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新しい出会い
34.叙勲
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緊急手術は成功し、騎士は一命をとりとめた。
騎士団の団長からも、騎士の祭祀からも、みんなに感謝される。
医者としては当然のことをしたまでなのだけど、この世界に医者人口は少ない。だから余計感謝される。
でも、事はそれだけでは収まらなかったのだ。
なんとお兄様のエルモアと妹のジャクリーンに対し、国王陛下自らが叙勲をしてくださるという話にまで及んだのだ。
「まぁ!どうしましょう。当日は、何を着ていけばいいのかしら?」
前世なら、間違いなく振袖を着ていけば問題なしというところだが、この国はドレスが正装なのだから、ドレスを着ていかなければならないだろうけど、ローブ・デコルテなんて、持っていないし、ものすごーく困っている。
この話は、アナザーライト家にも、レバトリー家にももたらされ、皆で、ローブ・デコルテをどうするかの協議が始まりましたのよ。
今から誂えたのでは、とても叙勲式までに間に合わない。いっそのこと学園の制服を着ていく?仮にも侯爵令嬢が、ドレスがないとは言えない。
お兄様だけが叙勲式に出てもらって、ジャクリーンは欠席というわけにいかないだろうか?
でもそうなると、式の後のパーティにも出られないわけだし、それもなんだかちょっと損した気分になる。
そうこう思い悩んでいる間に、叙勲式は明日となってしまう。一時は、前世のタンクトップにロングスカートを縫い合わせようかとも考えたけど、昔から、お裁縫は苦手。そうだ!ダメもとで、ネッツ通販してみようかしら?打っているかどうかわからないけどね。
タブレットを開き、ローブ・デコルテで検索をかける。すると、めっちゃ安い値段でたくさん売っているではないか!たぶん正式なものではないと思うけど、ないよりマシだから超セクシーなものからエレガントなもの、可愛らしい感じのものといくつか買ってみる。
どれを着ていこうか、鏡に前でファッションショーをしていたところ、エルモアがノックもせずに入ってくる。
「ぎゃぁっ!ノックぐらいしなさいよぉ。いくら兄妹だからってね。」
「ああ、すまんな。キャッシーがジャッキーにこれを貸してくれたんだ。早い方がいいと思って持ってきたのだが、ずいぶんたくさんドレスがあるね。」
「ネットショッピングよ、これなんて、悪い魔女みたいに見えるでしょ?」
試着しているジャクリーンのドレスは王ショルダーに一見したらオフショルダーの黒いドレスなのだが、光沢の具合により緑色や赤色にも見える。玉虫色のドレスなのだ。
「ほぅ、いいじゃないか。ローブ・デコルテは、かのダイアナ元プリンセスでも黒いローブ・デコルテをお召しになったことがあるというから、それでもいいのかもしれないね。とにかくキャッシーのドレスも参考に置いておくよ。」
「うん。ありがとう。ちょっと待っていてね、これ脱いだら、王女殿下のドレスも着てみる。」
キャサリン王女のドレスは、格調が高いドレスであった。ネットの1万円ドレスとは比べ物にならないぐらい。高価なものであることはわかっていたけれど。バストサイズが小さいのだ。だからジャクリーンが着るとほとんど胸がポロリの可能性かある。
うーん。これはやっぱり……。着られないわよね。シャルマン様とのプレイ用なら、喜ばれるかもしれないけれど、そもそもキャサリン王女殿下のドレスとプレイ用に来て、汚しでもしたらクビが飛ぶわよね。
白いローブ・デコルテなんか着たらウエディングドレスみたいに見えるじゃない?確か前世ニッポンの記憶では、結婚式前に未婚の女性がウエディングドレスなどを着ると、縁が遅れると言われていた記憶がある。
叙勲されるときは、キャサリン嬢のドレスを着て、パーティでは黒いドレスを着ようかしら。
別にお色直ししたって、いいわよね?
だって、キャサリン嬢のローブ・デコルテはパツパツで、おっぱいが飛び出しそうになるのですもの。
国王陛下に謁見するのに、1万円ドレスというわけにもいかないでしょう。
当日はキャサリン嬢のローブ・デコルテを身にまとい、念のためお色直し用のローブ・デコルテも何着か持っていくことにしたのだ。
よく乙女ゲームでヒロインが、他の令嬢から嫌がらせとして、赤ワインをぶかっけられるというシーンが描かれているが、黒いドレスならば、それに1万円の化繊のドレスなら、たとえ赤ワインをぶっかけられても洗い流せばすぐ落ちるし、汚れも目立たない。
ということで、お兄様と共に、王城へ出向き、控室に入ることになったのだ。
なんせ初めてのことだから、落ち着かない。大学病院にいたころには、論文が何かの賞をもらった時なんか、胸に造花の大きなバラのリボンをくっつけて、演台で挨拶、今後の抱負などを話したことはあったけど、この世界に来て、初めての賞だから、そりゃあ緊張するわよ。
名前を呼ばれ、一人ずつ勲章をもらえるのかと思ったら、双子だからか二人一緒に呼ばれ、同時にへ今の前に跪き、勲章を着けてもらうことになったのだが、エルモアの時と比べて、陛下の手が心なしか震えているように思えるのはジャクリーンの勘違いだろうか_
陛下は、めのやり場に困っていらした。明らかにジャクリーン嬢が来ているドレスはキャサリンのドレスで見間違いをしようもないが、胸元のふくらみが、キャサリンのそれの倍以上あり、ヒップの割れ目かと思えるほどのふくらみに雄としての感情を殺すのに必死だったと聞く。
勲章の授与のほかに臨むものを褒賞として授与されるらしいが、そんなこと聞いていなかったから、何も考えてこなかった。
わたくしたち兄妹は公爵令息令嬢の立場からブルオード国としての子爵の爵位を賜ることになった。このことは兄のエルモアは知っていたのだが、ジャクリーンには、なぜか知らされずにいたことなのだ。
エルモアは、褒章にキャサリン王女との仲を求める。
無礼な!不敬だぞ!とほかの貴族から、言葉を向けられるが、エルモアは、毅然として
「愛し合っているからこその褒章でございます。」
言い切り、いつの間にか叙勲式に来ていたキャサリン王女はうっとりとしてエルモアを眺めている。
国王陛下は頷き、二人の仲を正式に認め、キャサリン王女殿下と兄エルモアは婚約したのである。
残されたジャクリーンは、唖然とするも、何か方商品を決めるように催促され、とっさに、
「わたくし名義の不動産が欲しいです。」
口走ってしまう。別に領地が欲しいと言ったわけではない。もう、マンションはいろいろな人が通り道として出入りしているから、落ち着かない。それは自分の勉強部屋としても、管理栄養士としての研究室でもよかったものなのだが、国王陛下は、ジャクリーンが領地を欲していると勘違いされたようだ。
ただ、通り道として使われているから、別の通り道を作りたいと思っただけなのです。
言葉足らずのせいで、思わぬ波紋を呼ぶことになる。新しく領地を渡すには、誰かの領地を削る必要がある。
それとも、王室属領の一部を領地として下げ渡すことも可能で、場所の選定など、しばらく時間を要することなので、即答はできない。
騎士団の団長からも、騎士の祭祀からも、みんなに感謝される。
医者としては当然のことをしたまでなのだけど、この世界に医者人口は少ない。だから余計感謝される。
でも、事はそれだけでは収まらなかったのだ。
なんとお兄様のエルモアと妹のジャクリーンに対し、国王陛下自らが叙勲をしてくださるという話にまで及んだのだ。
「まぁ!どうしましょう。当日は、何を着ていけばいいのかしら?」
前世なら、間違いなく振袖を着ていけば問題なしというところだが、この国はドレスが正装なのだから、ドレスを着ていかなければならないだろうけど、ローブ・デコルテなんて、持っていないし、ものすごーく困っている。
この話は、アナザーライト家にも、レバトリー家にももたらされ、皆で、ローブ・デコルテをどうするかの協議が始まりましたのよ。
今から誂えたのでは、とても叙勲式までに間に合わない。いっそのこと学園の制服を着ていく?仮にも侯爵令嬢が、ドレスがないとは言えない。
お兄様だけが叙勲式に出てもらって、ジャクリーンは欠席というわけにいかないだろうか?
でもそうなると、式の後のパーティにも出られないわけだし、それもなんだかちょっと損した気分になる。
そうこう思い悩んでいる間に、叙勲式は明日となってしまう。一時は、前世のタンクトップにロングスカートを縫い合わせようかとも考えたけど、昔から、お裁縫は苦手。そうだ!ダメもとで、ネッツ通販してみようかしら?打っているかどうかわからないけどね。
タブレットを開き、ローブ・デコルテで検索をかける。すると、めっちゃ安い値段でたくさん売っているではないか!たぶん正式なものではないと思うけど、ないよりマシだから超セクシーなものからエレガントなもの、可愛らしい感じのものといくつか買ってみる。
どれを着ていこうか、鏡に前でファッションショーをしていたところ、エルモアがノックもせずに入ってくる。
「ぎゃぁっ!ノックぐらいしなさいよぉ。いくら兄妹だからってね。」
「ああ、すまんな。キャッシーがジャッキーにこれを貸してくれたんだ。早い方がいいと思って持ってきたのだが、ずいぶんたくさんドレスがあるね。」
「ネットショッピングよ、これなんて、悪い魔女みたいに見えるでしょ?」
試着しているジャクリーンのドレスは王ショルダーに一見したらオフショルダーの黒いドレスなのだが、光沢の具合により緑色や赤色にも見える。玉虫色のドレスなのだ。
「ほぅ、いいじゃないか。ローブ・デコルテは、かのダイアナ元プリンセスでも黒いローブ・デコルテをお召しになったことがあるというから、それでもいいのかもしれないね。とにかくキャッシーのドレスも参考に置いておくよ。」
「うん。ありがとう。ちょっと待っていてね、これ脱いだら、王女殿下のドレスも着てみる。」
キャサリン王女のドレスは、格調が高いドレスであった。ネットの1万円ドレスとは比べ物にならないぐらい。高価なものであることはわかっていたけれど。バストサイズが小さいのだ。だからジャクリーンが着るとほとんど胸がポロリの可能性かある。
うーん。これはやっぱり……。着られないわよね。シャルマン様とのプレイ用なら、喜ばれるかもしれないけれど、そもそもキャサリン王女殿下のドレスとプレイ用に来て、汚しでもしたらクビが飛ぶわよね。
白いローブ・デコルテなんか着たらウエディングドレスみたいに見えるじゃない?確か前世ニッポンの記憶では、結婚式前に未婚の女性がウエディングドレスなどを着ると、縁が遅れると言われていた記憶がある。
叙勲されるときは、キャサリン嬢のドレスを着て、パーティでは黒いドレスを着ようかしら。
別にお色直ししたって、いいわよね?
だって、キャサリン嬢のローブ・デコルテはパツパツで、おっぱいが飛び出しそうになるのですもの。
国王陛下に謁見するのに、1万円ドレスというわけにもいかないでしょう。
当日はキャサリン嬢のローブ・デコルテを身にまとい、念のためお色直し用のローブ・デコルテも何着か持っていくことにしたのだ。
よく乙女ゲームでヒロインが、他の令嬢から嫌がらせとして、赤ワインをぶかっけられるというシーンが描かれているが、黒いドレスならば、それに1万円の化繊のドレスなら、たとえ赤ワインをぶっかけられても洗い流せばすぐ落ちるし、汚れも目立たない。
ということで、お兄様と共に、王城へ出向き、控室に入ることになったのだ。
なんせ初めてのことだから、落ち着かない。大学病院にいたころには、論文が何かの賞をもらった時なんか、胸に造花の大きなバラのリボンをくっつけて、演台で挨拶、今後の抱負などを話したことはあったけど、この世界に来て、初めての賞だから、そりゃあ緊張するわよ。
名前を呼ばれ、一人ずつ勲章をもらえるのかと思ったら、双子だからか二人一緒に呼ばれ、同時にへ今の前に跪き、勲章を着けてもらうことになったのだが、エルモアの時と比べて、陛下の手が心なしか震えているように思えるのはジャクリーンの勘違いだろうか_
陛下は、めのやり場に困っていらした。明らかにジャクリーン嬢が来ているドレスはキャサリンのドレスで見間違いをしようもないが、胸元のふくらみが、キャサリンのそれの倍以上あり、ヒップの割れ目かと思えるほどのふくらみに雄としての感情を殺すのに必死だったと聞く。
勲章の授与のほかに臨むものを褒賞として授与されるらしいが、そんなこと聞いていなかったから、何も考えてこなかった。
わたくしたち兄妹は公爵令息令嬢の立場からブルオード国としての子爵の爵位を賜ることになった。このことは兄のエルモアは知っていたのだが、ジャクリーンには、なぜか知らされずにいたことなのだ。
エルモアは、褒章にキャサリン王女との仲を求める。
無礼な!不敬だぞ!とほかの貴族から、言葉を向けられるが、エルモアは、毅然として
「愛し合っているからこその褒章でございます。」
言い切り、いつの間にか叙勲式に来ていたキャサリン王女はうっとりとしてエルモアを眺めている。
国王陛下は頷き、二人の仲を正式に認め、キャサリン王女殿下と兄エルモアは婚約したのである。
残されたジャクリーンは、唖然とするも、何か方商品を決めるように催促され、とっさに、
「わたくし名義の不動産が欲しいです。」
口走ってしまう。別に領地が欲しいと言ったわけではない。もう、マンションはいろいろな人が通り道として出入りしているから、落ち着かない。それは自分の勉強部屋としても、管理栄養士としての研究室でもよかったものなのだが、国王陛下は、ジャクリーンが領地を欲していると勘違いされたようだ。
ただ、通り道として使われているから、別の通り道を作りたいと思っただけなのです。
言葉足らずのせいで、思わぬ波紋を呼ぶことになる。新しく領地を渡すには、誰かの領地を削る必要がある。
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