69 / 76
新しい出会い
69.遊園地2
しおりを挟む
もうそれからは、シャルマン様とは名ばかりの夫婦となってしまったのだ。
異世界でマンションの一室をモデルルームとして使われていた部屋を買い取り、アルフレッドをつばめとして飼うようになったからだ。実際は、ジャクリーンがアルフレッドに飼われているのだけど。
モデルルームとして、誓われていただけあり、新品とは言えないぐらい汚れてはいるが、最新の電化製品に除菌トイレ、すぐ乾くお風呂場に暖房装置も取り付けられている。システムキッチンの流し台の下にディスポーザーがついているから、中込が出る心配もない。
訪ねてくる人はほとんどいなく、時折、NHKが受信料の集金に来るくらいだが、扉の向こう側は、異世界乙女ゲームと繋がっているので、入ってきたら二度と帰れなくなりますわよ?
異世界でデートした後は、必ずこの部屋に寄り、イチャイチャしてから、それぞれのねぐらに帰るようにしている。
アルフレッドが望めばいつでもできるように、パンティは穿いていない。
肌を交わしてから、力関係が完全に逆転してしまい、今や、ジャクリーンがアルフレッド様のことが欲しくてたまらない。
愛している。男に種の保存の本能があるように、女にも種の保存の本能はある。より良い男の子供が欲しいという本能が、アルフレッドを欲している。
カントリーハウスで、時折、シャルマン様と会っても、アルフレッドと肌を重ねるようになってからは、親戚を見るような目つきになっていると思う。
そんなジャクリーンのことを知ってか知らずか、シャルマン様は時折、深いため息を吐かれることが多くなってきたのだ。
今日は、アルフレッド様とデートの日、本郷のキャンパスに出て、手をつないで、遊園地に行く、1年半前にアルフレッドとドワーフのオジサンと共に行った懐かしの遊園地に、今日は二人だけで行くことにしたのだ。
思えば、アルフレッドはその時から、お義姉さんを抱きたいと願っていた。だから、もう一度同じ場所に行き、その思いに対するリベンジをしたいのだ。
ジャクリーンの今日のいでたちは女子高生らしく花柄のブラウスにピンクのプリーツが入ったミニスカート、黒いヒモパンを穿いている。
アルフレッド様は、白いコートに水色のポロシャツにネイビーのチノパンを穿いていらっしゃる。かっこいい。アルフレッド様の方が、ガタイがいいから、何を着られてもよく似合う。そして、今夜また、あのカラダに抱かれるかと思うとカラダの奥深くからあふれ出てくるものがある。
ジャクリーンが赤い顔をして、モジモジしだしたのをアルフレッドは見逃さなかった。
「どうした?」
「え……、急に、アルフレッド様に抱いてほしくなってしまって……。」
「遊園地の後に、たっぷり可愛がってやるよ。今日は肉を食べるぞ!」
「でも、1回だけ……でいいから、アルフレッド様が欲しいの。今すぐ。」
「ええ?うーん、可愛いから、いいこととするかぁ?できれば観覧車の中でしたいなぁ。1周回っている間にして、コーヒーカップに乗っている間とか、メリーゴーランドに乗っている間にもヤりたい。」
「メリーゴーランドはちょっと……。ああ、そういえば、メリーゴーランドのようなラブホあるよ。前世に、遭ったと思うけど、今はどうかなぁ……、馬に二人で乗って、下から上下に突き上げてくるような遊具が置いてあったと思う。」
「なんだか聖女様の前世に嫉妬してしまいそうだ。その遊具だけを買って、マンションのモデルルームに置いてくれ。今日は、肉を食べて、抱きまくる。」
「まぁ、嬉しい。」
今、欲しかったけど、観覧車の中という言葉に興奮する。
アルフレッド様とは、単なる子作りというよりは、こうしてデートをしながら楽しみながらの子作りは楽しい。やっぱりただ繁殖のためだと思うと虚しいだけだから。
「今ね、オランダ村で教習所に通っているんだ。いつかお義姉さんを乗せて、クルマの中でもしたいと思っているよ。」
ええー!なんて嬉しい言葉かしら、ジャクリーンとエッチするためにN1をとったかと思えば、今度は車の教習所へ通うとは?
それもこれも、ジャクリーンがスーパー速読魔法を教えたから達成できたようなものではあるが、自動車運転は、実技を伴うから、言葉が分かったぐらいでは追いつけないと思うのに。
それを、免許をとろうとしてくれているひたむきさが嬉しい。まあ、もっともそれだけが理由ではないことぐらいジャクリーンもわかっている。ブルオードの領地は広大で、端から端まで見て回るには時間を要する。もし、自動車運転で行けるのなら、その方が早いし、効率的なことも確かだから。
領土には、いずれハイウェイが完成するだろう。聖女様の便利道を遣わなくても人が通らない、馬車だけの道が走ることは必至のことだから。
遊園地につくと、まず向かった先は観覧車ではなくジェットコースターだった。ここで吊り橋効果を体験して、その後、観覧車に乗り、まだ足りなかったら二周目も載るか、コーヒーカップで続きをするかを考える。
異世界でマンションの一室をモデルルームとして使われていた部屋を買い取り、アルフレッドをつばめとして飼うようになったからだ。実際は、ジャクリーンがアルフレッドに飼われているのだけど。
モデルルームとして、誓われていただけあり、新品とは言えないぐらい汚れてはいるが、最新の電化製品に除菌トイレ、すぐ乾くお風呂場に暖房装置も取り付けられている。システムキッチンの流し台の下にディスポーザーがついているから、中込が出る心配もない。
訪ねてくる人はほとんどいなく、時折、NHKが受信料の集金に来るくらいだが、扉の向こう側は、異世界乙女ゲームと繋がっているので、入ってきたら二度と帰れなくなりますわよ?
異世界でデートした後は、必ずこの部屋に寄り、イチャイチャしてから、それぞれのねぐらに帰るようにしている。
アルフレッドが望めばいつでもできるように、パンティは穿いていない。
肌を交わしてから、力関係が完全に逆転してしまい、今や、ジャクリーンがアルフレッド様のことが欲しくてたまらない。
愛している。男に種の保存の本能があるように、女にも種の保存の本能はある。より良い男の子供が欲しいという本能が、アルフレッドを欲している。
カントリーハウスで、時折、シャルマン様と会っても、アルフレッドと肌を重ねるようになってからは、親戚を見るような目つきになっていると思う。
そんなジャクリーンのことを知ってか知らずか、シャルマン様は時折、深いため息を吐かれることが多くなってきたのだ。
今日は、アルフレッド様とデートの日、本郷のキャンパスに出て、手をつないで、遊園地に行く、1年半前にアルフレッドとドワーフのオジサンと共に行った懐かしの遊園地に、今日は二人だけで行くことにしたのだ。
思えば、アルフレッドはその時から、お義姉さんを抱きたいと願っていた。だから、もう一度同じ場所に行き、その思いに対するリベンジをしたいのだ。
ジャクリーンの今日のいでたちは女子高生らしく花柄のブラウスにピンクのプリーツが入ったミニスカート、黒いヒモパンを穿いている。
アルフレッド様は、白いコートに水色のポロシャツにネイビーのチノパンを穿いていらっしゃる。かっこいい。アルフレッド様の方が、ガタイがいいから、何を着られてもよく似合う。そして、今夜また、あのカラダに抱かれるかと思うとカラダの奥深くからあふれ出てくるものがある。
ジャクリーンが赤い顔をして、モジモジしだしたのをアルフレッドは見逃さなかった。
「どうした?」
「え……、急に、アルフレッド様に抱いてほしくなってしまって……。」
「遊園地の後に、たっぷり可愛がってやるよ。今日は肉を食べるぞ!」
「でも、1回だけ……でいいから、アルフレッド様が欲しいの。今すぐ。」
「ええ?うーん、可愛いから、いいこととするかぁ?できれば観覧車の中でしたいなぁ。1周回っている間にして、コーヒーカップに乗っている間とか、メリーゴーランドに乗っている間にもヤりたい。」
「メリーゴーランドはちょっと……。ああ、そういえば、メリーゴーランドのようなラブホあるよ。前世に、遭ったと思うけど、今はどうかなぁ……、馬に二人で乗って、下から上下に突き上げてくるような遊具が置いてあったと思う。」
「なんだか聖女様の前世に嫉妬してしまいそうだ。その遊具だけを買って、マンションのモデルルームに置いてくれ。今日は、肉を食べて、抱きまくる。」
「まぁ、嬉しい。」
今、欲しかったけど、観覧車の中という言葉に興奮する。
アルフレッド様とは、単なる子作りというよりは、こうしてデートをしながら楽しみながらの子作りは楽しい。やっぱりただ繁殖のためだと思うと虚しいだけだから。
「今ね、オランダ村で教習所に通っているんだ。いつかお義姉さんを乗せて、クルマの中でもしたいと思っているよ。」
ええー!なんて嬉しい言葉かしら、ジャクリーンとエッチするためにN1をとったかと思えば、今度は車の教習所へ通うとは?
それもこれも、ジャクリーンがスーパー速読魔法を教えたから達成できたようなものではあるが、自動車運転は、実技を伴うから、言葉が分かったぐらいでは追いつけないと思うのに。
それを、免許をとろうとしてくれているひたむきさが嬉しい。まあ、もっともそれだけが理由ではないことぐらいジャクリーンもわかっている。ブルオードの領地は広大で、端から端まで見て回るには時間を要する。もし、自動車運転で行けるのなら、その方が早いし、効率的なことも確かだから。
領土には、いずれハイウェイが完成するだろう。聖女様の便利道を遣わなくても人が通らない、馬車だけの道が走ることは必至のことだから。
遊園地につくと、まず向かった先は観覧車ではなくジェットコースターだった。ここで吊り橋効果を体験して、その後、観覧車に乗り、まだ足りなかったら二周目も載るか、コーヒーカップで続きをするかを考える。
0
お気に入りに追加
139
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】引き篭もり娘は、白銀の天使様を崇めたい
ドゴイエちまき
恋愛
美しい銀の髪に、紅玉の瞳をしたシルヴィス。
彼はふと立ち寄った町で、前髪で顔を隠し、身なりに無頓着な少女アシュリーと出会う。
ほんの気まぐれで親切心を出した彼だったが、アシュリーはやたらと懐いて離れない。
消極的かと思えば図々しく、素直で無邪気なアシュリー。そんな彼女を強く拒絶することが出来ないシルヴィス。
一方アシュリーは恋心を自覚するも、自信のなさから一時の片想いでいることを決めてしまう。
だけどある日2人の間に、とある人物が現れて……。
「シルヴィスさんは、私の天使様です!」
上から目線ヒーロー×ポジティブコミュ障ヒロインの平和なラブコメです。
☆完結の「魔族で魔眼な妹は勇者な兄とお付き合いしたい!」のスピンオフになりますが、こちら単体でも読んで頂けます(*´꒳`*)
[完結]本当にバカね
シマ
恋愛
私には幼い頃から婚約者がいる。
この国の子供は貴族、平民問わず試験に合格すれば通えるサラタル学園がある。
貴族は落ちたら恥とまで言われる学園で出会った平民と恋に落ちた婚約者。
入婿の貴方が私を見下すとは良い度胸ね。
私を敵に回したら、どうなるか分からせてあげる。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
王妃さまは断罪劇に異議を唱える
土岐ゆうば(金湯叶)
恋愛
パーティー会場の中心で王太子クロードが婚約者のセリーヌに婚約破棄を突きつける。彼の側には愛らしい娘のアンナがいた。
そんな茶番劇のような場面を見て、王妃クラウディアは待ったをかける。
彼女が反対するのは、セリーヌとの婚約破棄ではなく、アンナとの再婚約だったーー。
王族の結婚とは。
王妃と国王の思いや、国王の愛妾や婚外子など。
王宮をとりまく複雑な関係が繰り広げられる。
ある者にとってはゲームの世界、ある者にとっては現実のお話。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
【完結】婚約者が好きなのです
maruko
恋愛
リリーベルの婚約者は誰にでも優しいオーラン・ドートル侯爵令息様。
でもそんな優しい婚約者がたった一人に対してだけ何故か冷たい。
冷たくされてるのはアリー・メーキリー侯爵令嬢。
彼の幼馴染だ。
そんなある日。偶然アリー様がこらえきれない涙を流すのを見てしまった。見つめる先には婚約者の姿。
私はどうすればいいのだろうか。
全34話(番外編含む)
※他サイトにも投稿しております
※1話〜4話までは文字数多めです
注)感想欄は全話読んでから閲覧ください(汗)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる