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ぐったりとしているカラダを起こすと、いつの間にか過去世に来ていた。
んもうっ!アンドリューったら、一度言い出すと聞かないのだから。過去世にいる間の時は流れても、現世での時間は動かない。
どうやら、ビクトリアは産後すぐの時に、転移してきたみたいだった。
前世、ビクトリアが産んだ子供は王子で、名前をレイモンドと名付けられた。レイモンドを産んですぐに、乳母の手により、ビクトリアから引き離され、ビクトリアは、子供を産んだことなど、何でもないことのように過ごさざるを得なかった。
よく精神的におかしくならなかったことかと思うけど、過去世の時代では、それが当然の風習で、妃の役目は次のお世継ぎを産むことに心血を注がされている。
ビクトリアの乳は、パンパンに腫れ上がり、痛くて仕方がない。乳を絞って出すも、我が子に飲ませることさえ叶わない。
もっとも、アンドリューは喜んで、パンパンに張れたビクトリアのおっぱいを面白がって、弄繰り回しているから、それはそれで役に立っているのかも?
本来の目的に沿わないけど、……。
今のところ、話に聞いていたアンドリューの伯父に動きはない。もう少し、年齢が行ってからここに戻ってきた方が良かったのでは?と思う。
アンドリューには、アンドリューなりの考え方があるのだろうけど、何も言ってくれないからわからない。
今日は姑である王妃様のお茶会に御呼ばれしている。
今までのドレスでは、胸が張って、いささか窮屈で、それで新しく誂えたけど……今日がおニューのお披露目とあって、緊張する。
なんたって、将来のクーデターの首謀者と結託するのは、王妃様の弟?兄?御兄弟としか聞いていないけど、第1印象が大事なことは変わりがない。
この時代からすれば、未来世で壁の花しかしてこなかったビクトリアにとって、お茶会でもかなりハードルが高いことに違いはない。
なんせ、過去世の話題が乏しい。何を話していいものやら見当がつかないことも悩みのタネになっている。
あらかじめ、侍女から王都で流行っている者を聞いてきたが、下世話な話など恐らくご興味がないだろうと思われるお姑様に通じるかどうかも不安。
ところがふたを開けて見ると意外と、王妃様はミーハーだった。良かった。これなら侍女から仕入れてきた話で、なんとか乗り切れそう。
ファッションの話やコスメ、スイーツの話と話題が次々、変わってもあらかじめのレクチャー力が利いているので、難なくこなせた。
元気だったのは、王妃様のお茶会の時までであった。もう帰りの廊下は、今にも倒れ込みそうなほど、気分が悪くなってしまい、フラフラとした足取りで自室に向かい、着替えもせず、そのままベッドに倒れ込む。
気が付けば、夕食も摂らず、お風呂にも入らず、そのまま爆睡して、閨のために来たアンドリュー様に起こされるまで気が付かなかった。
恐るべし、壁の花力!
アンドリューの計らいで、軽食を寝室に運んでもらわなかったら、あのハードな夜はとてもではないけど、務まらない。
んもうっ!アンドリューったら、一度言い出すと聞かないのだから。過去世にいる間の時は流れても、現世での時間は動かない。
どうやら、ビクトリアは産後すぐの時に、転移してきたみたいだった。
前世、ビクトリアが産んだ子供は王子で、名前をレイモンドと名付けられた。レイモンドを産んですぐに、乳母の手により、ビクトリアから引き離され、ビクトリアは、子供を産んだことなど、何でもないことのように過ごさざるを得なかった。
よく精神的におかしくならなかったことかと思うけど、過去世の時代では、それが当然の風習で、妃の役目は次のお世継ぎを産むことに心血を注がされている。
ビクトリアの乳は、パンパンに腫れ上がり、痛くて仕方がない。乳を絞って出すも、我が子に飲ませることさえ叶わない。
もっとも、アンドリューは喜んで、パンパンに張れたビクトリアのおっぱいを面白がって、弄繰り回しているから、それはそれで役に立っているのかも?
本来の目的に沿わないけど、……。
今のところ、話に聞いていたアンドリューの伯父に動きはない。もう少し、年齢が行ってからここに戻ってきた方が良かったのでは?と思う。
アンドリューには、アンドリューなりの考え方があるのだろうけど、何も言ってくれないからわからない。
今日は姑である王妃様のお茶会に御呼ばれしている。
今までのドレスでは、胸が張って、いささか窮屈で、それで新しく誂えたけど……今日がおニューのお披露目とあって、緊張する。
なんたって、将来のクーデターの首謀者と結託するのは、王妃様の弟?兄?御兄弟としか聞いていないけど、第1印象が大事なことは変わりがない。
この時代からすれば、未来世で壁の花しかしてこなかったビクトリアにとって、お茶会でもかなりハードルが高いことに違いはない。
なんせ、過去世の話題が乏しい。何を話していいものやら見当がつかないことも悩みのタネになっている。
あらかじめ、侍女から王都で流行っている者を聞いてきたが、下世話な話など恐らくご興味がないだろうと思われるお姑様に通じるかどうかも不安。
ところがふたを開けて見ると意外と、王妃様はミーハーだった。良かった。これなら侍女から仕入れてきた話で、なんとか乗り切れそう。
ファッションの話やコスメ、スイーツの話と話題が次々、変わってもあらかじめのレクチャー力が利いているので、難なくこなせた。
元気だったのは、王妃様のお茶会の時までであった。もう帰りの廊下は、今にも倒れ込みそうなほど、気分が悪くなってしまい、フラフラとした足取りで自室に向かい、着替えもせず、そのままベッドに倒れ込む。
気が付けば、夕食も摂らず、お風呂にも入らず、そのまま爆睡して、閨のために来たアンドリュー様に起こされるまで気が付かなかった。
恐るべし、壁の花力!
アンドリューの計らいで、軽食を寝室に運んでもらわなかったら、あのハードな夜はとてもではないけど、務まらない。
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