14 / 40
大学時代
14
しおりを挟む
まりあの通っている赤薔薇女子大生ばかりを狙う連続レイプ魔が現れた。大学側は夜道に限らず、人通りの少ないところを独り歩きしないように勧告を出すも、犯人はそのほんの少しの隙をついて襲う。
まりあは、1人暮らししているマンションから、家を出ずに転移魔法で大学へ行っているので被害はない。
巷の噂では、どうやら「奇跡の女子大生」まりあを狙って犯行に及んでいるらしい。
まりあの処女を奪うことが目的らしいが、まりあはもう処女ではない。
赤薔薇に娘を通わせている親は、たいてい金持ちで医者か弁護士、会社社長か政治家、大企業の創業者一族であるから徒歩での通勤をしないで、自家用車もしくは社用車で娘を送り迎えさせている。
そう言う娘たちは無事だが、地方の金持ちの娘などが被害に遭っている。
女神様もこの事件を問題視されていて、女神様が囮になり女子大生に扮して、大学に通うも、教職員にしか見えず、一度も襲ってこられない。あの当麻代議士の事件以来、女神様は積極的にキーハンターに協力されるようになり、いつも「何かお手伝いすることはない?」と聞いてくださるのだ。
そこで仕方なく、大輔とまりあに依頼が来たのである。
女神様のどこをどう返送されても女子大生には見えない。まりあは転移魔法を使わず、通学することにして、犯人が襲ってくることを待つ。側には隠蔽力をつかった大輔がいつも同行してくれているから、もしもの時、安心できる。
まりあと大輔は半神で、まりあは聖女様でもあるから、ひとりでも並みの人間よりはるかに強い。それにまりあと大輔は自分自身に結界を張っているから、ナイフで脅されても刺さされることができないから、より安全である。
でも若い女性に違いないから、きっと独り歩きしていたらいつか必ず襲ってくるだろう。
独り歩きを始めて、3日目、ついにその時はやってくる!
夜道、ひたひたとついてくる足音、急ぎ足で歩いても、角を曲がってもその足音は止まらない。
「花園さん、待って。」
急に名前を呼ばれるも、ここで振り向いて立ち止まったら、奇跡の女子大生だとわかってしまう。他の被害に遭った女子大生は、ここで「私、花園さんではありませんわ。」と返事して襲われるのだろうか?
そうなれば、返事したほうが襲われやすいか?とも思ったが、襲われることを目的にしているわけではないから、安全第一を優先する。
無視し続けるも、なおも「待って、待って。花園まりあさん。」
この声に大輔がついにキレる。角を曲がったら、大輔が隠蔽を解き、
「俺の女に何の用だ?」
角を曲がった男にいきなり正拳突きをくらわした。
男は、いきなりのことでよけようもなく鼻を押さえてその場に蹲る。
「アンリ、それでは何の解決にもならないでしょうかっ!」
「なら他にどんな解決法があるというのだ?」
まりあは、何の躊躇もなく男のシンボルを指さし、「ここをちぎるか切り落とすのよ。」
それにはレイプ魔も大輔も、自らの股間を押さえて、OH NO!と哀願する。
聖女まりあ様は容赦なく、レイプ魔の局部を凍らせる。こうすれば、痛みがなく切り落とせるからで、聖女様自らが切り落とさなくてもいずれ温めれば、自然と溶けてなくなる。
すっかり青ざめた大輔だったが、あの時、アンリと呼んでもらって助かった。うっかり本名がバレるところで、咄嗟に前世の名前を言われて良かったのだ。
「わぁっ!やめろっ、やめてくれっ!こんなことになるなら、死んだほうがマシだ。俺を殺してくれ。できないなら、花園さんのアソコを見せてもらえませんか?そしたら、俺、昇天できますっ!」
「ばか!反省しなさい。」
まりあが指をパチンとはじくと、そこは阿鼻叫喚の火の池地獄の中にいた。
「わ!わ!溶けるぅぅぅ。」
そこが地獄だとは思わず大騒ぎしていると、金棒を担いだふんどし一丁の身長3メートルはあろうかと思われるムキムキマンが近づいてきて、
「バカ者!ここは地獄である。お前は向こう1万年は、ここにいることになろうからそんなモノは必要ない!」
わずかばかりに残っていた根本部分をもぎ取ってしまった。
「そんなぁ……、ちょっと冗談で言っただけなのにぃ。でも、後1万年すればまた女とデキるのか?それならば1万年辛抱するとしよう。」
「甘いな。1万年、儂の扱きに堪えたなら、次の世はゴキブリに転生するのじゃ、女は女でも人間の女ではないぞ。ゴキブリの女は、コトが済むと男を食い殺すそうじゃ。ガハハ。」
レイプ魔を地獄に送ったことで、平穏な日を送ることができたと思っていたら、模倣犯が次から次へと出てしまう。これではトカゲの尻尾切りと同じでキリがない。
女神様がまりあを模して若作りの変装をして出歩いてくださり、そこを襲うバカな物好きを浦島神様が捕え、地獄へ送るもキリがない。
とりあえず嫌がる女性を無理やり押し倒そうとする不埒な者が後を絶たない。
大輔と真理亜は、ここでまた思案する。最初のレイプ魔を地獄に送ってしまったことは失敗だったのかもと反省する。なぜなら目に見えて、他のまねをする者たちが絶対、もう二度と真似をしたくなくなるような罰を与えていないから。
だから急に鳴りを潜めても、またそれにとって代わろうとするものが出てくる。
「だったら、こうすればどうかしらね?結界を張るのよ。とりあえずは、赤薔薇の周辺だけやってみるわね。」
赤薔薇近辺でのレイプ魔は、めっきりなくなった。レイプ魔が首尾よく女子大生を押し倒した途端、男性のシンボルが真夏でも凍り付くのだ。勃っているところがそのまま凍り付くので、ごまかしてズボンの中に入れようにも入らない。
お風呂に入れば、そのままイチモツは消滅してしまう。
あまりにも効果てきめんであったために、ニッポン国内の様々な神社仏閣に願掛けが横行する。
「神様、仏様、私は売れない女優ですが、同僚の人気俳優からセクハラを受け困っています。どうか彼のイチモツを凍らせてはいただけないでしょうか?」
こうして、まりあの結界は、ニッポンの性被害はなくす夜明けとなったのだ。
まりあは、1人暮らししているマンションから、家を出ずに転移魔法で大学へ行っているので被害はない。
巷の噂では、どうやら「奇跡の女子大生」まりあを狙って犯行に及んでいるらしい。
まりあの処女を奪うことが目的らしいが、まりあはもう処女ではない。
赤薔薇に娘を通わせている親は、たいてい金持ちで医者か弁護士、会社社長か政治家、大企業の創業者一族であるから徒歩での通勤をしないで、自家用車もしくは社用車で娘を送り迎えさせている。
そう言う娘たちは無事だが、地方の金持ちの娘などが被害に遭っている。
女神様もこの事件を問題視されていて、女神様が囮になり女子大生に扮して、大学に通うも、教職員にしか見えず、一度も襲ってこられない。あの当麻代議士の事件以来、女神様は積極的にキーハンターに協力されるようになり、いつも「何かお手伝いすることはない?」と聞いてくださるのだ。
そこで仕方なく、大輔とまりあに依頼が来たのである。
女神様のどこをどう返送されても女子大生には見えない。まりあは転移魔法を使わず、通学することにして、犯人が襲ってくることを待つ。側には隠蔽力をつかった大輔がいつも同行してくれているから、もしもの時、安心できる。
まりあと大輔は半神で、まりあは聖女様でもあるから、ひとりでも並みの人間よりはるかに強い。それにまりあと大輔は自分自身に結界を張っているから、ナイフで脅されても刺さされることができないから、より安全である。
でも若い女性に違いないから、きっと独り歩きしていたらいつか必ず襲ってくるだろう。
独り歩きを始めて、3日目、ついにその時はやってくる!
夜道、ひたひたとついてくる足音、急ぎ足で歩いても、角を曲がってもその足音は止まらない。
「花園さん、待って。」
急に名前を呼ばれるも、ここで振り向いて立ち止まったら、奇跡の女子大生だとわかってしまう。他の被害に遭った女子大生は、ここで「私、花園さんではありませんわ。」と返事して襲われるのだろうか?
そうなれば、返事したほうが襲われやすいか?とも思ったが、襲われることを目的にしているわけではないから、安全第一を優先する。
無視し続けるも、なおも「待って、待って。花園まりあさん。」
この声に大輔がついにキレる。角を曲がったら、大輔が隠蔽を解き、
「俺の女に何の用だ?」
角を曲がった男にいきなり正拳突きをくらわした。
男は、いきなりのことでよけようもなく鼻を押さえてその場に蹲る。
「アンリ、それでは何の解決にもならないでしょうかっ!」
「なら他にどんな解決法があるというのだ?」
まりあは、何の躊躇もなく男のシンボルを指さし、「ここをちぎるか切り落とすのよ。」
それにはレイプ魔も大輔も、自らの股間を押さえて、OH NO!と哀願する。
聖女まりあ様は容赦なく、レイプ魔の局部を凍らせる。こうすれば、痛みがなく切り落とせるからで、聖女様自らが切り落とさなくてもいずれ温めれば、自然と溶けてなくなる。
すっかり青ざめた大輔だったが、あの時、アンリと呼んでもらって助かった。うっかり本名がバレるところで、咄嗟に前世の名前を言われて良かったのだ。
「わぁっ!やめろっ、やめてくれっ!こんなことになるなら、死んだほうがマシだ。俺を殺してくれ。できないなら、花園さんのアソコを見せてもらえませんか?そしたら、俺、昇天できますっ!」
「ばか!反省しなさい。」
まりあが指をパチンとはじくと、そこは阿鼻叫喚の火の池地獄の中にいた。
「わ!わ!溶けるぅぅぅ。」
そこが地獄だとは思わず大騒ぎしていると、金棒を担いだふんどし一丁の身長3メートルはあろうかと思われるムキムキマンが近づいてきて、
「バカ者!ここは地獄である。お前は向こう1万年は、ここにいることになろうからそんなモノは必要ない!」
わずかばかりに残っていた根本部分をもぎ取ってしまった。
「そんなぁ……、ちょっと冗談で言っただけなのにぃ。でも、後1万年すればまた女とデキるのか?それならば1万年辛抱するとしよう。」
「甘いな。1万年、儂の扱きに堪えたなら、次の世はゴキブリに転生するのじゃ、女は女でも人間の女ではないぞ。ゴキブリの女は、コトが済むと男を食い殺すそうじゃ。ガハハ。」
レイプ魔を地獄に送ったことで、平穏な日を送ることができたと思っていたら、模倣犯が次から次へと出てしまう。これではトカゲの尻尾切りと同じでキリがない。
女神様がまりあを模して若作りの変装をして出歩いてくださり、そこを襲うバカな物好きを浦島神様が捕え、地獄へ送るもキリがない。
とりあえず嫌がる女性を無理やり押し倒そうとする不埒な者が後を絶たない。
大輔と真理亜は、ここでまた思案する。最初のレイプ魔を地獄に送ってしまったことは失敗だったのかもと反省する。なぜなら目に見えて、他のまねをする者たちが絶対、もう二度と真似をしたくなくなるような罰を与えていないから。
だから急に鳴りを潜めても、またそれにとって代わろうとするものが出てくる。
「だったら、こうすればどうかしらね?結界を張るのよ。とりあえずは、赤薔薇の周辺だけやってみるわね。」
赤薔薇近辺でのレイプ魔は、めっきりなくなった。レイプ魔が首尾よく女子大生を押し倒した途端、男性のシンボルが真夏でも凍り付くのだ。勃っているところがそのまま凍り付くので、ごまかしてズボンの中に入れようにも入らない。
お風呂に入れば、そのままイチモツは消滅してしまう。
あまりにも効果てきめんであったために、ニッポン国内の様々な神社仏閣に願掛けが横行する。
「神様、仏様、私は売れない女優ですが、同僚の人気俳優からセクハラを受け困っています。どうか彼のイチモツを凍らせてはいただけないでしょうか?」
こうして、まりあの結界は、ニッポンの性被害はなくす夜明けとなったのだ。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……

〈完結〉【コミカライズ・取り下げ予定】思い上がりも程々に。地味令嬢アメリアの幸せな婚約
ごろごろみかん。
恋愛
「もう少し、背は高い方がいいね」
「もう少し、顔は華やかな方が好みだ」
「もう少し、肉感的な方が好きだな」
あなたがそう言うから、あなたの期待に応えれるように頑張りました。
でも、だめだったのです。
だって、あなたはお姉様が好きだから。
私は、お姉様にはなれません。
想い合うふたりの会話を聞いてしまった私は、父である公爵に婚約の解消をお願いしにいきました。
それが、どんな結末を呼ぶかも知らずに──。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる