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オフィスラブ
13.寂しい
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「あっ。ああん。あっ。ああん。あっ。ああん。あっ。ああん。あっ。ああん。」
パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。
「イイ……もっと奥へ頂戴、もっと、もっと。……あーん。あっ。」
「やっぱり、アイツらをまとめて左遷したら、これほどノリがよくなるとは……?」
「イクぅー。」
背中をのけ反らせ、ヒクヒクとしているところを、さらに突いていく。
「あっ。あっ。また、イク。イク。イクぅー。」
「何度でも、イカしてやるよ。ほら、もっとイケよ。」
美織は正彦の背中に手を回してぐっと力を入れる。
「コラコラ煽るな。美織のナカがギュウっと締まってくる。」
「はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。」
「ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。」
「もう一度、抱いて。」
美織から初めて、おねだりの言葉を聞き、嬉しくてたまらない正彦は、ドリンク剤を飲み干し、新しいコンドームを装着して、美織に抱き着く。
結局、その夜は前から後ろから、美織が上になって、と3回やり、修了。
だいたいいつも、そのパターンだが、たまにお風呂場で最後までやる時もあれば、洗面所で鏡を見せられながら、後ろから抱かれることもある。
たまーに、玄関で立ったまま抱かれることもあるけど、考えてみたら、ほとんどセフレと変わらない感じ。
だから、言ったでしょ?セフレの通い婚でいいって。
正彦からすれば、出張風俗の奥さん版が欲しかっただけなのかもしれない。
正彦は自分の下着は自分で洗い、それ以外のものはすべてクリーニングに出している。美織も自分の下着は自分で洗い、それ以外のおしゃれ義は原則、クリーニングでたまに手洗いすることもある。
だから洗濯機も乾燥機もあるが、一度も使ったことがない。
それに二人でいるときにテレビも見たことがない。新聞も読んだことがない。いつも正彦に捕まって、テレビや新聞を見ることなく、ベッドで過ごしているから。
こんなので、本当に夫婦と言えるのか?
「ねえ、正彦、私たち、結婚してから変わったことある?」
「どういう意味だい?」
「私はただあなたの奥さんというより、出張風俗みたいで、会社からここに帰ってきて、正彦に抱かれるだけの日々でしょ?なんか、虚しいの。」
「……それは、俺が相手だと不満だということか?」
「そうじゃないの。カラダは満足しているのよ。でも、なんというか虚しいの。心が満たされていないの。寂しくって、わからないわ。」
「俺がいつもそばにいるよ。それでも寂しいか?」
美織は黙ってコクコクと頷く。
愛のないセックスは娼婦と同じ。
だから、寂しい。愛されたいのに、愛してくれない。それを口にすることもできないもどかしさで、涙が知らず知らずのうちにこぼれる。
「じゃあ、今度の休みの日には、デートしようよ。家と会社だけでは、息も詰まるさ。どこか行きたいところはあるか?」
「別に。正彦が私を連れていきたいと思うところでいいのでは?」
そういわれたら、困る。正彦は美織を独り占めしたいけど、美織が寂しがっているなら、にぎやかなところへ行くか?それともドライブデートで雰囲気があるところに行くか?それとも定番の映画を観て食事して、その後ホテルに部屋をとってそこでヤるか?を悩む。
ゴルフ、アスレチッククラブ、ボウリングも考えたが、イマイチ地味。美織の寂しさを埋めることなんてできそうにない。
それともどこか、ひなびた温泉へ連れて行き、そこで美織とやりまくる。でも、それでは、美織の心の隙間を埋めることができないだろう。
はぁー、めんどくさい女。いや、一緒に楽しめる何かを見つけたら、すぐ問題は解決するはず。
美織の好きなものって、なんだろう。
パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。パンッ。
「イイ……もっと奥へ頂戴、もっと、もっと。……あーん。あっ。」
「やっぱり、アイツらをまとめて左遷したら、これほどノリがよくなるとは……?」
「イクぅー。」
背中をのけ反らせ、ヒクヒクとしているところを、さらに突いていく。
「あっ。あっ。また、イク。イク。イクぅー。」
「何度でも、イカしてやるよ。ほら、もっとイケよ。」
美織は正彦の背中に手を回してぐっと力を入れる。
「コラコラ煽るな。美織のナカがギュウっと締まってくる。」
「はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。」
「ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。」
「もう一度、抱いて。」
美織から初めて、おねだりの言葉を聞き、嬉しくてたまらない正彦は、ドリンク剤を飲み干し、新しいコンドームを装着して、美織に抱き着く。
結局、その夜は前から後ろから、美織が上になって、と3回やり、修了。
だいたいいつも、そのパターンだが、たまにお風呂場で最後までやる時もあれば、洗面所で鏡を見せられながら、後ろから抱かれることもある。
たまーに、玄関で立ったまま抱かれることもあるけど、考えてみたら、ほとんどセフレと変わらない感じ。
だから、言ったでしょ?セフレの通い婚でいいって。
正彦からすれば、出張風俗の奥さん版が欲しかっただけなのかもしれない。
正彦は自分の下着は自分で洗い、それ以外のものはすべてクリーニングに出している。美織も自分の下着は自分で洗い、それ以外のおしゃれ義は原則、クリーニングでたまに手洗いすることもある。
だから洗濯機も乾燥機もあるが、一度も使ったことがない。
それに二人でいるときにテレビも見たことがない。新聞も読んだことがない。いつも正彦に捕まって、テレビや新聞を見ることなく、ベッドで過ごしているから。
こんなので、本当に夫婦と言えるのか?
「ねえ、正彦、私たち、結婚してから変わったことある?」
「どういう意味だい?」
「私はただあなたの奥さんというより、出張風俗みたいで、会社からここに帰ってきて、正彦に抱かれるだけの日々でしょ?なんか、虚しいの。」
「……それは、俺が相手だと不満だということか?」
「そうじゃないの。カラダは満足しているのよ。でも、なんというか虚しいの。心が満たされていないの。寂しくって、わからないわ。」
「俺がいつもそばにいるよ。それでも寂しいか?」
美織は黙ってコクコクと頷く。
愛のないセックスは娼婦と同じ。
だから、寂しい。愛されたいのに、愛してくれない。それを口にすることもできないもどかしさで、涙が知らず知らずのうちにこぼれる。
「じゃあ、今度の休みの日には、デートしようよ。家と会社だけでは、息も詰まるさ。どこか行きたいところはあるか?」
「別に。正彦が私を連れていきたいと思うところでいいのでは?」
そういわれたら、困る。正彦は美織を独り占めしたいけど、美織が寂しがっているなら、にぎやかなところへ行くか?それともドライブデートで雰囲気があるところに行くか?それとも定番の映画を観て食事して、その後ホテルに部屋をとってそこでヤるか?を悩む。
ゴルフ、アスレチッククラブ、ボウリングも考えたが、イマイチ地味。美織の寂しさを埋めることなんてできそうにない。
それともどこか、ひなびた温泉へ連れて行き、そこで美織とやりまくる。でも、それでは、美織の心の隙間を埋めることができないだろう。
はぁー、めんどくさい女。いや、一緒に楽しめる何かを見つけたら、すぐ問題は解決するはず。
美織の好きなものって、なんだろう。
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