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番外編:レオナルド
15.栗餅
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あれから瞬く間に5年の月日が流れ、レオナルドは15歳となる。
バレンシアとフレデリックはいよいよ計画を実行するときが来たと言わんばかりに、レオナルドを呼び出す。
「いい?あなたの本当のお父様がいらっしゃる国にアナタを留学させるという口実で帰国させます。帰国後は、お爺様の家、つまりセレナーデ家に滞在すればいいわ。お爺様は公爵だから、お爺様と一緒にお城に上がるのよ……」
レオナルドは、母バレンシアの密命を帯び、バルセロナ国乗っ取りのために動き始める。
まずは、バルセロナまで陸路と航路を乗り継いでいく。母バレンシアの手紙を胸に忍ばせ、国境まで来ると、すでに連絡を受けていたセレナーデ家の者が出迎えていた。
「レオナルド様にございますか?」
レオナルドはコクリと頷き、そのまま馬車で王都を目指す。
ほどなくして王都のセレナーデ家に着いた。
「はじめまして、バレンシアの息子レオナルド・レオンハルト・セントルイスです」
レオナルドから見て祖父に当たる公爵が、深々と礼をして
「お生まれになってから、実は何度も、お会いしております。殿下がまだお小さいときのことでしたから、覚えていらっしゃらないのは無理からぬこと」
「そうなのですか?それは失礼いたしました。これは母からの手紙を預かってきました」
「バレンシアは、息災か?」
「はい。それでこの屋敷の中で、どこか人目につかない場所を提供してくださるとありがたいのですが……」
「それならば、裏庭へ通じるところが良いのではないだろうか?」
セレナーデ公爵は、早速、レオナルドを裏庭へと、案内する。
裏庭は、主に使用人が洗濯をする場所だから、客人がここまで入ってくることはめったにないというか、ほとんどないので、ここなら安全だと言わんばかりだった。
レオナルドは、裏庭へ出て、屋敷の壁にゲートを作った。ゲートには、念のためベルを設置して、通る人が来るということを知らせるためのものだった。
数分後、そのゲートから一番先に出てきたのが、レオナルドの母バレンシアで、出てくるなり祖父や祖母と抱き合って再会を喜んだのだ。
「バレンシア、また綺麗になったな」
「お父様、お母様、お元気そうで何よりでございます。15年半ぶりの我が家に帰ってまいりましたわ」
「しかし驚いた。儂の孫が聖魔法を操るなどとは、思ってもみなかったことじゃ」
「バルセロナ王家の呪いの話はしたの?」
「セントルイスやマドリードでは、周知の事実でして、家族を紹介しますわね」
バレンシアは、夫のフレデリックと第2王子のヘンリー、第3王子のリチャード、第4王子のジェームズを順番にセレナーデ家の家族に紹介していく。
「いずれ子供たちは、みんなバルセロナに留学させるつもりでいるから、お願いね」
「ああ、いいとも。それよりいつまでこちらにいる?」
「用が済み次第。でも、このゲートがあれば、いつでも行き来ができますわ」
バレンシアは、レオナルドが王位に就けば、弟たちのうち、誰か一人をバルセロナに移住させ、王弟殿下としてレオナルドのサポートと権勢をふるわせるつもりでいる。
でもフレデリックの考え方は違う。セレナーデ家の孫を4人ともバルセロナに移住させ、レオナルドが王座に就けば、残り3人の弟が王弟となり、そのうちのひとりがセレナーデ家を継ぎ、王と王弟とでもって、バルセロナを牛耳るつもりでいる。
うまく実現すれば、バルセロナとセントルイスは兄弟国となり、より強い関係になれる。ヘンリー以下弟息子たちは、その意を十分に理解しているようで、その夜の食事会での席上、モジモジしながら発言した。
「お爺様、もしよろしければ私や弟たちにも兄上のような居室をご用意していただけないでしょうか?」
「おお。いいとも。バレンシアが昔、使っていた部屋もそのまま残してあるので、好きな時に我が家だと思って使ってくれればよい」
「「「ありがとうございます。お爺様!お爺様もいつでもセントルイスへお越しください。お部屋をご用意してお待ちしています」」」
「はっはっはっ。長の船旅、このような老ぼれにも到底無理だと思っておったが、ゲートを遣えば、いつでも行き来ができるのぉ。そうだ!陛下の謁見が済めば、一度、領地へも案内いたそう。孫がセレナーデ領を継ぐことも悪くはない」
「「「「やったぁ~!」」」」
無邪気を装いながら、喜ぶ孫たち。それをいささか冷ややかな目で見るバレンシア。でも両親とも、まんざらではない顔をして喜んでいるところを見ると、これで少しは親孝行できたかとホっと胸を撫でおろす。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
翌日、レオンハルト陛下に謁見の申し込みを行う。
謁見の間で待たされること、しばしだが、それは想定済み。先にバレンシアからの手紙を渡したからだ。
護衛として、一緒に入ったバブーもそろそろ退屈し始めた頃、ようやく王の間の扉が開いた。
「バルセロナへようこそ!会いたかったぞ、その方が我が息子レオナルドか!」
「はっ!お初にお目にかかります。レオナルド・レオンハルト・セントルイスにございます。この度はバルセロナの王立学園に留学したく祖父の元を訪ねてきました」
「学園には、セレナーデのところから通わずとも、この城から通えばいいではないか?」
セレナーデ老公爵は、何を勝手なことをほざいていやがる!と心の中で憤慨している。
「いいえ。それには及ばないことでございます。なぜならセレナーデ家には、弟たちが遊びに来ているものですから、弟たちの面倒をおじい……祖父母にかけてばかりではいけませんから」
「まったくデキた孫で、私も妻も助かっております」
セレナーデ公爵がすかさず合いの手を入れ、この話は強制的に終わりとなった。
*栗餅
秋になったら、食べたくなる懐かしい餅菓子のひとつ
家庭料理の延長線上にある餅菓子ですので、家庭によっては甘露煮を遣うところもあるけど、それはお好みで加減してください
材料
餅粉or白玉粉 100グラム
水 100cc
砂糖 50グラム(甘露煮を遣うなら、お砂糖は使わない)
製餡 適当
栗 適当
栗はよく水洗いして、新聞紙にくるみ冷凍庫の中で保管しておく
炊飯器か圧力鍋に栗を入れ、表面の鬼皮を剥く
大きければ、栗を半分~3等分程度に切っておく。
栗は、すでに鬼皮を剥くところで加熱しているので、今回はもう加熱しないで、このまま生地に織り込みます。
あんこが甘いので、餅にあえて甘みは付けず、あくまでもお好みで砂糖が欲しい人は使ってください。
耐熱ボウルに餅粉などの材料をすべて入れ、ふんわりラップをして500w2分をして、いったん取り出し、また混ぜるを繰り返して行う。
艶が出てきたら、粗熱をとってからバットに片栗粉を敷き、ひとつにまとめた生地を広げ栗を散らす。
軽く混ぜ合わせ、あんこを芯に包み込んでできあがり
バレンシアとフレデリックはいよいよ計画を実行するときが来たと言わんばかりに、レオナルドを呼び出す。
「いい?あなたの本当のお父様がいらっしゃる国にアナタを留学させるという口実で帰国させます。帰国後は、お爺様の家、つまりセレナーデ家に滞在すればいいわ。お爺様は公爵だから、お爺様と一緒にお城に上がるのよ……」
レオナルドは、母バレンシアの密命を帯び、バルセロナ国乗っ取りのために動き始める。
まずは、バルセロナまで陸路と航路を乗り継いでいく。母バレンシアの手紙を胸に忍ばせ、国境まで来ると、すでに連絡を受けていたセレナーデ家の者が出迎えていた。
「レオナルド様にございますか?」
レオナルドはコクリと頷き、そのまま馬車で王都を目指す。
ほどなくして王都のセレナーデ家に着いた。
「はじめまして、バレンシアの息子レオナルド・レオンハルト・セントルイスです」
レオナルドから見て祖父に当たる公爵が、深々と礼をして
「お生まれになってから、実は何度も、お会いしております。殿下がまだお小さいときのことでしたから、覚えていらっしゃらないのは無理からぬこと」
「そうなのですか?それは失礼いたしました。これは母からの手紙を預かってきました」
「バレンシアは、息災か?」
「はい。それでこの屋敷の中で、どこか人目につかない場所を提供してくださるとありがたいのですが……」
「それならば、裏庭へ通じるところが良いのではないだろうか?」
セレナーデ公爵は、早速、レオナルドを裏庭へと、案内する。
裏庭は、主に使用人が洗濯をする場所だから、客人がここまで入ってくることはめったにないというか、ほとんどないので、ここなら安全だと言わんばかりだった。
レオナルドは、裏庭へ出て、屋敷の壁にゲートを作った。ゲートには、念のためベルを設置して、通る人が来るということを知らせるためのものだった。
数分後、そのゲートから一番先に出てきたのが、レオナルドの母バレンシアで、出てくるなり祖父や祖母と抱き合って再会を喜んだのだ。
「バレンシア、また綺麗になったな」
「お父様、お母様、お元気そうで何よりでございます。15年半ぶりの我が家に帰ってまいりましたわ」
「しかし驚いた。儂の孫が聖魔法を操るなどとは、思ってもみなかったことじゃ」
「バルセロナ王家の呪いの話はしたの?」
「セントルイスやマドリードでは、周知の事実でして、家族を紹介しますわね」
バレンシアは、夫のフレデリックと第2王子のヘンリー、第3王子のリチャード、第4王子のジェームズを順番にセレナーデ家の家族に紹介していく。
「いずれ子供たちは、みんなバルセロナに留学させるつもりでいるから、お願いね」
「ああ、いいとも。それよりいつまでこちらにいる?」
「用が済み次第。でも、このゲートがあれば、いつでも行き来ができますわ」
バレンシアは、レオナルドが王位に就けば、弟たちのうち、誰か一人をバルセロナに移住させ、王弟殿下としてレオナルドのサポートと権勢をふるわせるつもりでいる。
でもフレデリックの考え方は違う。セレナーデ家の孫を4人ともバルセロナに移住させ、レオナルドが王座に就けば、残り3人の弟が王弟となり、そのうちのひとりがセレナーデ家を継ぎ、王と王弟とでもって、バルセロナを牛耳るつもりでいる。
うまく実現すれば、バルセロナとセントルイスは兄弟国となり、より強い関係になれる。ヘンリー以下弟息子たちは、その意を十分に理解しているようで、その夜の食事会での席上、モジモジしながら発言した。
「お爺様、もしよろしければ私や弟たちにも兄上のような居室をご用意していただけないでしょうか?」
「おお。いいとも。バレンシアが昔、使っていた部屋もそのまま残してあるので、好きな時に我が家だと思って使ってくれればよい」
「「「ありがとうございます。お爺様!お爺様もいつでもセントルイスへお越しください。お部屋をご用意してお待ちしています」」」
「はっはっはっ。長の船旅、このような老ぼれにも到底無理だと思っておったが、ゲートを遣えば、いつでも行き来ができるのぉ。そうだ!陛下の謁見が済めば、一度、領地へも案内いたそう。孫がセレナーデ領を継ぐことも悪くはない」
「「「「やったぁ~!」」」」
無邪気を装いながら、喜ぶ孫たち。それをいささか冷ややかな目で見るバレンシア。でも両親とも、まんざらではない顔をして喜んでいるところを見ると、これで少しは親孝行できたかとホっと胸を撫でおろす。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
翌日、レオンハルト陛下に謁見の申し込みを行う。
謁見の間で待たされること、しばしだが、それは想定済み。先にバレンシアからの手紙を渡したからだ。
護衛として、一緒に入ったバブーもそろそろ退屈し始めた頃、ようやく王の間の扉が開いた。
「バルセロナへようこそ!会いたかったぞ、その方が我が息子レオナルドか!」
「はっ!お初にお目にかかります。レオナルド・レオンハルト・セントルイスにございます。この度はバルセロナの王立学園に留学したく祖父の元を訪ねてきました」
「学園には、セレナーデのところから通わずとも、この城から通えばいいではないか?」
セレナーデ老公爵は、何を勝手なことをほざいていやがる!と心の中で憤慨している。
「いいえ。それには及ばないことでございます。なぜならセレナーデ家には、弟たちが遊びに来ているものですから、弟たちの面倒をおじい……祖父母にかけてばかりではいけませんから」
「まったくデキた孫で、私も妻も助かっております」
セレナーデ公爵がすかさず合いの手を入れ、この話は強制的に終わりとなった。
*栗餅
秋になったら、食べたくなる懐かしい餅菓子のひとつ
家庭料理の延長線上にある餅菓子ですので、家庭によっては甘露煮を遣うところもあるけど、それはお好みで加減してください
材料
餅粉or白玉粉 100グラム
水 100cc
砂糖 50グラム(甘露煮を遣うなら、お砂糖は使わない)
製餡 適当
栗 適当
栗はよく水洗いして、新聞紙にくるみ冷凍庫の中で保管しておく
炊飯器か圧力鍋に栗を入れ、表面の鬼皮を剥く
大きければ、栗を半分~3等分程度に切っておく。
栗は、すでに鬼皮を剥くところで加熱しているので、今回はもう加熱しないで、このまま生地に織り込みます。
あんこが甘いので、餅にあえて甘みは付けず、あくまでもお好みで砂糖が欲しい人は使ってください。
耐熱ボウルに餅粉などの材料をすべて入れ、ふんわりラップをして500w2分をして、いったん取り出し、また混ぜるを繰り返して行う。
艶が出てきたら、粗熱をとってからバットに片栗粉を敷き、ひとつにまとめた生地を広げ栗を散らす。
軽く混ぜ合わせ、あんこを芯に包み込んでできあがり
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