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ハートフルス領は、海と山の間に平地部分がある。なかなか気候は温暖で良いところだったのです。
ジュリアスティは、この地が気に入ることになる。式だけ挙げたら、ここに住むつもりなのだ。
使用人でアイテムボックス持ちに公爵邸を出してもらう。
「お嬢様は聖女様なのだから、アイテムボックスをたぶんお持ちだと思うのです。」
驚愕の事実を告げられる。
え?そうなの?精霊に聞くと、そうだと言われる。だったら、なんで早く教えてくれないのよ。
使用人にアイテムボックスのやり方を教えてもらうことにする。
「まず、消したいものを選びます。何でもいいのです。それを収納するイメージで。」
「なるほど。教会の司祭様もいつもイメージが大切だとおっしゃってくださいますわ。」
「最初は、イメージしやすいように、収納!と言ってみてください。」
「収納!」
本当に目の前の公爵邸が消え、異空間あたりに目を凝らしてみると、確かに公爵邸が鎮座している。
「アイテムボックスから取り出したいときも、同じように引っ張り出すイメージをして、後は練習次第で自由自在にできるようになります。」
「できたわ。できました!ありがとう。」
公爵邸は大きすぎるが、入ることは入ったが、練習するには、もっと身近な者、例えば、そのあたりに落ちている石ころなんかで、練習していく。
アイテムボックスの中に物を入れても重さは感じない。使用人は、引っ張り出すイメージといったけど、それが欲しいと思ったところに任意に出すことができるようになったのだ。
ジュリアスティはストラッカー国の領地に戻り、希望者全員のうち、名簿が出来上がっている人を次々と新領地に送り込む。
さすがに領地の執事だけあって、セバスチャンは仕事が早い。最後にセバスチャンを新領地に送り、領地にあった公爵邸を新領地にも運ぶ。
ただ、ここでひとつ問題が起ころうなんて、想像していないことが……それは、もともとそこで済まれていた原住民?先住者がいたということで、新領地が少々手狭になってしまったのです。
そこで、ストラッカーの領地にセバスチャンと共に舞い戻り、引っ越しが住んでいる土地の地面を持っていくことにしたのである。
領地の住民全員が、引っ越し希望だったことから、すべての土地を持ち運ぶことにしたのであるが、そのことがストラッカー国の中で波紋を呼ぶとは思っていなかったことなのである。
ジュリアスティは、旧領地から持ち運んだ土地を海に埋め立てることに成功した。でも、そのおかげで、ストラッカーの領地があった場所は、土が抉れてしまっている。まるですり鉢の底のような?
ストラッカー王家は、聖女様のいらっしゃった領地で異変が起こり、天変地異の前触れでは?との噂に悩まされているのである。
聖女となるべく令嬢と婚約破棄してしまったからだ、と王家を批判するものまで出てくる始末。王国民も王家に対し、不満が募る。あの詐欺のアナベル母子の仕出かしたことはあまりにも大きすぎる罪、死罪だけでは到底償いきれない。アナベルが勤めていた飲食店は廃業に追い込まれ、そこの客でアナベルにあることないこと吹聴していた客を見つけ出して、死罪にする、アナベルの夫もしかり。
それでも聖女様が抜けた穴は埋めきれない。
結局のところ、滅びゆく国なのである。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
その頃、ジュリアスティは、というと。結婚式も無事終わり、領地へ帰っているはずが、ロジャー様から放してもらえない。
「愛しているよ。ジュリアスティ、だから領地へ帰るなんて、せつないこと言わないでおくれ。」
「でも、形だけの挙式は済みましたので……そろそろ、……もう、いつまでもくっつかないで少しは離れてくださいませ。」
「まだ初夜が済んでいないではないか?」
「え……、そんなことまでしなくてはいけないのですか?だったら、さっさと終わらせましょう。」
ジュリアスティは、腹をくくりロジャー様と一度だけするつもりなのだが、一度で終わらないのが初夜だということを知らない。
懐妊するまで、永遠に続く、その後は、出産、しばらくすると……世継ぎが産まれるまで、生まれても第2、第3と男の子を産み続けなければならない。
「本当にいいのかい?」
「仕方ありませんわ。一度だけですよ、いいですね?」
「それは、どうかな……?ジュリアスティが本当に一度だけでいいのなら?」
「いいに決まっておりますでしょ。さっさとやっちゃってください。」
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
それから懐妊までの間、ワンピースもドレスも着る機会がなく、ずっとベッドの上で、最初は足腰が立たず、その後は、快楽のため、片時もロジャー様が離れられるのを拒んだから。
愛し合うということが、こんなに素晴らしいことだとは、夢にも思っていなかったのである。まだまだお子様な15歳。
大人なロジャー様は、焦らして、なかなか子種をくださらないから、ずっと初夜は終わらないのである。
そのことをジュリアスティは、気づかない。もう、大人になった気分なのである。
それから約3年後、ようやくドレスが着られたのです。風邪ひくよ。
ジュリアスティは、この地が気に入ることになる。式だけ挙げたら、ここに住むつもりなのだ。
使用人でアイテムボックス持ちに公爵邸を出してもらう。
「お嬢様は聖女様なのだから、アイテムボックスをたぶんお持ちだと思うのです。」
驚愕の事実を告げられる。
え?そうなの?精霊に聞くと、そうだと言われる。だったら、なんで早く教えてくれないのよ。
使用人にアイテムボックスのやり方を教えてもらうことにする。
「まず、消したいものを選びます。何でもいいのです。それを収納するイメージで。」
「なるほど。教会の司祭様もいつもイメージが大切だとおっしゃってくださいますわ。」
「最初は、イメージしやすいように、収納!と言ってみてください。」
「収納!」
本当に目の前の公爵邸が消え、異空間あたりに目を凝らしてみると、確かに公爵邸が鎮座している。
「アイテムボックスから取り出したいときも、同じように引っ張り出すイメージをして、後は練習次第で自由自在にできるようになります。」
「できたわ。できました!ありがとう。」
公爵邸は大きすぎるが、入ることは入ったが、練習するには、もっと身近な者、例えば、そのあたりに落ちている石ころなんかで、練習していく。
アイテムボックスの中に物を入れても重さは感じない。使用人は、引っ張り出すイメージといったけど、それが欲しいと思ったところに任意に出すことができるようになったのだ。
ジュリアスティはストラッカー国の領地に戻り、希望者全員のうち、名簿が出来上がっている人を次々と新領地に送り込む。
さすがに領地の執事だけあって、セバスチャンは仕事が早い。最後にセバスチャンを新領地に送り、領地にあった公爵邸を新領地にも運ぶ。
ただ、ここでひとつ問題が起ころうなんて、想像していないことが……それは、もともとそこで済まれていた原住民?先住者がいたということで、新領地が少々手狭になってしまったのです。
そこで、ストラッカーの領地にセバスチャンと共に舞い戻り、引っ越しが住んでいる土地の地面を持っていくことにしたのである。
領地の住民全員が、引っ越し希望だったことから、すべての土地を持ち運ぶことにしたのであるが、そのことがストラッカー国の中で波紋を呼ぶとは思っていなかったことなのである。
ジュリアスティは、旧領地から持ち運んだ土地を海に埋め立てることに成功した。でも、そのおかげで、ストラッカーの領地があった場所は、土が抉れてしまっている。まるですり鉢の底のような?
ストラッカー王家は、聖女様のいらっしゃった領地で異変が起こり、天変地異の前触れでは?との噂に悩まされているのである。
聖女となるべく令嬢と婚約破棄してしまったからだ、と王家を批判するものまで出てくる始末。王国民も王家に対し、不満が募る。あの詐欺のアナベル母子の仕出かしたことはあまりにも大きすぎる罪、死罪だけでは到底償いきれない。アナベルが勤めていた飲食店は廃業に追い込まれ、そこの客でアナベルにあることないこと吹聴していた客を見つけ出して、死罪にする、アナベルの夫もしかり。
それでも聖女様が抜けた穴は埋めきれない。
結局のところ、滅びゆく国なのである。
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その頃、ジュリアスティは、というと。結婚式も無事終わり、領地へ帰っているはずが、ロジャー様から放してもらえない。
「愛しているよ。ジュリアスティ、だから領地へ帰るなんて、せつないこと言わないでおくれ。」
「でも、形だけの挙式は済みましたので……そろそろ、……もう、いつまでもくっつかないで少しは離れてくださいませ。」
「まだ初夜が済んでいないではないか?」
「え……、そんなことまでしなくてはいけないのですか?だったら、さっさと終わらせましょう。」
ジュリアスティは、腹をくくりロジャー様と一度だけするつもりなのだが、一度で終わらないのが初夜だということを知らない。
懐妊するまで、永遠に続く、その後は、出産、しばらくすると……世継ぎが産まれるまで、生まれても第2、第3と男の子を産み続けなければならない。
「本当にいいのかい?」
「仕方ありませんわ。一度だけですよ、いいですね?」
「それは、どうかな……?ジュリアスティが本当に一度だけでいいのなら?」
「いいに決まっておりますでしょ。さっさとやっちゃってください。」
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それから懐妊までの間、ワンピースもドレスも着る機会がなく、ずっとベッドの上で、最初は足腰が立たず、その後は、快楽のため、片時もロジャー様が離れられるのを拒んだから。
愛し合うということが、こんなに素晴らしいことだとは、夢にも思っていなかったのである。まだまだお子様な15歳。
大人なロジャー様は、焦らして、なかなか子種をくださらないから、ずっと初夜は終わらないのである。
そのことをジュリアスティは、気づかない。もう、大人になった気分なのである。
それから約3年後、ようやくドレスが着られたのです。風邪ひくよ。
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