ギフト：非常のライセンス 転生レジェンドは、悪を懲らしめる

高校時代

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　次にイジメられ首吊りをした奴のカラダに転生した、こうしてみるとイジメられた奴は、たいてい美形。ブサイクが嫉妬してイジメているのだろう。

　今回の自殺の原因になったイジメは相当な悪質であると思われる。

　その内容は、日記によると、恐喝。カツアゲと書かれてあったのだ。不良グループから家から金を持ってこいと脅され、持っていかなければタバコの火を押し付けられ、殴る蹴るの暴行を受ける。

　今迄に200万円ぐらい持っていったそうだが、イジメグループは、さらに2000万円を要求し、金の工面ができなければ、家に火をかけると脅されたらしい。

　被害者宅はいわゆる文化住宅で、団地である。被害者宅に火を放たれれば、1軒の火事だけで済まず、類焼する恐れがあることから、思い余って自殺に及んだということ。

　これはまるで刑事事件になると思うレベル。ニッポンの法律はよくわからないが、祖国であれば間違いなく刑事事件になり、収監されるところだ。

　これはやっぱり正攻法で行こうか？

　俺は悩みながら、また、女神様からおしかりを受けることを覚悟しながら、イジメグループの前に立ちはだかった。

　お決まりで、やっぱり俺に殴りかかってきたので、まずボスと思しき男に先制パンチをくらわす。ひるんだところを間髪入れず、鼻の骨を折る。ボスの顔が真っ赤に染まる。

　これだけで下っ端は及び腰になり、逃げだそうとしているところに誓約書のような念書を書かせることにしたのだ。

　カツアゲした200万に利息を付けて返金すること。
　家に放火はしない、もし不審火が出たら責任を持って、賠償する。
　イジメグループの連帯責任であること

　まぁ、日記があるから必要ないといえば、必要ないけど、被害者の気持ちを考えれば……というだけの理由。

　俺は自宅に戻り机の上に日記とさっき書かせた念書を置いて、女神様のところへ向かう。

　被害者には、こんな形でしか仕返しができなかったことに申し訳なく思うが、これが精いっぱいのことだから勘弁してもらおう。

　俺が女神様のところへ行っている間に、イジメグループは血だらけになりながら、警察に救護を求めるも、誰からも相手にされない。信じてもらえないどころか、

　「お前らを恐喝の疑いで逮捕する。」

　這う這うの体で逃げ出そうとするも、そこは警察署の中で逃げられない。たちまち刑事さんから取り押さえられる。

　結局、恐喝した200万円とそれに加えて利息は働いて返すことになるが、それぞれの両親が告訴を取り下げてもらうため、遺失利益と慰謝料を含め2億2千万円の支払いに応じることになったのである。

　当然、それぞれの家は売却され、退学処分と一家離散の目に遭う。

　イジメグループの鼻は折れたまま治療されず、それが罰となる。

　一生をかけ、死に追いやった同級生を悼み、反省しなさい。