一気に婚姻とは……
彼には最愛の番が居るのだが、その女性の身分が低いために正妃には出来ないらしい。
その事情から、醜女のガートルードをお飾りの妃にするつもりだと激怒する両親や兄姉を諌めて、クラシオンとの婚姻を決めたガートルードだった……
※ 『きみは、俺のただひとり~神様からのギフト』の番外編となります
ヒロインは本編では名前も出ない『カリスレキアの王女』と呼ばれるだけの設定のみで、本人は登場しておりません
ですが、本編終了後の話ですので、そちらの登場人物達の顔出しネタバレが有ります

本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?
今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。
バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。
追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。
シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる