75 / 76
新しい出会い
75.第2子
しおりを挟む
あれから1年が経とうとしている。上の子が生まれて3か月して、またジャクリーンは、懐妊してしまったのだ。今度の子は大きな声では言えないが、アルフレッドとの子である。
シャルマン様は、よほど上の子の時のことを懲りられたのか、真面目に誠実に抱いてくださるようになったのだが、それはそれで面白くもなんともない。
それで国境沿いの結界を張るため、護衛としてアルフレッド様に同道を許したとき、つい出来心で、再び関係を持ってしまったということ。これだから男と女はわからない。
心では、こんな不貞許されるはずがないと思っていても、カラダはいうことを聞いてくれない。逞しいアルフレッド様が欲しくて、欲しくて、たまらない。その胸に抱いてほしい。あの太くて硬いアルフレッド様に奥まで貫いてほしい。と願ってやまない。
ついに一線を越えてしまったときは、なんと!空を飛んでいるとき、バランスを崩されたアルフレッド様を支えようと思わず抱き着いたとき、唇をふさがれてしまって、なんと!空中セックスをしてしまうことになってしまったのだ。
いくら二人とも高いところが好きだとはいえ、こんな不安定なところで不安定極まりないことをすれば、すぐ孕むことは必定。
それは自然の摂理で、種の保存という本能があるから。
それも空飛ぶ最中での行為だから、コンドームなしの中出し、受胎したと瞬間すぐ思ったけど、どうしようもない。空中で上になったり下になったり、グルグルと抱き合ったまま回転するようにお互いを貪りあった。
空中には、二人だけで、鳥は飛んでいたかもしれないけど、文字通り二人だけの世界に没頭してしまったのだ。
それからというもの空中セックスにド嵌まりしてしまって、もう1発で孕んでしまったというのに、着床してから、赤ちゃんの姿になるまで時間差があるから、その間に何度もヤりまくった。
もう、被爆がどうのなんて、いうことも忘れて結界を張ることよりも空中セックスを楽しむ為に、結界を張りに行っているようなもの。
シャルマン様は、子種の主はご自分だと思っていらっしゃるので、今度も?いやいや、前回は違う。あれは月数計算をしているときに気が付いただけで、あの時は間違いなくシャルマン様の子種であったことは確か。
だけど今回は違うと言い切れる。空を飛んでいる高揚感とは別に、魂が震えるような悦びを感じた時に着床したと実感できたのだもの。間違えるはずはない。
懐妊したことがレバトリー家に知られたので、しばらくは結界張りが中止になる。それでアルフレッド様とも、一時期会わなくなり、とうとう「アルフレッド様のお子よ。」ということを伝えられないまま臨月を迎えることになってしまう。
ジャクリーンが身重になってからというもの、異世界ニッポンへちょくちょくお遣いに行ってくれることが多くなったシャルマン様、今日も新しく出たばかりの医学書を買いに行ってくれている。本来なら、エルモアに頼むところだが、あれからエルモアもキャサリン王女とご成婚を果たし、今や、ブルオードで押しも押されもせぬ公爵閣下として、手腕を振るっているから、いろいろと忙しくしているみたいで、なかなかお使いなど恐れ多くて、頼めないのだ。
この前の出産にエルモアを相当、手こずらせてしまったので、今回は少しでも宅に出産を迎えることができるようにと最新の産科の医学書を注文したのだ。
十分すぎるお駄賃とともに、朝、出かけて行ったのに、なかなか帰ってこない。まさか浮気している?てことないわよね?
でも遅い、遅すぎる。夜ご飯の時間になっても帰ってこない。
さすがに心配になり、レバトリー家に連絡してから、捜索隊を出すことにした。
捜索隊には、ブルオードにいる兄のエルモア、アルフレッドも参加してくれることになった。
ジャクリーンは、何かあった時のためにこちらの世界に残る。
心配でいてもたってもいられないので、つかないはずのマンションのテレビをつけると!
なぜか画面の向こう側は大騒ぎになっているのだ。なんでも電車の脱線事故が起こり、多数の乗客が搬送されている様子が浮かび上がったのだ。
兄にすぐ連絡を取り、ひょっとすれば、この事故に巻き込まれた可能性があることを告げる。
エルモアも状況確認のため、タブレットに見入る。
「ジャッキーすまないが、その現場がどこだかわかるか?そこまで、俺たちを転移魔法で送ってはもらえないだろうか?」
「たぶん、昔、住んでいたところの駅の近くだからわかるし、できると思うわ。」
言いながら、マンションの部屋でだいたいの位置関係を見ながら、捜索隊に転移魔法をかける。
転移魔法は術式が難しく、身重には堪える魔法だが、今は緊急事態かもしれないので、堕胎しないように気を付けながら、全員にかける。
待つこと5分でエルモアからスマホに連絡が入る。どうやら、シャルマン様は東都医科大学付属病院に搬送されたらしいということを耳にする。
まだ息があるなら、入院の必要などなく、そのまま連れて帰って、治癒魔法で何とかする。
シャルマン様は、よほど上の子の時のことを懲りられたのか、真面目に誠実に抱いてくださるようになったのだが、それはそれで面白くもなんともない。
それで国境沿いの結界を張るため、護衛としてアルフレッド様に同道を許したとき、つい出来心で、再び関係を持ってしまったということ。これだから男と女はわからない。
心では、こんな不貞許されるはずがないと思っていても、カラダはいうことを聞いてくれない。逞しいアルフレッド様が欲しくて、欲しくて、たまらない。その胸に抱いてほしい。あの太くて硬いアルフレッド様に奥まで貫いてほしい。と願ってやまない。
ついに一線を越えてしまったときは、なんと!空を飛んでいるとき、バランスを崩されたアルフレッド様を支えようと思わず抱き着いたとき、唇をふさがれてしまって、なんと!空中セックスをしてしまうことになってしまったのだ。
いくら二人とも高いところが好きだとはいえ、こんな不安定なところで不安定極まりないことをすれば、すぐ孕むことは必定。
それは自然の摂理で、種の保存という本能があるから。
それも空飛ぶ最中での行為だから、コンドームなしの中出し、受胎したと瞬間すぐ思ったけど、どうしようもない。空中で上になったり下になったり、グルグルと抱き合ったまま回転するようにお互いを貪りあった。
空中には、二人だけで、鳥は飛んでいたかもしれないけど、文字通り二人だけの世界に没頭してしまったのだ。
それからというもの空中セックスにド嵌まりしてしまって、もう1発で孕んでしまったというのに、着床してから、赤ちゃんの姿になるまで時間差があるから、その間に何度もヤりまくった。
もう、被爆がどうのなんて、いうことも忘れて結界を張ることよりも空中セックスを楽しむ為に、結界を張りに行っているようなもの。
シャルマン様は、子種の主はご自分だと思っていらっしゃるので、今度も?いやいや、前回は違う。あれは月数計算をしているときに気が付いただけで、あの時は間違いなくシャルマン様の子種であったことは確か。
だけど今回は違うと言い切れる。空を飛んでいる高揚感とは別に、魂が震えるような悦びを感じた時に着床したと実感できたのだもの。間違えるはずはない。
懐妊したことがレバトリー家に知られたので、しばらくは結界張りが中止になる。それでアルフレッド様とも、一時期会わなくなり、とうとう「アルフレッド様のお子よ。」ということを伝えられないまま臨月を迎えることになってしまう。
ジャクリーンが身重になってからというもの、異世界ニッポンへちょくちょくお遣いに行ってくれることが多くなったシャルマン様、今日も新しく出たばかりの医学書を買いに行ってくれている。本来なら、エルモアに頼むところだが、あれからエルモアもキャサリン王女とご成婚を果たし、今や、ブルオードで押しも押されもせぬ公爵閣下として、手腕を振るっているから、いろいろと忙しくしているみたいで、なかなかお使いなど恐れ多くて、頼めないのだ。
この前の出産にエルモアを相当、手こずらせてしまったので、今回は少しでも宅に出産を迎えることができるようにと最新の産科の医学書を注文したのだ。
十分すぎるお駄賃とともに、朝、出かけて行ったのに、なかなか帰ってこない。まさか浮気している?てことないわよね?
でも遅い、遅すぎる。夜ご飯の時間になっても帰ってこない。
さすがに心配になり、レバトリー家に連絡してから、捜索隊を出すことにした。
捜索隊には、ブルオードにいる兄のエルモア、アルフレッドも参加してくれることになった。
ジャクリーンは、何かあった時のためにこちらの世界に残る。
心配でいてもたってもいられないので、つかないはずのマンションのテレビをつけると!
なぜか画面の向こう側は大騒ぎになっているのだ。なんでも電車の脱線事故が起こり、多数の乗客が搬送されている様子が浮かび上がったのだ。
兄にすぐ連絡を取り、ひょっとすれば、この事故に巻き込まれた可能性があることを告げる。
エルモアも状況確認のため、タブレットに見入る。
「ジャッキーすまないが、その現場がどこだかわかるか?そこまで、俺たちを転移魔法で送ってはもらえないだろうか?」
「たぶん、昔、住んでいたところの駅の近くだからわかるし、できると思うわ。」
言いながら、マンションの部屋でだいたいの位置関係を見ながら、捜索隊に転移魔法をかける。
転移魔法は術式が難しく、身重には堪える魔法だが、今は緊急事態かもしれないので、堕胎しないように気を付けながら、全員にかける。
待つこと5分でエルモアからスマホに連絡が入る。どうやら、シャルマン様は東都医科大学付属病院に搬送されたらしいということを耳にする。
まだ息があるなら、入院の必要などなく、そのまま連れて帰って、治癒魔法で何とかする。
0
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる