ワンナイトラブから玉の輿婚へ 結婚してから始まる恋愛

青の雀

文字の大きさ
上 下
5 / 41
オフィスラブ

5.正彦視点1

しおりを挟む
 世田谷正彦30歳、クリスタル化粧品代表取締役社長。

 俺は、この度やっとの思いで結婚できた。相手はあの多摩川美織と。

 多摩川美織と出会ったのは、美織の入社式の時、恐ろしく色が白くて、綺麗な子がいると、人事部で話題になっていた娘で、俺も興味があり、見に行くと、確かに美人。

 ウチの会社は化粧品メーカーであるので、一応社員の採用基準は、男女ともに容姿端麗をうたい文句にしているのだが、美織はその中でも、頭抜けての美形。

 俺は、美織のことをいっぺんに気に入る、美織を俺の秘書としてくれと、親父に頼んだが、親父はけんもほろろにダメだという。

 「そんなことしたら、お前は仕事をしなくなり、その新入社員の尻ばかりを追い掛け回すだろうから、ダメだ。」

 「どんなことないよ。彼女が秘書敏江来てくれたら、俺はもっと仕事を頑張れるような気がする。」

 「ダメだ。信用できない。」

 あれから5年、俺はニューヨークに、ロンドン、パリと転勤続きで、つい先月、帰国したばかり、おかげで出会いは皆無だったが、それはそれで気楽でよかったと思っていた。帰国するなり、山のような縁談が殺到し、釣り書きを見るだけで、目が変になりそう。

 銀行頭取の娘、デパート社長の娘、政治家の娘、広告代理店社長の娘、女優やCMタレントにモデルからの縁談も多数ある。

 だれか一人なんて、選べるわけがない。それに全部、お見合いをしていたら、いったい何年かかると思ってんだよ。ったく、親父は何もわかっていない。

 そんな時、大学時代の友人が結婚するという。仕事があったので、披露宴の2次会から参加することになり、美織と再会したのだ。

 美織はブーケトスをもらったのか、こういっては何だが、本来の持ち主の新婦より良く似合う。

 美織は、俺の存在を全く気にしていない。笑うと花が咲いたかのように、周りまでパァーッと明るくなる魔法を使っているのかと思うぐらい綺麗だ。

 いいなぁ。3次会になり、美織は目がトロンとしてきた。隣にいる男が仕切りにアプローチをかけているが、まったく靡いていない。

 そら、そうだよ。美織は俺のモノだからな。他の男には、渡さない。

 そうこうしているうちに、3次会もお開きとなり、その男は美織を持ち帰ろうとしていた時に、俺が横から掻っ攫たんだ。

 同じ会社に勤めていると言って、美織は、ブーケトスをもらったことであれていた。

 「冗談かないわよ!何が、あなたも早く結婚出来たらいいのにね。ですって。誰が結婚したいと言った?アンタと一緒にするな。お見合い苦節5年じゃないの!ったく……ムニャムニャ。」

 「はいはい。美織、お家へ帰ろうね。」

 「は?アンタ誰よ?」

 「美織の恋人だよ。」

 「はぁ?何言ってんのよ!もう、別れて5年にもなるでしょ。実家の旅館継ぐって言って、裏切り者!わ=ん。」

 「弱ったな、怒り上戸だけでなく、泣き上戸までだったとは……。」

 俺は、ホテルのベッドに、美織を寝かせ、シャワーを浴びようと離れ用としたところ、いきなり美織が起き上がり、俺に抱き着いてくる。

 「行かないで。さみしい。」

 いつも強がっている美織の本質を見た気がして、その後のことは、俺も理性が吹っ飛んでしまい、美織のドレスを全部、脱がせ、下着もはぎ取って、美織のカラダにむしゃぶりつく。

 半開きになった口元にキスをし、舌をねじ込んでいく。

 「ん……っっ……。ふ。」

 おっぱいを揉み、頂を口に入れると、カラダをビクンと跳ねさせる。

 「そうか。美織はここが弱いんだね。」

 しばらく、おっぱいを弄繰り回していたが、あまりにも反応が可愛いので、辞められなくなり、下半身に手を伸ばすと、もうそこは濡れそぼっている。

 指を入れるだけで、ヒクヒクと反応していることがわかる。

 「よしよし。今、俺を挿れてやるよ。」

 念のために持ってきたコンドームが役に立つ。袋を破り、かぶせて、一気に美織を貫く。

 「あっ!」

 「どうだ?気持ちいいか?」

 「あっ。イイ……。」

 俺は、しばらく美織のナカを堪能したい気分になり、動かずそのままの姿勢を保つ。

 いたずら心から、美織の花蕾を親指で潰すように触ると。途端に美織が激しく反応して、そのまま潮を吹き、あっという間にイってしまう。美織は性に関して、奔放なのか、俺に何をどうしてほしいかということをハッキリ言ってくる女。

 こんなに感度がイイ女だとは思っていなかった。これじゃ、カラダの相性抜群ではないか?

 俺は、コンドームを使い切るまで、美織を抱き続け、そのまま意識を手放してしまったのだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!? 『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』 小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。 ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。 しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。 彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!? 過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。 *導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。 <表紙イラスト> 男女:わかめサロンパス様 背景:アート宇都宮様

振られた私

詩織
恋愛
告白をして振られた。 そして再会。 毎日が気まづい。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

なし崩しの夜

春密まつり
恋愛
朝起きると栞は見知らぬベッドの上にいた。 さらに、隣には嫌いな男、悠介が眠っていた。 彼は昨晩、栞と抱き合ったと告げる。 信じられない、嘘だと責める栞に彼は不敵に微笑み、オフィスにも関わらず身体を求めてくる。 つい流されそうになるが、栞は覚悟を決めて彼を試すことにした。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

社長から逃げろっ

鳴宮鶉子
恋愛
社長から逃げろっ

処理中です...