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乙女ゲームの世界
35.初夜
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「痛いっ!痛い、痛い、痛い。もうやめて。」
「昔は、これがいいって、言っていたよな?」
「痛いものはしょうがないわよ。痛くならないように、何とかしなさいよ。おっぱいを触るとか、いろいろあるでしょ?」
「ほう。昔は、ちゃんと口に出して、どこをどうしてほしいと言っていたのにな。懐かしいなぁ。」
「っもう、痛いんだから、少し休ませてよ。」
美織は、はあはあと肩で息をして、本当につらそうにしているのを見ると、申し訳ないような気がしてくる。
あんなジェルでも気休めになるかと思い、美織のカラダに塗ってやると、少し呼吸が落ち着いてくる。
乳首に振動を与えて、快楽を促すというオモチャもさっき、買ってみたので、それも装着してやると、今度はびくびくとカラダをのけ反らせ始める。
はあ……ここまで効果てきめんだとは思いもしなかったことで、これなら前世のうちからもっと使っておくべきだったと後悔する。
もう、美織は痛いとは言わずにほとんど白目をむいて、涎をたらしているので、感じているようだ。
前世でも、こんな感じ方をしているところを見たことがないが、再び腰を打ち付けることに専念する。
実は、大きな勘違いで、この時、美織は失神していた。もっとも、失神していたからおとなしかっただけのことで、痛みを感じずに良かったことなのかもしれない。
美織は、そのまま気を失った状態で、翌日の昼まで寝ていたのだ。もう、起き上がることも難しいほどの痛みで、今日の夜伽は勘弁してもらうことになった。
前世、こんなのだったか、はっきりとした記憶がない。
美織の記憶からすれば、今世の方がはるかに痛みはひどい。なぜだろう。18禁だからかもしれない。破瓜の痛みが凄まじいと教えなければ、若いお嬢さんたちが、簡単に一線を越えることになるだろうから。
それに病気のこともあるから、コンドームを使えるようにすべきだとも思う。
でも、昨夜の初夜のことはゲームストーリーの中に反映されるのかがわからない。
もし、反映されないのなら、何のためにあんな痛い思いをする必要があったかと思う。
いくら可愛い孫娘のためとはいえ、昨夜のは、マジで強烈な痛みがあったのだ。
もう二度としたくないと思えるほどの痛み、男性にはわからないだろうが、出産時の陣痛とも違う痛みがある。
なぜ神様は女性にだけ、こんな痛みを与えられたのか?アダムとイヴの話になるが、その代わり、イヴはアダムでは想像を絶するような快楽が与えられた。女性は男性よりもはるかにエクスタシーの度合いが違う。
そういうこともあり、最初の痛みと出産の痛みで、チャラになるということかもしれない。
とにかく、結婚早々にミルフィーユは寝たきり状態を余儀なくされることになったのだ。
結局、次の夜伽までの間隔が1週間も開いてしまうことになるが、ミルフィーユにとっては気が重い夫婦の営みになってしまったのだ。
前世なら楽しくて仕方がなかった愛の交歓が苦痛でしかないなんて、考えられない。
でも、今度は2度目だから、前回ほどの痛みはないはず。……と思いたい。
女官の手に寄り、またあのエロネグリジェを着せられる。
前回と違うのは、前回は辛うじて、紐のような状態でもブラジャーと思しきモノがあったにも関わらず、今回は、全裸だ。ベビードールの下は何も着けていない。
マホガニーも務めだと思って、寝室に来たのだろうか?前世、美織の記憶にある正彦と様子が違って見える。前世は、寝室に来るのが楽しくて仕方がないということが、ありありとわかったのに対し、今世は、それほどでもない様子。初夜の方がエロネグリジェを見て喜んで盛り上がっていたから。
それとも王太子という立場が、マホガニーを厳しい表情にさせているのかもしれない。
ひょっとしたら、もう世継ぎの話でも出ているのかも?
「昔は、これがいいって、言っていたよな?」
「痛いものはしょうがないわよ。痛くならないように、何とかしなさいよ。おっぱいを触るとか、いろいろあるでしょ?」
「ほう。昔は、ちゃんと口に出して、どこをどうしてほしいと言っていたのにな。懐かしいなぁ。」
「っもう、痛いんだから、少し休ませてよ。」
美織は、はあはあと肩で息をして、本当につらそうにしているのを見ると、申し訳ないような気がしてくる。
あんなジェルでも気休めになるかと思い、美織のカラダに塗ってやると、少し呼吸が落ち着いてくる。
乳首に振動を与えて、快楽を促すというオモチャもさっき、買ってみたので、それも装着してやると、今度はびくびくとカラダをのけ反らせ始める。
はあ……ここまで効果てきめんだとは思いもしなかったことで、これなら前世のうちからもっと使っておくべきだったと後悔する。
もう、美織は痛いとは言わずにほとんど白目をむいて、涎をたらしているので、感じているようだ。
前世でも、こんな感じ方をしているところを見たことがないが、再び腰を打ち付けることに専念する。
実は、大きな勘違いで、この時、美織は失神していた。もっとも、失神していたからおとなしかっただけのことで、痛みを感じずに良かったことなのかもしれない。
美織は、そのまま気を失った状態で、翌日の昼まで寝ていたのだ。もう、起き上がることも難しいほどの痛みで、今日の夜伽は勘弁してもらうことになった。
前世、こんなのだったか、はっきりとした記憶がない。
美織の記憶からすれば、今世の方がはるかに痛みはひどい。なぜだろう。18禁だからかもしれない。破瓜の痛みが凄まじいと教えなければ、若いお嬢さんたちが、簡単に一線を越えることになるだろうから。
それに病気のこともあるから、コンドームを使えるようにすべきだとも思う。
でも、昨夜の初夜のことはゲームストーリーの中に反映されるのかがわからない。
もし、反映されないのなら、何のためにあんな痛い思いをする必要があったかと思う。
いくら可愛い孫娘のためとはいえ、昨夜のは、マジで強烈な痛みがあったのだ。
もう二度としたくないと思えるほどの痛み、男性にはわからないだろうが、出産時の陣痛とも違う痛みがある。
なぜ神様は女性にだけ、こんな痛みを与えられたのか?アダムとイヴの話になるが、その代わり、イヴはアダムでは想像を絶するような快楽が与えられた。女性は男性よりもはるかにエクスタシーの度合いが違う。
そういうこともあり、最初の痛みと出産の痛みで、チャラになるということかもしれない。
とにかく、結婚早々にミルフィーユは寝たきり状態を余儀なくされることになったのだ。
結局、次の夜伽までの間隔が1週間も開いてしまうことになるが、ミルフィーユにとっては気が重い夫婦の営みになってしまったのだ。
前世なら楽しくて仕方がなかった愛の交歓が苦痛でしかないなんて、考えられない。
でも、今度は2度目だから、前回ほどの痛みはないはず。……と思いたい。
女官の手に寄り、またあのエロネグリジェを着せられる。
前回と違うのは、前回は辛うじて、紐のような状態でもブラジャーと思しきモノがあったにも関わらず、今回は、全裸だ。ベビードールの下は何も着けていない。
マホガニーも務めだと思って、寝室に来たのだろうか?前世、美織の記憶にある正彦と様子が違って見える。前世は、寝室に来るのが楽しくて仕方がないということが、ありありとわかったのに対し、今世は、それほどでもない様子。初夜の方がエロネグリジェを見て喜んで盛り上がっていたから。
それとも王太子という立場が、マホガニーを厳しい表情にさせているのかもしれない。
ひょっとしたら、もう世継ぎの話でも出ているのかも?
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