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新しい出会い
66.お部屋
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父の決定にシャルマンは異論を挟めない。ジャクリーンを我が家にとどめおくには懐妊しか方法がない。ここのところ毎晩、ジャクリーンを孕まそうと努力はしているが、こればかりはコウノトリのご機嫌次第で、なかなかうまくいかない。結婚前はジャクリーンのカラダを堪能し、溺れ、倦怠期で浮気して、それから変態趣味に走りジャクリーンが泣きそうな顔で自分を見つめることに萌える。行為がエスカレートしている自覚はあった。だが、ジャクリーンをもっともっと、啼かせてみたくなった。ジャクリーンが啼くことで自分だけがジャクリーンをモノにしたという喜びで全身が震えるほどの快感が得られたのだ。
それで子作りよりも変態趣味を優先させた結果がこの様だ。父からも弟からも種なしの烙印を押され、いたたまれない。この後、どうやってジャクリーンに接していけばわからない。
ジャクリーンが子を生した後は、それを我が子として養育していかなければならない。出産後は、ジャクリーンを抱くことを許されるのだろうかという不安もある。
もう一生ジャクリーンに触れられないなら死んだ方がマシだ。
ジャクリーンにとっては、ありがたいということは事実だけど、またアルフレッドもシャルマンの弟だから、変態かもしれないということが少々コワイ。
でもあの肉体美に抱かれることになるかと思うと、ワクワクしているのも事実で、それも浮気でなく背徳感が丸でないレバトリーの家長命令で仕方なくという態をとっている。
楽しみだわ。ちょっとエッチな下着を着けようかしら。
アルフレッドもまた困惑している。いくら家長命令で、緊急事態とはいえ、兄嫁であり、聖女様で義母である女性を抱くなど恐れ多いことが、うまくできるのだろうか?という不安にさいなまれている。
でも兄嫁を抱けるなんて、光栄の極みで、男なら誰でも一度は妄想したことがある憧れの女性なのだから。
そしていよいよ。
レバトリーの領地でナニするのもはばかられるため、アルフレッドの領地へ赴く。といっても、アルフレッド付きの従者に見られたら、コトだから、レストランの2階部分にマンションとくっつけているところがあるが、マンションはシャルマン様との思い出がギッシリ詰まっているので、ここでアルフレッドに抱かれたくはない。
考えた挙句、レストランの4階部分に秘密の小部屋を作り、というのもレストランは3階建てで4階部分はない。
本来ないはずの空間に4階部分を作り、そこで抱かれようと思うが、ベッドも何もまだない。ここにネットショッピングでキングサイズのベッドを買い、エッチな気分になるアロマを焚いて、それから……ガラス張りのお風呂とシャワー設備も作らないと……、いざ始めようと思ったら、あまりにも準備ができていなくて、今夜は止めて、子造りは明日からにしましょうか?なんて、言える雰囲気でもない。家長命令は絶対で、重い。
アルフレッド様も緊張しているのか終始無言で俯いていらっしゃる。
「あの……。今夜は準備ができていないので、もしよければ異世界でヤりませんか?」
「え……?異世界でもできるのですか?」
「異世界の方がこういうことは進んでいて、雰囲気があるお部屋から、専門のお部屋まであるのよ。行ってみる?」
「異世界なら、アルフレッド様と二人きりでも、誰にも見とがめられないし、むしろ安全だと思うのだけど。」
「そうですね。わかりました。お義姉様とは、秘密の関係ですからね。」
「じゃ、出かける支度をするわね。悪いけど、向こうを向いていてくださらない?あ!そうだわ。アルフレッド様のお召し物もいるわね。何が着たい?」
まだ、夏だからTシャツとGパンでいいか?ジャクリーンは、夏らしいひまわり柄のノースリーブを出し、アルフレッド様に背を向けて着替え始めた。これからお互いの肌を見せ合うのに、行為の前の着替えは恥ずかしい。
アルフレッドは、Tシャツを頭からかぶり、Gパンをはくだけなので、あっという間に着替えが終わり、ジャクリーンから後ろを向いていてと言われていたのに、異世界の服を見たいという気持ちから、ジャクリーンが着替えをしている一部始終を見つめている。
その視線に気づいたジャクリーンから「いやん。見ないで。」と言われ、思わず頬を染めてしまう。
もう、この場で後ろから抱きしめたい衝動をグッと我慢し、黒いパンティと黒いブラジャー姿のジャクリーンを目に焼き付ける。
なるほど。あの下着をとるには背中のフォックを外せばいいのだな。と観察しているのである。
夜伽のために異世界とは、悪くはない発案だ。異世界でなら、誰にも見られず、知られず、義姉を堪能できる。
兄が最初に抱いた女だろうけど、俺にとっては初めて抱く相手だから、兄のことを忘れさせるぐらい熱い夜にするつもりだ。そして、できれば兄よりももっと俺に感じてほしい。俺のオンナにするつもりで今夜は抱くつもりでいる。決して、兄のリリーフではない。
それで子作りよりも変態趣味を優先させた結果がこの様だ。父からも弟からも種なしの烙印を押され、いたたまれない。この後、どうやってジャクリーンに接していけばわからない。
ジャクリーンが子を生した後は、それを我が子として養育していかなければならない。出産後は、ジャクリーンを抱くことを許されるのだろうかという不安もある。
もう一生ジャクリーンに触れられないなら死んだ方がマシだ。
ジャクリーンにとっては、ありがたいということは事実だけど、またアルフレッドもシャルマンの弟だから、変態かもしれないということが少々コワイ。
でもあの肉体美に抱かれることになるかと思うと、ワクワクしているのも事実で、それも浮気でなく背徳感が丸でないレバトリーの家長命令で仕方なくという態をとっている。
楽しみだわ。ちょっとエッチな下着を着けようかしら。
アルフレッドもまた困惑している。いくら家長命令で、緊急事態とはいえ、兄嫁であり、聖女様で義母である女性を抱くなど恐れ多いことが、うまくできるのだろうか?という不安にさいなまれている。
でも兄嫁を抱けるなんて、光栄の極みで、男なら誰でも一度は妄想したことがある憧れの女性なのだから。
そしていよいよ。
レバトリーの領地でナニするのもはばかられるため、アルフレッドの領地へ赴く。といっても、アルフレッド付きの従者に見られたら、コトだから、レストランの2階部分にマンションとくっつけているところがあるが、マンションはシャルマン様との思い出がギッシリ詰まっているので、ここでアルフレッドに抱かれたくはない。
考えた挙句、レストランの4階部分に秘密の小部屋を作り、というのもレストランは3階建てで4階部分はない。
本来ないはずの空間に4階部分を作り、そこで抱かれようと思うが、ベッドも何もまだない。ここにネットショッピングでキングサイズのベッドを買い、エッチな気分になるアロマを焚いて、それから……ガラス張りのお風呂とシャワー設備も作らないと……、いざ始めようと思ったら、あまりにも準備ができていなくて、今夜は止めて、子造りは明日からにしましょうか?なんて、言える雰囲気でもない。家長命令は絶対で、重い。
アルフレッド様も緊張しているのか終始無言で俯いていらっしゃる。
「あの……。今夜は準備ができていないので、もしよければ異世界でヤりませんか?」
「え……?異世界でもできるのですか?」
「異世界の方がこういうことは進んでいて、雰囲気があるお部屋から、専門のお部屋まであるのよ。行ってみる?」
「異世界なら、アルフレッド様と二人きりでも、誰にも見とがめられないし、むしろ安全だと思うのだけど。」
「そうですね。わかりました。お義姉様とは、秘密の関係ですからね。」
「じゃ、出かける支度をするわね。悪いけど、向こうを向いていてくださらない?あ!そうだわ。アルフレッド様のお召し物もいるわね。何が着たい?」
まだ、夏だからTシャツとGパンでいいか?ジャクリーンは、夏らしいひまわり柄のノースリーブを出し、アルフレッド様に背を向けて着替え始めた。これからお互いの肌を見せ合うのに、行為の前の着替えは恥ずかしい。
アルフレッドは、Tシャツを頭からかぶり、Gパンをはくだけなので、あっという間に着替えが終わり、ジャクリーンから後ろを向いていてと言われていたのに、異世界の服を見たいという気持ちから、ジャクリーンが着替えをしている一部始終を見つめている。
その視線に気づいたジャクリーンから「いやん。見ないで。」と言われ、思わず頬を染めてしまう。
もう、この場で後ろから抱きしめたい衝動をグッと我慢し、黒いパンティと黒いブラジャー姿のジャクリーンを目に焼き付ける。
なるほど。あの下着をとるには背中のフォックを外せばいいのだな。と観察しているのである。
夜伽のために異世界とは、悪くはない発案だ。異世界でなら、誰にも見られず、知られず、義姉を堪能できる。
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