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キャロラインの支度が整ったと、連絡があり、アーノルドもついでだから、サっと湯あみをする。
湯あみぐらいで、ギンギンは冷めない。
俺は、キャロラインが待つ部屋へと向かう。って、どこだっけ?いつもの愛人部屋でないことは、わかっている。俺の自室の寝室にもいない!
どこ?どこ?こんなこと、今からヤりに行きます!なんてこと、宣言するみたいで格好悪い。他人に聞けない。
城の中をあっちへウロウロ、こっちへウロウロするが見当たらない。嘘だろ!?城の中で俺が迷子になるなんて!
それに今の俺の姿は、ほとんど裸だ。ああ、恥ずかしくて気が狂いそうだ。いったん、自室に戻るとするか。自室のドアを開け、ベッド近くに座る。もうキャロルに会えないなら、いっそ一人でヤるか?
一応、ベッドに横たわろうとして、ふと気づけば、いつの間にかドアらしきものが視える。以前は、というか今朝まで、ここにドアなどなかったはず。何だろうと思って、そのドアに近づくとすんなり開く。
中を覗いてみると……!
「なんじゃこりゃぁっ!」
思わず叫んでしまった。部屋の中はピンクピンクしていた。それに功を焚いてあるようなニオイがしている。そのニオイを嗅ぐと妙な気分になるが、今はそんなこと言っていられない。部屋の中は、薄暗く、そもそも窓がついていないような部屋だった。
こんな部屋、いつの間に……。
目を凝らしてみると中央に天蓋付きのベッドらしきものが視える。それも天蓋からベッドまですべてピンク色で、どれだけ趣味が悪いのか?と思えるような代物だった。まさか?と思って、そのベッドに近づくとベッドの端にキャロラインは腰掛けていたが、キャロラインの来ているネグリジェもピンク色だったために、ほとんど同化していて、あやうく気づかないところだった。
「キャロル!」
「アーニー様?」
キャロルがこの部屋に板だなんて、思いもしなかったが、やっとこれでキャロルと二人きりになれる。そう、思うと嬉しくて、キャロルを抱きしめた。
「あれ?冷たくない?キャロルどうしたなんだか寒そうだな?」
キャロルはカラダを小刻みに震えている。それには、心当たりがある。なんといっても、俺が都網の後、城で迷子になってしまったからだ。
「こっちへおいで。温めてあげるよ」
アーノルドは、キャロルを抱きしめ冷えた体を自身の体温で温めようとしていた時、また下半身が反応してしまう。そうだ!何も擦らなくても、もっといい方法で、キャロルを気持ちよくさせれば、あっという間に体温は上がる。はず。
「キャロル、愛しているよ」
抱き寄せて、思いっきり唇を吸い、口の中に舌を滑り込ませる。そして、キャロラインの口の中を蹂躙して歯列を舐め上げる。ゃロラインは、息がうまくできないらしく、時折苦し気に呻く。
すかさずアーノルドは、キャロラインの来ているネグリジェのリボンに手をかけ、だがその手はすぐ止める。
温めるなんて言いながら、その実、寒がっている女の子を脱がせるなんて、矛盾しているのもいいところだと気づく。
アーノルドは脱がせるのではなく、ネグリジェの上からキャロラインの胸を揉むことにする。ネグリジェの上からも、体温が下がっていることはわかるぐらいキャロラインのカラダは冷え切ってしまっている。
「ごめんな。もっと早くこの部屋の存在に気づくべきだったのに、俺はキャロルがどこかへ行ったような気がして、あっちこっち探し回ってしまっていたんだ。ほんと、ごめん」
「いいえ。アーニー様、もっと強く抱いてくださいませ」
「ああ、寒いんだったな。これでどうだ?」
さらに強く抱きしめるも、キャロラインの震えは止まらない。何か温かい飲み物でも、と女官を呼ぶべきベルを持とうと立とうとすると、いきなりキャロラインに押し倒されてしまう。
湯あみぐらいで、ギンギンは冷めない。
俺は、キャロラインが待つ部屋へと向かう。って、どこだっけ?いつもの愛人部屋でないことは、わかっている。俺の自室の寝室にもいない!
どこ?どこ?こんなこと、今からヤりに行きます!なんてこと、宣言するみたいで格好悪い。他人に聞けない。
城の中をあっちへウロウロ、こっちへウロウロするが見当たらない。嘘だろ!?城の中で俺が迷子になるなんて!
それに今の俺の姿は、ほとんど裸だ。ああ、恥ずかしくて気が狂いそうだ。いったん、自室に戻るとするか。自室のドアを開け、ベッド近くに座る。もうキャロルに会えないなら、いっそ一人でヤるか?
一応、ベッドに横たわろうとして、ふと気づけば、いつの間にかドアらしきものが視える。以前は、というか今朝まで、ここにドアなどなかったはず。何だろうと思って、そのドアに近づくとすんなり開く。
中を覗いてみると……!
「なんじゃこりゃぁっ!」
思わず叫んでしまった。部屋の中はピンクピンクしていた。それに功を焚いてあるようなニオイがしている。そのニオイを嗅ぐと妙な気分になるが、今はそんなこと言っていられない。部屋の中は、薄暗く、そもそも窓がついていないような部屋だった。
こんな部屋、いつの間に……。
目を凝らしてみると中央に天蓋付きのベッドらしきものが視える。それも天蓋からベッドまですべてピンク色で、どれだけ趣味が悪いのか?と思えるような代物だった。まさか?と思って、そのベッドに近づくとベッドの端にキャロラインは腰掛けていたが、キャロラインの来ているネグリジェもピンク色だったために、ほとんど同化していて、あやうく気づかないところだった。
「キャロル!」
「アーニー様?」
キャロルがこの部屋に板だなんて、思いもしなかったが、やっとこれでキャロルと二人きりになれる。そう、思うと嬉しくて、キャロルを抱きしめた。
「あれ?冷たくない?キャロルどうしたなんだか寒そうだな?」
キャロルはカラダを小刻みに震えている。それには、心当たりがある。なんといっても、俺が都網の後、城で迷子になってしまったからだ。
「こっちへおいで。温めてあげるよ」
アーノルドは、キャロルを抱きしめ冷えた体を自身の体温で温めようとしていた時、また下半身が反応してしまう。そうだ!何も擦らなくても、もっといい方法で、キャロルを気持ちよくさせれば、あっという間に体温は上がる。はず。
「キャロル、愛しているよ」
抱き寄せて、思いっきり唇を吸い、口の中に舌を滑り込ませる。そして、キャロラインの口の中を蹂躙して歯列を舐め上げる。ゃロラインは、息がうまくできないらしく、時折苦し気に呻く。
すかさずアーノルドは、キャロラインの来ているネグリジェのリボンに手をかけ、だがその手はすぐ止める。
温めるなんて言いながら、その実、寒がっている女の子を脱がせるなんて、矛盾しているのもいいところだと気づく。
アーノルドは脱がせるのではなく、ネグリジェの上からキャロラインの胸を揉むことにする。ネグリジェの上からも、体温が下がっていることはわかるぐらいキャロラインのカラダは冷え切ってしまっている。
「ごめんな。もっと早くこの部屋の存在に気づくべきだったのに、俺はキャロルがどこかへ行ったような気がして、あっちこっち探し回ってしまっていたんだ。ほんと、ごめん」
「いいえ。アーニー様、もっと強く抱いてくださいませ」
「ああ、寒いんだったな。これでどうだ?」
さらに強く抱きしめるも、キャロラインの震えは止まらない。何か温かい飲み物でも、と女官を呼ぶべきベルを持とうと立とうとすると、いきなりキャロラインに押し倒されてしまう。
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