魔法少女と呼ばないで

青の雀

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8.初めてのxxx

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それからシモン君と毎日並んで帰るようになってからはというもの、今までパパラッチなどに追い掛け回されていた日々がウソのように平穏になる。

この4年間は一体何だったのだろう?

最初こそ、シモン君と並んで下校している写真を数枚撮られたみたいだったけど、その写真も結局ボツになったみたいで、世の中に出回ることはなかった。

ロリータの周りの大人たちは、ロリータに初めての彼氏というかボーイフレンドができたことを歓迎しているようで、大人としての対応をしてくれたみたいだったのだ。

通学路を少し外れたところまで来ると、シモン君は、ロリータの手をそっと握りしめてくれる。
指と指の間にシモン君の指が入り込み、ドキドキが止まらないも、より親近感がわく。

そして、いつの間にかロリータは下校時間が来るのを待ち遠しくなってしまう。毎日、一緒に宿題をして、おしゃべりをするだけで楽しい。ただ、それだけなのに、嬉しい。

そういうときのリーチはというと、ただただ死んだふり!?というか、とっくの昔に死んでいるから、寝たふりを決め込んでいるのだが、正直なところ、リーチもドキドキが止まらない。

まどろっこしいな。さっさと押し倒して……いやいや、まだ中学生なのだから健全で……でも、ロリータは嫌がっている素振りが全くないので、それどころか、ロリータの心の中はピンク色に染まっている。

陽を見るより明らかで、この状況をロリータは喜んでいる。ということはアイリありとわかる。

よく見ると、シモン君とは、なかなかイケメンではないか!?なかなか、……かなり似合いのカップルではないか。

これではパパラッチどもが遠慮をしたくなるのも無理はない話。誰にでもある甘酸っぱい青春の一ページだから。

シモン君は木陰に入り、両手をロリータの肩に置く。

そっと目を閉じるロリータ。だんだんとシモン君の顔が近づいてきて、触れるか触れないかのような軽いキス。

がっかりしたような気もするが、ほっとするところもある。

わっ!やった!嬉しい、感動の一瞬に心が震える!シモン君、なかなかやるじゃないか!いいぞ、その調子で、どんどん押しまくれ!と言っても、まだ中学生なのだから、節度は大事。

コンビニでコンドームをちゃんと買ってからでないと、ダメだよ。って、なに、考えているんだ。俺は。
ロリータはまだ中学生だぞ。まだ早いと焦るリーチだが、一方でもっと関係を進めてほしいと願うリーチもいる。

ロリータの心はバラ色に染まり、シモン君の対応次第に身を任せてもよいという雰囲気になっている。本人がその気なら、何も言うことはない。いう立場ではない。

この年頃は、そういうことに対して、あこがれや関心があるのが常だ。だけど、コンドームだけはきちんと用意してもらっているのなら、リーチは何も言うことはない。

初体験が少しぐらい早まってもいいと思う。別に大学生になってからと決まっているわけでもないので、その時の雰囲気に流されても全然OKだと思う。

ただ何度も言うが、男として責任をとれる自信があるのなら、という条件付きであることに変わりはない。
リーチの期待とは真逆に、その場はキスしただけで、シモン君は満足したようだ。

なんだ。へたれめ!

まあ、中学生という自覚があるのはいいことなのだが。この展開は心臓に悪い。もう、リーチのどこにも心臓はないのだけど。

それからは、何日たっても、下校時にキスしかしない。

「ええい!いいかげんにしろよ!」

リーチは怒鳴っているが、いっこうに二人の関係は縮まらない。手をつないだところから始まり、次は肩を抱いてキス。もうここまでくれば、次の段階に進んでもいいのではないか?と期待してしまう。

リーチのいう次の段階とはペッティング。シモンのペニスさえ挿れなければ何をしてもいいと思っているのに、そんなにロリータには魅力がないか!?リーチから見れば、もう十分に発育していると思うのだが。

なんなら、リーチが教えてやろうかとさえ思っているが、この体の外に出たことはない。出られるかどうかもわからない。

悶々と不満に思っていると、ある時、なんとシモン君の体にとりつくことに成功した。人間何でも一途に願っているとかなうものだと改めて思い知る。

氏家家は、3人姉弟のシモン君は、一番下の息子だということが分かった。
氏家のご両親は、今もって熱々ラブラブで、毎晩、一緒にお風呂に入っているまさに性教育を実践しているのだけど、シモン君の上の姉二人は、それはもう色っぽい体つきで、むしゃぶりつきたくなるようなセクシー。

一番上の姉は、もう大学生で、男と同棲中だが、まだ親には紹介していないようだ。すぐ上の姉は高校生で、来年受験を控えているのだが、夜中に一人で自慰行為に耽っているが、処女かどうかはわからない。

シモン君のあそこは、皮はかぶっていないようなので、いつでもできるではないか?理性というやつで抑え込んでいるのか?

中学校でのシモン君の成績は、常にトップクラスだけど、ロリータがいるからトップにはなれない。

でも、シモンの心の中のどこを探してみても、ロリータに対する邪な気持ちなどない。純粋にロリータに対する好意しか持っていないように見受けられる。

無理にロリータとの関係を進めなくてもよいかという気持ちがだんだん強くなってくる。リーチがシモン君の体にとり憑いたのは、リーチがロリータの体を弄びたかっただけかもしれない。成長したロリータのおっぱいを揉み、足の親指と親指の間に顔をうずめたいというゲスな男の願望をかなえたかっただけかもしれない。シモン君の体を利用して、己の欲を満たしたかった。

だから、もう、とり憑くのはやめようと思ったが、ロリータの体に戻れない。うーん。こうなれば、どうやって出てきたのかもわからなくなる。

仕方なく、しばらくシモン君の体にいることにしよう。成仏できないのであれば、ここにいるしか仕方がない。

ロリータは、というとリーチが出て行った後も変わらず生活が送れているようだ。戦闘のニュース映像を見るも、「月に替わって、お仕置きよ」と言っているようだし。なんか、キャラ変わってなくない?まあ、どうでもいいけど。

氏家夫妻は、相変わらず、夜になると年頃の娘や息子がいるにもかかわらず、廊下にまで聞こえるような大声を出している。

あんな声を毎晩聞かされでもしたら、萎えてくるのは仕方がないのか?

でも、シモン君もやっぱり健康な男の子。夜中にこっそり布団の中でシコシコやっていたから安心した。

コンビニへ行ったとき、シモン君のかごの中にこっそりコンドームを入れてやった。コンドームは年齢など関係なく買えるから、ドラッグストアで買うより、コンビニのほうが買いやすい。あとはそれを学生カバンの底に忍ばせて、下校時間を待つ。今日は、万が一のためにコンドームを持ってきているだけ、あくまで次の段階に進むための準備として。

下校時、ロリータはリーチがシモン君の体にとり憑いていることを知っているかのように、やけにシモン君に甘えてくる。

ああ、ダメだ。これなら抱けない。身バレしていたら、襲ったのは、生前パパと呼ばれていた男だということがバレてしまう。

でも、ロリータの体に戻れない。そうだ。これからやろうと思っていることは、ロリータを気持ちよくするための行為で、決して、襲おうなんて言うものではない。

リーチは己を奮い立たせるように、キスの後、制服のブラウスに手をかけた。ロリータは抵抗もせず、期待に胸を膨らませているようだ。手をロリータの背中に回し、ブラのフォックを外す。プルンとみずみずしい果実が飛び出す。
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