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「ん、あ……。いや、……ああん。」
「いいから、俺に任せておけ!聖女様は、そのいやらしい声で啼けばいいのだからな。」
パチュン、パチュン、パチュン
いやらしい水音があの暗い部屋で、鳴り響いている。
どうして、こうなったかと言えば、あの尋問が緊張しすぎて、喉がカラカラになり、つい出されたお茶を飲む、するとどういうわけか、先ほどまで、辛抱できていた眠気が再び襲ってきて、気が付いたら、ベッドの上に、仰向けにされた状態で、全裸で寝かされていたというわけ。
「聖女様、そんなに煽らないでくれ。もうギュウギュウに締め付けられては、持たない。」
「あ、煽ってなんか……、あっ……イクー。」
「気持ちよさそうな声を出しておられますね?この声をいつもレオナルド殿は聞いておられるのですか?」
抗議しようにも、その度に最奥を突かれ、漏れ出るのは、モーガン殿の妄想を肯定するかのような喘ぎ声だけ。
男の気を惹くような鼻にかかったような嬌声が自分の声だとは信じがたく抵抗するにも、力が入らない。
その後、吐精したモーガン殿は驚くべき回復力を見せて、何度も何度もジャクリーヌを翻弄させていく。
翌朝、目が覚めるとモーガン殿が添い寝をしてくれる格好で、同衾している。
うそ!まさかの朝チュン?に途端におろおろし始める。
「淫乱聖女様、おはようございます。」
こっそり、ベッドを、抜け出し帰り支度をしていると、後ろから、声をかけられギョっとする。
「へ、変な名前つけないでよ!」
「いいじゃないか、もう夫婦なのだから。」
「は?いつ、モーガン殿と夫婦になったって言うのよ!」
「昨夜、『もう、モーガン殿の奥さんになる。』って、抱き着いてきたではないか?忘れたのか、あんな激しい夜を共にして。」
「ひ、ひゃぁっ、忘れてください。どうか、忘れてくださいお願いします。」
「いいじゃないか?俺を男妾の一人に加えてくれればそれでいいのだよ。」
モーガン殿は、一つため息を吐き、淡々と言葉を紡ぐ。
「我がマーフィー公爵家も君のところのアナザーライト家と同じさ。ずっと血族結婚を繰り返し、このままでは、王家のように壊れた人間しか生まれなくなってしまう。」
ああ。今や血族結婚は、この国では深刻な問題になりつつあるようだ。
「生まれてきた子の髪の色や目の色でどちらかの子種か判断すればいいだろう?だからさ。男妾の一人でいいよ。次の新婚旅行は、俺も行くから。」
ジャクリーヌは、カラダに浄化魔法を、モーガンにも同じ魔法をかけてやる。
「それで、どうなさるおつもりですか?ウチへ来られますか?それとも、ご実家から通われますか?」
「ああ。では、参るとします。」
「お荷物はありますか?」
先ほどまでと打って変わって、形勢が逆転される。
夜の営みでは、モーガンがイニシアティヴを握っていても、こういうことは、ジャクリーヌが実権を持っている。
モーガンは、借りてきた猫同然で、おとなしくジャクリーンについていく。
そして、アナザーライト家に到着すると、レオナルド様にお小言を言われるのではないかとヒヤヒヤしながら、ベルを鳴らす。
いつも通り、公爵家使用人に迎えられ家に入ろうとするが、モーガン殿のことをどう説明しようか迷っていると、執事のセバスチャンが助け船を出してくれ。
モーガン殿は、家族の一員として迎えられることになったのだ。
レオナルド様も、快くモーガン殿に接してくれているので安心する。
モーガン様は、この家から王城に出勤することになり、
今朝だけは、マーフィー家に立ち寄ってから出かけることになさったようだ。
父の宰相閣下にも、いろいろと言わなければならないこともあるだろうし、昨日の尋問の内容も報告がいる。
朝食を召し上がり、そそくさとマーフィー家に出かけられたと思っていたら、すぐマーフィーの党首である宰相閣下がアナザーライト家を訪れる。
モーガン様の男妾の御礼ともう一度、大聖堂で挙式をしてもらえないかという相談であったのだ。
「え!もう一度でございますか?」
「我が家も公爵家だから、モーガンが正式に聖女様の男妾になったことを世間に知らしめたいのだ。面倒ごとだが、よろしく頼む。かかった費用は、全額マーフィーで負担するので。ウエディングドレスもこの前ので、よろしかろう?なんなら、新調されても構わないが。」
ああ、ま、あのウエディングドレスは陛下からの贈り物だったけど、いわばタダのものをそのまま来たというわけで、新調するほど、まだくたびれているわけではない。
前世、美咲の感覚が残っているので、すぐもったいないと思ってしまうクセが抜けない。
「それでは、挙式と披露宴、いつになさいますか?わたくしの方は、特別に用意するものもございませんし、いつでも構いません。」
「おお、それならできるだけ早い方がいいだろう。侯爵家の息子がいつまでも独り身だと、世間体が悪いからのぉ。次の休日でも、構わないだろうか?」
「はい。大丈夫です。それとモーガン様は今後も、御父上のお仕事を補佐されるのでしょうか?」
「当面の間は、そのつもりだが、なんならアナザーライトの仕事も補佐するように手配しましょうか?」
ありがとうございます。優秀な補佐官が二人もいれば、ジャクリーヌは今度こそ、魔道具作りに専念できる。
「いいから、俺に任せておけ!聖女様は、そのいやらしい声で啼けばいいのだからな。」
パチュン、パチュン、パチュン
いやらしい水音があの暗い部屋で、鳴り響いている。
どうして、こうなったかと言えば、あの尋問が緊張しすぎて、喉がカラカラになり、つい出されたお茶を飲む、するとどういうわけか、先ほどまで、辛抱できていた眠気が再び襲ってきて、気が付いたら、ベッドの上に、仰向けにされた状態で、全裸で寝かされていたというわけ。
「聖女様、そんなに煽らないでくれ。もうギュウギュウに締め付けられては、持たない。」
「あ、煽ってなんか……、あっ……イクー。」
「気持ちよさそうな声を出しておられますね?この声をいつもレオナルド殿は聞いておられるのですか?」
抗議しようにも、その度に最奥を突かれ、漏れ出るのは、モーガン殿の妄想を肯定するかのような喘ぎ声だけ。
男の気を惹くような鼻にかかったような嬌声が自分の声だとは信じがたく抵抗するにも、力が入らない。
その後、吐精したモーガン殿は驚くべき回復力を見せて、何度も何度もジャクリーヌを翻弄させていく。
翌朝、目が覚めるとモーガン殿が添い寝をしてくれる格好で、同衾している。
うそ!まさかの朝チュン?に途端におろおろし始める。
「淫乱聖女様、おはようございます。」
こっそり、ベッドを、抜け出し帰り支度をしていると、後ろから、声をかけられギョっとする。
「へ、変な名前つけないでよ!」
「いいじゃないか、もう夫婦なのだから。」
「は?いつ、モーガン殿と夫婦になったって言うのよ!」
「昨夜、『もう、モーガン殿の奥さんになる。』って、抱き着いてきたではないか?忘れたのか、あんな激しい夜を共にして。」
「ひ、ひゃぁっ、忘れてください。どうか、忘れてくださいお願いします。」
「いいじゃないか?俺を男妾の一人に加えてくれればそれでいいのだよ。」
モーガン殿は、一つため息を吐き、淡々と言葉を紡ぐ。
「我がマーフィー公爵家も君のところのアナザーライト家と同じさ。ずっと血族結婚を繰り返し、このままでは、王家のように壊れた人間しか生まれなくなってしまう。」
ああ。今や血族結婚は、この国では深刻な問題になりつつあるようだ。
「生まれてきた子の髪の色や目の色でどちらかの子種か判断すればいいだろう?だからさ。男妾の一人でいいよ。次の新婚旅行は、俺も行くから。」
ジャクリーヌは、カラダに浄化魔法を、モーガンにも同じ魔法をかけてやる。
「それで、どうなさるおつもりですか?ウチへ来られますか?それとも、ご実家から通われますか?」
「ああ。では、参るとします。」
「お荷物はありますか?」
先ほどまでと打って変わって、形勢が逆転される。
夜の営みでは、モーガンがイニシアティヴを握っていても、こういうことは、ジャクリーヌが実権を持っている。
モーガンは、借りてきた猫同然で、おとなしくジャクリーンについていく。
そして、アナザーライト家に到着すると、レオナルド様にお小言を言われるのではないかとヒヤヒヤしながら、ベルを鳴らす。
いつも通り、公爵家使用人に迎えられ家に入ろうとするが、モーガン殿のことをどう説明しようか迷っていると、執事のセバスチャンが助け船を出してくれ。
モーガン殿は、家族の一員として迎えられることになったのだ。
レオナルド様も、快くモーガン殿に接してくれているので安心する。
モーガン様は、この家から王城に出勤することになり、
今朝だけは、マーフィー家に立ち寄ってから出かけることになさったようだ。
父の宰相閣下にも、いろいろと言わなければならないこともあるだろうし、昨日の尋問の内容も報告がいる。
朝食を召し上がり、そそくさとマーフィー家に出かけられたと思っていたら、すぐマーフィーの党首である宰相閣下がアナザーライト家を訪れる。
モーガン様の男妾の御礼ともう一度、大聖堂で挙式をしてもらえないかという相談であったのだ。
「え!もう一度でございますか?」
「我が家も公爵家だから、モーガンが正式に聖女様の男妾になったことを世間に知らしめたいのだ。面倒ごとだが、よろしく頼む。かかった費用は、全額マーフィーで負担するので。ウエディングドレスもこの前ので、よろしかろう?なんなら、新調されても構わないが。」
ああ、ま、あのウエディングドレスは陛下からの贈り物だったけど、いわばタダのものをそのまま来たというわけで、新調するほど、まだくたびれているわけではない。
前世、美咲の感覚が残っているので、すぐもったいないと思ってしまうクセが抜けない。
「それでは、挙式と披露宴、いつになさいますか?わたくしの方は、特別に用意するものもございませんし、いつでも構いません。」
「おお、それならできるだけ早い方がいいだろう。侯爵家の息子がいつまでも独り身だと、世間体が悪いからのぉ。次の休日でも、構わないだろうか?」
「はい。大丈夫です。それとモーガン様は今後も、御父上のお仕事を補佐されるのでしょうか?」
「当面の間は、そのつもりだが、なんならアナザーライトの仕事も補佐するように手配しましょうか?」
ありがとうございます。優秀な補佐官が二人もいれば、ジャクリーヌは今度こそ、魔道具作りに専念できる。
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