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15.想像妊娠
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浅見麻美の執念は、凄まじい。
大は、必ずいつもコンドームを着けていたというのに、使用済みのコンドームを用いて、妊娠したみたいだった。
望まれていない子だとも知らずに……。
夫婦そろって開業医の場合か、医者の娘の養子に入るか、それとも銀行員の娘で、親の引き合いから融資が受けられやすい環境にある場合しか、なかなか難しいだろう。
まあ、確かに外資系でもなければ、女の賞味期限は25歳までで、それを超えてしまうとハイミスや行かず後家など陰口や面と向かって、言われることもある。
まして、女子アナの世界など、もっと厳しいものがあるのかもしれない。
芸能人、プロスポーツ選手と結婚出来ればいいが、それ以外はIT社長か青年実業家、もしくは医者しかない。
だから、大が狙われている。
大は、首をひねりながら、今まで1回しか抱いたことがなく、それもコンドームを使ったという。
ずっと、さくらの無料のお手伝いさん代わりをしてくれているから、申し訳なく一度だけ関係を持ったということを認めるが、それは1週間前のことで、まだ妊娠しているかどうかもわからない。
だからと言って、他人の亭主を横取りする意味が分からない。そうまでして、優越感に浸りたいものなのか。
離婚話は、大の承諾が得られなかった。
「だって、1週間だよ?どうやって、俺の子だと言えるのか?」
「本当に?でも、大の子供だって、ハッキリ言ったわよ?その前に、ちょっかい出したのでは?」
「バカ言うな。俺は自慢ではないが一穴主義になったんだ。あのインポの時、辛くて、情けなくて。もう、あんな思いをするのは二度とごめんだ。」
「だったら、なんで麻美さんが妊娠するのよ?」
「1週間で妊娠したかどうか、わからないよ。誰か他の子供かもしれない。」
「滑り止めのために、大が利用されたってこと?」
「可能性はある。」
ふーん。そういうこともあるかも?
さくらは、聖女チェリーになって、自分に隠ぺい魔法をかけ、聖魔法を使い、麻美さんを診察することにするつもり。
麻美さんが、まだ眠っている時間帯を選ばなければ、バレる。
そして、ついに!その機会を得る。
浅見さんは、他に男がいないようで、家出、独り寝をしていた。家の中は、いわゆる男っ気なしの女性ものしか置いていない。
その代わり、クローゼットの中には、銀座で副業しているのかと思えるほど、ブランド物のバッグ、服がひしめいていた。
女子アナあるあるかもしれないけど、男にモテないから、ブランド物が鎧になっているのよね。
お給料の使い道がないもの。男に貢ぐ男がいないから。
だったら、大さんに貢げばいいものを。さすがにコブ付きの男には、貢げないか。
それで診断結果は、と言うと、想像妊娠の可能性が……!そらそうよね、使用済みのコンドームをいくら膣の中に入れても引力の法則ってものがあるから。
どう頑張っても、妊娠までは、こぎつけない。
だいたい、さくらと大だって、一体何回ナマでヤったと思っているの!合コンの日から数えて、3日間で20回以上したんだよ。
いくら畑が若いからといっても、20回はヤりすぎだと思うわ。
でも女子アナ30歳定年制があるから、居づらいというのも、事実よね。ったく、労働基準法を無視するような噂を作るから、こういうことになるのよ。
誰が言い出しっぺ?
とにかく、もう要は済んだので、帰ることにしよう。帰りは、転移魔法でひとっ飛びするつもり。
でも、sの時、麻美さんの寝言を聞いてしまう。
「寂しい。だれか、側にいて。」
切なくなりながら、さくらは、自宅マンションに帰っていく。
大さんと川村家の人々、自分の両親に、麻美さんが想像妊娠していることを告げる。
「やっぱり、そうだと思ったよ。でも、厄介なことだよな。1度でも抱いてしまったのだから、やっぱり、いくら迫られても辛抱するべきだったのだよな。誰か、医者仲間で、適当な奴をあてがおうか?」
それはそれで、ひどいような気がする?
大さんは、若手の開業医仲間に連絡をして、浅見麻美の相手を探すことにした。
自由恋愛で、その人のことを麻美さんが好きになってくれるのなら、いいけど。
開業医の中には、麻美さんが受付をしてくれるのなら、客足が伸びるだろうと人気が高かく、さすが女子アナ人気は健在ということがわかる。
政治家なんて、いいのでは?応援弁士にも、ウグイス嬢にもなれる。
それぞれが勝手なことを言うのは、麻美さんに対してかわいそうだし、失礼なこと。
新しい開業医の彼氏とは、うまくいっているみたいで、めっきり我が家に手伝いに来てくれることがなくなってしまう。
でも、ある日のこと、そのわ若手開業医である麻美さんの彼氏が、我が家に来て、麻美さんの悪口を佐倉にぶちまける。
「あんなババァ、ブカブカで全然面白みがない。セックスが真面目過ぎるんだよな。」
そんなこと、さくらに言われても……、大も留守にしている。
「そういえば、奥さん、名器だって、大から聞いたことがある。ちょうど、大もいないことだし、1度でいいから、させてくれないか?」
「え!ダメです。」
「いいじゃないか?減るものでもないし。」
「イヤ、やめて。」
「すぐ気持ちよくさせてやるって。」
「ああん。駄目、駄目だってば、そこ……いやん。大さん、助けてー!」
舌なめずりした開業医にすっかり組み付されてしまって、身動きが取れないばかりか、下着の中に手を突っ込まれている。
「驚いたな。奥さん、パイパンか?これも大の趣味だな。あいつ昔から、彼女のヘアを剃りたがる癖があるんだよ。」
大は、必ずいつもコンドームを着けていたというのに、使用済みのコンドームを用いて、妊娠したみたいだった。
望まれていない子だとも知らずに……。
夫婦そろって開業医の場合か、医者の娘の養子に入るか、それとも銀行員の娘で、親の引き合いから融資が受けられやすい環境にある場合しか、なかなか難しいだろう。
まあ、確かに外資系でもなければ、女の賞味期限は25歳までで、それを超えてしまうとハイミスや行かず後家など陰口や面と向かって、言われることもある。
まして、女子アナの世界など、もっと厳しいものがあるのかもしれない。
芸能人、プロスポーツ選手と結婚出来ればいいが、それ以外はIT社長か青年実業家、もしくは医者しかない。
だから、大が狙われている。
大は、首をひねりながら、今まで1回しか抱いたことがなく、それもコンドームを使ったという。
ずっと、さくらの無料のお手伝いさん代わりをしてくれているから、申し訳なく一度だけ関係を持ったということを認めるが、それは1週間前のことで、まだ妊娠しているかどうかもわからない。
だからと言って、他人の亭主を横取りする意味が分からない。そうまでして、優越感に浸りたいものなのか。
離婚話は、大の承諾が得られなかった。
「だって、1週間だよ?どうやって、俺の子だと言えるのか?」
「本当に?でも、大の子供だって、ハッキリ言ったわよ?その前に、ちょっかい出したのでは?」
「バカ言うな。俺は自慢ではないが一穴主義になったんだ。あのインポの時、辛くて、情けなくて。もう、あんな思いをするのは二度とごめんだ。」
「だったら、なんで麻美さんが妊娠するのよ?」
「1週間で妊娠したかどうか、わからないよ。誰か他の子供かもしれない。」
「滑り止めのために、大が利用されたってこと?」
「可能性はある。」
ふーん。そういうこともあるかも?
さくらは、聖女チェリーになって、自分に隠ぺい魔法をかけ、聖魔法を使い、麻美さんを診察することにするつもり。
麻美さんが、まだ眠っている時間帯を選ばなければ、バレる。
そして、ついに!その機会を得る。
浅見さんは、他に男がいないようで、家出、独り寝をしていた。家の中は、いわゆる男っ気なしの女性ものしか置いていない。
その代わり、クローゼットの中には、銀座で副業しているのかと思えるほど、ブランド物のバッグ、服がひしめいていた。
女子アナあるあるかもしれないけど、男にモテないから、ブランド物が鎧になっているのよね。
お給料の使い道がないもの。男に貢ぐ男がいないから。
だったら、大さんに貢げばいいものを。さすがにコブ付きの男には、貢げないか。
それで診断結果は、と言うと、想像妊娠の可能性が……!そらそうよね、使用済みのコンドームをいくら膣の中に入れても引力の法則ってものがあるから。
どう頑張っても、妊娠までは、こぎつけない。
だいたい、さくらと大だって、一体何回ナマでヤったと思っているの!合コンの日から数えて、3日間で20回以上したんだよ。
いくら畑が若いからといっても、20回はヤりすぎだと思うわ。
でも女子アナ30歳定年制があるから、居づらいというのも、事実よね。ったく、労働基準法を無視するような噂を作るから、こういうことになるのよ。
誰が言い出しっぺ?
とにかく、もう要は済んだので、帰ることにしよう。帰りは、転移魔法でひとっ飛びするつもり。
でも、sの時、麻美さんの寝言を聞いてしまう。
「寂しい。だれか、側にいて。」
切なくなりながら、さくらは、自宅マンションに帰っていく。
大さんと川村家の人々、自分の両親に、麻美さんが想像妊娠していることを告げる。
「やっぱり、そうだと思ったよ。でも、厄介なことだよな。1度でも抱いてしまったのだから、やっぱり、いくら迫られても辛抱するべきだったのだよな。誰か、医者仲間で、適当な奴をあてがおうか?」
それはそれで、ひどいような気がする?
大さんは、若手の開業医仲間に連絡をして、浅見麻美の相手を探すことにした。
自由恋愛で、その人のことを麻美さんが好きになってくれるのなら、いいけど。
開業医の中には、麻美さんが受付をしてくれるのなら、客足が伸びるだろうと人気が高かく、さすが女子アナ人気は健在ということがわかる。
政治家なんて、いいのでは?応援弁士にも、ウグイス嬢にもなれる。
それぞれが勝手なことを言うのは、麻美さんに対してかわいそうだし、失礼なこと。
新しい開業医の彼氏とは、うまくいっているみたいで、めっきり我が家に手伝いに来てくれることがなくなってしまう。
でも、ある日のこと、そのわ若手開業医である麻美さんの彼氏が、我が家に来て、麻美さんの悪口を佐倉にぶちまける。
「あんなババァ、ブカブカで全然面白みがない。セックスが真面目過ぎるんだよな。」
そんなこと、さくらに言われても……、大も留守にしている。
「そういえば、奥さん、名器だって、大から聞いたことがある。ちょうど、大もいないことだし、1度でいいから、させてくれないか?」
「え!ダメです。」
「いいじゃないか?減るものでもないし。」
「イヤ、やめて。」
「すぐ気持ちよくさせてやるって。」
「ああん。駄目、駄目だってば、そこ……いやん。大さん、助けてー!」
舌なめずりした開業医にすっかり組み付されてしまって、身動きが取れないばかりか、下着の中に手を突っ込まれている。
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