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新しい出会い
20.ノスタルジー
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「なぁ、ジャッキー、この部屋を異世界の大学とつなげないで、俺の部屋とつなげないか?それならば、いつでも会いたいときに会えるだろ?」
「ええ。それでもかまいませんわ。」
「本当にっ!?嬉しいなぁ。」
「ブルオードに留学したら、ブルオードとシャルマン様をつなげるつもりでいましたからね。」
「だから、お茶会のたびに帰ってくると言っていたのか。」
あれから、一緒にシャワーを浴びて、お風呂の中でもう一度愛し合ってからのこと。
「なんか、今すぐにでも、結婚したい気分だ。」
「でも、まだ学生の身分ですし。」
「そうなんだよな。明日は、ウチ来る?また異世界へ行く?お袋や弟が今度は自分を連れてけって、うるさく言うのでな。」
「ええ。シャル様がお邪魔でなければ。だったら、これから行きますか?」
「え?カラダ辛くないか?」
「うん。でも、どうせ異世界へ行って、お茶するだけでしょ?それなら今から行っても帰ってこられる。オバサンの服なら、クローゼットにいくらでもあるしね。」
「じゃあ、行こうか?」
部屋を出て、エルモアに声をかけてから行く。
自然と二人は手をつなぐようになる。さっきまで、それ以上のことをしていたわけだから。この世界では、男性がエスコートするとき、左腕にわっかをこしらえ、その中に女性が手を添えるように置くことが正式とされているが、今の二人の姿は、異世界ニッポンの恋人風なのだ。
「ただいま。ジャッキーを連れてきたよ。」
「っもう、遅かったじゃないの!……あれ?ジャクリーン様、ちょっと見ない間にさらにお美しくなられて。もとからお美しいのだけど、なんというか、色気が増したというか……、大人びた雰囲気になられましたわよね。」
公爵夫人は、チラリとシャルマン様の顔を見て、ピンと来られたようだ。シャルマン様は赤面していらっしゃる。
「あら、別に今日でなくてもよろしかったのよぉ。でもせっかく義娘が来てくれたのだから、支度するわね。」
「おふくろの服はもう用意してくれているから、それに着替えてくれればいいよ。」
「まぁ!」
かかとの低いパンプスとひざ丈のワンピースにカーディガンを出す。下着は?サイズがわからなかったので、新品のLサイズのパンティを出す。ブラジャーもLサイズのスポーツブラというタイプのものを渡す。
「お着替え手伝いましょうか?」
「ええ。そうしてくださると助かるわ。」
公爵夫人の部屋に入り、着替えを手伝っていると、侍女長が入ってきて、
「あの、若奥様、私も同行してもかまわないでしょうか?奥様、おひとりでは何かとご心配でしょうから。」
「ああ、だったら、侍女長さんの洋服も必要ね。ちょっと待っていてね。先にパンティストッキングだけでも穿いてもらいますからね。侍女長さんのパンストもあるから、とりあえず、これ穿いて待っていて。」
大急ぎでシャルマン様の部屋にマンションを出して、部屋のクローゼットと下駄箱の中を物色する。雨用の滑らないパンプスがあったはずとガサゴソと探す。侍女長にでも着られるようなワンピとカーディガンの配色を考えて、ジャクリーンは、この前のタータンチェックのスカートにGジャンを合わせて着る。舌は白いハイネックのセーターを着こむことにしよう。この時期、夜は冷えるから。
ショートではなくロングブーツに履き替え、慌てて、夫人の部屋へ行くと、もうパンストを破っておられた。まぁ、今時パンストぐらい100均でも売っているようなものだけど、なんという不器用なことかと呆れる。予備のパンストがまだあったので、それを穿かせてあげることにしたのだ。
「今日は軽食をつまんで、お茶して帰るだけですからね。」
二人にポシェットを渡し、斜め掛けを推奨する。ポシェットの中身はハンカチとポケットティッシュ、それにSuicaを1枚ずつ入れて渡す。
マンションを通って、大学へ行ってしまった方が早いけど、金属モグラにぜひとも乗りたいという希望があったので、地下鉄で行くことにする。
あわただしく用意を整え、いざ、図書室へ行く。
メトロのホームの時計は3時半をさしていた。本当にお茶ぐらいしかできない時刻。遅くなるとラッシュアワーに巻き込まれでもしたら、帰れなくなる。その時は、まだ大学につながっているマンションのベランダから出入りすることになりそうだけど、あの部屋には、まだ愛し合っていた時の残骸が残っているので、なるべくほかの人には見せたくない。
改札を通らないで地上へ出たら、どこだろうという単純な疑問が思い浮かぶ。
それで金属モグラに乗るよりも地上へ出た方が時間的に楽なので、地上に出ることにする。
どうしても、ということなら明日、また早い時間のうちに地下鉄に乗ればいいだけの話なのだから、地上は、さくら大輔兄妹が昔、住んでいたところで、この土地で小学校から高校まで地元の学校に通っていたことから、土地勘のある場所でよかった。
すぐ近くにコンビニもドラッグストアもあるようだから、とりあえず、コンビニスイーツとガイドブックを買うことにして、その後、ドラッグストアへ寄り、パンストと下着類、それから夫人のために化粧品をかごに放り込んでいく。
異世界の特にシャンプー事情は最悪なので、リンスインデメリットシャンプーを大量に買い込む。インバウンドの時の赤い国の人みたいと苦笑しながら。
風邪薬、サンロパスなどの湿布薬、鎮痛剤もあると便利なので、それらもかごに入れ、精算レジに持っていく。
店を出ると、ムカしなかった。お菓子のデパートが出店していたので、そこでビスケット、チョコレート、キャンディを買う。特に板チョコが箱で売っていたので、とりあえず20枚入りの箱ごと買ってみた。
有料ではあったけど、大きなレジ袋に入れてもらえたので、まとめて入れ、シャルマン様に荷持ちを頼む。
その店で、近くのカフェの場所を聞き、その店に入ったのがちょうど4時。そこではアフタヌーンセットのようなものは置いていないということだったので、ミックスサンドとプリンアラモード、チョコレートサンデー、フルーツパフェ、パンケーキを頼み、ジャクリーンの分のホットコーヒーとレバトリー家のために紅茶を3つ頼む。
サンドイッチは、テーブルの真ん中に置き、小腹が空いた人が手を伸ばして食べられるように工夫する。
注文したものがテーブルの所狭しと並べられていき、好きなものをどうぞ。という形式にする。
ジャクリーンは、ホットコーヒーだけで満足なのだが、残ったデザートを食べたらいいわというぐらいにしか思っていない。
たぶんパンケーキが残るだろうと思っていたら、案の定、見た目が一番地味だからパンケーキを食べることになったが、前々々世の頃から、パンケーキにホットケーキは大好きな昭和のおやつで、学校から帰ってくるといつも母が焼いてくれたことを思い出す。
そして誰もサンドイッチには手を付けないでいる。そんなもったいないこと許せない!とさっき、ドラッグストアで皿ラップを買ったことを思い出し、ラップを広げて、サンドイッチを包み、持ち帰ることにしたのだ。
ちなみに夫人がプリンアラモード、侍女長がフルーツパフェ、シャルマン様がチョコレートサンデーを召し上がった。
使用人といえども、豪華なフルーツに目が行き、そこはオバサン根性を発揮して、選ばれたのだろうと推察する。
たくさんのお土産を抱え、公爵邸に戻ったのが、ちょうど17時。
また、明日も、今度は観光に行くことを約束させられて、マンションを通って、帰宅する。
さくらのマンションには、もう一つ出入り口があり、エルモアの診療所と繋がっている。エルモアの診療所もまた、エルモアの部屋のクローゼットの奥にあるから、そこを通って、帰ってきたのだ。
「ええ。それでもかまいませんわ。」
「本当にっ!?嬉しいなぁ。」
「ブルオードに留学したら、ブルオードとシャルマン様をつなげるつもりでいましたからね。」
「だから、お茶会のたびに帰ってくると言っていたのか。」
あれから、一緒にシャワーを浴びて、お風呂の中でもう一度愛し合ってからのこと。
「なんか、今すぐにでも、結婚したい気分だ。」
「でも、まだ学生の身分ですし。」
「そうなんだよな。明日は、ウチ来る?また異世界へ行く?お袋や弟が今度は自分を連れてけって、うるさく言うのでな。」
「ええ。シャル様がお邪魔でなければ。だったら、これから行きますか?」
「え?カラダ辛くないか?」
「うん。でも、どうせ異世界へ行って、お茶するだけでしょ?それなら今から行っても帰ってこられる。オバサンの服なら、クローゼットにいくらでもあるしね。」
「じゃあ、行こうか?」
部屋を出て、エルモアに声をかけてから行く。
自然と二人は手をつなぐようになる。さっきまで、それ以上のことをしていたわけだから。この世界では、男性がエスコートするとき、左腕にわっかをこしらえ、その中に女性が手を添えるように置くことが正式とされているが、今の二人の姿は、異世界ニッポンの恋人風なのだ。
「ただいま。ジャッキーを連れてきたよ。」
「っもう、遅かったじゃないの!……あれ?ジャクリーン様、ちょっと見ない間にさらにお美しくなられて。もとからお美しいのだけど、なんというか、色気が増したというか……、大人びた雰囲気になられましたわよね。」
公爵夫人は、チラリとシャルマン様の顔を見て、ピンと来られたようだ。シャルマン様は赤面していらっしゃる。
「あら、別に今日でなくてもよろしかったのよぉ。でもせっかく義娘が来てくれたのだから、支度するわね。」
「おふくろの服はもう用意してくれているから、それに着替えてくれればいいよ。」
「まぁ!」
かかとの低いパンプスとひざ丈のワンピースにカーディガンを出す。下着は?サイズがわからなかったので、新品のLサイズのパンティを出す。ブラジャーもLサイズのスポーツブラというタイプのものを渡す。
「お着替え手伝いましょうか?」
「ええ。そうしてくださると助かるわ。」
公爵夫人の部屋に入り、着替えを手伝っていると、侍女長が入ってきて、
「あの、若奥様、私も同行してもかまわないでしょうか?奥様、おひとりでは何かとご心配でしょうから。」
「ああ、だったら、侍女長さんの洋服も必要ね。ちょっと待っていてね。先にパンティストッキングだけでも穿いてもらいますからね。侍女長さんのパンストもあるから、とりあえず、これ穿いて待っていて。」
大急ぎでシャルマン様の部屋にマンションを出して、部屋のクローゼットと下駄箱の中を物色する。雨用の滑らないパンプスがあったはずとガサゴソと探す。侍女長にでも着られるようなワンピとカーディガンの配色を考えて、ジャクリーンは、この前のタータンチェックのスカートにGジャンを合わせて着る。舌は白いハイネックのセーターを着こむことにしよう。この時期、夜は冷えるから。
ショートではなくロングブーツに履き替え、慌てて、夫人の部屋へ行くと、もうパンストを破っておられた。まぁ、今時パンストぐらい100均でも売っているようなものだけど、なんという不器用なことかと呆れる。予備のパンストがまだあったので、それを穿かせてあげることにしたのだ。
「今日は軽食をつまんで、お茶して帰るだけですからね。」
二人にポシェットを渡し、斜め掛けを推奨する。ポシェットの中身はハンカチとポケットティッシュ、それにSuicaを1枚ずつ入れて渡す。
マンションを通って、大学へ行ってしまった方が早いけど、金属モグラにぜひとも乗りたいという希望があったので、地下鉄で行くことにする。
あわただしく用意を整え、いざ、図書室へ行く。
メトロのホームの時計は3時半をさしていた。本当にお茶ぐらいしかできない時刻。遅くなるとラッシュアワーに巻き込まれでもしたら、帰れなくなる。その時は、まだ大学につながっているマンションのベランダから出入りすることになりそうだけど、あの部屋には、まだ愛し合っていた時の残骸が残っているので、なるべくほかの人には見せたくない。
改札を通らないで地上へ出たら、どこだろうという単純な疑問が思い浮かぶ。
それで金属モグラに乗るよりも地上へ出た方が時間的に楽なので、地上に出ることにする。
どうしても、ということなら明日、また早い時間のうちに地下鉄に乗ればいいだけの話なのだから、地上は、さくら大輔兄妹が昔、住んでいたところで、この土地で小学校から高校まで地元の学校に通っていたことから、土地勘のある場所でよかった。
すぐ近くにコンビニもドラッグストアもあるようだから、とりあえず、コンビニスイーツとガイドブックを買うことにして、その後、ドラッグストアへ寄り、パンストと下着類、それから夫人のために化粧品をかごに放り込んでいく。
異世界の特にシャンプー事情は最悪なので、リンスインデメリットシャンプーを大量に買い込む。インバウンドの時の赤い国の人みたいと苦笑しながら。
風邪薬、サンロパスなどの湿布薬、鎮痛剤もあると便利なので、それらもかごに入れ、精算レジに持っていく。
店を出ると、ムカしなかった。お菓子のデパートが出店していたので、そこでビスケット、チョコレート、キャンディを買う。特に板チョコが箱で売っていたので、とりあえず20枚入りの箱ごと買ってみた。
有料ではあったけど、大きなレジ袋に入れてもらえたので、まとめて入れ、シャルマン様に荷持ちを頼む。
その店で、近くのカフェの場所を聞き、その店に入ったのがちょうど4時。そこではアフタヌーンセットのようなものは置いていないということだったので、ミックスサンドとプリンアラモード、チョコレートサンデー、フルーツパフェ、パンケーキを頼み、ジャクリーンの分のホットコーヒーとレバトリー家のために紅茶を3つ頼む。
サンドイッチは、テーブルの真ん中に置き、小腹が空いた人が手を伸ばして食べられるように工夫する。
注文したものがテーブルの所狭しと並べられていき、好きなものをどうぞ。という形式にする。
ジャクリーンは、ホットコーヒーだけで満足なのだが、残ったデザートを食べたらいいわというぐらいにしか思っていない。
たぶんパンケーキが残るだろうと思っていたら、案の定、見た目が一番地味だからパンケーキを食べることになったが、前々々世の頃から、パンケーキにホットケーキは大好きな昭和のおやつで、学校から帰ってくるといつも母が焼いてくれたことを思い出す。
そして誰もサンドイッチには手を付けないでいる。そんなもったいないこと許せない!とさっき、ドラッグストアで皿ラップを買ったことを思い出し、ラップを広げて、サンドイッチを包み、持ち帰ることにしたのだ。
ちなみに夫人がプリンアラモード、侍女長がフルーツパフェ、シャルマン様がチョコレートサンデーを召し上がった。
使用人といえども、豪華なフルーツに目が行き、そこはオバサン根性を発揮して、選ばれたのだろうと推察する。
たくさんのお土産を抱え、公爵邸に戻ったのが、ちょうど17時。
また、明日も、今度は観光に行くことを約束させられて、マンションを通って、帰宅する。
さくらのマンションには、もう一つ出入り口があり、エルモアの診療所と繋がっている。エルモアの診療所もまた、エルモアの部屋のクローゼットの奥にあるから、そこを通って、帰ってきたのだ。
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