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31.おもちゃ

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 ラブホでの辱めを受けてから、アレならまだ海斗とじかにやった方がマシだということを思い知らされることになった。

 終始、まどかが悶えているところを撮影され、ニヤニヤしながら見ている。

 ベッドもシーツもまどかの体液でべったり、グッショリになって恥ずかしくてたまらない。もう二度と行かない!と思っても、もしこれを家でやられたら、洗濯や掃除が大変なことになる。

 そう思えば、ラブホも悪くはない。いやいや、そもそも海斗が、あんな変態だとは思わなかった。

 離婚してやる!と言いたいところだけど、海斗がまどかのカラダを知っているから、まどかと別れてから、外で言いふらされたらかなわない。それに、たぶん……だけど、海斗以外の男では満足できないカラダにさせられてしまったような気がする。

 海斗しか、経験がないけど、なんとなくそう思う。

 あれから歩き方がおかしい。おしりとアソコに何か異物が入っているような感覚が抜けない。金曜日、長岡さんに、買い物を付き合ってもらって、よかったのかもしれない。とても、人前に出られるような歩き方ができない。

 それに抜いてからも、時々、何もない時でも、カラダがピクリといやらしく反応してしまう。

 海斗はその様子を見逃してくれない。

 すぐ、まどかの傍に来て、カラダを触ってくる。

 「なんだ、もうびっしょりトロトロになっている。そんなに俺が欲しいか?それともオモチャの方がいいか?」

 「いや、言わないで!」

 抵抗するも、あっという間に裸にされ、ジロジロとみられる。そして、激しいディープキス、もうそれだけで、頭がクラクラしてきて、真っ白になりそうになる。

 台所の流し台に手をつかされ、胸に吸盤をあてがわれる。

 「さ、俺か、オモチャかどっちが欲しい?言わないとわからないよ?」

 まどかが口ごもっていると、前にオモチャを突っ込まれ、おしりに海斗がねじ込んでくる。

 気持ち良すぎて、言葉にならないだけ。

 その代わり、ひどく疲れる。とにかく海斗が満足してくれるまで、この淫らな饗宴は終わらない。明後日は、また会社なので、明日は休ませてほしいと心から願っている。

 海斗がここまでやるには、いまだにまどかがあの指輪をしたままだからで、家にいるときや、Hなことをしているときは外してくれているが、会社では相変わらずしたままなのだ。

 それがどうも腹立たしく、まどかは俺のモノだということをカラダにわからせたくて、ついエスカレートしてしまう。

 そして、最後は、俺の腕の中で満足そうにイってくれると、そこでようやく満ち足りた気分になる。

 結局、土曜日は、オモチャと海斗の両方によって、転がされ、日曜日は、ベッドから起き上がれなくなってしまったのだ。

 これには、海斗も焦っている。病気ではなく、海斗が原因で、起き上がれないのだから、また親父にどれだけどやされるか分かったものではない。

 冷蔵庫の中から、イチゴやキウイ、メロンを取り出し、適当に盛り付けて、まどかに食べさせようと試みるが、食べてくれない。それよりも、今はカラダを休めたいと言われる。

 明日、休まれでもしたら、「貴重な人材を!」と怒鳴られるのがオチ。

 疲労回復によく効くビタミンB1、まむしドリンクなどを買って飲ませようとするも、これも無駄。

 やっぱり少し無理させてしまったことを今更ながら、反省する。

 海斗は、ただまどかのことが好きで好きで仕方がないから、つい抱きつぶすまで抱いてしまう。

 まどかが少しでも、自分のことを気に入ってくれていたら、ここまで無茶はしない。

 そして、翌日、海斗は服を着たまま、まどかのベッドの端っこで寝てしまっていた。まどかの額に手をやると熱は下がっているように見えた。でも、まだ起きられないのか、よく寝ている。

 起こさないように、そっとベッドから出て、シャワーを浴びに行く。

 海斗が出かけるときも、まどかはまだ眠ったままでいる。この分だと、親父に大目玉を食らうことを覚悟で、親父に今日は休ませてくれと言うしかないだろう。

 玄関のドアを音をたてないようにそっと占めて、会社に向かったのだ。
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